怒りを爆発させたボルダラス監督の退場劇と主審への激しいジェスチャーの全貌

🤬 アラベスとのラ・リーガ開幕戦(0-3)は、前半42分にキコ・フェメニアが相手のアブデ・レバクに対する足の裏を見せた激しいスライディングチャージを行い、一発退場処分となったことでゲームの流れが完全に崩壊しました。当初、デビュー戦となったManuel Jesús Orellana Cid主審はイエローカードを提示したものの、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)のカルロス・デル・セロ・グランデ氏からの進言によってモニターを確認。判定を撤回してレッドカードを提示しました。

この決定に対し、ヘタフェのベンチを率いるホセ・ボルダラス監督の怒りは頂点に達しました。監督自身にイエローカードが提示されるとさらに興奮を高め、自身の臀部(お尻)を叩く極めて侮蔑的なジェスチャーを主審へ向けながら、

『もういい、彼らにはクソみたいなカードを一枚も出さない。そうだ、彼らにも出すべきだろ、この臆病者!臆病者!』と大声で叫び散らしました。この一部始終はMovistarやDAZNなどのカメラによって克明に捉えられ、開幕直後の大きな物議を醸すバイラル映像となりました。このシーンについて、審判技術委員会の責任者であるフラン・ソト氏はラジオ番組で、公開されているテレビ映像が不十分であった可能性を調査するとしながらも、フェメニアの足裏タックルに対するレッドカードの判定自体は非常に妥当なものであったという見解を示しました。(via MARCA)

審判団の判定基準を不公平と非難したボルダラス監督の試合後の怒りの告白

🗣 大敗を喫した試合後の会見に臨んだボルダラス監督は、チームに与えられたレッドカードそのものについてリピート映像を確認していないとして直接的な言及を避けたものの、主審のOrellana Cid氏による判定基準の著しい不公平さについて猛烈な批判を展開しました。

監督は、

『もちろん、私たちは大きな希望を持ってこの最初のリーグ戦に臨み、良い結果を得たいと思っていた。しかし、あの退場処分が試合の流れを完全に決定づけてしまった。シーズンの最初、まだ選手たちの体力が十分でない時期に一人少なくなってプレーすることは、極めて大きなダメージとなる。退場のプレー自体は映像でまだ確認できていないが、私たちに対する扱いが相手と同じ基準ではないことは確かだ。試合が始まるとすぐに、最初のファウルでイエローカードを出され、2回目のファウルでも同様だった。ダビンチのイエローカードもそうだ。サトリアノが相手に引っ張られた同じようなプレーでは何も出なかった。私たちに対する扱いは同じではなく、私たちはそれに対して何もすることができない。それでもチームは戦い続けた。少し勇敢に戦いすぎたかもしれないが、その隙を突かれて2点目、3点目を奪われてしまった。第4審判に対しても、あのプレーはカードに値すると主張していた。私たちにはすぐにイエローを出すのだから、ファウルがあってカードを出すのであれば両チームに等しくそうすべきだ』と怒りを露わにし、審判団の対応に強い失望感を滲ませました。(via Estadio Deportivo)

エースFWエネス・ウナルの古巣復帰とタフな状況下での再デビュー

🇹🇷 今夏の移籍市場におけるヘタフェの最大の成功の一つが、イングランドのボーンマスからサポーターにとっても馴染みの深い実力派ストライカー、エネス・ウナルを完全移籍で呼び戻したことです。プレシーズンマッチで一度もフル出場を果たしていなかったウナルですが、この開幕戦では後半開始と同時にダビンチに代わってピッチへと送り込まれ、待望の再デビューを果たしました。

1人少ない非常に苦しい戦術的状況下での稼働となったため、相手のマークを分散させることができず、結果として後半73分には中盤でのボールロストが相手の先制ゴールの起点となってしまう不運もありました。それでもボルダラス監督は彼の姿勢と実力を全面的に支持しており、

