激闘RCDEスタジアム!90分に劇的被弾を許すも王者マドリードと1-2の互角の死闘
エスパニョールはホームのRCDEスタジアムにレアル・マドリードを迎えたラ・リーガ第2節において、1-2で敗れる悔しい結果となりました。
前半10分にアルダ・ギュレルのフリーキックからジュード・ベリンガムに先制ゴールを許したものの、エスパニョールは高い組織力と強い精神力で崩れることなく戦い、前半30分にアレックス・カラトラバのゴールで1-1の同点に追いつきました。
後半に入っても守護神マルコ・ドミトロヴィッチを中心に相手の猛攻をしのぎ続け、勝ち点1獲得を目前にしていましたが、試合終了間際の90分、キリアン・ムバッペの突破からタイリス・ドランに当たった不運なリバウンドをカルロス・エスピに押し込まれ、劇的な勝ち越しゴールを許してしまいました。敗れはしたものの、昨季の絶対王者を最後まで苦しめた内容は今後に大きな希望を与えるものでした。(via SPORT)
新戦力アレックス・カラトラバが値千金の同点弾!ヴィニシウスとピッチ上で激しい火花
今夏カステリョンから完全移籍で加入した26歳のアレックス・カラトラバが、右ウイングとしてスタメン出場し、記念すべき1部リーグ初ゴールを決めました。
前半30分、左サイドのハビ・エルナンデスが送った完璧なグラウンダーのクロスに対し、エリア中央でフリーになっていたカラトラバが右足で合わせて1-1の同点弾を叩き込みました。
この日のカラトラバは、ゴールだけでなく相手のエースであるヴィニシウス・ジュニオールと激しいバトルを展開しました。前半3分に守備の競り合いでヴィニシウスを倒した際、倒れたヴィニシウスからお尻へ軽いキックを受ける小競り合いが発生。前半32分には再び両者が交錯し、一発触発の口論となり、主審から両者にイエローカードが提示されました。
さらに後半早々、カラトラバがアルバロ・カレラスへ遅れたタックルを見舞った際、相手チームは2枚目のイエローカードによる退場を強く要求しました。退場処分こそ免れたものの、マノロ・ゴンサレス監督は数的不利になるリスクを避けるため、後半65分にラファ・バウザと交代させました。
カラトラバは試合後、ヴィニシウスとのピッチ上での衝突について次のように振り返りました。
『私の方は非常に感情が高ぶっていたからであり、彼の方は守備陣に厳しく追い詰められて acoso(マーク)されていると感じていたからだと思います。でも、それらはすべてピッチ上の単なる出来事であり、サッカーの一部です。それ以上の問題ではありません』(via Mundo Deportivo)
「プールにあと何回飛び込めばイエロー?」公式Xの皮肉投稿が大反響を呼びクルトワが猛反論
後半61分、エリア内に侵入したヴィニシウスが、エスパニョールのエドゥ・エスポシトからの極めてわずかな接触でピッチに大げさに倒れ込み、ペナルティキックを要求する明らかなシミュレーションを行いました。サンチェス・マルティネス主審はPKを指示しなかったものの、すでにイエローカードを1枚提示されていたヴィニシウスに対してシミュレーションによる2枚目の警告(退場)を与えることも見送りました。
この不可解な裁定に対し、エスパニョールは公式X(旧Twitter)アカウントで、次のような皮肉な疑問を投稿して大きな話題を呼びました。
『2枚目のイエローカードを出すには、あと何回プールに飛び込めばいいのでしょうか?どなたか友人のために教えてください』
この皮肉なユーモアはSNSを巻き込んだ大論争となり、元審判員のイトゥラルデ・ゴンサレス氏も『ヴィニシウスは確かに手が少し触れただけで大げさに飛び込んでいた。すでに警告を1枚受けている身で、なぜあのような退場リスクのある軽率な真似をしたのか理解できない。主審がシミュレーションで2枚目の警告を出してもまったく文句は言えない場面だった』と、エスパニョール側の主張に同意しました。
この投稿について質問された相手キーパー、ティボー・クルトワはミックスゾーンで次のように非常に激しい口調で反論を展開しました。
