モウリーニョ監督の熱望:チェルシーのエンソ・フェルナンデス獲得へ
バイエルン・ミュンヘンがマイケル・オリーズの放出を断固として拒否しているため、レアル・マドリードはオリーズの獲得を完全に諦めた。契約は2029年まであり、バイエルンは交渉の扉を完全に閉ざしている状況である。これを受け、ジョゼ・モウリーニョ新監督は中盤の補強プランをシフトし、チェルシーのアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス(25歳)を最優先のターゲットに指名した。クラブは近日中にチェルシーとの交渉を開始する予定である。モウリーニョはエンソの高い連携能力、リーダーシップ、最高レベルでの経験、そして即戦力としての価値を極めて高く評価している。エンソ自身も以前からサンティアゴ・ベルナベウでのプレーに強い興味を示しており、マドリードでの生活を望んでいる。しかし、最大の障壁は財政面にある。エンソはチェルシーと2032年までという長期契約を結んでおり、チェルシーも彼をプロジェクトの戦略的要と見なしているため、移籍金は1億ユーロを優に超えることが確実視されている。この巨額な資金を捻出するため、マドリードはエドゥアルド・カマヴィンガやオーレリアン・チュアメニといった、プレミアリーグで市場価値の高い選手の売却も辞さない構えだ。現在、守備陣はエデル・ミリトンが11月まで復帰できず、アントニオ・リュディガー、ディーン・ハイセン、ラウール・アセンシオしか本職がいない苦しい状況だが、負傷中のニコ・シュロッターベックの獲得が怪我の影響や契約解除条項の期限(7月末)の問題で難航しているため、中盤の大型補強に資金を回すという。なお、若手有望株のマテウス・フェルナンデス(トッテナム移籍が濃厚)やアイユーブ・ブアディについては、モウリーニョが経験不足を理由に即戦力とはみなしていないため、優先順位が下がっている。 (via SPORT)
フロレンティーノ・ペレス会長がクラブの所有形態変更に向けた新会社を設立
エンリケ・リケルメを破り会長選挙で再選を果たしたフロレンティーノ・ペレス会長が、クラブの法的な所有モデルの変更に向けた重大なプロジェクトを始動させた。会長選勝利後、すでにジョゼ・モウリーニョ監督の招聘や、ベルナルド・シウバ、マルク・ククレジャ、イブラヒマ・コナテの獲得、アントニオ・リュディガーの契約延長、さらにはデンゼル・ドゥンフリースの獲得内定など怒涛の補強を見せているが、それ以上に注目されているのが、新たに「Real Madrid Madridistas SL」という商事会社を設立したことである。ペレス会長は、ソシオがクラブのオーナーであるという原則を維持しつつも、この新会社を通じて5%から10%の民間投資資本を受け入れるための構造改革を過去2年間にわたって極秘裏に準備してきた。計画を実行するには、今後開催される代表者会議での承認に加え、全ソシオによる国民投票で絶対多数を獲得する必要がある。前回の選挙の投票率が55%であったことを踏まえると、投票者のほぼ100%の賛成が必要となる極めてハードルの高い手続きとなる。 (via SPORT)
ユベントスがマドリードの5選手をリストアップ
来シーズンからヨーロッパリーグに参戦し、スクデット奪還と欧州での躍進を狙うユベントスのスパレッティ監督は、国際経験豊かな戦力を求めており、レアル・マドリードの5選手をリストアップしている。候補に挙がっているのは、ブライム・ディアス、ゴンサロ・ガルシア、ダニ・セバージョス、フラン・ガルシア、フランコ・マスタントゥオーノの5名である。しかし、ブライム・ディアスはロドリゴの負傷離脱によりチームにとって不可欠な存在となっており、放出は事実上不可能。ゴンサロ・ガルシアについても、モウリーニョ監督が本人に直接『来季の構想に入っており、重要な役割を担う可能性がある』と伝えており、残留が濃厚となっている。フラン・ガルシアに関しても、アルバロ・カレーラスがチェルシーへ移籍する可能性がある中、左サイドバックが新加入のククレジャと長期離脱中のフェルラン・メンディのみになるリスクがあるため、放出は危険視されている。一方で、退団の可能性が高いのがダニ・セバージョスである。2027年までの契約を残しているものの、マドリード退団と自由契約での移籍に向けて交渉を進めており、スパレッティの中盤補強の理想に合致している。また、マスタントゥオーノは期待されたほどの成長を見せておらず、プレッシャーから解放するために欧州トップレベルのクラブへの期限付き移籍が検討されている。かつてブライムがミランで経験を積んだように、ユベントスへのレンタル移籍は両クラブにとって魅力的な選択肢となっている。 (via ElDesmarque)
