アトレティコ・マドリード

今夏の市場を終え、エンリケ・セレゾ会長は『我々が構築したスクッドに非常に満足している。今季の重要な挑戦に向けて戦う準備はできている』と獲得した5人の新戦力に太鼓判を押しました。中でも注目は、ユヴェントスから1年間の期限付き移籍(2500万ユーロの買い取りオプション付き)で電撃加入したカナダ代表FWジョナサン・デイヴィッドです。背番号15を背負う彼は、2019年にベルギーのヘントで共闘したアレクサンダー・セルロートとの再会を喜び、『スタジアムを見て、このクラブの偉大さを改めて実感した。ここでタイトルを獲得し、ファンに愛される闘志あふれる選手として記憶されたい』と熱く語りました。2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で、当時所属していたユーヴェの一員としてメトロポリターノでアトレティコから2得点を奪った過去を持つ彼が、今度は赤白のユニフォームを着て牙を剥きます。

一方で、去就が注目された「ラ・アラニャ(蜘蛛)」ことジュリアン・アルバレスは結局残留となりました。バルセロナへの移籍を画策したものの、ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが『私がCEOである限り、彼がバルサに移籍することは絶対にない。彼の自由の代償は4億9000万ユーロの契約解除金だ』と完全拒否。移籍志願の報道に激怒したサポーターからブーイングを浴びる中、クラブは彼に「公の場での謝罪」と「代理人の変更」を求めていますが、事態の収束は見通せていません。

また、移籍最終日に数分差でアルメリアへのローン移籍が破談したカンテラ出身のカルロス・マルティンは、クロアチアのハイドゥク・スプリトへのローン移籍が決定。さらに、レガネスからは19歳の有望なセンターバック、ベルトラン・アウグステ・パオルッチを100万ユーロ以上の契約解除金を支払って強奪し、2031年までの長期契約を締結。なお、左サイドバックのタグリアフィコ獲得交渉が土壇場で破談したため、カンテラのダニ・マルティンがそのポジションをカバーする見込みです。 (via SPORT / MARCA)

レアル・ベティス

今週金曜日にラ・カルトゥハでレアル・マドリードとの大一番を控えるベティスは、感情あふれる一日を過ごしました。マドリードからフリーで9年ぶりに復帰した30歳のMFダニ・セバージョスが、会見中に妻からのビデオメッセージを受け取り、大粒の涙を流しました。背番号25となったセバージョスは、契約を2029年まで結び、『ベティスは私にとってすべて。謙虚さと野心を持って、ピッチ上でかつての口笛を温かい拍手に変えてみせる』と決意を語りました。彼はかつての同僚イスコとの共闘を心待ちにしており、彼をカリム・ベンゼマやルーベン・カストロ、トニ・クロースやルカ・モドリッチといった世界最高の選手たちと同列の存在として評価しています。

懸念されていたCL登録用の「リストA(最大25名)」についても、セバージョスは地元育成枠として無事に登録を完了。これにより、放出が噂されていたネルソン・デオッサ、イケル・ロサダ、アルバロ・フィダルゴといった面々も、誰一人除外されることなく全員がCLの舞台に登録されるという奇跡的な「無風登録」が完了しました。

さらに、エヴァートンから届いたモロッコ代表FWエズ・アブデに対する4300万ユーロ(3500万ユーロ固定+変則ボーナス)という巨額オファーを、ベティスは毅然と拒否。マヌ・ファハルドSDは『我々のスクッドは大きく向上した。アブデやネイサンのようなタレントを引き留められたのは大きい』と胸を張りました。守護的MFの補強については、アヤックスに移籍したアムラバトの獲得こそ逃したものの、新戦力ファクンド・ベルナルとマルク・ロカに絶対の信頼を寄せています。

なお、アンヘル・アロ会長は、パブ・ガルシアのラシン・サンタンデールへの移籍を巡り「クラブが彼を追い出した」と報じられた件について『完全に真っ赤な嘘だ』と激怒。移籍金は保有権50%で550万ユーロであり、将来的に他クラブからのオファーの半額を支払えばベティスが買い戻せる「マッチング権(tanteo)」を保有していることを明かしました。また、Bチームにはバルサ下部組織出身でラツィオU23を経た21歳のMFクリスト・ムニョスを2年契約で獲得しています。 (via MARCA / SPORT / Estadio Deportivo)