『エネスはすでにサポーターも私もよく知っている素晴らしいプロフェッショナルだ。彼はイングランドのボーンマスへ移籍していたが、あちらへ行ってからも私たちのクラブを恋しく思ってくれており、戻ることを強く望んでいた。彼がピッチ上だけでなく、日々のトレーニングからチームに多大な貢献をしてくれると確信している。今日の試合ではまだプレシーズンでフルに戦っていなかったため後半からの出場となり、さらに一人少ないタフな状況でのプレーを強いられたが、本当によく働いてくれた』と語り、エースの今後の活躍に揺るぎない信頼を示しました。(via Estadio Deportivo)

欧州への切符を懸けたパルチザン戦への迅速なチームの頭の切り替え

🇪🇺 アラベス戦での0-3というショッキングな結果はサポーターの間に不安を残しましたが、チームには立ち止まっている猶予は一切ありません。ヘタフェは翌週の8月20日に、今シーズン全体の成否を占う極めて重要なカンファレンスリーグのプレーオフ(対パルチザン・ベオグラード)のファーストレグを控えているからです。

ボルダラス監督はチームに対し、すでにこの開幕戦での敗戦を過去のものとして処理し、ヨーロッパの舞台へと完全に頭を切り替えるよう強く促しました。

『今はこの試合のことは忘れて、木曜日に控えているカンファレンスリーグのプレーオフに完全に集中しなければならない。この予備予選には私たちの今シーズン全体の運命がかかっている。対戦相手のパルチザン・ベオグラードはすでに国内リーグを何試合も消化し、2つの予選ラウンドを勝ち上がってきているため、決して簡単な戦いにはならないだろう。この開幕戦は歴史の一部として整理し、木曜日の試合に向けて完璧な準備を進める』と決意を語り、ヨーロッパのグループステージ進出に向けて強い意志を表明しました。(via MARCA)

未登録問題のサバイバルとウチェの靭帯断裂による巨額移籍白紙の悲劇

🏥 ヘタフェは財政面やサラリーキャップの制限から、開幕直前まで非常に厳しい選手登録問題に直面していました。守護神デビッド・ソリア、キャプテンのジェネ、新加入のオレル・マンガラ、ファン・ベロカル、イバン・ネユといった主力選手たちが開幕の数日前になってもリーグの登録名簿に名前が載っておらず、チーム編成が崩壊する危機に瀕していました。最終的にソリア、ジェネ、マンガラの登録が土壇場で間に合い、開幕戦のスタメンとしてピッチに立たせることができたのは、クラブの極めて優秀な「サバイバル能力」の賜物です。

しかし、ピッチ外ではさらなる悲劇がチームを襲いました。昨シーズンに中盤や前線で圧倒的な推進力を見せ、今夏クリスタル・パレスへの1800万ユーロでの売却がほぼ確実視されていた Christantus Uche(クリサントゥス・ウチェ)が、プレシーズン中のトレーニングにおいて膝の靭帯を完全断裂するという大怪我を負ってしまいました。これにより、巨額の売却資金獲得のチャンスが完全に消滅しただけでなく、貴重な主力選手を長期離脱で失う最悪のシナリオが確定。ウチェは自身の公式SNS上で、『自分のキャリアの中で最も困難な日々の一つを迎えており、この衝撃を受け入れるのは本当に辛い』と悲痛な心境を吐露しています。(via Estadio Deportivo)

コリセウム改修工事のハンディキャップとボルダラス監督が強く求める追加補強

🏟 ヘタフェは新シーズンを、ホームスタジアムであるコリセウムの大規模な改修工事という不便な環境のなかで戦わなければなりません。今シーズンは南スタンドやラテラルエリアの工事が本格化し、一部スタンドの閉鎖やアフォー(観客席容量)の制限により、サポーターからの最大熱量を受け取ることが難しくなっています。ボルダラス監督も『改修工事のなかで戦うのは常に大きなハンディキャップとなる』と本音を漏らしています。

