ビジャレアル

ロドリ、アレックス・バエナ、ジェレミ・ピノというスペイン代表のW杯優勝メンバーは、ビジャレアルの「シウダード・デポルティーバ・ホセ・マヌエル・ジャネサ(ミラルキャンプ)」で育ったカンテラ出身者である。また、W杯優勝メンバーのボルハ・イグレシアスも2010/11シーズンからビジャレアルのユースでプレーし、Cチームで11ゴールを挙げた経歴を持つ。クラブの育成モデルがW杯王者を輩出するまでに実を結んだ (via SPORT)。

トップチームでは、カーボベルデ代表としてW杯ラウンド32まで進出したDFローガン・コスタが、FIFA規定の3週間の休暇を切り上げてイニゴ・ペレス新監督のプレシーズンにいち早く合流した。昨夏の親善試合バーゼル戦での前十字靭帯断裂から復帰し、今季は定位置確保を狙っている。チームメイトのウィリー・カンブワラとリハビリを共にし、強い絆を築いている。近日中に同じくW杯で敗退したニコラ・ペペやパプ・ゲイェらも合流予定である。プレシーズンはベンフィカに0-2で敗れた後、PSV、レバンテ、ガラタサライ、コモと対戦予定だ (via Estadio Deportivo)。

アトレティコ・マドリード

ディエゴ・シメオネ監督はプレシーズンで、3センターバックと2ウイングバックを配置する5バックシステム(4-3-3から変更)をテストしている。ヒメネスとオベドが合流したが、レマルは過負荷で欠場した。練習にはアトレティコ・マドリーニョのフェルナンド・トーレス監督やマテウ・アレマニーも見学に訪れた (via MARCA)。

移籍市場では、FWフリアン・アルバレスのFCバルセロナへの移籍問題が浮上している。アトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOは売却を固辞し、契約解除金5億ユーロを要求して交渉を拒否しているが、選手本人は退団を希望している (via ElDesmarque, SPORT)。

さらに、ティアゴ・アルマダにはフラメンゴやリーベル・プレートから関心が寄せられている。ニコ・ゴンサレスは残留を希望しているが、ユベントスが3000万ユーロを要求しているため去就は不透明だ (via MARCA, Mundo Deportivo)。

補強面では、リーベル・プレートの22歳CBラウタロ・リベロをシメオネ監督が要望しており、移籍金は約1000万ユーロとなる見込みだが、レアル・ソシエダ、ウディネーゼ、チェルシー、ドルトムントと競合している (via Mundo Deportivo)。

W杯決勝では、ナウエル・モリーナが失点に関与したうえ、試合後にロドリの腹部を殴って乱闘の引き金を作った。フリアン・アルバレスはシュート0本に終わり、ジュリアーノ・シメオネはフェラン・トーレスの決勝ゴールの場面でソックスを直してマークを外したことで批判を浴びた。フアン・ムッソらとともに、アルゼンチン代表のアトレティコ勢は厳しい評価を受けている (via ElDesmarque)。

一方で、スペイン代表としてW杯を制したアレックス・バエナ、マルコス・ジョレンテ、マルク・プビルは、マドリードでの優勝パレードでアトレティコのエンブレム入り国旗をバスの最前列に掲げて喜びを爆発させた (via ElDesmarque)。

レアル・ソシエダ

ペジェグリーノ・マタラッツォ新監督が就任したチームでは、左サイドバックの再編が進んでいる。現在、セルヒオ・ゴメス、アイヘン・ムニョス、ハビ・ロペス、ジョン・バルダの4名が在籍しているが、ジョキン・アペリバイ会長とエリック・ブレトスSDはポルトガルでベンフィカの22歳左SBラファ・オブラドール(移籍金約500万ユーロ)の獲得交渉を行っている。これに伴い、ハビ・ロペスはレアル・オビエドへ、アイヘン・ムニョスはオサスナへの放出が検討されている (via Mundo Deportivo, Estadio Deportivo, ElDesmarque)。

センターバックの補強としてマラン・サール(元RCランス)を狙っていたが、サウジアラビアのNEOM SCへ移籍が決定した。現在CBはイゴール・スベルディア、ジョン・マルティン、ジョン・パチェコ、ルケン・ベイティアの4名だが、アリツ・エルストンドとドゥイェ・カレタ=カーが退団した穴埋めが急務となっている (via Estadio Deportivo)。