『彼らが他のチームと試合をしたときにも、このような対戦相手を批判するようなツイートをするのかどうか、ぜひ見せてもらいたいものだ。彼らはいつも私たちに対してだけこういう投稿をする。それに、ルールを厳格に適用するなら、彼らの Cala はその前に patada(キック)や、後半最初の Carreras へのファウルで退場処分になっていなければならなかった。もし彼がイエローカードを持っていなければ、審判は100%イエローを出していただろう。他人の文句を言う前に、まずは自分たちの鏡を見て、自分たちのチームがピッチで何をしたかをしっかりと確認するべきだ。すべてのフォワードはエリア内で倒れようとするものであり、自分の側だけを見て文句を言うのは非常に簡単なことだ』(via ElDesmarque)
「触るなとでも言うのか!」判定基準の不公平さとモウリーニョ監督のいじめ発言にマノロ監督が怒りの反論
試合後、エスパニョールのマノロ・ゴンサレス監督は会見に臨み、判定の非対称性と不当さに対して激しい憤りを表明しました。
マノロ監督は、主審のサンチェス・マルティネス氏がマドリード側に有利なダブルスタンダードを適用していたと次のように非難しました。
『審判が試合の勝敗を決めたとは一切言いませんが、その基準の不公平さに非常に腹を立てています。私たちがスローインを行う際には厳しい5秒ルールを数えて威嚇してきましたが、相手に対しては一度もそのようなカウントをすることはありませんでした。また、私たちがトランジッション(守備から攻撃への切り替え)に入ろうとした場面でのファウルも流されるか、あるいは一方的にプレーを止められて戻されるなど、このような非対称な判定基準はこれほど高いレベルの試合ではチームを殺すことになります。だからこそ、イエローカードを受けていた Riedel、Calatrava、Edu Expósito の3名を交代せざるを得ませんでした。今日のあのような判定を見せられては、1枚警告を背負った選手をピッチに残しておくことはあまりにも危険で信用できなかった。マドリードを相手に10人で戦うことになれば、それは間違いなく完全な死を意味するからです』
また、相手チームのジョゼ・モウリーニョ監督が会見で「ヴィニシウスはピッチ上で相手やスタンドから過剰ないじめ(bullying)を受けており、これだけいじめ防止を謳う社会において彼に対する行為は不当だ」と語ったことについて、マノロ監督は非常に強い調子で次のように猛反論を行いました。
『おいおい、だったら彼に一切触れてはいけないとでも言うのか? これはフットボールという体をぶつけ合う競技だ。今日のピッチで、相手選手を傷つけるような悪質で過剰なタックルや反則はただの一度も存在しなかった。すべてはルールに則った、普通の競り合いの中でのまっとうなファウルだ。私たちの選手のだれ一人として、彼を挑発したり狙い撃ちにしようと思ってピッチに入った者などはいない。本当に激しい犯罪的なタックルが見たければ、かつてのディエゴ・マラドーナの時代まで遡ればいい。あれこそが文字通りの犯罪だった。現代はこれほど多くのカメラに囲まれており、暴力的なタックルなど存在し得ない。ここRCDEスタジアムにおいて、彼に対するいかなる provocation(挑発)も存在しなかった』(via MARCA)
守護神ドミトロヴィッチの驚異のセーブ連発と新加入ドルクシッチが完璧な公式戦デビュー
エスパニョールが王者マドリードの猛攻に終始抗い続けることができたのは、ゴールキーパーのマルコ・ドミトロヴィッチの驚異的なスーパーセーブのおかげでした。
ドミトロヴィッチは前半37分、ディフェンスラインを完全に突破してペナルティエリア内に侵入してきたキリアン・ムバッペと完全に1対1となる絶体絶命の危機において、素晴らしい飛び出しで距離を縮め、最後は体全体を投げ出して、左の膝を巧みに使ってシュートを防ぐ見事なファインセーブを披露。さらに後半52分には、コーナーキックから頭で合わせたベリンガムの極めて鋭い至近距離からのヘディングシュートを、素晴らしい反射神経で右手一本でゴールライン上からかき出すなど、神がかったセービングを連発してチームを何度も救いました。
また、今夏ゼニトからレンタル移籍で加入したばかりのスロベニア代表の24歳センターバック、ヴァニャ・ドルクシッチが、この大一番で嬉しい公式戦デビューを果たしました。