さらに監督は、現在の薄いスカッド(選手層)を強化するために、移籍市場が閉まる9月1日までにあと2名のアタッカー(特に前線とサイドアタッカー)を獲得することを会長のアンヘル・トーレス氏に強く要望しています。

『私たちは今後の可能性や市場が提供してくれる選択肢について、クラブや会長のアンヘル・トーレス氏と非常によい関係を保ちながら意見を一致させている。特に必要としている2つのポジションについては、誰もが獲得を急ぐべきだという認識で一致している』と言及。また、去就が取り沙汰されているボルハ・マヨラールについては『彼が最高の状態に到達し、ヘタフェの目標達成のために力を貸してくれることを心から願っている。競争が激しくなることは、彼自身にとってもチーム全体にとっても非常にポジティブなことだ』と話し、既存の主力とこれから加わる戦力の相乗効果を期待しています。(via ElDesmarque)

アラベス戦における選手個人査定と新戦力マンガラらの公式戦デビュー評価

📊 アラベスとの初戦におけるヘタフェの出場選手たちの主な査定と現地でのパフォーマンス評価は以下の通りです。

守護神デビッド・ソリア [評価 6]は、前半こそアラベスの攻撃が少なかったため見守る時間が長かったものの、後半開始直後にアブデ・レバクと相手サイドバックの決定的なシュートを至近距離で連続セーブする極めて見事なダブルセーブを披露。失点シーンはいずれもディフェンスが崩されておりノーチャンスでした。一方、キコ・フェメニア [評価 2]は、42分にアブデ・レバクへ足の裏を向けた非常に危険なスライディングタックルを見舞い、VARの介入によって一発退場。チームを非常に早い段階で十人の劣勢に追い込む壊滅的なミスを犯しました。

ディフェンスラインでは、ブーイングを浴びながらも中央でアラベスの攻撃を跳ね返し続けたアブデル・アブカル [評価 5]、要所でのデュエルで強さを示したキャプテンのジェネ [評価 5]、そして新加入のアルゼンチン人ザイド・ロメロ [評価 6]は高い守備強度に加え、隙を見た攻撃参加で好印象を与えました。しかし、若手のダビンチ [評価 4]は相手のアンヘル・ペレスのスピードに終始圧倒されて何度もサイドを突破され、イエローカードを受けてハーフタイムでの交代となりました。

中盤では、公式デビューとなったオレル・マンガラ [評価 6]が登録問題を乗り越えて先発。フィジカルを活かした力強い守備とシンプルな配球で期待通りの実力を披露。マリオ・マルティン [評価 5]は激しいプレッシングを見せたものの、エリア内で相手のパブロ・イバニェスを引っ張ってPKになりかねない危ないシーンを作りました。ラモン・テラッツ [評価 6]は得意のパスセンスを活かして攻撃のタクトを振り、ソリアを脅かす決定的なシュートも放ちました。

攻撃陣では、本職ではない左サイドハーフとして起用されたアンドレス・ガーシア [評価 4]が守備のサポートには回ったものの攻撃の起点を作れず、マルティン・サトリアノ [評価 4]も前線で完全に孤立。後半出場のエネス・ウナル [評価 4]は、数的不利の極めて難しい状況下でボールロストを犯し失点のきっかけを作るなど厳しい再デビューとなりました。また、リスコ [評価 5]、ヴァロウ [評価 5]、サゾノフ、ボセリらが途中からピッチを踏みました。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

ヘタフェCFは、キコ・フェメニアの早い時間での一発退場が重くのしかかり、審判の判定にボルダラス監督が猛抗議する波乱の開幕戦で0-3と黒星スタートを喫しました。未登録問題のサバイバルやウチェの深刻な大怪我などピッチ外での過酷な試練が続いていますが、エネス・ウナルの復帰やマンガラのデビューなどの好材料を糧に、チームは木曜日のパルチザンとのカンファレンスリーグ・プレーオフに向けて最大の結束を見せています。