ジュード・ベリンガム、イングランド代表史上最年少で50キャップ到達
W杯グループL第2節のガーナ戦に先発出場したジュード・ベリンガムが、イングランド代表史上最年少での50キャップ到達という偉業を成し遂げた。22歳359日での記録達成となり、ウェイン・ルーニーが保持していた従来の最年少記録(23歳159日)を塗り替えた。初戦のクロアチア戦での快勝(4-2、ベリンガム自身も1ゴールを記録)から一転、引いて守るガーナの堅守を前にイングランドは攻撃の形を作れず、試合はスコアレスドローに終わった。しかし、その中でもベリンガムは非常に闘志あふれるプレーを見せ、激しくボールを奪い合い、コーナーキックを獲得するなど、停滞するチームの中で際立った奮闘を見せた。 (via MARCA / Mundo Deportivo / SPORT)
キリアン・エムバペ、マイケル・オリーズとの抜群の連携をアピールし獲得を要求?
フランス代表のキリアン・エムバペは、W杯のイラク戦(3-0で勝利)で2ゴールを挙げ、チームの決勝トーナメント進出を決定づけた。今大会すでに4ゴールを記録しているエムバペだが、そのうちの2つはマイケル・オリーズからのアシストによるものである。試合後のミックスゾーンでエムバペは『マイケルと一緒にプレーするのはとても簡単だ。彼は常に顔を上げており、常に前を向き、チームメイトにパスを出そうと解決策を探している。自分が動けば、たとえボールが来ない時でも彼が必ず見てくれているのが分かっているから問題ない』と、オリーズを大絶賛した。この発言は、マドリードのファンの間で、フロレンティーノ・ペレス会長に対して「彼を何としても獲得してほしい」という直接的なメッセージとして解釈され、大きな期待を呼んでいる。 (via ElDesmarque)
エムバペ、豪雨中断のピッチで水かき作業を指示し話題に
前述のフランス対イラクの試合は、前半終了後に雷雨に見舞われ、安全規定により2時間以上の中断を余儀なくされた。雨によりピッチの各所に巨大な水たまりができ、再開が危ぶまれる中、作業員たちが懸命に水かき作業を行っていた。その際、エムバペが作業員の元へ歩み寄り、挨拶を交わした後に身振り手振りで「どこから水を掻き出せばよいか」を指示する姿がカメラに捉えられた。この光景はSNSで瞬く間に拡散され、ファンからは「グラウンド整備の専門家になった」とユーモアを交えて好意的に受け止められている。 (via ElDesmarque)
フリアン・アルバレスの獲得競争から事実上の撤退
アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレス獲得を巡る騒動で、レアル・マドリードは事実上の撤退を決めた。マドリードは当初、フロレンティーノ・ペレス会長の選挙公約の目玉として、1億5000万ユーロという巨額のオファーを提示した。しかし、アトレティコはこれを断固として拒否し、さらには公式SNSを通じてマドリードを嘲笑するような投稿を行った。その後、W杯のオーストリア戦に勝利したフリアンが『すべての関係者にとって移籍が最善であり、自分の夢を叶えたい』と公に退団を志願する発言を行った。しかし、マドリードはこれ以上のオークション、すなわちマネーゲームには一切参加しない方針を固めた。クラブはフリアンの「夢」が本当にマドリードにあるのか疑問視しており、これ以上金額を吊り上げるつもりはない。フリアンには1億3000万ユーロを提示する準備を進めているバルセロナのほか、資金力が豊富なアーセナル(移籍金4000万〜6000万ユーロにヴィクトル・ギェケレシュの譲渡を加えた提案とも)やPSGも関心を示しており、マドリードは彼らの動向を静観する構えである。 (via MARCA / ElDesmarque / SPORT)
