フリアン・アルバレスの移籍騒動とクラブの強硬姿勢
🇦🇷 フリアン・アルバレスの将来を巡る騒動が、アトレティコ・マドリードにとって最大の悩みの種となっています。ワールドカップのオーストリア戦に2-0で勝利した後、アルバレスはミックスゾーンで怒りを露わにし、『関係者全員にとって移籍がベストだ』と発言。退団の扉を完全に開きました。
現在26歳のアルバレスは2030年6月30日までの契約を残していますが、次の移籍市場での退団を強く希望しています。その理由は、今年1月の段階で今夏の移籍を約束されていたにもかかわらず、現在クラブがそれを拒否しているためです。これにより、彼は「売ってくれ」という強硬なスタンスを固めました。
ワールドカップ開幕前、アルバレスはエンリケ・セレソ会長と円満な話し合いの場を持ち、この夏に移籍することが最も都合が良いと伝え、バルセロナからのオファーを検討するよう求めていました。彼は現在、PSGやアーセナルへの移籍には興味を示しておらず、ラ・リーガでのプレー継続を望んでおり、バルセロナでプレーすることを好意的に見ています。
しかし、アトレティコ側は彼を安売りする気は一切なく、獲得時に支払った金額の回収を目指しています。さらに、最大のライバルであるレアル・マドリードやバルセロナとは交渉したくないという方針を崩していません。実際にレアル・マドリードから届いた1億5000万ユーロの公式オファーを拒否し、バルセロナからの1億ユーロのオファーも退けました。アトレティコは契約解除金である5億ユーロの支払いを要求しており、事態はバルセロナをFIFAに提訴する構えを見せるほど悪化しています。
この状況に対し、CEOのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンは次のように述べています。
『フリアンには夢があり、我々アトレティコの人間にも夢がある。彼と話をしたのは事実だが、我々のスタンスを彼が完全に理解しているのも事実だ。我々は非常に明確だった。アトレティコは彼の権利を譲渡したくない。彼は偉大な選手であり、我々と一緒にプレーしてくれていることを非常に誇りに思っている』
また、アルゼンチン代表のスカローニ監督やコーチ陣も、大会の最中に彼が自身の将来について公に語ったことを快く思っておらず、大会に集中するようにと内部で指示を出しています。それでも、アルバレスはグループステージ最終節のヨルダン戦でもスタメン出場が予定されており、最終的な決断はワールドカップ終了後に下される見込みです。
(via ElDesmarque)
レジェンドや現役選手たちがアルバレスの去就に言及
🗣️ 連日大きな話題となっているフリアン・アルバレスの去就について、クラブのレジェンドや現役選手たちがそれぞれの見解を述べています。
ルイス・スアレスは、アルバレスの能力を高く評価しつつ、自身がリバプール時代に経験した出来事を引き合いに出して語りました。
『バルセロナや世界中のどんなチームも彼を欲しがるだろうし、いくらでも払いたいと思うだろう。彼はボールをうまく捌き、センターバックの間での動きも良く、守備でセンターバックを走らせる手助けもする。多くの枠を与えてくれるウイングもいるだろうし、スピードとパワーを兼ね備えた選手だ』
『2013年にリバプールからアーセナルに移籍したいと公言した時のことを思い出す。私はチャンピオンズリーグでプレーしたかったんだ。すると当時のキャプテンであるジェラードが来て、「今年はアーセナルに行くな。素晴らしい1年を過ごせば、レアル・マドリードでもバルセロナでもバイエルンでも、好きなところに行ける」と説得してくれた。私は謝罪してリバプールに全てを捧げ、ファンも愛してくれた。それがリバプールでの最高のシーズンになったんだ』
『チョロ(シメオネ)や周囲の人々が、今年こそアトレティコの年になると彼を説得できるかもしれない。あるいはフリアンが毅然とした態度で、「もう終わりだ」と主張するかもしれない』
(via SPORT)
(via ElDesmarque)
また、先日アトレティコの新たな「レジェンド通り」のメンバーにファンから選出されたディエゴ・フォルランも理解を示しています。
『選手とファンの両方を理解しなければならない。人々が腹を立てるのは分かるが、我々はプロフェッショナルだ。フリアンに移籍のチャンスがあるなら、それはクラブにも大きな利益をもたらす金額でのことだろう。その場合は別の選手が来ることになる。私がいつも言っているように、この世に不可欠な人間などいない。アトレティコの皆が望む理想は彼が残ることだが、これが仕事であることも理解しなければならない。彼はマンチェスター・シティから来たように、今は移籍の可能性があり、それを理解する必要がある』
『もちろん彼には残ってほしい。彼がアトレティコでタイトルを獲得するために大きく貢献できることは分かっている。しかし同時に、彼が去るなら、質の高い別の選手を連れてくるための良い資金源になるということも理解している』
(via Mundo Deportivo)
一方で、代表活動中のアレックス・バエナは次のように語りました。
『チームメイトのあのような発言は予想していなかったので、少し驚いた。でもそれは個人的な問題で、彼の夢なら追い求めるべきだと理解している。私ならあのような形ではやらなかったかもしれないし、違うやり方をしただろうけれど、それが本当に夢なら追いかけるように言うよ』
『アトレティコの提訴についてはたった今知ったばかりだけど、どのクラブにも自らの利益や所有するものを守る権利があると言える。我々選手は雇われの身に過ぎない。もしアトレティコが彼を売りたくないなら、彼はその決定に従わなければならない。ワールドカップの後には必ず話し合いの場が設けられるだろう』
(via Mundo Deportivo)
