【今回のラインナップ】
✅ チーム状況とリーガ制覇への道程 [フリック監督がリーガ優勝まで補強会議を延期、オルモとペドリが牽引]
✅ CLアトレティコ戦敗退とUEFAへの猛抗議 [ユステ暫定会長が誤審に対して正式な苦情を申し立て]
✅ 1:1ルール進捗と放映権裁判での勝利 [最高裁がバルサの主張を支持、テバス会長も財政改善を評価]
✅ 難航する放出作戦と新ストライカー候補 [既存選手の売却が停滞する中、ムリキやセルロートをリストアップ]
✅ アスラーニとスミットへの関心 [ホッフェンハイムのFWとAZのMFの獲得を画策]
✅ カンテラ(フベニールA)のハムザ復帰 [リーグ優勝と残留をかけた大一番に向けて大型FWが戦列復帰]
✅ 選手たちのプライベートとファッション [選手のオフの顔や、消し去りたい過去のトレンドが話題に]
✅ メッシのコルネジャ買収 [元バルサ関係者の仲介でメッシがカタルーニャのクラブを買収]
■【チーム状況とリーガ制覇への道程】
ハンジ・フリック監督率いるFCバルセロナは、リーガ・エスパニョーラで残り7試合を残して勝ち点79を獲得し、首位を快走している。2位のレアル・マドリードとは勝ち点9の差をつけており、水曜日にはSpotify Camp Nouでセルタとの一戦を控えている。フリック監督は、将来の移籍話がロッカールームに影響を与えるのを避けるため、デコ・スポーツディレクターやジョアン・ラポルタ会長、スポーツ委員会との補強会議を、リーガのタイトルが数学的に確定するまで延期するよう指示した。マドリードが勝ち点を取りこぼさなければ、5月10日のクラシコ(マドリード戦)で優勝が決まる可能性があり、その場合、補強会議は早くても5月11日か12日に行われる見込みである。チームを牽引するのは、今年1月からバルサとスペイン代表で全27試合に出場し、圧倒的な安定感を見せているダニ・オルモだ。今季は公式戦42試合で8ゴール9アシストを記録しており、国内3冠を達成した昨季(39試合12ゴール7アシスト)に続き、スーペルコパとリーガのダブル達成を目指している。また、ペドリも今季リーグ戦22試合で2ゴール7アシスト、公式戦通算37試合で2ゴール10アシストと、中盤で決定的な役割を果たしている。彼の活躍を反映し、Audibleからはペドリを主人公にしたオーディオブック「Pedri y la leyenda de las botas de oro(ペドリと黄金のブーツの伝説)」が配信開始された。才能は身体的な強さではなく、個性や勇気、自分を信じる力に依存するというメッセージが込められている。(via SPORT, Mundo Deportivo)
■【CLアトレティコ戦敗退とUEFAへの猛抗議】
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でアトレティコ・マドリードと対戦したバルサは、カンプノウでの第1戦を0-2で落とし、Riyadh Air Metropolitanoでの第2戦も1-2(合計スコアでアトレティコが4-3で勝利)で敗れ、無念の敗退となった。この結果を受け、ラファ・ユステ暫定会長はUEFAに対して審判の判定に関する正式な苦情を申し立てた。ラポルタ次期会長が具体的に指摘したのは、パウ・クバルシとエリック・ガルシアの退場、ダニ・オルモへのPK未宣告、フェラン・トーレスのゴール取り消し、そしてフェルミン・ロペスと相手GKフアン・ムッソの接触プレー、さらに第1戦でのマルク・プビルのハンドの判定である。ユステ暫定会長は怒りを露わにし、次のように語った。『私たちをチャンピオンズリーグから敗退させた判定について、UEFAに正式な苦情を申し立てたいと思いました。これらは重大なエラーであり、この声明で伝えたいと思いました。非常によく説明されており、サッカーの規則に合致していないと信じています。これらは私たちにスポーツ的および経済的に重大な損害を与えたため、UEFAに対して憤りを表明します。建設的な観点から行っています。敗退にもかかわらず、私たちはUEFAに対して物事はもっとうまくやらなければならないと伝えたかったのです。今日、1試合に6人の審判員がいるのに、これほど多くのエラーが起こるべきではないと信じていますし、これがサッカーに多大なダメージを与えると信じています。VARルームがあるのに、私たちが吹かれるべきだと理解しているような明白なアクションがなぜ吹かれないのか理解できません。』一方で、若手主体のチームが最後まで見せた戦いぶりには誇りを感じており、『チームは素晴らしいサッカーをしましたし、観客が最後まで残って選手に拍手を送る光景は久しぶりでした。チームとファンの間にこれほど大きな団結があるのは素晴らしいことです。近い将来、必ずCLのトロフィーを掲げると確信しています』と前を向いた。なお、LaLigaのハビエル・テバス会長はゴド・トーナメント訪問時にこの件について問われ、『あまり意味がないと思う。不満は理解するが、首を突っ込まない。LaLigaにはクラブがある程度慰められるレビューの時間がある』と冷ややかに答えている。(via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo, Esport3)
■【1:1ルール進捗と放映権裁判での勝利】
