ルベン・バルガスの膝の不調と復帰計画
ルイス・ガルシア・プラサ監督率いるチームは、夏の移籍市場でバランスの取れたスカッドを整えたものの、全体として選手層が決して厚いとは言えない状況にある。戦力外の選手が存在する一方で、本来であれば主力を張るべき重要選手がコンディション不良で起用できない事態が続いている。その筆頭が、チームの攻撃を牽引する存在として大きな期待を寄せられているスイス代表FWルベン・バルガスだ。
バルガスは今夏、スイス代表の主力として北米で開催されたワールドカップに出場し、すでに退団したジブリル・ソウとともにチーム内で最も勝ち進んだ選手となった。大会期間中も膝に違和感を抱えながら全試合に出場し、2ゴール1アシストを記録して同国の進撃に貢献したものの、その代償として膝のトラブルを引きずったまま戻ることとなった。
今夏のプレシーズン中、練習場で固定エアロバイクをひたすらこぐバルガスの姿はファンの間でも大きな注目を集めていた。移籍市場の終盤にはギリシャのオリンピアコスから800万ユーロの正式オファーが届いたものの、クラブ側は1500万ユーロを要求し、対抗オファーも提示されなかったため交渉は破談に終わった。スポーツディレクターのホセ・イグナシオ・ナバロは、バルガスの売却がサラリーキャップの確保と更なる補強につながることを理解しつつも、主力アタッカーを安値で手放す気は一切なかった。
現在のバルガスの状態について、クラブ内部では重大な受傷・構造的損傷ではないものの、膝の違和感(パラメニスキティス/半月板周囲の不快感)によりパフォーマンスを100%発揮できない状態が続いていると捉えられている。バルガス自身はこの問題の根本原因を突き止めるため、市内での精密検査に加え、マドリードでも受診し、さらに今後は自身が信頼を寄せる専門医(過去に加入直後に渡航したドイツなど)によるセカンドオピニオンを受ける予定となっている。
クラブとガルシア・プラサ監督は、バルガスの慎重な性格と怪我への向き合い方を尊重し、無理をさせずに復帰させる方針を固めている。具体的には、次の国際試合による3週間の代表中断期間をバルガスにとっての「ミニプレシーズン」と見なし、万全のコンディションを取り戻させる計画だ。スイスサッカー協会も現地での状態確認を望んでいるものの、今回の代表招集は見送られる見通しであり、徹底した治療と調整に専念することになる。
現在チームのウイング陣はミゲル・シエラが定着しているものの、もう一方のサイドの起用法には試行錯誤が続いている。フェリックス・コレイアのデビュー戦でのパフォーマンスには懸念が残り、チデラ・エジュケは途中出場でのスーパーサブとして最も輝くタイプだ。アルフォンは前節バレンシア戦で投入直前に失点したことで起用プランが変更され、フリオ・ディアスのウイング起用はあくまで緊急避難的措置に過ぎない。ガルシア・プラサ監督が攻撃陣の潜在能力を最大限に引き出すためにも、バルガスの完全復活が強く待ち望まれている。
(via ElDesmarque)