ルカ・モドリッチ、クロアチア代表で苦闘し敗戦
W杯初戦でトーマス・トゥヘル監督率いる強力なイングランド代表と対戦したクロアチアは、2-4で敗北を喫した。40歳になってもなおクロアチアの絶対的キャプテンとしてピッチに立つルカ・モドリッチだが、この試合では激しいテンポについていくことができず、苦しいプレーに終始した。58分間の出場でボールタッチはわずか33回に留まり、プレッシャーのない場面でもボールを失うなど精彩を欠いた。さらに、ペナルティエリア内でのファウルによりPKを献上してしまうという厳しい結果に終わった。クロアチアは世代交代の過渡期にあり、2018年大会の準優勝時のような輝きを取り戻すには至っていない。 (via SPORT)
アルバロ・アルベロア、フルハムの新監督就任へ
6月に公式にレアル・マドリードを離れたアルバロ・アルベロアが、プレミアリーグのフルハムの新監督に就任することが決定的となった。フルハムは、マルコ・シウバ監督がジョゼ・モウリーニョの後任としてベンフィカに引き抜かれたため、新たな指揮官を探していた。現在、交渉は最終段階に入っており、アルベロアは3年契約を結ぶ見通しである。奇しくも、プレミアリーグ開幕戦でフルハムはチェルシーと対戦する予定であり、アルベロアはマドリードでの元チームメイトであるシャビ・アロンソ新監督といきなり激突するという、運命的なデビュー戦を迎えることになる。 (via Mundo Deportivo)
マドリード、ラ・リーガとの2つの裁判で明暗分かれる公式声明を発表
レアル・マドリードの法務部門は、ハビエル・テバス会長率いるラ・リーガとの法廷闘争に関する2つの重要な公式声明を発表した。
1つ目は、マドリード側の完全勝訴である。2022年、マドリードとバルセロナがスーパーリーグ構想を推進していることを理由に、テバス会長が両クラブをラ・リーガの放映権管理委員会の会議から不当に排除した件について、最高裁判所がラ・リーガの上告を退け、当該決定の無効を最終的に確定させた。マドリードは『合法性、法的安定性、クラブの権利尊重の原則が再確認された』と、この判決を強く歓迎している。
2つ目は、CVCキャピタルパートナーズとの「インプルソ計画」に関する敗訴である。マドリード地方裁判所は、マドリードとアスレティック・ビルバオが共同で提起した同契約の無効を求める控訴を棄却した。裁判所は、CVCへの報酬は放映権の商業化費用であり、契約に同意しなかったクラブには影響を与えないと判断した。しかし、マドリードはこの判決に対し『リーグの経済体制や全クラブの正当な利益に直接影響を与えるものである』と真っ向から反論し、最高裁判所へ上告することを発表した。これに対し、テバス会長は自身のSNSで裁判所の決定を歓迎するとともに、マドリードの姿勢を『政治的影響力を用いた体系的な司法化や終わりのない圧力』と強く非難した。 (via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)
ニコ・パスの買い戻しと売却に向けたコモとの会談
セリエAのコモで40試合に出場し13ゴール8アシストという驚異的な活躍を見せているアルゼンチン代表MFニコ・パスの去就について、マドリードとコモが今週木曜日に重要な会談を行う。ニコ本人は、マドリードの中盤にはベルナルド・シウバ、アルダ・ギュレル、ベリンガムといった強力なライバルがひしめいていることを理解しており、恩師であるセスク・ファブレガス監督の下、コモでもう1シーズンプレーして成長を続けることを望んでいる。コモ側もこの会談で、ニコをもう1年引き留めるための最終的な説得を試みる構えだ。しかし、マドリードはすでにコモに対し、900万ユーロの買い戻し条項を行使してニコを復帰させた後、移籍金6000万ユーロに設定して即座に市場へ売りに出すという計画を非公式に伝達している。 (via SPORT / ElDesmarque)
リールの18歳MFアイユーブ・ブアディの価格が判明