前線では、ジョン・カリカブルがマタラッツォ監督の構想から外れており、ラシン・サンタンデールとの親善試合でも出番がなかった。クラブは契約を2027年まで残す同選手の売却を模索しているが、アスレティック・ビルバオへの移籍は避けたい意向だ (via Estadio Deportivo)。

W杯ではミケル・オヤルサバルがチーム最多の5ゴールを記録して優勝に貢献した。クラブは公式SNSで『チュリ・ウルディンの選手として初めてこの偉業を達成した』と祝福したが、これが一部で批判を呼んだ (via ElDesmarque)。

レアル・ベティス

移籍市場で活発に動いており、ビジャレアルからGKディエゴ・コンデを買い取りオプション付きのレンタル(350万ユーロ+150万ユーロ)で獲得した。これはパウ・ロペスのFCアンドラ移籍と、ギジェルメ・フェルナンデスのコルドバへの完全移籍(移籍金ゼロ、将来の売却益50%保持)に伴う補強である。これによりトップチームのGKはアルバロ・バジェス、ディエゴ・コンデ、マヌ・ゴンサレスの体制となる (via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo, ElDesmarque)。

攻撃陣では、アストン・ヴィラとニューカッスルがアブデの獲得を狙っている。ベティスは契約解除金6000万ユーロの満額支払いを求めている(バルセロナが売却益の20%を保有)。また、ミランデスとグラナダへのレンタルで8ゴールを挙げた18歳のウルグアイ人FWゴンサロ・プティに対し、スポルティング・ヒホン、バジャドリード、アルバセテからレンタルの関心が寄せられている (via SPORT, Estadio Deportivo)。

中盤では、セルジ・アルティミラの代役としてファクンド・ベルナルを獲得した一方、スポルチ・レシフェの18歳MFゼ・ルーカスの獲得を巡ってクルゼイロ、フラメンゴ、ブライトンと競合している。ネルソン・デオッサはヴァスコ・ダ・ガマへの移籍交渉を進めており、ソフィアン・アムラバトのレンタル復帰やダニ・セバージョスの獲得も視野に入れている (via Estadio Deportivo)。

さらに、インデペンディエンテのCBケビン・ロモナコへの関心が再燃している。選手の代理人が「AS1」に変更されたことで交渉が円滑化し、移籍金も520万ユーロ程度まで下がっている (via Estadio Deportivo)。ローマのFWアルテム・ドフビクに対しても、1500万ユーロの買い取りオプション付きレンタルを提示しているが、ローマは完全移籍を求めている (via Estadio Deportivo)。

プレシーズンは、家族の事情で離脱したマヌエル・ペジェグリーニ監督に代わりルベン・コウシージャスが指揮を執り、トロフェオ・コロンビーノでレクレアティーボと対戦する (via MARCA, Estadio Deportivo)。

デポルティボ・ラ・コルーニャ

8年ぶりにプリメーラへ復帰したデポルティボは、アントニオ・イダルゴ監督とフェルナンド・ソリアーノSDの下で総額2150万ユーロ以上を投じる大型補強を敢行している。最大の目玉は、マルセイユから150万ユーロ(契約は2028年まで)で獲得した37歳のピエール=エメリク・オーバメヤンだ。さらに、マジョルカからGKレオ・ロマンを900万ユーロの契約解除金で獲得したほか、Teun Gijselhart(21歳)、Bright Ede(19歳)、ロレンツォ・アマトゥッチ(フィオレンティーナ、22歳)、ヨナタン・アスプ・イェンセン(バイエルン、20歳)といった若手有望株を次々と手に入れた。エースのイェレマイ・エルナンデスは2030年までの契約延長に合意した (via Estadio Deportivo)。

守備陣の再編も進めており、ダニ・バルシアとアルナウ・コマスの放出を検討する一方で、ニコラス・タグリアフィコ(リヨン)、リリアン・ブラシエ(レンヌ)、フアン・ジェズス、サラゴサの19歳CBウゴ・バラチナの獲得をリストアップしている。前線にはアルバロ・モラタやボルハ・サインス(ポルト)への関心も報じられている (via ElDesmarque, Estadio Deportivo)。

スポルティング・ヒホン

ニコラス・ラルカモン新監督の下で戦力強化を進めており、レバークーゼンを退団した20歳のアルゼンチン人FWアレホ・サルコをフリートランスファーで獲得した(レバークーゼンが買い戻しオプションを保持)。さらに、シント=トロイデンからアンドレス・フェラーリのレンタル移籍も間近に迫っている (via SPORT, MARCA)。

