[移籍・契約] ギド・ロドリゲス残留や佐藤龍之介の加入など5つの補強が進行中

カルロス・コルベラン監督が率いる新プロジェクトに向け、バレンシアは夏の移籍市場でいち早く動いており、ラ・リーガで最も補強が進んでいるチームの1つとなっている。特筆すべきは、大金を使わずに的確な補強を行っている点だ。

中盤の要として昨季後半戦で17試合(1309分)に出場し、チームにバランスと経験をもたらした32歳のアルゼンチン人MFギド・ロドリゲスの残留が事実上決定した。本人はチャンピオンズリーグ出場を目指して古巣レアル・ベティスへの復帰を望んでいたものの、ベティス側が彼の要求額を拒否。バレンシアが固定給とボーナスを合わせて手取り年俸200万ユーロ以上という好条件を提示したことで、最終的に残留のオファーを受け入れる見込みとなっている。

さらに、FC東京で頭角を現した19歳の日本の若き才能、佐藤龍之介(サトウ・リョウノスケ)の獲得も間近に迫っている。左サイドを主戦場とし、高い技術を誇るこのU-23日本代表アタッカーにはフェイエノールトなども関心を寄せていたが、バレンシアが争奪戦を制した。移籍金は400万ユーロの分割払いとなる予定で、数日中に公式発表され、プレシーズンに合流すると見られている。

これらの動きに加え、すでに北マケドニア代表GKストール・ディミトリエフスキとの2028年までの2シーズン契約延長も完了している。また、エジプトのアル・アハリから23歳のマリ人MFアリウ・ディエング(2028年までの契約)と、ポルトガルのファマリカンから26歳の長身オランダ人CBジャスティン・デ・ハース(2030年までの契約)をそれぞれフリートランスファーで獲得済みだ。バレンシアは、他の資金力のあるクラブとの高額な争奪戦を避け、時間をかけたスカウティングと市場の機会を最大限に活かす補強ポリシーを貫いている。

(via Estadio Deportivo) (via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)

[移籍・噂] R・マドリードの若手CBホアン・マルティネスのレンタル獲得を打診

バレンシアは、トップチームでの経験が浅いうちに将来有望な若手を発掘し、メスタージャでエリートへと飛躍させるというロン・グーレイの育成計画を推し進めている。ママルダシュヴィリや前述の佐藤龍之介に続くターゲットとして、レアル・マドリード・カスティージャに所属する18歳のセンターバック、ホアン・マルティネスに白羽の矢を立て、公式に最初の問い合わせを行った。

アルジネット生まれのマルティネスは、レバンテUDのカンテラからパタコナへのレンタルを経て、2023年にレアル・マドリードのフベニールに加入。膝の十字靭帯断裂という重傷で1シーズンを棒に振ったものの、現在は完全に回復している。今季は筋肉系のトラブルがありながらもプリメーラRFEFで継続的にプレーし、シャビ・アロンソ監督の下で2回、アルベロア監督の下で1回トップチームにも招集された逸材だ。

バレンシアが彼を狙う背景には、深刻なセンターバック不足がある。コペテとディアカビが負傷中で、残り1年契約のジェンク・オズカチャルも退団が濃厚。現状でポジションが確定しているのはタレガと新加入のデ・ハースのみとなっている。カスティージャの若手の到着が、この守備陣に新たな勢いを与えるとクラブは信じている。

マルティネスは2029年までレアル・マドリードと契約を結んでおり、バレンシアは買い取りオプション付きのレンタルという形での獲得を打診している。レアル・マドリード側は、彼に移籍を許可する場合でも、将来のブレイクを見越して経済的権利の一定割合を保持することを条件とする構えだ。交渉はまだ初期段階だが、バレンシアは彼が地元に戻って成長するための魅力的な舞台を用意できると考えている。

(via ElDesmarque) (via MARCA)

[チーム動向] 7月2日のプレシーズン開始に向けたスカッドの現状と課題

カルロス・コルベラン監督率いるチームは7月2日からプレシーズンを始動するが、スカッドにはまだ多くの課題が山積している。一部のポジションで人員が過剰になる一方で、不足しているポジションも目立つアンバランスな状態だ。