ティアゴ・アルマダのW杯での活躍と売却による資金調達
🇦🇷 アトレティコ・マドリードでの1年目は期待外れに終わったティアゴ・アルマダですが、現在開催中のワールドカップでアルゼンチン代表として素晴らしいパフォーマンスを見せ、市場価値を急上昇させています。
昨夏、アトレティコはベンフィカを出し抜いてボタフォゴから2100万ユーロで彼を獲得し、2030年の夏までの契約を結びました。しかし、フィジカル面やパーソナリティ面でディエゴ・シメオネのシステムに馴染むことができず、今季は40試合に出場したもののスタメンはわずか18試合、記録も4ゴール2アシストに留まりました。そのため、首脳陣やファンを納得させることができず、今夏の放出リストに赤字で記載されることになりました。
ところが、ワールドカップでの活躍が状況を一変させました。アルマダはアルジェリア戦(55分出場)とオーストリア戦(65分出場)でスタメンに抜擢され、オーストリア戦ではメッシの先制ゴールの起点となるなど、スカローニ監督の信頼に足るプレーを披露しています。
大会前は1500万ユーロと評価されていた市場価値ですが、この活躍により買い手が増加し、オークション状態となる可能性があります。古巣のリーベル・プレートが復帰に興味を示しているほか、サウジアラビアのクラブも注目しており、移籍金は2700万ユーロに達するとの見方もあります。
アトレティコにとっては、この高額売却が実現すれば大きな資金源となります。クラブはすでに最初のメインターゲットであるイ・ガンインやグリマルドの獲得を目指しており、アルマダの売却がこれらの補強を容易にする切り札として期待されています。
(via Estadio Deportivo)
(via MARCA)
キャプテン・コケにMLSアトランタ・ユナイテッドが接近
🇺🇸 アトレティコ・マドリードの歴史上最多出場記録を持つ永遠のキャプテン、コケの去就が不透明になっています。少なくとももう1シーズンはクラブに残ることが確実視されていましたが、契約延長の交渉で問題が生じています。
現在34歳のコケは2年契約を望んでいますが、クラブは32歳以上の選手には1年契約しか提示しないという厳格なポリシーを持っており、これが障壁となっています。昨季、移行の年と見られながらも56試合に出場し、シメオネにとって不可欠な存在であることを証明したコケですが、ここにきて大きなオファーが届きました。
MLSのアトランタ・ユナイテッドが、この夏にコケをアメリカへ連れて行こうと説得を試みていることが判明しました。また、リーダーを必要としているユベントスも彼の獲得に関心を示しています。
コケ自身も、オーランド・シティにアントワーヌ・グリーズマンが加入したこともあり、MLSの経済的な魅力を含めてアメリカでキャリアを終えることに関心を抱く可能性があります。さらに、アトレティコがこの夏に新たなミッドフィルダーを2人獲得しようと動いていることも、彼の決断に影響を与えるかもしれません。クラブのレジェンドの退団という、予想外の展開が現実味を帯びてきています。
(via Mundo Deportivo)
(via ElDesmarque)
ロドリゴ・リケルメの複雑な権利状況が明らかに
🇪🇸 昨夏の移籍市場で行われたロドリゴ・リケルメの取引について、その複雑な全貌が明らかになりました。
1年前、レアル・ベティスは約1550万ユーロを支払い、リケルメの100パーセントの権利を獲得しました。これにより、アトレティコ・マドリードは帳簿上で完全な売却として計上することができました。しかし、この取引にはアトレティコが25/26シーズン中に権利の半分を買い戻すという約束が含まれていました。
そして昨年12月、アトレティコは約800万ユーロを支払い、約束通りリケルメの50パーセントの権利を買い戻していたことが判明しました。この結果、現在リケルメの権利はアトレティコとベティスの両クラブで共有される形となっています。
2030年6月までの契約を結んでいるリケルメですが、もし将来的に彼を他クラブへ売却する場合には、アトレティコとベティスの両者の合意が必要となります。両クラブの財務バランスを助けるために行われたこの戦略的なオペレーションにより、リケルメの将来の動向は一筋縄ではいかないものとなっています。
(via ElDesmarque)
攻撃陣の再編とレジェンド通りの新設
🔄 アトレティコ・マドリードは、フリアン・アルバレスが退団した場合に備え、攻撃陣の再編計画をすでに進めています。アントワーヌ・グリーズマンが退団した攻撃陣において、新たなストライカーの獲得は急務です。
現在、クラブの獲得リストの最上位には、シュトゥットガルトのセルー・ギラシと、ユベントスのドゥシャン・ヴラホヴィッチの2名が名を連ねています。また、左サイドの補強として狙っていたアレハンドロ・グリマルドについて、バイエル・レバークーゼンがアトレティコからの提案を受け入れたとの情報も入っており、着々と来季に向けた陣容が整いつつあります。
さらに、本拠地であるシビタス・メトロポリターノの外に新設される「レジェンド通り(Paseo de Leyendas)」のメンバーがファンからの投票で決定しました。フェルナンド・トーレス、ラダメル・ファルカオ、そしてディエゴ・フォルランを含む17人の偉大な選手たちが、クラブの歴史として永遠にその名を刻むことになります。
(via Esport3)
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
フリアン・アルバレスの退団要求によりクラブとの関係は修復困難な状況に陥っており、W杯後の決断に世界中が注目しています。一方でアルマダの活躍による高額売却の可能性や、キャプテン・コケのまさかのMLS移籍浮上など、今夏のアトレティコはピッチ内外で非常に激しい動きを見せています。