フリアン・アルバレスの去就

フリアン・アルバレスの未来について、アトレティコ・マドリードは強硬な姿勢を崩していない。FCバルセロナがW杯終了後に最後のオファーを提示する予定であり、その額は固定1億3500万ユーロにボーナスを加え、最大で総額1億5000万ユーロに達する見込みとなっている。アトレティコは先日、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が選挙公約として提示した1億5000万ユーロのオファーを拒否しており、選手を安売りするつもりは全くない。

契約は2030年6月30日まで残っており、選手同士のトレードという条件も一切受け入れない方針を貫いている。マテウ・アレマニーSDをはじめとするクラブ上層部は、要求額に近づいた場合のみ退団を評価する構えだ。

フリアン自身は今季最高のシーズンとは言えなかったものの、20ゴール9アシストを記録。現在26歳の彼は、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督の下でのプレーに快適さを感じておらず、移籍には前向きだとされている。(via Estadio Deportivo / SPORT / MARCA)

レアル・マドリードとの争奪戦

今夏の移籍市場で、アトレティコ・マドリードはレアル・マドリードとの場外戦で苦杯を嘗める結果となった。マテウ・アレマニーSDは、チェルシーのマルク・ククレジャと、マンチェスター・シティのベルナルド・シウバの獲得を目指してテーブルに載せていたが、両選手とも最終的にレアル・マドリードを選択した。ベルナルド・シウバに関しては、高額な契約金の支払いをアトレティコが拒否したことも影響し、隣のライバルクラブへ向かうこととなった。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

新戦力のターゲット

ターゲットを逃したマテウ・アレマニーSDは、左サイドバックとミッドフィルダーの獲得に向けて動きを加速させている。

中盤の最有力候補はスポルティングCPのキャプテン、モルテン・ヒュルマンド。レアル・マドリードへの移籍の可能性が消滅したため、アトレティコ加入に前向きな姿勢を見せている。ヒュルマンドの契約は2028年までで、8000万ユーロの契約解除金が設定されているが、スポルティングは4500万から5000万ユーロでの放出を容認する可能性がある。今季は45試合で4036分に出場し、3ゴール6アシストを記録。年俸純額600万ユーロでの個人合意の噂もあり、アレマニーSDは代理人との接触を強め、26-27シーズンの最初の補強にしたい考えだ。

一方、左サイドバックのターゲットはバイエル・レバークーゼンのアレハンドロ・グリマルド。ポルトガルやドイツで長くプレーした彼はスペインへの復帰を優先しており、移籍金も1000万から1300万ユーロと安価に収まる見込みのため、クラブにとって十分に負担可能な好条件となっている。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

ニコ・ゴンサレス再獲得の障壁

アトレティコ・マドリードで充実したレンタル期間を過ごしたニコ・ゴンサレスの完全移籍は、時間との戦いになっている。彼は怪我によりリーグ戦の60%出場という条件を満たせず、3200万ユーロの自動買い取り義務が発動せずにユベントスへ帰還した。

シメオネ監督は、両サイドやウイングバック、ウイングをこなし、フィニッシュや空中戦にも優れる彼を「戦士」として高く評価し、復帰を熱望している。メトロポリターノでのプレーに大満足しているニコ自身も、アトレティコに残るためならユベントスでの給与から20%の減額を受け入れる準備がある。

しかし、ユベントスの新監督に就任したルチアーノ・スパレッティがこの計画の大きな壁となっている。スパレッティ監督は本人に直接、構想に入っていることを伝えた。

『私はニコを計算に入れている。彼は私の特徴にフィットする選手であり、もしアトレティコがオプションを行使しないなら、来季は彼を戦力として考えている』

マテウ・アレマニーSDは規定の3200万ユーロ以下での獲得を狙っているが、ユベントスが2600万ユーロまで値下げ可能な期限は6月30日に迫っている。この日を過ぎると価格はさらに高騰するため、月末までに確保するか、同等の選手を安価で探すリスクを取るかの決断が迫られている。(via MARCA)