セビージャFC

セビージャは、ACミランから27歳のフランス代表MFユスフ・フォファナを1年間の期限付き移籍(買取オプションなし)で獲得するという最大の「サプライズ」を完了させました。セビージャはミランに対し100万ユーロのローン手数料を支払い、給与は両クラブで折半。元々はオリンピック・リヨンへの移籍が合意間近だったものの、土壇場で破談した隙を見逃さず、ホセ・イグナシオ・ナバーロSDが超迅速に動き合意を取り付けました。この移籍劇の最大の引き金となったのは、レバンテがカルロス・アルバレスをクラブ・アメリカへ売却したことです。2023年夏にセビージャが彼をレバンテへわずか100万ユーロで放出した際、将来の売却益の30%を確保する条項を差し挟んでおり、今回の移籍によって約200万ユーロ以上の臨時収入が発生。これがそのままフォファナ獲得の資金へと充てられました。

ナバーロSDは『すべての資金をピッチ上に投下した。これにより冬の市場の流動性も確保できる』と大満足の様子。一方で、ファビオ・カルドーゾとマルカンの放出交渉(ポルトガルやブラジルなどまだ市場が開いている国への放出)を継続しています。

ピッチ上では、ルイ・ガルシア・プラザ監督が開幕3試合でスタメンとして異彩を放つ22歳のカンテラ出身ウイング、ミゲル・シエラを絶賛。シエラはPK獲得や相手DFユーリの退場誘発、アトレティコ戦でのゴールなど大暴れしており、ラ・リーガの8月期最優秀U-23選手にノミネートされました。審判委員会(CTA)はユーリの退場について『明白な誤審であった』と認めつつも、1試合の出場停止処分は維持しています。

クラブは伝統に基づき、デ・ロス・レイエス聖母への献花とカテドラル訪問を行い、レストランでの食事会で結束を深めました。ただし、デ・デル・ニド・カラスコ会長は一連の移籍市場について沈黙を守ったままです。また、Bチームからはバルサも狙った23歳のFWアレックス・コスタをルーゴへ完全移籍させています。 (via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)

レアル・ソシエダ

木曜日にホームでセルタを迎えるソシエダは、前節退場処分を受けたペレグリーノ・マタラッツォ監督がベンチ入り禁止のため、アシスタントのジョン・マイサーノらが代行で指揮を執ることになります。マタラッツォ監督は『キャビン(放送席ブース)から指示を出す。審判が厳しすぎたが、ジョンたちが素晴らしい仕事をしてくれるはずだ』と語りました。

注目は、バルサからローン加入したDFヘクター・フォート(背番号22)とママドゥ・サールの2選手が揃って招集リスト(25名)入りしたことです。マタラッツォ監督は『彼らは即座に先発できる準備が整っている』と明言。特にフォートについては『非常に多才で、右SBでありながら内側に入ってTake(久保建英)の動きをサポートできる。3バックでも4バックでも機能する素晴らしい大器だ』と評価しました。

その日本人エース、久保建英について、指揮官は『ここ数試合は最高のパフォーマンスではなかったかもしれないが、彼は我々にとって極めて特別な存在であり、今シーズンの鍵を握る。本来のベストフォームを取り戻すことは疑いようがない。トレーニングでも素晴らしい姿勢を見せている』と、絶対的な信頼を口にしました。

一方で、ロシア代表MFアルセン・ザハリャンは、前節エスパニョール戦でベンチにとどまったことに不満を爆発させ、マタラッツォ監督から『感情をコントロールし、忍耐を持つべきだ』と諭されました。エリック・ブレトスSDも『ポテンシャルは疑いようがないが、忍耐にも限界はある。与えられたチャンスを自ら掴み取らねばならない』と厳しいメッセージを送っています。

また、去就の裏側として、ブレトスSDはアゲルドの獲得を見送った理由について『素晴らしい選手だが、怪我明けということもあり即戦力としての確信が持てなかった』と告白。また、残留を選んだジョン・パチェコについては、指揮官から『才能があるだけでは不十分。もっと野心的で proactive(能動的)にならなければ、スタメンの座はない』と突き放され、今回の招集メンバーから外されました。なお、守護神アレックス・レミロとの契約延長に向けた話し合いは9月から開始される予定です。 (via Diario Vasco / Mundo Deportivo / Noticias de Gipuzkoa)

