ベティスとの開幕戦での悔しい0-1敗戦劇、xGで上回るも決定力に泣く

金曜日の夜、敵地デ・ラ・カルトゥハで行われたラ・リーガ開幕戦において、レアル・ソシエダはレアル・ベティスと対戦し、0-1の悔しい黒星スタートとなりました。

ソシエダは、プレシーズン中に露呈していた守備の脆さを突かれないよう、マタラッツォ監督がこの日は従来のハイプレスを封印し、自陣近くに1-4-4-2の守備ブロックを形成する手堅いプランを採用。これによって前半はベティスに支配権を譲りつつも、決定的なピンチをほぼ与えずにソリッドな組織力を示しました。

しかし、後半62分、競り合いのルーズボールから一瞬の守備の乱れを突かれ、相手のロドリゴ・リケルメにダイレクトボレーを叩き込まれて失点。その後は交代枠や戦術変更でベティスを相手陣内に押し込み、再三の決定機を作りましたが、ルカ・スチッチのシュートがポストを直撃し、オシュカルソンが決定機を外すなどしてゴールを割ることができませんでした。

試合のスタッツを振り返ると、期待値(xG)はベティスが1.06だったのに対し、ソシエダは1.40を記録。内容や決定機の数では勝るに値するパフォーマンスを見せながらも、冷酷な決定力の差に泣き、勝ち点を持ち帰ることはできませんでした。(via Mundo Deportivo / via DiarioVasco / via NoticiasDeGipuzkoa)

日本の至宝・久保建英の起用法と献身性への現地評価

攻撃の主軸として先発に名を連ねた久保建英ですが、この日は本来の鋭い仕掛けが影を潜める形となりました。

プレシーズン後半に負った怪我から完全にトップコンディションに戻りきっていなかったこともあり、攻撃の局面では連係のズレや身体の重さが散見されました。しかし、特筆すべきは守備における貢献度です。対面したベティスの強力な左サイドバック、フラン・ガルシアの積極的な攻撃参加を防ぐため、久保は下がってディフェンスに奔走し、献身的なタフネスを発揮しました。

攻撃の最大の見せ場としては、前半にペナルティエリア近くでダブルタッチの「クロケッタ」を披露し、一瞬で2人のディフェンダーを置き去りにした場面が挙げられますが、カバーに入った3人目の守備に阻まれ、シュートには至りませんでした。

その後、後半57分にミケル・オヤルサバルとの交代でベンチに退きました。コンディションの向上とともに、本来のウイングの位置からの積極的な一対一の仕掛けが次節以降に期待されています。(via Mundo Deportivo / via DiarioVasco / via ElDesmarque)

2度の決定機を逸したエース候補オシュカルソンとマタラッツォ監督の温かい抱擁

今季からソシエダの「9番」として真のエースへと成長することが期待されているアイスランド代表FWオルリ・オシュカルソンにとって、開幕戦は非常に悔しいものとなりました。

試合全体ではオフザボールの動きやハードワークで高い貢献を示したものの、勝敗を決定づける2度の決定的なチャンスを不意にしてしまいました。前半にはヤンゲル・エレーラからの完璧な縦パスから一対一の局面を迎えましたが、放ったループシュートはバーの上を越え、さらに後半82分、オヤルサバルからの極上のアシストから迎えた至近距離での絶好の機会は、相手GKバジェスのファインセーブに防がれました。

試合後、深く落胆するオシュカルソンに対し、マタラッツォ監督はピッチ上で即座に歩み寄って力強くハグ。会見でも『オルリは本物のストライカーであり、ゴールが入る日もあれば入らない日もある。今日の決定機を逃したことを悩みすぎる必要はない。ただ頭を上げて前を向き、このまま努力を続けようと伝えた。次のゲームでも必ず今日と同じように素晴らしい機会が訪れるはずであり、そのときは彼なら間違いなく決めてくれるだろう』と厚い信頼を口にしました。(via ElDesmarque / via DiarioVasco)

バレネチェアとアラムブルの負傷状況、マドリード戦に向けた心強い回復報告

ベティス戦で途中交代となったアンデル・バレネチェアとジョン・ミケル・アラムブルの負傷状況について、クラブから非常に心強い診断報告が届きました。

バレネチェアは後半55分過ぎに右足ふくらはぎの疲労と軽い違和感を訴えて手で交代を要求し、ピッチ上でテーピングを受けたことで筋肉の深刻な怪我が心配されていました。しかし、精密検査が不要なほどの軽傷であり、週明けのズビエタ練習場には大きく改善した姿で現れました。

また、ベネズエラ代表のアラムブルも、相手のシュートをブロックした際に膝を不自然にねじるようにして悶絶し、ヒヤリとさせましたが、これも単なる軽い打撲に過ぎず、リカバリーメニューを無事に消化。両選手ともに水曜日のレアル・マドリード戦には問題なく出場が可能です。