中盤の補強として、ハイドゥク・スプリトで構想外となったバレンシア出身のMFウゴ・ギジャモンの獲得を狙っている (via ElDesmarque)。また、ベティスの18歳FWゴンサロ・プティのレンタル移籍にも関心を示している (via Estadio Deportivo)。

バレンシアCF

カルロス・コルベラン監督率いるチームは、ジローナのロイヤルベルド・トレーニングセンターでの第1次プレシーズンキャンプを終え、パテルナへ帰還した。キャンプ中にはアンゴラ王者のペトロ・デ・ルアンダと親善試合を行った。今後はエデンセ、カステリョン、ストーク・シティとの親善試合を経て、8月8日のオレンジ杯でニューカッスルと対戦する (via ElDesmarque)。

一方、W杯決勝で劇的な決勝ゴールを挙げたカンテラ出身のフェラン・トーレスに対し、クラブは公式SNSで『バレンシアCFのアカデミーで育ったフェラン・トーレスを特別に称えます』と賛辞を送り、地元フォイオスの住民たちも彼の活躍に熱狂している (via ElDesmarque)。

RCDエスパニョール

マノロ・ゴンサレス監督は、ミゲル・ルビオ、ホセ・グラヘラ、ホセ・サリナス、パブロ・ラモン、アントニウ・ロカの5選手をプレシーズンの構想から外した。モンチ氏の主導で放出先を探しており、グラヘラにはブルゴスが、サリナスにはマラガが関心を示している。パブロ・ラモンは完全移籍、アントニウ・ロカはレンタルでの放出が濃厚だ (via ElDesmarque)。

プレシーズン第1戦のオロト戦は3-0で勝利し、ラファ・バウザ、マルコス・フェルナンデス、ロベルト・フェルナンデスが得点を記録した。新加入のアレックス・カラトラバ、ハルトマン、モスカルドがデビューを飾り、ウルコがCB、イノホが左SBでプレーした。続いて、フランス2部のポーFCとパラモスで対戦する (via Esport3, MARCA, Mundo Deportivo)。

マラガCF

1部復帰を果たしたマラガは、ローレン・フアロスSDとフアンフラン・フネス監督の下で補強を進めている。フェルナンド・カレロ、フアン・クルス(レガネスから買い取りオプション付きレンタル)に続き、セルタで構想外となっていたMFカルロス・ドトールをレンタルで獲得することが決定的となった。また、エイナル・ガリレアとエネコ・ハウレギの契約延長も発表された。今後は左SBと中盤の補強を目指しており、エスパニョールで構想外となったホセ・サリナスの獲得や、バイエルン・ミュンヘンに復帰したブライアン・サラゴサの動向も注視している (via Mundo Deportivo, ElDesmarque)。

セビージャFC

深刻な財政難とサラリーキャップの制限に苦しむ中、ルイス・ガルシア・プラサ監督は『プレシーズンは厳しくなる』と語った。ジョン・グリディ、フアン・イグレシアス、アルナ・サンガンテをフリーで獲得したが、選手登録には既存選手の放出が不可欠だ (via Mundo Deportivo)。

FWアコル・アダムスは移籍金1680万ユーロ+ボーナス670万ユーロ(最大2300万ユーロ超)でイタリアのヴェネツィアへの完全移籍が決定した。タンギ・ニアンズもリールへ移籍した。一方、左SBオソのオリンピアコスへの売却交渉は、相手が800万ユーロを提示したのに対し、セビージャが1000万ユーロ以上を要求したため暗礁に乗り上げている。それでもアトレティコ・マドリードから若手左SBフリオ・ディアスの保有権50%を100万ユーロ強で獲得する予定であり、アドリア・ペドロサの放出も検討している。中盤にはルーマニアのファルルからビクトル・ディカン(25歳MF)が4万ユーロという破格の条件で逆オファーされている (via Mundo Deportivo, Estadio Deportivo, MARCA)。

さらに、フリーとなった前主将ネマニャ・グデリにはカディスが関心を寄せている。GKオディッセアス・ブラホディモスはニューカッスルからのレンタル継続が決まり、セビージャが給与の約30%(100万ユーロ強)を負担する (via Estadio Deportivo)。

アスレティック・ビルバオ

W杯において、ウナイ・シモン、アイメリク・ラポルテ、ニコ・ウィリアムズの3選手がスペイン代表の優勝に大きく貢献した。ウナイ・シモンは650分連続無失点の記録を打ち立ててゴールデングローブ賞を受賞。ラポルテは守備の要として活躍し、ニコ・ウィリアムズは決勝でフェラン・トーレスの決勝ゴールをアシストした (via Mundo Deportivo)。

