【レアル・マドリード / ラ・リーガ

レアル・マドリードおよびキリアン・エムバペによる謝罪声明に対し、中国国営中央広播電視総台(CMG)は即座にこれを拒否し、極めて強い調子で反論しました。

CMGのスポーツ・青少年センター報道官は、『キリアン・エムバペに害する意図はなかった、あるいは個人の意見を述べる権利があるといったレアル・マドリード側の主張を受け入れることはできない。彼の発言は表現の自由の境界を超え、中国国民の感情を傷つけた』と断じました。そして、『中国国民の感情を害するあらゆる言動は、社会全体の集団的拒絶に直面する。レアル・マドリードはそれとは逆の甘い幻想を捨てるべきだ。満足のいく謝罪がない限り、話し合う余地は一切ない』と徹底抗戦の構えを見せています。

CMGはすでに10月26日時点でラ・リーガの試合中継、キリアン・エムバペに関連する番組および広告の放送を全面停止しています。ラ・リーガのハビエル・テバス会長は事態収束に向けて駐スペイン中国大使のYao Jing氏と緊急会談を行い、謝罪文を送付するなど奔走していますが、交渉は平行線をたどっています。

ラジオ番組『Las Brasas de Brasín』では、ジャーナリストのペペ・ブラシン氏がこの問題による経済的インパクトについて警鐘を鳴らしました。『1億ユーロもの金額が消し飛ぶのは大問題だ。一日足らずでそんな巨額を弄ぶような真似をしてはならない』と指摘。ラ・リーガが中国市場から得ている放映権やスポンサー収入は年間約1億ユーロ(約160億円)に上ると推定されており、例えラ・リーガ全体の年間収入が58億ユーロに達するとしても、大きな痛手となると分析しました。

さらにブラシン氏は、2019年にNBAのヒューストン・ロケッツ幹部によるSNS投稿が原因で中国国営放送から締め出され、NBAが数億ドルの損失と長年の関係修復期間を余儀なくされた事件を引き合いに出し、『どれほど巨大な組織であっても、中国市場からの排除は致命的となる。超スター選手であっても、公の場では口を慎むべきだ』と強く批判しました。(via Mundo Deportivo)