バレンシアCF

開幕3試合でわずか勝ち点1という最悪のスタートを切ったバレンシアは、日曜日にホームのメスタージャで首位バルセロナを迎えます。しかし、ピーター・リム最大株主の「投資ゼロ」の方針により、今夏の市場で費やした移籍金はわずか900万ユーロ(アルナウ・マルティネス500万、佐藤龍之介400万)に留まりました。残りはフリー移籍やローン(ハーヴェイ・エリオットなど)で賄われ、ファンは憤りを隠せません。ロン・グーレイCEOが掲げた『4つの市場を経て2027年夏にヨーロッパの舞台に戻る』という長期ロードマップは、あまりにもお粗末な投資不足によって完全に瓦解しつつあります。グーレイCEOは、木曜日の午後1時にパテルナで夏の市場の総括と釈明を行う記者会見を行う予定です。

移籍最終日には、マルヴィン・デュクシュ(バーミンガム)の獲得に動くも時間切れで破談。さらに、レバントのFWエッタ・エヨンの獲得を画策し問い合わせを行うも、エヨン本人が『レバンテに残り、ここで最高のバージョンを見せたい』とバレンシアやプレミアリーグからのすべての打診を拒否したため、これも破談となりました。エースのウマル・サディクが約2ヶ月の長期離脱となったため、クラブは現在、フリーエージェントの市場で即戦力となるフォワードのリストアップを急いでいます。 (via Superdeporte / SPORT)

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

1部復帰を果たしたデポルティーボは、今夏の市場で合計2500万ユーロを投じるという、昇格組としては規格外の「主役」として市場を沸かせました。その極めつけとなったのが、移籍市場の最後の1分(午後23時59分)に発表された、バルサからのMFマーク・カサドの期限付き移籍(3000万ユーロの買い取りオプション付き)です。バルサが給与の大部分を負担するという驚条件で合意に至りましたが、カサド本人は空港で『離れるのは常に難しいが、デポルティーボのプロジェクトは素晴らしい。ただ、お互い(バルサと自分)にやり方として改善すべき点はある』と、古巣への恨み節とも取れるコメントを残しました。

また、同じくバルサ出身で、プレミアリーグで実績を積んだ快速ウイングのアダマ・トラオレも2年契約で正式加入。彼は会見で、開幕3試合で3得点と大爆発しているピエール=エメリク・オーバメヤンから『このプロジェクトの面白さをアドバイスされて、すぐに決断した。デビュー当時に対戦した歴史あるデポルティーボに来たのは、運命のようだと感じている』と、笑顔で裏話を明かしました。新守護神レオ・ロマンを含め、大幅に強化された「スーペル・デポル2.0」が、今週末に強豪ビジャレアルのホームに乗り込みます。 (via Mundo Deportivo / SPORT / MARCA / 3Cat)

ラージョ・バジェカーノ

ラージョとマドリード自治政府(CAM)とのスタジアム安全問題を巡る対立は、一歩も引かない泥沼の様相を呈しています。CAM側はヴァジェカス・スタジアムの安全性が担保されていないとして使用を不許可とし、LaLigaは今週土曜日のラシン・サンタンデール戦をレガネスの本拠地「ブタルケ」で開催すると公式発表しました。レガネス側はすでにチケット販売を開始しています。これに対し、ラージョは『スタジアムは安全基準を満たしており、開催できない技術的理由は一切ない。もしButarqueでの開催によってスポーツ的、経済的な損害が生じた場合、そのすべての責任はマドリード自治政府にある』と、強硬な反論声明を発表。マルティン・プレサ会長がCAMの技術者に圧力をかけたという報道については、『単に身元確認を求め、 celeridad(迅速な対応)を要請しただけだ』と一蹴しました。

チームには、コモからインテルやユーヴェ出身のGKエミル・アウデロがローン加入。インドネシアのロンボク島生まれという異色のキャリアを持つ新守護神は、大怪我を負ったバタジャの代役として、ダニ・カルデナスと激しい正守護神争いを繰り広げます。 (via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / Marca / Esport3)

ジローナFC

ジローナは、セグンダ(2部)降格に伴う最大の課題であったモロッコ代表MFアゼディン・ウナヒの去就について、ギリシャのパナシナイコスへの完全移籍が正式に決定したと発表しました。移籍金は固定1500万ユーロ+ボーナス100万ユーロに加え、将来の売却益の20%(あるいは25%)をジローナが確保する極めて有利な条件です。ギリシャの国内市場は9月15日まで開いていますが、カンファレンスリーグの登録期限である水曜日深夜に間に合わせるため、ギリシャ側が超特急で交渉をまとめ、ウナヒはアテネでのメディカルチェックを済ませてサイン。ジローナは、昨年マルセイユから彼をわずか600万ユーロで獲得しており、今回の売却(マルセイユへの20%の支払い義務はあるものの)で巨額の売却益を得ることに成功しました。