クラブの財政面と運営面で大きな動きがあった。最高裁判所は、ハビエル・テバス会長がレアル・マドリードとバルセロナのテレビ放映権管理への参加を妨げた2022年の決定を「完全な無効」と確認し、LaLiga側の控訴を棄却した。テバス会長が「裁判官であり当事者」として行動したことが指摘されている。一方、バルサが夏の移籍市場で自由に動くための「1:1ルール」について、バルセロナを訪れたテバス会長は次のように現状を評価した。『夏まではまだ時間がある。1:1に達したとき、契約するためには収入を生み出さなければならない。バルサの計画は知らない。ラポルタは7月1日まで会長ではない。バルサは損益計算書を非常にうまく構築していると思う。FCバルセロナのようなチームがあるべきレベルに達している。良い方向に進んでいる。6月30日までに到達するかどうか見てみよう。ラポルタが引き継いだ時よりもかなり良くなっている』。また、審判への不満については『常に改善し、卓越を目指さなければならないと伝えている』と述べ、ダービー後の熱を帯びた態度についても『心拍数が上がるのは理解できる』と一定の理解を示した。(via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo)
■【難航する放出作戦と新ストライカー候補】
デコSDは夏の市場に向けて補強リストを作成しているが、資金捻出のための選手放出が暗礁に乗り上げている。現在、誰もクラブを去りたがらない状況だ。基本構想から外れているのは、ジローナにレンタル中のマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンをはじめ、イニャキ・ペーニャ、アーロン・ヤコビシュヴィリ、アンス・ファティ、エクトル・フォルトのレンタル組である。ヴォイチェフ・シュチェスニーが退団し、第2GKが獲得できない場合に限り、GKの一人が残る可能性がある。アンス・ファティはモナコが買い取るか不透明であり、フォルトは売却かトレードの駒として扱われる。テア・シュテーゲンに関しては、フェリックス・マガト氏が『彼がワールドカップ前に最高の準備状態に達するのは難しいと思う。彼が素晴らしいGKであることに疑いの余地はないが、最近はあまり運がなく、それがドイツ代表でのチャンスに影響を与える可能性がある』と厳しい見方を示している。契約更新のオファーが出ているロベルト・レヴァンドフスキとアンドレアス・クリステンセンも、退団の可能性がある。レヴァンドフスキには現状の50%の固定給に個人ボーナスを加えた1年契約が提示されているが、クラブに条件を引き上げる意思はない。本人はフリック監督と話し合う予定だが、スタメンが確約されないことを理解している。クリステンセンは更新に合意しておらず、他クラブからのオファーを受け入れる公算が大きい。また、出場機会のないマルク・カサドは売却候補であり、アレハンドロ・バルデに対するオファーも聞く用意がある。彼らの代理人であるジョルジュ・メンデスは、ジョアン・カンセロの完全移籍資金を捻出する必要性を理解している。マンチェスター・ユナイテッドからレンタル中のマーカス・ラッシュフォード(手取り年俸1800万ユーロ、買取オプション3000万ユーロ)については、本人は減給にオープンだが、バルサはレギュラーではない選手への投資としては高すぎると判断しており、大幅な減給かレンタル延長でしか残留を認めない方針だ。こうした中、本命のフリアン・アルバレス獲得が困難な場合の「低コスト」なストライカー候補として、RCDマジョルカのベダト・ムリキ(31歳)が浮上している。1.94mの長身で空中戦に強く、契約解除金は4000万ユーロだが、マジョルカの順位(現在15位)次第では安価に獲得できる可能性がある。さらに、アトレティコ・マドリードのアレクサンデル・セルロート(30歳)もリストアップされている。セルロートはバルサ戦で通算15試合7ゴール3アシストを記録しており、CL準々決勝でもバルサを苦しめた張本人である。(via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo)
■【アスラーニとスミットへの関心】
バルサのスカウト網は若き才能にも向けられている。レヴァンドフスキの中期的な後継者として、ホッフェンハイムのFWフィスニク・アスラーニが理想的なプロフィールと見なされている。契約解除金は2500万〜2900万ユーロと見込まれ、チェルシー、トッテナム、バイエルン・ミュンヘンも関心を寄せる中、代理人のアイマン・ダフマニは『バルセロナの関心は現時点で本物であり、カタルーニャのクラブから我々に接触があった』と認めた。アスラーニ本人も『自然なことだが、チャンピオンズリーグはどんなサッカー選手にとっても夢だ。そこでプレーするのは美しい感情だと思う。テレビで見てアンセムを聞くだけで鳥肌が立つ。いつも父と一緒にチャンピオンズリーグを見ているので、いつかそこでプレーすることは大きな目標だ。小さい頃からの夢なんだ』と野心を語っている。また、元バルサのロナルド・クーマンは、AZアルクマールの20歳のMFキース・スミットを熱烈に推薦している。『バルサ向けの選手。ペドリとフレンキーのミックスになれる。二人のミックスなら、とても優れている。オランダのクラブは支払えない。6000万ユーロを要求している。海外へ移籍するだろう。出場機会を得続けることを願っている。私たちが持っていた中で最高の若手の一人になるだろう。もっと学び、もっと試合に出なければならない』と激賞した。(via SPORT, MARCA)