プレシーズンの初日には、新加入のディエングとデ・ハース、そして残留が見込まれるギド・ロドリゲスが合流する予定だ。一方で、契約満了を迎えたティエリ、レンゾ、キュマルトはチームを去り、レンタル期間が終了したラマザニ、ベルトラン、アギレサバラ、ウナイ・ヌニェスも姿を見せない。

さらに、負傷中のコペテ、フルキエ、ディエゴ・ロペス、セルジ・カノス、アルベルト・マリ、パブロ・ロペスの6選手はパテルナでの練習に参加できない。戦術的な決定や休暇の延長により、ハビ・ゲラや契約を更新したばかりのディミトリエフスキも当面は合流しない見込みだ。

人員整理も急務となっている。クラブは、フルキエ、ディアカビ、バティスト・サンタマリア、アルナウト・ダンジュマ、アンドレ・アルメイダ、ダニ・ラバの6選手を放出候補としてリストアップしており、理想としてはリーグ開幕までに新天地を見つけることが求められている。特にダンジュマについては、放出に向けた動きが難航している。

トップチームの人数不足を補うため、プレシーズンには9人のカンテラーノ(ビセンテ・アブリル、ラウル・ヒメネス、イケル・コルドバ、パナッチ、ルーカス・ヌニェス、ダビド・オトルビ、ハムザ・ベラリ、ビクトル・フェルナンデス、マリオ・ドミンゲス)が参加し、チームをサポートすることになる。

現在のポジション別の契約状況は以下の通りだ。

・GK(2人): クリスティアン・リベロ(2027年)、ストール・ディミトリエフスキ(2028年)

・CB(4人): ムクタル・ディアカビ(2027年)、ジェンク・オズカチャル(2028年)、タレガ(2029年)、ジャスティン・デ・ハース(2030年)

・SB(2人): ホセ・ルイス・ガヤ(2027年)、ヘスス・バスケス(2028年)

・MF(5人): バティスト・サンタマリア(2027年)、アリウ・ディエング(2028年)、ペペル(2028年)、アンドレ・アルメイダ(2029年)、ウグリニッチ(2029年)

・WG(2人): ルイス・リオハ(2027年)、アルナウト・ダンジュマ(2028年)

・FW(3人): ダニ・ラバ(2027年)、ウーゴ・ドゥロ(2028年)、ウマル・サディク(2028年)

(via ElDesmarque)

[クラブ運営] ノウ・メスタージャへの機能集約と現オフィスビルの売却計画

新スタジアム「ノウ・メスタージャ」の建設プロジェクトが加速する中、バレンシアCFは建築面だけでなく、クラブの管理体制や施設の再編にも着手している。

スポーツ部門の拠点は引き続きパテルナに残るものの、クラブの経営、商業、エグゼクティブといった中枢機能はすべてノウ・メスタージャに集約される。新しいオフィススペースは、アウェイサポーターの入場ゲート付近に配置され、スタジアムや隣接する複合施設と完全に統合される予定だ。これは、クラブの各部門の分散を解消し、業務の効率化を図るためのグローバルな戦略の一環である。

新スタジアムにはオフィスのほか、クラブのメガストア、記者会見場を兼ねるオーディトリアム、そして現在は旧メスタージャのスタンドの一部を利用しているミュージアムも移転する。さらに、バレンシアCF選手協会(AFE)の新たな本部や、ベテラン選手のための拠点も併設される計画だ。

スタジアムのデザイン面でも新たな情報が判明しており、スタンドの最上部を飾る花びら(ペタロス)の装飾は、アンスラサイトブラック(黒)で塗装されることが決定している。

また、クラブはこうした機能移転を見据え、現在のメスタージャ・スタジアムそのものだけでなく、オフィシャルショップとオフィスが入居している現在のビルもすでに市場へ売りに出している。

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

コルベラン体制の新たなシーズンに向けて、バレンシアは移籍市場で迅速に動いている。ギド・ロドリゲスの残留や佐藤龍之介の加入見込みなど、限られた予算内で着実に戦力を確保。一方で、多くの放出候補を抱えるアンバランスなスカッドの整理が急務となっている。クラブ運営面でも、新スタジアム「ノウ・メスタージャ」への機能集約に向けた準備が加速している。