戻り組の放出計画

アトレティコ・マドリードは補強資金を捻出するため、昨季レンタルで放出していた3人の選手の売却を急いでいるが、買い手探しは困難を極めている。

一人目はジローナへレンタルされていたトマ・レマル。2部へ降格したチームで28試合に出場し、4ゴール2アシストを記録した。契約は2027年まで残っているが、2018年にクラブ史上3番目の高額となる7000万ユーロで獲得した投資の一部でも回収するのは、彼の高年俸がネックとなり極めて難しい。良いオファーが届かなければ、3人の中では最も残留の可能性が高い。

二人目はラージョ・バジェカーノへレンタルされていたカルロス・マルティン。1月に加入したものの、カンファレンスリーグには登録されず、ラ・リーガで11試合450分に出場して無得点。後半の15試合中8試合で出番がなく、完全に脇役にとどまった。契約は2029年まであるが、再度のレンタルか完全移籍での退団が濃厚だ。

三人目はホラティウ・モルドヴァン。レアル・オビエドへレンタルされたが、コパ・デル・レイ1試合とリーグ戦2試合の計3試合しか出場できなかった。2027年までの契約があるが、クラブに彼の居場所はなく、完全移籍の道を探すことになる。(via ElDesmarque)

ジュリアーノ・シメオネ

アトレティコ・マドリードで2シーズンにわたり定着したジュリアーノ・シメオネが、アルゼンチン代表としてW杯に臨む。これまでクラブでは自らの道を切り開くために「ジュリアーノ」の名を背負ってきたが、代表では偉大な父と同じ「シメオネ」の苗字を背中に刻む決断を下した。

『アトレティコでは自分の道を切り開くためにジュリアーノという名前をシャツに入れている。でも、常に家族には、シメオネという苗字を最高な場所まで持っていくと伝えていたんだ。そして、もしもいつかアルゼンチン代表として国を代表してプレーできる日が来たら、家族に誇りに思ってもらえるように、シャツにはシメオネといれるつもりだったんだ』

また、父であるディエゴ・パブロ・シメオネ監督から受け取った最新のメッセージについても明かしている。

『ちょうど今日もメッセージをもらったよ。息子がW杯に出場するどの父親からのアドバイスとも同じだと思う。シャツのためにすべてを出し尽くすこと、W杯にいることは唯一無二のことだということ、国全体を代表しているのだということ、そして常に謙虚さや努力という価値観を持つこと。チームが必要とすることに常に準備をしておき、隣にいる仲間のために全力を尽くすようにってね』(via ElDesmarque)

人種差別による逮捕者

警察当局は、レアル・マドリードのヴィニシウスに対して人種差別的な侮辱を行ったアトレティコ・マドリードのファンを逮捕した。

事件が起きたのは2024年4月14日、シビタス・メトロポリターノで行われたチャンピオンズリーグ準々決勝のアトレティコ対FCバルセロナ戦の試合前。アトレティコのシャツを着た27歳の男性が、試合に全く関係のないヴィニシウスに向かって「猿」や「チンパンジー」といった人種差別的な暴言を吐いている様子がブラジルのテレビカメラに捉えられ、SNSで拡散されていた。警察の合同捜査の結果、この男が特定されヘイトクライムの容疑で逮捕に至った。(via SPORT)

中盤の補強候補

中盤の強化を目指すアトレティコ・マドリードは、FCバルセロナを退団する決意を固めたマルク・カサドの動向にも関心を示している。22歳のカサドはバルセロナでの出場機会の少なさから、代理人のジョルジュ・メンデスに出新天地探しを依頼。アトレティコは、モナコやマンチェスター・ユナイテッド、サウジアラビアのアル・ヒラルなどと共に、彼の獲得に興味を持っているクラブの一つとしてリストアップされている。(via SPORT / ElDesmarque)

【本日の総括】

フリアン・アルバレスへの巨額オファーへの対応や、SDによるヒュルマンド、グリマルドの獲得作戦、さらにはニコ・ゴンサレス再獲得へのタイムリミットなど、クラブの移籍市場での駆け引きが活発化しています。また、代表での挑戦に臨むジュリアーノ・シメオネの話題や、過去の人種差別事件での逮捕など、ピッチ内外で様々な動きが見られた一日となりました。