新監督・モウリーニョと補強計画

アルバロ・アルベロアが監督の契約を終え、現在チームは監督不在となっている。しかし、6月7日の選挙でフロレンティーノ・ペレスが会長に再選されれば、次期監督はジョゼ・モウリーニョになる見込みだ。現在モウリーニョとクラブを隔てているのは、ベンフィカへの違約金の支払いのみとなっている。フロレンティーノ・ペレス、モウリーニョ、そして代理人のホルヘ・メンデスの3者間では非常に良好な関係が築かれている。ベンフィカはポルトガルの証券取引所に上場している企業であるため、クラブから違約金が支払われれば投資家へ報告する義務があり、その時点で公式発表となる。そのため、選挙日より前に就任が判明する可能性もある。モウリーニョは今週、コマーシャルの撮影を行っている姿も目撃された。

モウリーニョは補強に関して発言権を求めており、すでに獲得リストを作成している。必要なポジションは、センターバック、カルバハル退団後に右サイドバックでトレント・アレクサンダー=アーノルドと競う選手、そしてゲームメイク能力のあるセントラルミッドフィルダーだ。

センターバックの候補としては、インテルのアレッサンドロ・バストーニ(27歳)がいる。モウリーニョが獲得を求めており、2028年まで契約があってイタリアを離れるのは難しいが、5000万ユーロ程度で合意できると見られている。また、ドルトムントのニコ・シュロッターベック(25歳)も同じく5000万ユーロの出発価格でリストアップされている。そして、最も有利な立場にいるのがリヴァプールのイブラヒマ・コナテ(27歳)だ。彼は身長194cmの右利きの武闘派で、ボール扱いよりも壁としての能力が高く、フランス代表でサリバの相棒としてウパメカノとポジションを争う選手だ。市場価値は5000万ユーロとされる。1ヶ月前は契約更新がほぼ決まっており、『クラブと長い間話し合ってきたし、合意に近い。全員が長く続くことを望んでいたと思うし、良い方向に向かっている。来季もここにいる可能性は間違いなく高い。それがいつも私が望んでいたことだ』と語っていた。しかしその後、リヴァプールの更新オファーを拒否し、現在の年間約400万ユーロ(週給約7万ポンド)からの大幅な給与アップを要求して交渉が停滞したため、6月30日以降にフリーとなる。クラブは以前から彼を来季のプランAと考えていたが、昨年末からパフォーマンスを落としたため一度は一歩引いていた。しかし最近になってピッチ上でもオフィスでも存在感を取り戻したため、再び獲得に動いている。バイエルン・ミュンヘンやチェルシーがオファーを準備中で、イタリアからも注目されているが、唯一の障害は彼を説得することだ。来季のセンターバック陣はミリトン、フイセン、そして契約更新が近く発表される予定で合意済みのリュディガーがいるが、アラバが退団したため最低1人は必要となる。アセンシオの去就もチャマルティンで議論されており、新監督のモウリーニョが彼をどうするか決めた後、場合によってはセンターバックを2人獲得する可能性もある。

ミッドフィルダーの候補としては、スポルティングCPのデンマーク人、モルテン・ヒュルマンド(26歳)が5000万ユーロの出発価格で挙がっている。また、PSGのジョアン・ネヴィスの名前も出ているが、獲得は容易ではない。

その他の選手の動きとしては、コモからニコ・パスの復帰がほぼ確実となっており、オサスナからビクトル・ムニョスも復帰する。オリンピック・リヨンへのレンタルからエンドリッキがワールドカップ後に復帰する予定だ。一方、キリアン・エンバペは多くのゴールを決めているものの、バルデベバスのバランスを崩し、ここ2シーズンのクラブ、フロント、そして特にロッカールームの不安定さの要因になったとされている。クラブはヨーロッパスーパーカップとインターコンチネンタルカップしか獲得できず、過去数年間で最も厳しい2シーズンを過ごした。シャビ・アロンソがヴィニシウスのせいで苦しみ、アルベロアがエンバペのせいで苦しんだとも言われている。これら新しい顔ぶれの獲得は、選挙で選ばれる新会長の投資次第となる。(via Mundo Deportivo) (via AS) (via SPORT) (via ElDesmarque)

ヴィニシウスの契約延長問題

2027年6月まで契約を残すヴィニシウスの未来が、新たな局面に突入した。数ヶ月前まで、特にシャビ・アロンソの退任後には契約延長が確実視されていた。しかし、現在の状況は全く異なる。クラブは契約延長にオープンな姿勢を見せているものの、どんな価格でも更新するつもりはない。

ヴィニシウス自身も配信番組で『契約更新は急いでいない。2027年まである。だから2027年までマドリーと話し合う時間はたっぷりあるし、マドリーも我々と話し合うことがたくさんある』と発言した。フロレンティーノ・ペレス会長との相互の信頼と、ベルナベウに長く残りたいという希望は強調したものの、契約の最終年に入る1ヶ月前としては急いでいない姿勢が際立っている。