ドルクシッチは、イエローカードを背負っていた Clemens Riedel(クレメンス・リーデル)に代わって後半65分にピッチに入ると、相手のディオマンデらのスピードある突破やヴィニシウスの侵入に対し、極めて冷静なポジショニングと力強いクリアで完璧に対応。デビュー戦とは思えない落ち着きとインテンシティで守備ブロックを強固に支え、マノロ監督も『彼はセンターバックとして非常にスピードがあり、力強く、アグレッシブなプレースタイルを持っており、これからの長いシーズンで間違いなくチームの大きな助けになり、競争力を高めてくれるはずだ』と絶大な信頼を口にしました。(via Mundo Deportivo)
伝説ダニ・ハルケの21番を継承したロヘル・イノホと親友への追悼を胸に戦うタイリス・ドラン
この大一番で、チームの未来とアイデンティティを象徴する美しい背番号の物語が紡がれました。
エスパニョールのカンテラ(下部組織)から這い上がり、プレシーズンでマノロ監督の全幅の信頼を勝ち取ってスタメンを張る若き生え抜きDFロヘル・イノホ(Roger Hinojo)が、今シーズンからクラブにとって特別な意味を持つ聖なる「背番号21」を身にまとうことになりました。この番号は、2009年に急逝した伝説のキャプテン、ダニ・ハルケに捧げられた神聖なもので、2024年にニコ・メラメドがチームを去って以来、空き番号となっていました。
イノホはこの試合でもスタメンとしてピッチに立ち、ヴィニシウスやアルダ・ギュレルといった相手チームの世界的アタッカーを相手に物怖じしない勇敢なプレーを披露しました。マノロ監督は試合後、この若い原石について次のようにサポーターに辛抱強く見守るよう求めました。
『イノホはプレシーズンから目覚ましい成長を遂げており、私は彼の才能を完全に信頼しています。ただし、ファンの皆さんには、彼が今後いくつかの試合で思うようなプレーができずパフォーマンスを落とす日があったとしても、決して焦ることなく温かい目で見守ってほしいと願っています。彼はまだ大きな成長の余地を残した途上にあり、間違いなくエスパニョールの素晴らしい未来を背負う逸材なのだから』
また、左ウイングとしてピッチに立ったタイリス・ドランも、自身の背番号「24」に込めた重く気高い誓いを明かしています。
『2020年10月24日、私の生涯の親友が自ら命を絶ってしまいました。この24番は、彼に対する永遠の敬意と哀悼の意を示すために私が選んだ誓いの番号です。かつて人生のどん底を経験した際も、一度としてフットボールを諦めようとは思いませんでした。むしろフットボールこそが、私をその暗闇から救い出してくれた恩人なのです』
このように語ったドランは、天国の親友へ誓うようにピッチの上で闘志を燃やし、左サイドで誰よりも精力的に走り回りました。(via SPORT / MARCA)
エースのロベルト・フェルナンデスにハル・シティから超巨額オファー!モンチSDが切望する残留
前節のレバンテとのリーグ開幕戦で、見事なダブル(2得点)を叩き出して3-0の快勝に大きく貢献したエースのロベルト・フェルナンデスに対し、イングランド2部のハル・シティから驚愕の超巨額オファーが届いているという去就の噂がクラブ周辺で大きな騒ぎとなっています。
オファーの内容は、レンタル料100万ポンドに加え、1400万ポンドの強制買い取りオプションが設定された、総額1750万ユーロ(約1400万ポンド)にも上る極めて破格のパッケージです。さらにハル・シティは、ロベルト本人に対しても年俸400万ポンドから500万ポンドの3年契約を提示しているとされています。
この移籍市場最終盤での不穏な動きに対し、エスパニョールのスポーツディレクターを務めるモンチ氏は、試合前のテレビインタビューで次のように語り、エースの絶対的な残留を強く求めました。
『現在、チームはキケ・ガルシアが非常に大きな怪我で長期離脱を強いられている厳しい台所事情にあります。ロベルトが開幕戦で見せてくれたような素晴らしい活躍を、このエスパニョールで今シーズンも変わらず見せてくれることを強く願っています。彼が私たちのスポーツ計画において絶対に欠かせない存在であることは言うまでもありません。ロベルトには、このような外の騒がしい噂に決して惑わされることなく、目の前のフットボールにただ落ち着いて集中してほしいと願っています』