特にアラムブルの無事は守備陣にとって極めて重要です。現在右サイドバックは、ルペレスの下部組織降格、オドリオソラの長期離脱、さらにマリーンも別メニューと離脱者が相次いでおり、アラムブルが欠場となれば急造のシステムを強いられる極限状態にあったため、彼の無事はチームにとって大きな救いとなりました。(via DiarioVasco / via Mundo Deportivo)

会長とSDのブラジル電撃遠征、22歳CBジョナタン・ジェズス獲得への1300万ユーロオファーとクルゼイロの拒絶

移籍市場の閉幕まで10日を切る中、クラブのジョキン・アペリバイ会長とエリック・ブレトススポーツディレクターはベティス戦に帯同せず、ピッチ外での大きな交渉に動いていました。

二人はブラジルのベロオリゾンテへと直接飛び、クルゼイロに所属する22歳の将来有望な右利きセンターバック、ジョナタン・ジェズスの獲得に向けて1300万ユーロの正式オファーを提示しました。選手代理人であるアンドレ・カリー氏の協力を得て交渉をプッシュしたものの、クルゼイロ側は2000万ユーロに達しないオファーを受け入れる意思はないと断固として拒否。クラブとしては、ジェズスを今季チームに留めてさらなる価値向上を狙う方針であり、ソシエダの交渉チームは合意に達することなくブラジルから帰国する結果となりました。

市場が閉まるまでに、さらに金額を引き上げて再アプローチをかけるか、それとも他のターゲットに舵を切るか、フロント陣は迅速な決断を迫られています。(via Mundo Deportivo)

アゲルド獲得破談の真相をマタラッツォ監督が異例の激白

今夏の補強ターゲットとして一度はクラブ間で完全合意に達しながらも、最終段階で獲得を断念したウェストハムのモロッコ代表DFナイエフ・アゲルドについて、マタラッツォ監督が会見の場でその異例の真相を語りました。

本人が公に発言したことを受け、監督は『通常は他チームの選手について話すことはないが、彼が発言したため事実を明らかにしたい。メディカルチェックを受ける10日ほど前、私は彼と非常に良い話し合いをしていた。しかし、実際にメディカルチェックが実施された後、クラブのメディカルスタッフと慎重に協議を重ねた結果、この移籍を進めることはクラブにとって適切な判断ではないという結論に至った。医師のレポートや評価は、単純にイエスかノーかで割り切れるようなものではなく、時には判断の難しいグレーな領域が存在するものだ』と明かし、医療上の懸念を理由に獲得を直前で見送った経緯を説明しました。(via DiarioVasco)

完全復活の兆し!「21番」で輝きを放ったヤンゲル・エレーラの熱い誓い

ヤンゲル・エレーラはベティス戦で先発出場し、中盤で並外れた輝きを見せました。背番号を「12」から「21」へと変更し、心機一転して臨んだこのシーズン。昨シーズンはふくらはぎの怪我に悩まされてわずか526分の出場にとどまり、悔しい時間を過ごしましたが、今夏はプレシーズンを一度も離脱することなく完璧にこなしたことでコンディションは最高潮に達しています。マタラッツォ監督もその仕上がりに大きな信頼を置いて中盤の核として抜擢しました。

試合では自陣で30本、敵陣で13本のパスを正確に通し、パス成功率93%という極めて高い数字を叩き出してゲームをコントロールしました。

エレーラは試合後、次のように語りました。

『ベティス戦での敗戦には苦しい思いがあります。特に私たちは普段、得点を決めて勝利に近づくことを得意としているからです。しかし、ベティスのような高いレベルの強豪を相手にアウェイでこれだけ戦えたことには手応えを感じています。今回は決定力の差がすべてでした。個人的には、昨シーズンは怪我を繰り返して自分の実力を証明できず、非常に悔しいトゲが刺さったような感覚を抱えていましたが、今シーズンは本来の自分のクオリティを見せたい。この充実した夏のおかげで、今はピッチで本当に良い状態を感じています。次はベルナベウでのマドリード戦です。厳しい試合が続きますが、しっかりと良い結果を出せるように準備します』

中盤の要として、守備だけでなく攻撃の組み立ても担う彼の完全復活は、今季のソシエダにとって最大の朗報です。(via Mundo Deportivo / via DiarioVasco)

18歳の超新星アレックス・マルシャルが堂々デビュー、スタンドを沸かせた友人と家族の涙

ベティス戦の敗戦の中で、ソシエダの未来を明るく照らす最高の収穫となったのが、18歳の若きカンテラーノ、アレックス・マルシャルのトップチーム公式戦デビューでした。

プレシーズン中、その並外れた攻撃センスとアグレッシブな仕掛けでマタラッツォ監督の心を掴み、信頼を勝ち取っていたマルシャルは、後半57分、ミケル・オヤルサバルとともに交代でピッチに入り、左ウイングのポジションへ。背番号「29」を着用しました。

ピッチに入って最初の数分間は、最高峰の舞台での極度の緊張からか、パスのコントロールやトラップミスが2度ほどあり、ボールを失う場面も見られました。しかし、そこからすぐに持ち直し、積極的にボールを求め、エクトル・ベジェリンに対して果敢にドリブルで仕掛けていきました。

