バルセロナに0-5の大敗!Martínez Valeroでのホーム開幕戦は試練の船出に

エルチェCFは日曜日、本拠地エスタディオ・マルチネス・バレーロに昨季王者FCバルセロナを迎え、ラ・リーガEAスポーツ第2節に臨みましたが、0-5という非常に重い完敗を喫しました。

第1節のデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦を1-1のドローで終え、勝ち点1を手にして臨んだ期待のホーム開幕戦でしたが、満員となった3万人以上の大観衆の前で、王者の容赦ない決定力に圧倒される結果となりました。

前半14分にペナルティエリア内でハフィーニャにPKを決められて先制されると、前半終了間際の45+3分にカリム・アデイェミに追加点を奪われ、0-2で前半を折り返します。後半に入るとさらに守備の隙を突かれ、67分にハフィーニャの2点目、71分と79分にはフェルミン・ロペスに連続ゴールを叩き込まれて大敗を喫しました。これで2試合を消化して勝ち点1に留まり、今後の立て直しが急務となっています。(via Estadio Deportivo / SPORT)

「言葉は不要」惨敗に悔しさをにじませるアンセルミ監督の熱き決意と分析

ラ・リーガの歴史においてバルセロナに挑む25人目のエルチェの指揮官となったアルゼンチン人のマルティン・アンセルミ監督は、ホームでの大敗という厳しい結果に対し、強い悔しさを滲ませました。

アンセルミ監督は、内容と今後の姿勢について次のように語っています。

『このような結果の後では、言葉は不要です。前半、私たちが組織として共に競い合っていた時間帯には、十分にバルセロナを脅かすことができていました。しかし、彼らは非常に効率的に決定機をものにし、私たちは犯したミスへの高い代償を支払うことになりました。特に前半の最後に喫した2点目のゴールは、チームの精神面に大きなダメージを与えました。あの時間帯、私たちのゴールがもうすぐ生まれると確信していたからです。しかし、この結果は決して歩みを止める言い訳にはなりません。モチベーションが上がるとか下がるとかではなく、明日からまたいつも通りに練習に励み、次の結果を勝ち取りにいくだけです』

かつて南米で数々のタイトルを手にしてきた知将は、大惨敗のなかでも、選手たちの戦う姿勢に誇りを感じる瞬間もあった、この悔しさをこれからの喜びに変えると前を向いています。(via SPORT / Estadio Deportivo)

新戦力ブオナノッテが煌めく!交代出場からポスト直撃の決定機を演出

この過酷な敗戦の暗雲の中で、サポーターに確かな希望を見せたのが、後半から途中出場した期待のアルゼンチン人新戦力、ファクンド・ブオナノッテでした。

ピッチに立つとすぐに持ち前のテクニックと推進力で攻撃を活性化させ、右足から放たれた鋭いシュートがゴールポストを直撃。これはこの試合におけるエルチェの最も明確で決定的なチャンスとなりました。その後も、バルセロナの守護神ジョアン・ガルシアと1対1となる決定機を作り出すなど、一人で相手守備陣を脅かし続けました。

アンセルミ監督も、彼の見事なパフォーマンスに対して高い評価と信頼を寄せています。

『彼はいくつかのゴールを決めてピッチを去ることもできたはずです。自らが持つ確かなクオリティと序列を証明するために、本当に熱心に日々の練習から取り組んでおり、その成果が十分に発揮されていました』(via SPORT / Estadio Deportivo)

プレス席が大混乱!インターネットとWi-Fiの完全崩壊でメディアは大パニック

マルチネス・バレーロで行われたこの大一番の裏側では、スタジアムのインフラストラクチャーを巡る大トラブルが発生し、現場のメディア関係者を絶望に陥れました。

試合の熱気が最高潮に達しようとしていた前半の終盤から、スタジアム内のインターネット接続が突如として完全に遮断されました。有線回線やWi-Fiはおろか、個人の携帯電話回線による通話すらも全く繋がらない完全な通信崩壊の状態に陥りました。

この事態に、記事の締め切りに追われる各新聞社の記者たちや、試合を実況中継していたラジオ放送の解説者たちはパニックに陥り、本社との連絡が取れないため大混乱となりました。試合終了間際になってようやく一部が復旧するという綱渡りの状況でしたが、ピッチ上のバルセロナの選手たちがゴールを量産する傍らで、メディア席ではもう一つの必死のサバイバル劇が繰り広げられていました。(via SPORT)

