レアル・マドリード会長選前倒しの裏側とリケルメの動向

フロレンティーノ・ペレス会長の突然の選挙前倒し発表により、レアル・マドリードは5月14日から23日という非常に短い期間で会長選の立候補を受け付けることになった。クラブの規約により、立候補者はソシオ歴20年以上、かつクラブ予算の15%にあたる約1億8700万ユーロの銀行保証を個人資産で用意する必要がある。本来の選挙は2028年であったため、この突然の発表は対抗馬の準備を阻止し、現体制の権力、とりわけアナス・ラグラーリ(現在裏でクラブの日常業務を取り仕切っているとされる人物)を中心とした取締役会による株式会社化の計画を推し進めるための隠された意図があると分析されている。

現在、唯一の対抗馬として浮上しているのが37歳のエンリケ・リケルメである。南米やメキシコなど国際的に再生可能エネルギー事業(Cox Energy)を展開する実業家であり、出馬の準備のために急遽滞在先のメキシコからスペインへ帰国し、シティやゴールドマン・サックスといった大手銀行と保証金の交渉に入っている。彼のスポーツプロジェクトの構想には、ユルゲン・クロップへの監督就任の打診も含まれている。

彼の父親であり、かつてラモン・カルデロンやビセンテ・ボルーダの時代にクラブの役員を務めたエンリケ・リケルメ・デ・ラ・トーレは息子の出馬について次のように語った。

『息子はとてもマドリディスタです。そして、レアル・マドリードにとって良いことは、誰がいようと私たちにとって良いことなのです。私は息子と毎日電話で話していますが、彼はとても元気で、とても意欲に満ちているように見えます。しかし、彼がフロレンティーノ・ペレスと選挙で対決するかどうかは、私が言うべきことではなく、息子自身が言うべきことです。私は彼に、お前は37歳でとても若いのだと思い出させました。息子は働き者で、非常に真面目な人間です。19歳でパナマへ仕事に行ったことがそれを示しています。働き者で善良であるだけでなく、彼は誠実なのです。ただ、私は息子ではありませんから、それらの質問には答えられません。選挙は2028年だったのに、彼(ペレス)はそれを前倒ししました。彼にはその権利がありますし、私は彼がいつ選挙を招集すべきかを裁く立場にはありません。将来何が起ころうとも、フロレンティーノは偉大な会長であり、私にはそれ以外のことは言えません』(via Mundo Deportivo)

テバスLaLiga会長がペレス会長の会見に猛反論

レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が行った記者会見とテレビインタビューでの発言に対し、LaLigaのハビエル・テバス会長が自身のSNSで長文の猛反論を展開した。ペレス会長が、LaLigaがメディア(Relevo)に資金提供してマドリーを攻撃していると主張したことや、ネグレイラ事件に関するLaLigaの対応を批判したことに対する反論である。

テバス会長はSNSで次のように綴った。

『新しい映画の始まりですね。LaLigaがRelevoに資金を提供して、レアル・マドリードとフロレンティーノを攻撃したというのです。LaLigaとRelevoの本当の関係は、ファンタジーの共同開発でした。そして、その関係においてLaLigaは収入を得ていたのです。つまり、私たちがRelevoに資金を提供しなかっただけでなく、まったくの逆で、LaLigaに収入があったのです。陰謀の物語を文書が台無しにしてしまうのは、なんとも厄介なことですね。レアル・マドリードは何シーズンにもわたってその口座にアクセスできました。CSD(スポーツ上級委員会)も書類を要求し、さまざまなメディアグループとの合意を審査しました。(中略)結果は、隠された資金提供はゼロ。レアル・マドリードに対する作戦もゼロです。フロレンティーノ、最近のあなたはあまり良いアドバイスを受けていないようですね。あなたが真実を欠いているか、あるいは嘘を吹き込まれているかのどちらかです。そして正直なところ、どちらの選択肢がより悪いのか、日に日に分からなくなってきています。LaLigaには敵などいません。42のクラブで構成されています。LaLigaにあるのは、クラブの圧倒的多数によって承認された決定に対して、100回近くも我々を提訴してきたレアル・マドリードという一つのクラブだけです。投票で負けることと迫害されることを混同するのは懸念すべきことです。収入と資金提供を混同するのはまた別の問題ですが。捏造と嘘はもうやめにしましょう。被害者意識に浸り、「全員が私に敵対している」という陰謀論の中で、架空の敵を作った方が生きやすい人もいるのでしょう。(中略)

ビデオの中で、フロレンティーノは「レアル・マドリードが唯一出廷した」とし、「LaLigaは出廷しただけで何もしなかった」と断言しています。これは嘘です。レアル・マドリードは最初ではありませんでした。彼らは一番最後だったのです。その前に、LaLigaが検察庁に、そして審判のエストラダが裁判所に出廷していました。記録はそこにあります。プライベートでの本当のフロレンティーノを知る私たちからの観察ですが、火曜日の記者会見では、本物のフロレンティーノが見られました。(中略)より上手く嘘をつくための薬を飲んでいたようですが。ネグレイラ事件を、他の「ミス」を隠すために彼らは延々と引き延ばしています。FCバルセロナがスーパーリーグにいて、フロレンティーノ自身が言っていたように彼らが「友人」であったまさにその時、レアル・マドリードはこの問題において不作為であったことを思い出しましょう。FCバルセロナがスーパーリーグから去ると、引き出しにしまわれていた尊厳が戻ってきたというわけです』(via MARCA)