そして試合終了間際、左サイドのタッチライン際でボールがこぼれそうになった瞬間、泥臭いスライディングで救い、そこからエリア内のオシュカルソンに向けて非の打ち所がない完璧なセンタリングを供給。相手DFナタンの決死のヘディングクリアに阻まれたものの、あわや同点ゴールをアシストする寸前という素晴らしい輝きを放ちました。

スタンドのVIP席には、彼のデビューを信じてはるばる地元から駆けつけた友人グループや家族が集結しており、彼がピッチを踏んだ瞬間には、マルシャルの歴代のユニフォームを掲げて大歓声を送り、涙を流して夢のデビューを祝福しました。(via Mundo Deportivo / via DiarioVasco)

31歳で逝去した最愛の栄養士イオン・ゴメス氏への追悼、サンセが捧げた涙のアルバセテ戦勝利

レアル・ソシエダのファミリーは開幕を控えた木曜日、あまりにも悲しい別れを経験しました。過去数シーズンにわたり、下部組織およびBチーム(サンセ)の専属栄養士を務めてきた31歳のイオン・ゴメス氏が、長い闘病の末に若くして逝去されました。ゴメス氏は選手たちから非常に愛される人柄であり、かつて久保建英がゴールを決めた際に、彼の回復を願うメッセージシャツを掲げたエピソードもファンの胸に深く残っています。

この悲報を受け、ソシエダのすべてのカテゴリーの選手たちはこの週末、ユニフォームの袖に黒い喪章を着用して試合に臨み、キックオフ前には黙祷を捧げました。

土曜日に行われたアルバセテとのアウェイ戦に臨んだサンセは、亡き友に捧げるため、気迫に満ちたフットボールを披露。前半6分に、ダニ・ディアスのピンポイントコーナーキックからMariezkurrenaが頭を合わせて先制。さらに前半45分、この試合のMVPに選ばれたGorosabelが、遠目から目を見張るような鋭い弾丸ミドルシュートを突き刺して追加点を奪いました。

後半は1点を返され、相手の猛攻に苦しむ時間帯となりましたが、キーパーのフラガの神がかったセーブと全員の粘り深い守備で1-2のリードを死守。見事に今シーズン初勝利を挙げました。

サンセを率いるジョン・アンソテギ監督は、試合後の記者会見の冒頭、目に涙を浮かべながら言葉を詰まらせました。

『今日は本当に、フットボールについて語るのが非常に難しい。私たちは今週、かけがえのない大切な友を失った。この勝利を、天国にいるイオンに捧げたい。彼がどこかで、間違いなく私たちの力になってくれたと信じている』

魂のこもった勝利は、天国の友へと誇り高く捧げられました。(via Mundo Deportivo / via DiarioVasco)

ワールドカップ王者オヤルサバルの圧倒的な存在感と今週のスケジュール

ソシエダが誇る絶対的なリーダーであり、スペイン代表として今夏のワールドカップで5ゴールを挙げて見事に世界王者となったミケル・オヤルサバル。

彼は合流してまだ2週間足らずで、十分なトレーニング期間を積めていなかったことから、ベティス戦ではベンチからのスタートとなりました。しかし、後半57分にピッチに入ると、その別次元のクオリティを即座に証明。ピッチ中央で卓越した戦術眼を見せ、相手のマークを引きつけてから魔法のような2つのアシストパスを配給しました。1つはルカ・スチッチのポスト直撃シュートに繋がり、もう1つはオシュカルソンのGKとの一対一の決定的な場面を作り出しました。

わずか30分間のプレーで、その圧倒的な存在感とインテリジェンスを示したキャプテンに対し、スペインフットボール連盟(RFEF)は、8月29日に本拠地レアレ・アレーナで行われるエスパニョール戦のキックオフ前に、本物のワールドカップ黄金トロフィーをアノエタのピッチでお披露目する特別なセレモニーを執り行うことを決定しました。

チームは敗戦のショックからすぐに頭を切り替え、水曜日に控えるサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦に向けて短い準備に入ります。マタラッツォ監督は日曜日をオフとし、月曜日の夕方から練習を再開。火曜日に最終調整を行い、試合当日にマドリードへと移動するスケジュールを組んでいます。(via Mundo Deportivo / via DiarioVasco)

【本日の総括】

レアル・ソシエダは、ラ・リーガ開幕戦において強豪レアル・ベティスに0-1で敗れる悔しいスタートとなりました。xG(期待値)で相手を上回るチャンスを作り、新星18歳マルシャルの鮮烈なデビューや完全復活したヤンゲル・エレーラの好パフォーマンスなど収穫はあったものの、エース候補オシュカルソンの決定機逸が響く結果に。ピッチ外では、アゲルドの獲得破談の真相をマタラッツォ監督が語り、アペリバイ会長らがブラジルへジョナタン・ジェズス獲得に動いたものの不調に終わるなど、移籍市場終盤の慌ただしさが続いています。急逝した栄養士イオン・ゴメス氏にサンセが勝利を捧げたエモーショナルな週末を経て、水曜日にはサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦という大一番に臨みます。