W杯でモロッコ代表として輝きを放っている18歳のMFアイユーブ・ブアディ(リール所属)に対し、マドリードが高い関心を示している。チーフスカウトのジュニ・カラファトがモロッコ対ブラジル戦を現地視察したことで、その噂はさらに過熱した。リールは2029年まで契約を残すこの若き至宝に対し、移籍金の最低ラインを7000万ユーロに設定した。マドリードに加え、PSG、リバプール、チェルシー、バイエルン・ミュンヘンといった欧州のビッグクラブも獲得競争に名乗りを上げている。 (via Mundo Deportivo / MARCA)
ベルナベウでの疑惑の判定を下したムニス・ルイス審判が2部降格
昨シーズン、物議を醸す判定を連発したアレハンドロ・ムニス・ルイス審判(ガリシア出身)のセグンダ(2部)降格が、審判技術委員会(CTA)によって決定された。彼はクリスマス前のサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード対セビージャ戦において、セビージャ側に極めて不利な判定を繰り返したことで知られている。マルカンの退場処分、ロドリゴ・ゴエスの悪質なタックルに対する退場免除、フアンル・サンチェスへの明らかなファウルに対するPK見逃し(後にVARで修正)、そしてハーフタイムに抗議した当時のマティアス・アルメイダ監督(セビージャ)を一発退場にするなど、試合をコントロールしきれず大混乱を招いた。この試合が決定打となり、国際審判員でありながらVAR担当へと降格処分となった。 (via ElDesmarque)
【本日の総括】
モウリーニョ監督の本格始動に伴い、エンソ・フェルナンデスという新たなビッグターゲットが浮上。一方でフリアン・アルバレスからは事実上の撤退を決めるなど、移籍市場での現実的な動きが目立ちます。また、ペレス会長のクラブ所有形態変更に向けた布石や、法廷闘争の決着など、ピッチ外でもマドリードの未来を左右する重大なニュースが入り乱れる1日となりました。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョ監督がエンソ・フェルナンデスを熱望する背景には、中盤の構成力に対する強いこだわりが見て取れます。現在のマドリードは個の能力は高いものの、局面をコントロールする司令塔の不在が課題です。エンソは高い戦術眼と配球能力を備えており、彼が加わることで中盤の距離感が整理され、攻撃のスイッチを入れるタイミングがより明確になるでしょう。ただし、カマヴィンガやチュアメニといったフィジカルに優れた選手を売却してまで獲得に動くことは、チームの守備的な強度やトランジションの質を大きく変えるリスクを孕んでいます。監督が求める「即戦力」の定義が、単なる個の能力なのか、それとも組織のバランスなのか、その意図を慎重に見極める必要があります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ペレス会長が設立した新会社は、単なる組織改編ではなく、クラブの未来を左右する大きな転換点です。ソシオの権利を守りつつ民間資本を導入するという構想は、現代サッカーの経済規模を考えれば避けて通れない道ですが、ソシオの絶対多数の賛成という高いハードルが待ち受けています。会長の強気な補強姿勢と、この法的な構造改革が並行して進む様子からは、クラブを次のステージへ押し上げようとする強い意志を感じます。一方で、ラ・リーガとの法廷闘争が続く中で、こうした大胆な動きがサポーターや他クラブにどのような波紋を広げるのか。クラブの伝統と革新の狭間で、ペレス会長の政治手腕が改めて問われる局面と言えるでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場におけるマドリードの動きは、非常に冷徹かつ現実的です。フリアン・アルバレスの獲得から早々に撤退した判断は、マネーゲームに加担しないというクラブの強い意志を示しています。一方で、エンソ・フェルナンデス獲得のために主力級の売却を検討する姿勢は、編成のバランスを抜本的に見直す覚悟の表れでしょう。また、ニコ・パスの買い戻しと即時売却というプランは、若手育成と資金回収を両立させる現代的な経営手法です。噂に振り回されず、契約年数や市場価値を冷静に計算し、チームの年齢構成と予算を最適化しようとするフロントの姿勢は、今後の補強戦略の指針となるはずです。