フロレンティーノ・ペレス会長も、彼を世界最高の選手の1人と評価し残留を望んでいるが、近々の更新については保証を避けている。また、選挙キャンペーン中、会長はエンバペをチームの大きなスポーツ面の基準として位置づけ、『マドリーの最高の選手』と呼んだ。この発言はブラジル人選手の陣営に見過ごされていない。

人気番組の司会者ホセプ・ペドレロルは『クラブ内には更新をそこまで明確に見ていない人々がいる』と明かし、この状況を選挙のコンテクストと関連づけた。『もしフロレンティーノが選挙キャンペーンでヴィニシウスと5年契約を更新すると言えば、票は得られないだろう。むしろ減るかもしれない』と指摘した。さらに『マドリディズモは、現時点でヴィニシウスにさらに6年の更新を理解しないだろう。ここ数ヶ月、彼はベルナベウでブーイングを受けており、雰囲気が変わり、疎外感がある』と付け加えた。

クラブは更新オファーをテーブルに置いているが、経済的な要求をすべて満たすつもりはない。『もし彼が減額された条件を受け入れるなら更新するが、そうでなければ去るだろう』とペドレロルは断言した。

2026年の夏が大きな転換点になる。ワールドカップ直後に大きな進展がなければ、クラブは2027年1月1日からの自由交渉を許して無料で彼を失うリスクを負うか、今年オファーを聞くかを決定しなければならない。数ヶ月前には考えられなかったヴィニシウスの売却は、今やタブーではなくなっている。(via SPORT)

セバージョスの退団とベティス復帰

ダニ・セバージョスはクラブとの契約を1年残しているが、退団する決意を固めており、自身の移籍先がベティスになることを強く望んでいる。2024年の夏にはベティスと長期契約で合意し、高額な給与(総額800万ユーロ)を分散させる準備ができていたが、クラブがボーナス込みで1500万ユーロを要求したため、ベティスはジオ・ロ・チェルソの獲得に切り替えた過去がある。

現在、アルバロ・アルベロアはセバージョスに対して誓いを立てており、『二度と彼のリストには入らない』とされている。セバージョスはクラブと『章を閉じている』状態だ。間もなく父親になるセバージョスは、バヒア・インターナショナルを離れて以来、特定の代理人を置いておらず、妹のサロメ、セビリアの弁護士ダビド・ロドリゲス・デ・ラ・クルス、マルセロに紹介されたマドリード在住の弁護士、そしてスポーツコメンテーターのホセ・マリア・マルティンが相談役となっている。

ベティス側は左サイドバックと質の高いストライカーの獲得を優先しており、セバージョスには減給と、クラブからのフリートランスファーまたは象徴的な金額での退団を求めている。30歳になる選手に多額の移籍金は払えないため、イスコと同等の手取り約300万ユーロを提示する見込みだ。ベティスとの交渉窓口は、元チームメイトで親友のホアキン・サンチェス、スポーツディレクターのマヌ・ファハルド、そして家族ぐるみで親交の深いカンテラ責任者のミゲル・カルサドが務めている。(via Estadio Deportivo) (via SPORT)

会長選挙:フロレンティーノ陣営

6月7日に控えた会長選挙に向け、フロレンティーノ・ペレス会長の陣営が活発に動いている。サンティアゴ・ベルナベウでローマ教皇レオン14世のイベントが開催されるため、投票所がバルデベバスに変更された。そのため郵便投票が極めて重要となり、月曜日から選挙本部に公証人を配置して対応するシステムが利用可能になる。郵便投票の申請期限は6月3日の深夜までだ。

クラブの公式サイトやSNSは、選挙期間中であるにもかかわらず辞任せずに会長職を全うするフロレンティーノ・ペレスの姿で溢れている。金曜日にはアルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアムでカスティージャの昇格プレーオフ、サバデル戦(2-0で勝利)を観戦し、試合後にはピリと共にロッカールームで選手たちを祝福した。また、フベニルAの三冠達成時にも同席し、若手ファンにサインや写真撮影の対応を行った。

さらに、アレクサンデル・チェフェリンUEFA会長の招待を受け、ブダペストのプスカシュ・アレーナで行われたパリ・サンジェルマン対アーセナルのチャンピオンズリーグ決勝をVIPエリアで観戦した。ジャンニ・インファンティーノFIFA会長や、クロード・マケレレ、パオロ・マルディーニと談笑し、ファンに『マドリーがいない決勝はそれほど珍しくない。我々は15回しかCLを勝っていないのだから』と冗談交じりに語った。なお、チェフェリン会長に対し、約束していたネグレイラ事件に関する報告書は選挙後に渡される予定だ。

多くのレジェンドたちも支持を表明している。ルカ・モドリッチはInstagramに2022年のパリでのCL決勝のメダル授与時にフロレンティーノを抱きしめる写真と白いハート2つを投稿し、支持を明確にした。これまでにもカリム・ベンゼマ、ルーカス・バスケス、カゼミーロ、ペペ、ロベルト・カルロス、ロナウド・ナザーリオ(『プレシ、あなたは最高だ、これからもずっと最高であり続ける!』とコメント)、そしてバスケットボール部門のルカ・ドンチッチらも支持を表明している。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)

