マジョルカ
今季終了後の降格により、スペイン2部リーグ(ラ・リーガ・ハイパーモーション)で戦うことになったマジョルカは、マルティン・デミチェリス前監督の電撃退任に伴い、ルイス・ガルシアを新監督に招聘し1部復帰を目指している。空港でメディアの取材に応じたルイス・ガルシア新監督は『自分がとても幸せだった場所に戻ってこられて大きな熱意と意欲を感じている。たくさん働き、良い仕事をするための情熱に溢れている』と意気込みを語った。さらに『素晴らしい結果を残せればと願っている。スポーツディレクションは良いプロジェクトを作るために懸命に働いている。まずは良いチームを作り、その先はそれからだ』とコメントしている。
チーム再建を急ぐスポーツディレクションは、ムリキやマフェオの退団に加え、デポルティボ・ラ・コルーニャへ移籍した正GKレオ・ロマンの穴埋めという重要課題に直面している。1部と2部の市場を分析した結果、アラベスに所属するヘスス・オウォノをトップターゲットに設定した。オウォノは昨季、FCアンドラに期限付き移籍してラ・リーガ・ハイパーモーションで素晴らしい活躍を見せたものの、アラベスではスタメンの構想に入っていないため、マジョルカが獲得に向けて動いている。現時点で金銭的な条件は固まっていないが、エイバルの正GKであるジョンミ・マグナゴイティアも候補としてリストアップされている。(via Estadio Deportivo)
レアル・オビエド
ラ・リーガ・EAスポーツ(1部)での昨シーズンを経て、ラ・リーガ・ハイパーモーションに復帰したレアル・オビエドは、ダビド・フェルナンデス新スポーツディレクターとフリアン・カレロ監督の新体制でチームの再構築を進めている。その中で最も注目されているのがストライカーの獲得だ。CDアレンテイロを退団した22歳のマドリード出身FW、ビクトル・ミンゴの獲得に接近しており、レアル・サラゴサからの関心もあった中、オビエドが交渉を大きく進展させ数日中にも契約がまとまる見込みとなっている。ビクトル・ミンゴはプレシーズンに参加するだけでなく、トップチームに定着して定位置を争う計画で加入する予定だ。ただし、最終的な判断はカレロ監督に委ねられており、もし指揮官を納得させられなかった場合は、ラ・リーガ・ハイパーモーションやプリメーラ連盟の他クラブへ放出される可能性もあるが、クラブとしてはトップチームの背番号を与える意向である。(via ElDesmarque)
また、クラブはアディダスと共同で26/27シーズンの新ユニフォーム3種類を『本物は家で起こる(#LoRealPasaEnCasa)』というスローガンとともに発表した。第1ユニフォームは伝統の青を基調としつつ、これまでゴールドだった細部のディテールが一般的な白に変更されている。第2ユニフォームはピンク、第3ユニフォームはグレーが採用された。さらに、ファンの間で大好評だった100周年記念ユニフォームも特定の公式戦で引き続き着用されることが決定している。新ユニフォームは柔軟なTPU素材の3Dエフェクトエンブレムを備え、スリムフィットで100%リサイクルポリエステルが使用されており、通気性を最適化するクライマクール技術が採用されている。これらのユニフォームは7月16日からオフィシャルショップ等で販売され、シーズンチケット保持者には15%の割引が適用される。(via ElDesmarque)
テネリフェ
プリメーラ連盟から2部リーグ(ラ・リーガ・ハイパーモーション)への昇格を果たしたテネリフェは、サラリーキャップの制限に対応しながら中盤の再編と強化を断行している。新戦力として、アネス・クルジャリッチとヘスス・アルバレスの2名を獲得した。ボスニア出身で22歳のアネス・クルジャリッチは2029年6月までの契約を結び、クラブの公式発表によれば、優れた技術と足元の巧みさ、連携能力を備え、チームのゲームメイクと継続性をもたらす「8番」として期待されている。一方、降格したウエスカから加入したヘスス・アルバレスは2028年までの2年契約で、デュエルの強さやボールを持たない時のバランス、精度の高いロングフィードをチームにもたらす存在となる。また、アルベルト・ウジョアはルーゴへシーズン終了までの期限付き移籍で放出された。(via SPORT)
退団選手としては、マイケル・メサとハビ・ペレスの2名が確定した。昨季チーム最高給だったマイケル・メサは、ペペ・メル監督やアルバロ・セルベラ監督の下で定位置を確保できず、中盤の選手でありながら得点力という才能を持っていたものの、プロサッカー復帰に向けたサラリーキャップにおいて大きな負担となっていた。さらに、傷害罪による有罪判決というピッチ外の問題も退団の決定打となった。ハビ・ペレスは筋肉の怪我に悩まされ、8試合160分間の出場にとどまり、クラブの要請で契約を1年残して退団することになった。一方で、今年2月に2028年まで契約を早期延長したブラジル人のファブリシオや、昇格シーズンにダビド・ロドリゲスと並ぶ最多37試合に出場したフアンホ・サンチェスは残留する。フアンホ・サンチェスはその圧倒的な走行距離でセルベラ監督から絶大な信頼を得ている。アイトール・サンスの去就については既に決定しているものの、クラブは公式発表を控えて沈黙を貫いている。もしジョゼップ・カラベラが退団すれば、テネリフェの中盤は2つのポジションを5人の選手で争うことになる。(via SPORT)
