役員会の急進的な人事刷新:3名の新役員就任と開幕戦での波乱の予感

セビージャFCの意思決定機関である役員会において、ガバナンス体制の刷新が行われました。ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長が率いる役員会から、フェルナンド・カリオンとカロリーナ・アレスの2名が退任しました。カリオンの後任には、カリオン家の顧問弁護士および不動産仲介人として15年の実績を持つ38歳のホセ・ルイス・イグレシアス・モヤが就任し、アレスの後任には、セビージャ大学卒の法学士で不動産実業家のアルバロー・ガルシア・アルマグロが就任します。また、クラブの管理体制に異を唱えて自発的に退任したジョルディ・マリンに代わり、スマートフォンアクセサリーメーカー「ラ・カサ・デ・ラス・カルカサス」の社長である37歳のイスマエル・ビジャロボスが就任します。これらの新メンバーは、今週土曜日に控えるラ・リーガ開幕戦でお披露目となる予定ですが、役員会の退陣を求めるファンの間では再び激しい抗議のブーイングが巻き起こることが予想されています。(via ElDesmarque)

ジョアン・ジョルダンのポルトガル移籍:高額給与負担とロペテギ監督への謝意

32歳のセントラルMFジョアン・ジョルダンが、ポルトガル1部のCFエストレラ・アマドーラへ完全移籍することが合意に達しました。2019年にエイバルから1400万ユーロで加入し、通算203試合に出場して7ゴール14アシストを記録したジョルダンは、2度のヨーロッパリーグ制覇に貢献したものの、近年は出場機会が減少していました。年間約700万ユーロ(給与と減価償却費)に上る彼の契約は2027年まで残っており、セビージャ側が今後の年俸の半分以上を負担することでこの移籍が実現しました。ジョルダンは移籍にあたり、キャリアで最も影響を受けた指導者に『ジュレン・ロペテギ』の名を挙げ、最も記憶に残る試合として、非常に苦しかったリーグ戦の最中にチームが一丸となって戴冠を果たしたブダペストでのローマとのヨーロッパリーグ決勝戦を挙げました。新たな挑戦に向け、彼は『ここに来られて光栄であり、新しい挑戦に興奮している。一緒に素晴らしいことを成し遂げ、成長できると確信している。ハードに働き、プレーしたい、早く皆と知り合いたい』と抱負を語っています。(via ElDesmarque)

新エースFWロビー・ユアの完全移籍加入:異例の契約内容と1.89mの大器の決意

スウェーデンのIKシリウスから、22歳のスコットランド代表U-21ストライカー、ロビー・ユアが加入しました。契約期間は2031年6月30日までの5年間で、移籍金は固定650万ユーロ、さらに最大で270万ユーロの変動ボーナスが上乗せされる内容となっています。ユアは、ルイス・ガルシア・プラザ監督からの直接の熱烈なラブコールに心を動かされ、複数のプレミアリーグやセリエAのメガクラブからのアプローチを断ってセビージャを選びました。監督との会話について、彼は『先週監督と電話で素晴らしい話を。監督はプレースタイルや自分がどのように役立つかを説明してくれた。そのおかげで一員になりたいと心から思えた。街やファン、クラブが美しいことも教えてくれた』と明かしています。また、自身のプレースタイルについて『今季はチャンスで冷静に決めきる自信がある。冷静さを保ち、時間を遅く感じさせ、ボールと自分だけに集中する。私の最大の強みはゴール。どのように入ろうが関係ない。すべて1点だから』と話し、1.89mの巨体ながらも足元の技術に優れ、チャンスメイクも得意な万能型9番であることをアピールしました。(via Estadio Deportivo)

新シーズン背番号の確定:伝説の「16」を継承するイサク・ロメロと新戦力の登録状況

ボーンマスへの完全移籍が決定したフアンル・サンチェスが着用していた背番号「16」は、カンテラ(下部組織)育ちのストライカーであるイサク・ロメロが継承することになりました。この「16」は、早逝した伝説のディフェンダーであるアントニオ・プエルタの功績を称え、原則として下部組織出身者が着用する伝統となっています。その他の主な選手の背番号は、新加入のギリシャ代表GKオディッセアス・ヴラホディモスが「1」、フアン・イグレシアスが「2」、フリオ・ディアスが「3」、アンドレス・カストリンが「5」、ロビー・ユアが「9」、ペケが「10」、ルベン・バルガスが「11」、サガンテが「12」、レアル・マドリードから加入した期待の若手GKフラン・ゴンサレスが「13」を着用します。また、カルモナは「22」に、アルフォン・ゴンサレスは「7」に変更されています。(via Estadio Deportivo)