会長選挙:リケルメ陣営

対立候補のエンリケ・リケルメも猛烈な選挙キャンペーンを展開している。マラガで行われたペーニャ代表やソシオとのイベントで、大物2人の獲得を公約として掲げた。『私が会長になれば、ロドリのような選手はレアル・マドリードでプレーすることになるだろう。スペイン代表選手がいないのは痛ましい恥だ』と述べ、マンチェスター・シティのロドリの獲得を強く示唆した。さらに『水曜日には獲得が決定している外国人スター選手の最初の名前を発表する。少なくとも2人のスター選手が不可欠であり、彼らがチームをより競争力のあるものに変える』と宣言した。また、スポーツディレクターとしてフェルナンド・イエロを称賛し、『彼はレジェンドであり、我々は好ましいと思っている』と語った。水曜日には人気番組「El Hormiguero」に出演し、クラブへの提案を広く発表する予定だ。

郵便投票対策としても、土曜日から公証人を雇い、午前10時から12時、午後16時30分から18時30分まで対応している。

ブダペストのチャンピオンズリーグ決勝の会場周辺では、大胆なプロパガンダを展開した。『Riquelme Presidente』とカスタマイズされた4台のバスを走らせ、『Enjoy tonight. We'll be back(今夜を楽しんで。我々は戻ってくる)』『Rivals come and go. Real Madrid comes back(ライバルは現れては消えるが、レアル・マドリードは戻ってくる)』という英語のメッセージを掲げ、フロレンティーノからメディアの主役の座を奪う行動に出た。

フロレンティーノがディベートを拒否したことについては、『一方向からの提案しか来ないのが問題だ。彼がディベートの準備ができていないなら、クラブを率いる準備ができているのか?20年経った後にディベートするのは健全なことだ。2040年のクラブはどうあるべきか、それを議論することはソシオにとって良いことだ』と強く批判した。

カスティージャの試合に姿を見せなかったことについては、『闘牛の後、選挙本部へ仕事に行った。ディ・ステファノに私のキャンペーンポロシャツを着て行った人たちが入場を拒否された』と弁明し、自身はラス・ベンタス闘牛場でのサン・イシドロ祭でミチェルらと交流し、若者とサッカーをして過ごしたことをアピールした。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA) (via Estadio Deportivo) (via Esport3)

両陣営のネグレイラ事件へのスタンス

選挙戦において、両陣営ともバルセロナの『ネグレイラ事件』を票集めの武器として利用している。

フロレンティーノ・ペレスは、『私はネグレイラ事件に全力で取り組む。忘れたと思っている人がいるなら…全力で取り組む。このサッカーとスポーツの最も深刻なスキャンダルに対して明確でありたい。ネグレイラ事件がスペインサッカーを汚し続ける限り、私は立ち止まらない』と熱弁を振るった。スーパーリーグのプロジェクトからバルセロナが離脱して以来、ジョアン・ラポルタ会長との関係は断絶している。

一方のエンリケ・リケルメも、『ネグレイラ事件はクラブとして受けた最大の侮蔑の1つだ』と非難し、フロレンティーノの対応の遅さを突いた。『私が3年前に会長だったら状況は全く違っていただろう。フロレンティーノはスーパーリーグの利益のために、ネグレイラ事件が発覚したときにバルセロナを支持し、彼らが資金調達や保証を達成した後は我々を笑っている。そして今、手遅れで何も起きないだろう。私が会長になり全ての情報を得たとき、他に何ができるか見たい』と痛烈に批判した。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)

マルセロの息子、エンツォのスペイン代表選択

クラブのレジェンドであるマルセロの息子、エンツォ・アウベス・ビエイラ(15歳6ヶ月)が、スペインU-17代表デビューを果たし、大きな話題となっている。

マルセロはイケル・カシージャスのポッドキャストに出演し、エンツォの決断について語った。『エンツォはスペインで生まれ、ここに生活がある。ブラジルのことも大好きだが、スペイン連盟は私たちにとても良くしてくれた』と述べ、連盟の対応と提示されたスポーツプロジェクトを高く評価した。さらに『彼自身が幸せで快適に感じる決断をすべきだが、それは彼自身の決断だ』と語り、息子のスペイン代表選択を全面的に支持した。ブラジル連盟も彼を諦めておらず、将来的に説得したいと考えている。

エンツォは1月にクラブと最初の契約を結び、現在はフベニルBに所属している。父親のマルセロとは異なるプレースタイルを持つストライカーだが、違いを生み出す個性と質を持っていると高く評価されている。ディーン・フイセンやサム・オモロディオンのようにスペインで飛躍した若手タレントの成長を彷彿とさせるとされており、クラブは彼が将来の重要な選手になるという大きな期待を寄せている。(via SPORT)

【本日の総括】

モウリーニョ新監督の就任が目前に迫り、コナテら新戦力の獲得計画が進行する一方、ヴィニシウスの契約延長問題やセバージョスの退団など現有戦力の去就も揺れ動いています。6月7日の会長選挙に向け、フロレンティーノとリケルメの両陣営が激しいプロパガンダ戦とネグレイラ事件を巡る舌戦を展開し、クラブはまさに変革の時を迎えています。