このようにモンチSDは強く牽制しました。ロベルトはこの試合でも最前線でスタメンフル出場を果たし、オマール・エル_ヒラリからの素晴らしいクロスからチャンスを得るなど、泥臭く前線で戦ってチームを力強く牽引しました。(via SPORT / Mundo Deportivo)
移籍市場最終盤の動き!ミゲル・ルビオのバジャドリード完全移籍とククレジャへの温かい歓迎拍手
移籍市場の閉幕(デッドライン)が数日後に迫る中、フロント陣は最後の戦力整理とウイングなどの補強に向けて精力的に動いています。
クラブは、28歳のスペイン人センターバック、ミゲル・ルビオが同じラ・リーガ1部のリアル・バジャドリードへ完全移籍することを正式に発表しました。契約は2030年までの4年間となります。また、他クラブへの移籍先を模索しているルーベン・サンチェスについても、今回のマドリード戦の招集リストから完全に除外されました。
モンチSDは、攻撃のクオリティを高めるため、この夏最後の優先補強ポイントとして「ウイング」の獲得に乗り出しており、市場を徹底的に調査しています。
また、この試合前、RCDEスタジアムでは非常に珍しく、そして美しい光景が見られました。選手紹介の際、相手選手や復帰したモウリーニョ監督らに対してスタジアムを埋め尽くしたサポーターから非常に激しい指笛やブーイングが吹き荒れた中で、ただ一人、相手チームのサイドバックであるマーク・ククレジャの名前が呼ばれた時だけは、満員のスタンドから温かい拍手と大きな歓迎の歓声が送られました。ククレジャはバルセロナのラ・マシアへと移る前の幼い時期に、エスパニョールの下部組織で育ったカンテラーノ(生え抜き)であり、スタジアムのサポーターは今でも彼を「自分たちの仲間の一人」として深く愛し、敬意を示したのです。(via ElDesmarque / SPORT)
次節は敵地でのリアル・ソシエダ戦!初のアウェイ戦で今季2勝目を目指す
開幕戦でのレバンテへの3-0の大勝、そして今回の王者マドリードへの惜しい敗戦を経て、エスパニョールは次の土曜日(8月29日)にリアル・ソシエダとのアウェイゲームに臨みます。これが今シーズンにとって、初めての敵地(アノエタ)での戦いとなります。
対戦相手であるソシエダを率いるのは、リアル・ベティスとの開幕戦に敗れて同じく今季初勝利を飢えているペレグリーノ・マタラッツォ監督。お互いに熱い闘志を燃やす激しい一戦となることが予想されます。
マノロ・ゴンサレス監督は、今回の敗戦の悔しさを大きな成長のエネルギーに変えることを誓っており、次のように前を向きました。
『私たちは敗戦したことをひどく悔しがり、激しく怒ってRCDEスタジアムを後にしなければなりません。なぜなら、相手が世界最高峰のクラブであろうとも、私たちは決してこの負けという結果に満足してはならないからです。しかし、今日見せたチームの素晴らしい姿勢やパーソナリティは、私たちを今後さらに強く大きく成長させてくれると確信しています』
来週のソシエダ戦に向け、チームは早くも牙を研いでいます。(via SPORT / Estadio Deportivo)
【本日の総括】
エスパニョールにとって、ホームRCDEスタジアムに絶対王者マドリードを迎えた大一番は、90分の劇的な失点により1-2で敗れるという極めて悔しい結果となりました。しかし、新戦力アレックス・カラトラバの値千金の同点弾、守護神ドミトロヴィッチの神がかったスーパーセーブの連発、デビューを飾ったドルクシッチの落ち着いた守備など、チームが示した高いインテンシティと競争力は、王者をあと一歩のところまで追い詰める大きな希望に満ちていました。試合中の審判の非対称な判定基準や、ヴィニシウスのシミュレーションに対する公式Xでの皮肉投稿はSNS上で大きな議論を呼んでいますが、マノロ監督率いるチームは決して下を向くことなく、次節の敵地アノエタでのリアル・ソシエダ戦に向け、初のアウェイ戦での今季2勝目を目指して一丸となっています。