補強・去就を巡る動き:イレニヘナ獲得交渉の急ブレーキとエジュケ、ガットーニ、サンチェス、フローレスらの最新動向

前線のもう一人のターゲットであったアル・イテハドの19歳ナイジェリア人FWジョージ・イレニヘナの期限付き移籍(買い取りオプション付き)の交渉が突如として暗礁に乗り上げました。昨冬にモナコから3300万ユーロで彼を獲得した際の融資会社が難色を示したことで、アル・イテハド側が急遽2500万ユーロ以上の現金取引による完全売却を要求し始めたため、セビージャは交渉からの完全撤退を検討しています。一方で、DFフェデリコ・ガットーニは残り1年の契約を相殺するための経済的な精算手続きを進めた上で、セリエBのアスコリにフリー移籍する交渉の最終段階にあり、すでにイタリアに滞在しています。その他、37歳のアレクシス・サンチェスはモントリオールへの2年契約での移籍が内定し、カンテラ出身のGKアルベルト・フローレスは将来の売却額の40%をセビージャが保持する条件でグラナダへ移籍しました。(via Estadio Deportivo)

パトリック・メルカドの移籍破談:深刻な膝の大怪我による決裂と泥沼の法的紛争

2月にインデペンディエンテ・デル・バジェと移籍金600万ユーロで今夏加入が内定(2031年までの契約)していた22歳のエクアドル代表MFパトリック・メルカドですが、3月22日に右膝の前十字靭帯および内側半月板のダブル断裂という極めて深刻な怪我を負いました。セビージャはメディカルチェックを通過できなかったことを理由に、正式に移籍契約を解除すると一方的に発表しました。しかし、インデペンディエンテ・デル・バジェおよび選手の代理人は、怪我の3ヶ月前にすでに正式な労働契約が締結されておりFIFAの規定でも保護されるべきであると主張しています。エクアドル側はセビージャに対し、300万ユーロ規模の補償金、または法的措置による数百万ユーロの損害賠償を求める姿勢を崩しておらず、ピッチ外での法的な争いに発展するリスクが高まっています。(via Estadio Deportivo)

中盤と前線の補強ターゲット:イバン・マルティンやカルロス・アルバレス獲得への戦略

中盤の刷新を進めるホセ・イグナシオ・ナバーロSDは、ジローナの2部降格に伴い、27歳のMFイバン・マルティンの獲得調査を進めています。通常時の契約解除金は2000万ユーロ(前所属ビジャレアルが30%の売却権を保持)で年俸250万ユーロと高額ですが、降格の特殊条項により大幅に安価で手に入る可能性があります。また、セビージャの下部組織出身で、現在レバンテで活躍する23歳のMFカルロス・アルバレスの買い戻しも視野に入れています。セビージャは彼の保有権の30%を依然として保持しており、レバンテが移籍を拒んで契約満了が近づく中、今夏の獲得には約1000万ユーロが必要とされるため見送る可能性が高いものの、半年後のフリートランスファーに向けた非公式な接触をすでに開始しています。(via ElDesmarque)

クラブ売却を巡る舞台裏:ゴールドマン・サックスへの独占委託とRMGとの買収交渉決裂

クラブの筆頭債権者でもある世界最大手の投資銀行ゴールドマン・サックスに対し、セビージャFCの売却に関する排他的権利(アレンジャー)が付与されました。これにより売却交渉の舞台はニューヨークに移り、年内または2027年初頭までのスピード売却を目指しています。この決定の裏には、4億2050万ユーロでの買収を提案していたアメリカの投資グループ、リバーサイド・マネジメント・グループ(RMG)との2年間に及ぶ交渉の決裂があります。RMG側は保証金や違約金500万ユーロの支払いに難色を示したほか、買収を主導する仲介人の中に、カラスコ会長と個人的な確執を持つ地元サポーター組織「ビリス・ノルテ」のメンバーが含まれていたことが分かり、クラブ側から信用を失ったことで、7月14日の会議を最後にすべての交渉が完全に終了しました。(via Estadio Deportivo)

熱狂的なサポーター組織の活動:ペーニャ創設20周年の特別ビデオと若きサポーターへの追悼

サポーター組織「ペーニャ・セビジスタ・トリアーナ・SFCファンズ」が、活動開始20周年を記念した新規会員募集ビデオを公開し、現地で大きな話題を呼んでいます。この動画は、セビージャの伝統的な祭礼である聖週間(セマナ・サンタ)の精神を反映させ、セビージャFCに対する信仰に近い情熱を描いています。さらにビデオ内では、今年初めにカタルーニャ地方で起きた Rodalíes(ロダリエス)の凄惨な列車事故により急逝した、同ペーニャの極めて熱心なメンバーであったフェルナンド・ウエルタの姿が映し出され、彼への追悼と敬意が表される感動的な構成となっています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

新生セビージャFCは、余剰人員の整理と3000万ユーロ以上の売却益を上げたホセ・イグナシオ・ナバーロSDの手腕が高く評価される中、新エース候補のロビー・ユアの獲得や背番号「16」のイサク・ロメロへの継承など、来たる開幕戦へ向けて準備を進めています。一方で、メルカドの怪我による契約解除トラブルや、ゴールドマン・サックスが主導するクラブの売却問題など、ピッチ内外で極めて重要な変革期を迎えています。