UDラス・パルマス(監督交代&戦術分析)
ルベン・デ・ラ・バレーラ前監督の解任を受け、UDラス・パルマスはクラブのレジェンドであり68歳となるフアン・マヌエル・ロドリゲス監督の就任を発表した。これで同監督がトップチームの指揮を執るのは通算4度目となり、セグンダ・ディビジョン最年長指揮官となる。ロドリゲス監督は2003-04シーズン(16試合指揮)、2007-08シーズン(10節時点で最下位のチームを引き継ぎ8位まで急浮上)、2010-11シーズン(パコ・ヘメス後任として降格圏のチームを引き継ぎ16試合で8勝4分を記録し9位残留)と、過去3度にわたりチームの危機を救ってきた歴史を持つ。直前まではセグンダ・フェデラシオンに所属するBチーム(ラス・パルマス・アトレティコ)を率いていた。
バランコ・セコで行われた就任記者会見で、指揮官は『地元のクラブを率いることは最高の誉れだ。クラブから打診を受けた際、一切の躊躇なく引き受けた。お金も新戦力の補強も何も要求していない。選手たちには自分の思っている真実を直接伝える。攻守のバランスを取り、やるべきことを的確に行うチームを作りたい』と熱弁を振るった。
一方で、デ・ラ・バレーラ前監督の解任劇の背景には、フロント・強化部との決定的な溝が存在していたと分析されている。左サイドバック専門職のクレメンテが負傷離脱した際、本職以外の選手を穴埋めに配置せざるを得ず、前節マジョルカ戦(1-3敗戦)では夏に獲得した多数の新戦力のうち先発に名を連ねたのはイバン・ハイメとジェフテ(ヘセの離脱による起用)のみで、ボンファンティ、アンドレス・ロドリゲス、アシモヴィッチ、オポクら新戦力組は軒並みベンチを温めた。代わりに下部組織出身のアドリアン・ロドリゲスら若手を抜擢したことが、フロントへの批判的メッセージと受け取られ解任に拍車をかけたとされる。後方からのビルドアップやゲームメーカーを欠いた中盤の脆弱さも露呈していたが、9試合で勝ち点11(シーズン換算で51ポイントペース)を稼いでいた中での早期解任には疑問の声も根強い。
クラブのミゲル・アンヘル・ラミレス会長は練習場を緊急訪問し、新体制での結束を促す訓示(通称ミゲリーナ)を実施。自身のXアカウントでも『本日よりフアン・マヌエル・ロドリゲス監督のもとで新しい時代が始まる。希望と情熱を持って全員で目標を達成する』とメッセージを発信した。チームは現在降格圏まで僅か3ポイント差の15位に低迷しており、今週末には3位CDカステリョンとのホーム戦という重要な一番を迎える。(via SPORT / MARCA)