コルドバ
プロサッカーリーグ(2部)での3年連続のシーズンを迎えるコルドバは、昇格争いに本格的に加わるという野心的な目標を掲げ、イバン・アニア監督の4年目となる体制でプレシーズンを始動させた。昨夏と同様に10人の新戦力を迎え入れ、合計28人の選手がプレシーズンに参加している。契約中の残留組は12名で、GKイケル・アルバレス、カルロス・マリン、DFカルロス・アルバラン、ルベン・アルベス、フランク・フォメジェム、アレックス・マルティン、イグナシ・ビララサ、MFイスマ・ルイス、FWクリスティアン・カラセド、アディルソン、ケビン・メディナ、ディエゴ・ペルカンが名を連ねている。フォメジェムとアディルソンは長期離脱からのリハビリを継続中である。(via SPORT)
大幅なチーム刷新を牽引する10人の新戦力は、DFのダニ・タセンデ、エゴイツ・ムニョス、ハコボ・マルティ、フアン・グティエレス、マドリード出身MFのダミアン・カセレス、そしてFWのアドナン・ガイラン、ウナイ・サブロソ、エノル・ロドリゲス、サリム・エル・ジェバリ、ディエゴ・ブリである。さらに、昨季プリメーラ連盟に期限付き移籍していた6選手(GKラモン・ビラ、CBマティアス・バルボサ、MFンティジ、FWマリアーノ・カルモナ、ジョージ・アンドリュース、ビクトル・サンチェス)も復帰して合流しているが、アニア監督を納得させる必要があり、そのまま新たな移籍先へ再レンタルされる可能性も残されている。(via SPORT)
チームは最初の2日間をメディカルチェックに費やした後、水曜日からシウダード・デポルティーバで本格的なトレーニングを開始する。気温対策として時間帯を調整しながら調整を進め、7月27日から8月2日までバレンシアのオリバ(Oliva Nova Beach & Golf Hotel)で合宿を行う予定だ。プレシーズンマッチは5〜6試合が組まれ、7月23日には本拠地エル・アルカンヘルで1部のセビージャFCと「トロフェオ・プエルタス・デ・コルドバ」で対戦するほか、Bチームとの試合も予定されている。リーグ開幕戦は8月16日の週末に敵地エル・プランティオで行われるレアル・ブルゴス戦に設定されており、シーズンチケットは第1フェーズで既に9,000人以上が更新を済ませるなど、ファンからの圧倒的な支持を受けている。(via SPORT)
【本日の総括】
マジョルカ、レアル・オビエドは1部からの降格組として即座に1部復帰を目指し、監督人事からストライカーやGKといったキーポジションの補強に全力を注いでいます。一方で、昇格を果たして戦力補強に動くテネリフェは、厳しいサラリーキャップと睨み合いながらの中盤再編を余儀なくされており、2部定着から昇格争いへのステップアップを狙うコルドバは10人もの大量補強で積極的な姿勢を見せています。今季のセグンダも、降格組の資金力と昇格組・定着組の意地がぶつかり合う、非常に激しいサバイバルになることが予想されます。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
マジョルカのGK選定やテネリフェの中盤再編に見られるように、今季のセグンダは『個の能力』と『役割の明確化』が勝敗を分ける鍵となります。特にテネリフェが獲得したクルジャリッチのようなゲームメイクを担う8番と、ヘスス・アルバレスのような守備のバランスを取る選手の組み合わせは、昇格組が2部の強度に適応するための定石と言えます。戦術的な完成度を求めるには、プレシーズンでの配置の噛み合わせと、新戦力がどれだけ早くチームの規律に馴染めるかが重要です。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
降格の痛みを抱えるマジョルカやオビエドが、新体制で即座に再建へ舵を切る姿には、クラブとしての強い意志を感じます。特にオビエドがユニフォーム発表に込めた『本物は家で起こる』というメッセージは、サポーターとの絆を再確認し、一体感を持ってシーズンに臨むための重要な一手です。コルドバの熱狂的なシーズンチケット更新数もそうですが、クラブの浮沈はフロントの戦略だけでなく、ファンを巻き込んだ空気作りがどれだけ機能するかにかかっています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
各クラブの編成を見ると、サラリーキャップという現実的な制約の中で、いかに効率的な補強を行うかが問われています。テネリフェが最高給の選手を放出し、若手との長期契約へ切り替えた判断は、中長期的な財務健全化と戦力刷新を両立させるための苦渋の決断でしょう。一方、コルドバの大量補強は野心的ですが、レンタル組を含めた総勢28名の整理は監督の評価次第であり、開幕直前まで続く放出と登録の調整が、チームの完成度を左右する最大の変数となります。