守備陣の光と影!6回回収のチュストが見せた魂の守備と5失点のディフェンス崩壊

守護神マティアス・ディトゥーロを最後方に置き、ブバ・サンガレ、ダビド・アッフェングルーバー、フェデリコ・レドンド、ビクトル・チュスト、ヘルマン・バレラの5バックシステムで挑んだエルチェですが、最終的に5ゴールをベースに圧倒される厳しい守備崩壊となりました。

その中でも、センターバックのビクトル・チュストは、前半だけで6回ものボール回収を記録する素晴らしいディフェンス・クリニックを披露。PKを献上した場面こそあったものの、彼の献身的なカバーがなければ前半のうちにさらなる失点を重ねていたことは確実でした。

チュストは試合後に悔しさを押し殺しながら次のように語りました。

『とても苦しい一日になってしまいました。ですが、私たちはピッチの上で最後まで走ることをやめませんでした』

一方、今シーズン2年目を迎えたフェデリコ・レドンドは、3バックの中央のリーダーであるリベロとして先発出場したものの、5失点目の場面で相手のフェルミン・ロペスの素早いターンに完全にかわされるなど苦戦を強いられ、後半にペドロ・ビガスと交代してピッチを後にしました。(via AS / SPORT / ElDesmarque)

聖地を揺るがした大合唱!W杯王者たちへの心温まるオマージュと伝説の80歳記念

試合前、マルチネス・バレーロのピッチ上では、クラブの垣根を越えた素晴らしいリスペクトのセレモニーが行われました。

エルチェの選手やフロント、そして3万人を超えるサポーターは、この夏にアメリカ・ニューヨークで世界王者となったスペイン代表のバルセロナのメンバー7名(ジョアン・ガルシア、エリック・ガルシア、パウ・クバルシ、ガビ、ペドリ、ラミン・ヤマル、ダニ・オルモ)に対し、大きな拍手と個別の盾を贈呈して彼らの偉業を称えました。また、かつてエルチェとバルセロナの両クラブで輝かしい足跡を残した伝説のプレーヤー、マルシアル・ピナ氏の80歳の誕生日を祝う記念ユニフォームが贈られ、スタジアム全体があたたかい拍手に包まれました。

しかし試合が始まるとスタジアムは一転して熱狂的な要塞と化し、ファンはバルセロナに対して、バルサに新たなレバー(経済的テコ)を、と皮肉交じりのチャントを大合唱。さらに、前夜に別のスタジアムで騒動を起こしていたレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールに対し、ビーチボール、ヴィニシウスはビーチボールだ、というお馴染みの強烈なブーイングソングを浴びせ、熱い闘志を剥き出しにしてチームを鼓舞し続けました。(via Mundo Deportivo / SPORT / AS)

移籍市場最終盤の課題!得点力不足を解消する「新たな9番」獲得への補強要請

この0-5の大敗という厳しい現実が突きつけたのは、昨シーズンに比べて明らかに減少してしまった前線の得点力という非常に深刻な課題です。

この試合では、負傷を抱えるウイングのヤゴ・サンティアゴとグラディ・ディアンガナが招集外となり、ジョン・チェタウヤやアダム・ボアヤルもコンディションの懸念から起用が不透明な状況にありました。前線ではフェr・ニーニョが基準点となり、若手のアリ・アウアリが前半に決定的な同点機を迎えながらもシュートをミートしきれず、決定力の差を見せつけられる形となりました。

中盤の底で先発したマルク・アグアドは試合前に、バルサを相手にしても、勇敢に戦わなければなりません、私たちは向上を続け、バルセロナに向かっていくだけです、と強気な姿勢を示し、その言葉通りピッチで激しいバトルを見せましたが、やはりゴール前に決定的な違いを作れるストライカーの不在が響きました。移籍市場が閉まるまでの残り数日間で、攻撃陣の再編成と実力派ストライカーの確保が、今シーズンのエルチェの命運を分ける最大のテーマとなります。(via AS / SPORT / Estadio Deportivo)

【本日の総括】

エルチェCFにとって、本拠地マルチネス・バレーロでのホーム開幕戦は、昨季王者バルセロナの圧倒的な決定力の前に0-0から一気に0-5に持ち込まれる非常に苦しく冷徹な現実を突きつけられる結果となりました。しかし、アンセルミ監督が語るように、前半の組織的な戦いぶりには確かな対抗力があり、後半にポストを直撃した新戦力ブオナノッテの眩い才能は、今後のチームにとって大きな希望の光です。負傷離脱者の復帰を待ちつつ、移籍市場最終盤で得点力不足を補うストライカーの補強を完遂できるかが、今シーズンの浮沈を握る鍵となります。