ジュレン・アギレサバラがラシング・サンタンデールへ完全移籍

アスレティック・ビルバオとの契約が2027年まで残っていた25歳のゴールキーパー、ジュレン・アギレサバラが、ラシング・サンタンデールへ完全移籍することが正式に決定しました。契約は2031年6月30日までの5年間という長期契約となります。

ラシングのスポーツディレクターを務めるチェマ・アラゴンは、数日前にアギレサバラの獲得交渉について『噂のすべてを肯定も否定もできない。そうしていれば市場の最終日まで否定し続けることになってしまう』としつつ、『アギレサバラが最優先のターゲットだった。それは本人も代理人もアスレティックも承知しているが、提示された条件は経済的に不可能だったため、他の目標に目を向けている』と語り、獲得の極めて高い難易度と交渉の停滞を明かしていましたが、最終的に両クラブ間で合意が成立しました。

アスレティックはこの移籍によって固定の移籍金を得るだけでなく、将来の目標達成に応じた変動条件、将来的な売却時に発生する一定割合の権利、そして優先交渉権(ライト・オブ・ファーストリフューザル)を確保しています。アギレサバラはユース時代にアンティグオコKEからレザマ(カンテラ)に加入し、公式戦通算65試合に出場しました。マルセリーノ・ガルシア・トラル監督のもとでファーストチームデビューを果たしたコパ・デル・レイでは、レアル・マドリードやバルセロナを破って準決勝に進出しました。エルネスト・バルベルデ監督のもとで臨んだコパ・デル・レイ決勝では、マジョルカを相手にPK戦で1本をストップする決定的な活躍を見せ、チームを優勝へ導く歴史的な主人公となりました。

昨シーズンはバレンシアCFへ期限付き移籍しており、カルロス・コルベラン監督のもとでリーグ戦18試合とコパ・デル・レイ1試合に出場した実績を持っています。その後、エディン・テルジッチ監督のチームに戻っていました。アギレサバラはこれまでにラ・リーガ1部で48試合、ヨーロッパリーグで13試合の出場経験があり、スペインU-21代表(欧州選手権準優勝)として2021年のラ・カルトゥハでのスロバキア戦でデビューを飾っています。今年2月に左膝の外側半月板付近を負傷しましたが、すでに完治しています。

ラシングでは、昨季の正GKだったジョキン・エキエタの退団に伴い、ホセ・アルベルト・ロペス監督のもとで即座に正GKとしての役割が期待されています。プレシーズン6試合で11失点を喫したラシングの守備再建を託され、早ければ今週末のビジャレアルとの開幕戦でのデビューが見込まれています。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque / via Mundo Deportivo)

エディン・テルジッチ新監督がもたらす新たな希望とチームの挑戦

コパ・デル・レイ制覇と今季のチャンピオンズリーグ出場権を置き土産に退任したエルネスト・バルベルデ前監督に代わり、新シーズンからエディン・テルジッチが監督に就任しました。ドルトムントを率いて2023/24シーズンにチャンピオンズリーグ決勝まで進み、その後2年間の休養をとっていた新指揮官は、今夏のプレシーズンにおいて海外遠征を行わず、チームをレザマ近郊に留めて地元の伝統やクラブのアイデンティティをじっくりと学ぶ「ローカルなプレシーズン」を選択しました。メディアの前では常に笑顔で前向きな姿勢を見せる一方、試合後には選手の細かいミスや課題を厳しく指摘するなど、非常に高い要求基準を課して指導を行っています。

8月9日にはアウェイのヴェロドロームスタジアムでオリンピック・マルセイユとのプレシーズンマッチが行われました。マルセイユの前線からの激しいプレスに苦しみ、不用意なミスやロストを誘発されて1-3で今夏初の黒星を喫しましたが、監督は敗戦から多くのポジティブな学びを得たと振り返っています。次は8月14日の20:45からアタランタとのプレシーズン最終戦に挑みます。

そして8月22日17:00には、ホームのサン・マメスにルイス・ガルシア・プラザ監督が率いるセビージャFCを迎え、ラ・リーガの開幕戦を戦います。今季のアスレティックは欧州コンペティションがなく、国内タイトルとラ・リーガに完全に専念できるため、新指揮官の戦術が相手に分析されにくいというアドバンテージを活かし、再び欧州カップ戦出場権獲得やタイトル獲得に向けてファンに大きな夢を抱かせています。(via Estadio Deportivo)

休日を返上してレザマで自主トレーニングに励む6人の選手たち

マルセイユ戦の敗戦の翌日、テルジッチ監督はチームに休日を設けましたが、その指示に甘んじることなく6人の選手が自主的に練習場レザマに現れてトレーニングを敢行しました。この高いプロ意識と熱意を見せたのは、ユーリ・ベルチチェ、ヨハネコ、イェライ、ベニャ・プラドス、アイトール・パレデス、そして新加入のアルバロ・ジャロです。

フランスのバイヨンヌ出身で22歳の右サイドバック、ヨハネコはボルドーのユースから加入し、昨季は3部リーグのルーゴへの期限付き移籍で21試合に出場しました。プレシーズンからチームに帯同し、監督の要求にしっかりと応えて得点も記録しており、ファーストチームでのレギュラー獲得へ向け人一倍強い闘志を覗かせています。

また、2023年夏にポルトガルのブラガから1500万ユーロの移籍金で加入したものの、昨季はカタールのアル・ガラファへの期限付き移籍で終わったアルバロ・ジャロも、すべてをかけて今シーズンの戦いに挑んでいます。ジャロは練習後にオンダ・バスカのインタビューに応じ、『非常に大きな期待を抱いており、早くリーグ戦が始まってほしいと願っている』と意気込みを語りました。さらに、テルジッチ監督からのアドバイスとして『自分自身に大きな自信を持ち、とにかくトレーニングを継続するようにと言われた』と明かし、サポーターに向けては『こうして再び皆さんと一緒にいられることに深く興奮しており、リーグ戦の開幕が待ちきれない』と、力強い熱い言葉で熱い忠誠を誓いました。(via Estadio Deportivo)

ワールドカップ覇者の主力3選手が休暇を終えて合流

ワールドカップを制覇したスペイン代表の守護神ウナイ・シモン、ディフェンダーのアイメリク・ラポルト、そしてフォワードのニコ・ウィリアムズの3選手が、8月10日に休暇を終えてチームに合流します。クラブは彼ら3選手を今夏の市場でチームに確実に引き留められると極めて楽観視しており、これが実現すれば、新シーズンのチームは極めて高い戦闘力を保持することになります。

クラブの元レジェンドであるアイトル・ララサバルも『新監督の最大の挑戦は、ファンに再び大きな熱い夢を抱かせることだ』と語っており、要塞サン・マメスがサポーターの咆哮とともに一体となれば、ホームで極めて強固な強さを誇ることは間違いありません。大舞台を経験した最強の戦力とともに、テルジッチ新体制はヨーロッパ戦線への復活とコパ・デル・レイ連覇への道を突き進む準備を整えつつあります。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

エディン・テルジッチ新体制のもとで、アスレティック・ビルバオは新たなる挑戦に向けて力強く歩みを進めています。守護神アギレサバラの完全移籍放出という大きな決断を下す一方で、世界覇者たちの合流や、若手・新加入選手たちの並々ならぬ熱意がレザマから発信されています。