■【カンテラ(フベニールA)のハムザ復帰】
カンテラでは、ディビシオン・デ・オノールのグループ3で首位を走るフベニールAに朗報が届いた。エジプトのアル・アハリからレンタル移籍で加入している大型ストライカー、ハムザ・アブデルカリムが筋肉の怪我から復帰した。ポル・プラナス監督率いるチームは、残り3節で2位のエスパニョールに1ポイント差をつけており、日曜日12時からCiutat Esportiva Joan Gamperで行われるコルネジャ戦にハムザが出場する予定だ。その後はコンスタンシア、モンテカルロとの対戦が控えており、優勝すればコパ・デ・カンペオネスへの出場権を得る。ハムザはウエスカ戦で1ゴールと1回のPK奪取を記録したものの、負傷により多くを証明できていない。バルサは出場試合数に応じた買取オプションを保有しており、この残り3試合が彼のバルサでの未来を左右する最終テストとなる。(via SPORT)
■【選手たちのプライベートとファッション】
ピッチ外でも選手たちの話題は尽きない。クラブの公式Instagramで公開された動画では、選手たちが「消し去りたい過去のファッションのトレンド」について語り合った。ラミン・ヤマル、ダニ・オルモ、ガビは満場一致で「スキニーパンツ」を挙げた。ガビは笑いながら『ペドリは以前スキニーパンツをたくさん履いていたが、今はあまり履かなくなり、服装が良くなった』と暴露した。一方、ファッションリーダーであるジュール・クンデは『スキニーパンツは嫌いだと言うのは簡単すぎる。自分は好きだが、重要なのはうまく着こなすことだ』と独自のスタイルを貫いている。恋愛面でも動きがあった。ダニ・オルモは、ドイツ人インフルエンサーであるラウラ・アブラ・シュミットとの交際3周年を祝い、『Una vez y otra vez y otra vez』というロマンチックなメッセージを送った。また、フェルミン・ロペスは、CLアトレティコ戦での敗退と相手GKムッソとの激しい衝突による顔の負傷で辛い時期を過ごしているが、恋人ベルタ・ガジャルドの誕生日に部屋をバラの花びらや風船で飾り付け、『ハッピーバースデー、マイラブ。僕の人生に現れてくれて、君の忠誠心、愛、そして君自身でいてくれてありがとう。僕は幸運だし、君をとても誇りに思う。君は僕のすべてだ。愛してる』と愛情たっぷりのメッセージを公開した。(via SPORT, Mundo Deportivo)
■【メッシのコルネジャ買収】
バルセロナの隣町で驚きのニュースが飛び込んできた。現在インテル・マイアミでプレーする元バルサのレオ・メッシが、UEコルネジャを買収した。この取引の背後には、バルサの元ユースコーチであり、現在はメッシが所属するインテル・マイアミで監督を務めるギジェルモ・オヨスが仲介役として決定的な役割を果たした。メッシはカタルーニャとの絆を深めるための投資を行っており、これが将来的なバルセロナへの帰還に向けた布石ではないかと注目を集めている。(via Esport3, SPORT)
【本日の総括】
リーガ制覇に向けて突き進むフリック・バルサ。CL敗退の悔しさをバネに、テバス会長も認める財政改善の波に乗り、アスラーニやムリキといった新戦力獲得へ始動しています。カンテラでもハムザが復帰しタイトル獲得へ邁進。ピッチ外でも選手たちの絆と個性が光る一日となりました!
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
フリック監督はリーガ制覇を最優先し、補強会議を延期することでチームの集中力を維持しようとしています。オルモとペドリという核となる選手が安定したパフォーマンスを見せ、チームを牽引している点は大きいでしょう。CL敗退の悔しさは残りますが、その経験を糧に、特に若手選手の成長が今後の戦い方にどう影響するか注目です。一方で、放出候補選手の動向が補強の鍵を握っており、チーム編成の流動性が高まる可能性も示唆されています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ユステ暫定会長のUEFAへの猛抗議は、クラブの置かれた状況と、CL敗退に対する強い不満の表れと言えます。しかし、テバス会長がバルサの財政改善を評価している点は、クラブが前進している証拠でしょう。ラポルタ次期会長体制への移行期であり、クラブ全体として次のステップへ進むための過渡期にあることが伺えます。選手たちのプライベートな一面や、メッシによる地域クラブ買収といった話題は、クラブを取り巻く多様なエネルギーを示唆しています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
放出市場の停滞は、夏の補強戦略に大きな影響を与えそうです。レヴァンドフスキやクリステンセンといったベテラン選手の去就、そしてラッシュフォードのような高額年俸選手の扱いが焦点となります。アスラーニやスミットといった若手への関心は、クラブの将来を見据えた補強方針を示していますが、獲得には競争が予想されます。ムリキやセルロートの名前が挙がるのは、現実的なコストで即戦力を求める動きと見て取れます。