また、Celtaから完全移籍したカルレス・ペレスの獲得も完了。ペレスは移籍の際、『この業界のやり方はよく分かっている』と意味深なコメントを残し、Celta側も『我々もすでにその性質は知っている』と冷ややかに応戦。ピッチ外での緊張感を漂わせる移籍劇となりました。 (via Mundo Deportivo / SPORT / MARCA / Estadio Deportivo)

RCDマジョルカ

2部降格に伴い、マジョルカは主力売却によって「クラブ史上最高額」となる6000万ユーロ以上の売却益を記録しました。しかし、1年での1部復帰を目指すにあたり、アルフォンソ・ディアスCEOとパブロ・オルテルスSDは、非常に現実的かつ緻密な財務計画を説明しています。ディアスCEOは『6000万ユーロと言ってもすべてが純利益としてすぐに入るわけではなく、降格による5000万ユーロ以上の減収を補填しなければならない。また、今夏獲得した13選手(その多くが買い取りオプション付きのローン)の来季の支払いも考慮する必要がある』と語り、今季のサラリーキャップをほぼ限界まで使い切ったことを明かしました。

その上で、パブロ・トーレや Sergi Darder( Sergi Darder)といった1部レベルの主力の引き留めに成功。オルテルスSDは『昇格を争うのに十分なスクッドが整った。29人の登録メンバーで健全な競争を促し、1年での1部返り咲きを果たす』と自信を深めています。 (via Marca / Estadio Deportivo)

レバンテUD

レバンテは、夏の移籍最終日に悲劇と大激怒の渦に包まれました。ヘタフェから獲得合意に達していたDFセルヒオ・アキエメの登録書類の提出が、なんと締め切りから「3分遅れ」となり、ラ・リーガ側から登録を拒否されたのです。エクトール・ロダスSDは会見で、『スペインフットボール連盟(RFEF)のシステムがパンク状態だった。ラ・リーガは他のケースでは柔軟な対応を見せており、我々はアキエメがピッチに立てるよう、FIFAに訴えてでもトコトン戦う』と、徹底抗戦の構えを宣言しました。

一方で、チームの絶対的アイドルであったカルロス・アルバレスは、メキシコのクラブ・アメリカへの完全移籍が決定。移籍金は固定500万ユーロ(総額約800万ユーロとも)で、その30%は前所属のセビージャに流れます。ロダスSDは『彼はクラブを1部に導いたレジェンド。彼の売却によって、受け継いだ多額の債務を大幅に削減できた』と感謝を述べました。

なお、エースのEtta Eyongには、バレンシアやプレミアリーグ、さらには中東などの「エキゾチックな国」から suculentas(非常に魅力的な)オファーが殺到しましたが、本人がこれらをすべて拒絶。ロダスSDは『クラブの財務を考えれば売却が望ましかったが、彼の残留の意志を100%尊重する』と、その愛国心とも言える忠誠心に敬意を表しました。 (via Marca / Superdeporte / AS / Estadio Deportivo)

カディスCF

今夏、大きな激震が走ったカディスは、開幕わずか4日前にイマノル・イディアケス監督を電撃解任し、アルベルト・セラーデス新監督を招聘した真相について激白しました。ハビエル・ムイニョスSDは『説明が極めて難しい苦しい決断だったが、前監督のビジョンと我々のビジョンに埋められない乖離があった。カディスは現在、セラーデス新監督のもとで完全に一体となって進んでいる』と説明。

また、規律問題で騒がれたハビ・オンティベロスについては残留させ、2度目のチャンスを与えることを明言。『彼は自らの過ちを深く自覚している。モチベーションを取り戻したオンティベロスは、1年目のあの輝きを取り戻し、我々に多くのものをもたらしてくれるはずだ』と期待を寄せました。

さらに、元スペイン代表のスソについては、現役選手としての契約を双方合意の上で解除し、今後はクラブの「代表・機関アンバサダー」としてフロント入りすることで合意。双方がハッピーな形で決着を見ました。また、今季限りで契約が切れるホセ・アントニオ・デ・ラ・ロサについては、現在契約延長交渉が順調に進んでいるとのことです。 (via Marca)

