Riazorでのデポル対エルチェ

エルチェCFはラ・リーガ開幕戦にてデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャと敵地リアソールで対戦し、1-1の引き分けで今シーズンのスタートを切りました。この試合は新指揮官マルティン・アンセルミ監督にとって、スペインのトップリーグにおける記念すべき初采配の舞台となりました。アンセルミ監督はピッチ上で自身のスタイルを表現するため、GKにマティアス・ディトゥーロを据え、3バックにはダビド・アフェングルバー、フェデ・レドンド、ビクトル・チュストを並べ、両翼にブバ・サンガレとヘルマン・バレラを配置するシステムを構築しました。中盤はマーク・アグアド、ゴンサロ・ビジャール、マルティム・ネトが支え、前線にはアリー・ハワリとフェル・ニーニョを起用して臨みました。(via ElDesmarque)

同点ゴールを巡る誤審疑惑

試合の勝敗を分けた後半76分のエルチェの同点ゴールについて、直前の審判の判定に重大な誤りがあったのではないかと指摘がなされています。マーク・アグアドのヘディングによって生まれたゴールですが、その起点となったコーナーキックは本来与えられるべきではないものでした。判定の分析によると、ボールがゴールラインを割る直前に最後に触れていたのはデポルティーボの選手ではなく、エルチェのヘルマン・バレラの膝でした。そのため、本来はコーナーキックではなく相手側のゴールキックで再開されるべき状況であり、VARのシステムによる確認と主審エルナンデス・マエソの判定修正が行われるべきだったという見解が浮上しています。(via ElDesmarque)

アンセルミ監督の試合総括

試合後、マルティン・アンセルミ監督は勝ち点1を分け合う形となったものの、エルチェがゲームを支配していたという確信を口にしました。会見で監督は、『エルチェにとって非常に良い試合だったと思う。我々が常に求めているもの、つまり戦うこと、引いては常にゲームに関与しようとすることが見られた』と選手たちの姿勢を誇りました。また、試合内容について『非常に完成度の高い試合ができたと思う。チャンスもあったし、私の視点では、ゲームのほぼすべての局面で我々が上回っていた。試合の主役は相手GKのレオ・ロマンだった』と振り返り、全体的な優位性を強調しました。一方で、前半21分にピエール=エメリク・オーバメヤンに許した失点シーンに対しては、『オーバメヤンのコントロールとフィニッシュという素晴らしい個人技はあったが、彼に対して簡単にロングパスを放たせてしまうなど、防ぐべき守備のズレ(フリーの状況)があった。そして、ピンチがある時はディフェンスラインは常に相手を追わなければならない』と述べ、即座に修正すべき改善点を口にしています。(via ElDesmarque)

スタイルの継続性

エルチェのクラブ運営における一貫した哲学も注目を集めています。アンセルミ監督は、前任者であるエデル・サラビア監督が過去数シーズンにわたって構築してきたポゼッションをベースとするサッカーを引き継ぐ重要性を明かしました。指揮官は、『彼は過去数シーズンにわたりチームにアイデンティティをもたらしてくれた。クラブが私を選んだのも偶然ではなく、そのスタイルに継続性を持たせるためだと理解している』とコメント。実際に開幕戦のエルチェは、立ち上がりからボールを圧倒的に支配し、ピッチ上で終始その哲学を示し続けました。(via ElDesmarque)

猛攻を阻んだ相手守護神

試合を支配していたエルチェは、数多く訪れた決定機を相手GKレオ・ロマンの度重なるスーパーセーブによって阻まれました。前半にはコーナーキックのチャンスから、アリー・ハワリがゴールエリア至近距離から強烈なシュートを放つも、正面でストップされました。後半にさらにギアを上げ、ゴンサロ・ビジャールを軸にクリエイティブで攻撃的な姿勢を強めたエルチェは、57分に決定的な瞬間を迎えました。フェル・ニーニョ、そしてアリー・ハワリが立て続けに放ったシュートは、いずれも相手守護神の驚異的なダブルセーブによって防がれ、勝ち越しゴールを阻まれました。しかし諦めない姿勢が実を結び、76分にビジャールの高精度なクロスからアグアドが美しい弾道のヘディングシュートをゴールネットに突き刺して同点に追いつきました。前半にはディトゥーロ自身のクリアミスを回収されたピンチもありましたが、これもセーブで難を逃れる場面もありました。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

開幕戦となったデポルティーボ戦は、新監督マルティン・アンセルミのもと、主導権を握って終始優位にゲームを進めながらも、1-1のドローで勝ち点1を分け合う結果となりました。相手GKの好セーブに苦しめられたものの、前体制のアイデンティティをしっかりと受け継いだ華麗なポゼッションサッカーと、マーク・アグアドのヘディング弾で見せた粘り強さは、今シーズンのエルチェCFのさらなる躍進を十分に予感させるものでした。