チームはエディン・テルジッチ新監督の下でプレシーズンをスタートさせた。ミケル・ベスガはマジョルカへの移籍が噂されており、別メニューでの調整が続いている。負傷者としてビビアン、マロアン・サンナディ、ゴロサベル、ニコ・セラノが離脱している。一方、昨季カタールへレンタルされていたアルバロ・ジャロがプレシーズンマッチでアピールを続けており、ロベルト・ナバーロも親善試合で連続2ゴールを記録して好調を維持している (via ElDesmarque)。

セルタ・デ・ビーゴ

クラブの象徴であるイアゴ・アスパスが今季限りで現役を引退する決意を固めた。実兄のジョナタン・アスパスは『チャンピオンズリーグに出場できたとしても続けない。彼がいないセルタを見るのは辛い』と語り、今季がラストシーズンになることを明言した (via MARCA)。

クラウディオ・ヒラルデス監督はCBマヌ・フェルナンデスをプレシーズン遠征のメンバーから外し、レンタルでの放出を促している。また、1400万ユーロの赤字解消のためイライクス・モリバの売却を急いでいるが、最有力候補だったアストン・ヴィラが別の選手を獲得したため交渉は頓挫している。補強面ではアストン・ヴィラで出番を失っているレオン・ベイリーの獲得に興味を示している (via SPORT, ElDesmarque, Mundo Deportivo)。

RCDマジョルカ

パブロ・オルテルスSDの尽力により、1部クラブからオファーのあったパブロ・トルレとマルティン・ヴァリェントの残留に成功した。さらに若手ウイングのヤン・ヴィルジリの慰留にも努めている。補強面ではアルナウ・プッチマルとアドリ・フエンテスを獲得し、ジト・ルヴンボやスマホロも所属している。今後はGKアルナウ・テナスとアレックス・サラの獲得を狙い、1部復帰に向けたチーム作りを進めている (via SPORT)。

また、アスレティック・ビルバオでテルジッチ監督の構想外となっているMFミケル・ベスガや、ファルルから移籍予定のルーマニア人MFビクトル・ディカンの獲得も検討している (via ElDesmarque, Estadio Deportivo)。

CAオサスナ

W杯でスペイン代表として優勝を果たしたビクトル・ムニョスが所属しており、クラブに世界王者の称号をもたらした。移籍市場では、レアル・ソシエダで左サイドバックの余剰人員となっているアイヘン・ムニョスや、ルーマニアのファルルに所属するMFビクトル・ディカンの獲得に興味を示している (via SPORT, Estadio Deportivo)。

CDレガネス

FWフアン・クルスが、買い取りオプション付きのレンタル移籍でマラガCFへ加入することが正式に決定した (via Mundo Deportivo)。

デポルティーボ・アラベス

バイエルン・ミュンヘンのコンパニ監督の下でプレシーズンに参加しているものの、将来が不透明なウイング、ブライアン・サラゴサの獲得に関心を寄せている。また、ルーマニアのファルルに所属するMFビクトル・ディカンにも興味を示している (via ElDesmarque, Estadio Deportivo)。

ジローナFC

昨季まで所属していたFWアルテム・ドフビクが現在ASローマからの退団を巡ってベティスなどと交渉中であることに関連して名前が挙がっているが、クラブ独自の新たな動きは報じられていない (via Estadio Deportivo)。

UDラス・パルマス

スペイン代表のW杯優勝メンバーであるペドリとジェレミ・ピノがラス・パルマスの下部組織出身であることから、地元グラン・カナリア島は歓喜に包まれている。元スペイン代表でクラブOBのアンヘル・ロペスや、元監督のビクトル・アフォンソらが両選手の偉業を絶賛し、クラブの育成力の高さを誇っている (via SPORT)。

【本日の総括】

スペイン代表のW杯制覇という歴史的快挙の余韻に包まれる中、ラ・リーガ各クラブは2026/27シーズンに向けたチーム編成を加速させている。特に昇格組のデポルティボ・ラ・コルーニャがオーバメヤンら大型補強を敢行して台風の目となっているほか、マラガやエスパニョールも着実に戦力を整えている。セビージャやセルタなどは財政的な制約から選手の売却を余儀なくされており、厳しい舵取りが続いている。アスレティック・ビルバオやレアル・ソシエダは新体制下での戦術浸透と人員整理に追われており、移籍市場の動向から目が離せない状況だ。