RCDエスパニョール

エスパニョールに、これ以上ない感動的なニュースが届きました。今年1月のレバンテ戦で右膝の十字靭帯を断裂し、8ヶ月以上もの長期離脱を強いられていたキャプテンのFWハビ・プアドが、ついに全体練習に部分合流を果たしました。ボールを使ったメニューも消化し、回復は最終段階に入っています。今週末のセビージャ戦への出場は見送られますが、代表ウィーク明けの復帰が確実視されており、マノロ監督も『彼が戻ってくることは、我々にとって最大の補強だ』と安堵の表情を見せています。

また、19歳の期待のウイング、レオ・サラザールが、前ジローナ監督のミチェルが率いるオランダの名門アヤックスへ買取オプション付きのローンで移籍。オランダの移籍期限がスペインより24時間長かったため、電撃的に合意へと至りました。

ピッチ外では、著名なエコノミストでありエスパニョール愛好家でもあるゴンサロ・ベルナルドス氏がX(旧Twitter)上で、補強を主導したモンチSDを大絶賛。『モンチは本当によくやった。資金がまったくない極限の状況下で、ブライアン・サラゴサやゴロサベル、Vanja Drkusicといった、前年より明らかに質の高いメンバーを揃えてみせた』と投稿し、多くのサポーターの賛同を得ています。なお、エルチェに完全移籍したルベン・サンチェスは、SNS上で『エスパニョールは私の家であり、ただ着用するだけのシャツではなく、心から感じられるユニフォームだった』と、涙を誘うエモーショナルな別れのメッセージを綴りました。 (via SPORT / Mundo Deportivo / Marca)

レアル・バジャドリード

バジャドリードは、今夏を通じて放出を試みていたブラジル人FWマルコス・アンドレの移籍劇について、悪意ある報道に対して怒りの公式声明を発表しました。ポルトガルのスポーツ紙『Record』が「マルコス・アンドレは膝の怪我によってエストレラ・アマドーラのメディカルチェックに引っかかり、移籍が破談した」と報じたことに対し、クラブは『事実無根の完全なデマである』と一喝。破談の真の理由は、『単にレンタル料の負担割合や金銭的な交渉条件(バジャドリードが相手に高い負担を求めた)において、両クラブが最終的なポイントで合意に至らなかっただけだ』と説明しました。

バジャドリードは、オーナーのロナウド氏らが身銭を切って融資を行い、サラリーキャップを確保している厳しい懐事情があり、チーム最高給を占めるマルコス・アンドレの放出は必須課題。現在も移籍市場が開いている他の国への放出を目指し、最終交渉をギブアップせずに進めています。 (via Marca)

ラシング・サンタンデール

ラシンのチェマ・アラゴンSDは、今夏の移籍最終日に勃発した2人の若手を巡るドラマについて、トゲのある「本音」をぶちまけました。まず、レアル・マドリードが3000万ユーロではなく、300万ユーロの契約解除金を支払って強奪した19歳のカンテラMFセルヒオ・マルティネス(カスティージャ登録ながら、すでにマドリードのトップチーム練習に合流)に対し、SDは冷ややかな目を向けています。バルサやアトレティコが1600万ユーロの解除金を支払う構えを見せるも、残留を選んだジョルジュ・サリナスを引き合いに出し、『サリナスのように、クラブへの忠誠を示す姿勢こそが本物だ。マルティネスには、大衆受けを狙ったポピュリズムのようなジェスチャーは一切必要ない』とチクリ。

また、ベティスから550万ユーロ(保有権50%)で完全移籍したパブ・ガルシアの移籍金について、ベティス側が公式に発表した数字に対し、『向こうがメディアに流している数字は事実とは異なる。我々は秘密を守るが、数字は全く違う』と、ベティス側の情報操作に不快感を露わにしました。 (via SPORT / Estadio Deportivo)

【本日の総括】

ラ・リーガの移籍市場が閉幕し、巨額を投じたメガクラブと、やりくりに奔走した中中堅・降格組との間で、極めて対照的な「ピッチ外のドラマ」が浮き彫りとなりました。

アトレティコの「ラ・アラニャ」アルバレスを巡る確執、ベティスが掴み取ったセバージョス復帰の涙、そしてセビージャによるフォファナの強奪劇など、南部の雄たちがそれぞれの意地を見せています。一方で、バレンシアのようにピーター・リムの緊縮財政によって暗雲が立ち込めるクラブや、ラージョのようにスタジアムを巡って政府と戦争状態にあるクラブなど、波乱万丈のシーズンを予感させる事件が目白押しです。

資金はなくとも、知恵とパッションで戦力を整えた各クラブが、いよいよ真の「1部リーグの戦い」へと身を投じます。ピッチ上の熱き戦いに期待しましょう!