ハンジ・フリック監督の悲報とチームの絆、ラポルタ会長の涙と狂喜の祝賀パーティー

クラシコ当日の朝、ハンジ・フリック監督は母親からの電話で父親が亡くなったという悲報を受け取りました。監督はこの事実を隠すか迷ったものの、チームを家族だと感じているためロッカールームで選手たちに共有する決断を下しました。フリック監督は試合後の会見で深く感動した様子で『彼らがしてくれたことは信じられない。この瞬間を絶対に忘れない。絶対にだ』と語りました。試合前の黙祷では、ジョアン・ラポルタ会長が堪えきれずに涙を流す姿が目撃されています。ジェラール・マルティンは『フリックにとっても全員にとっても非常に辛い瞬間だと分かっていた。今日は彼と彼のお父さんのために特別な力を出さなければならなかった』と語り、ガビも『監督は僕にとって父親のような存在だ。非常に感謝している』とコメントし、チームの強い絆が浮き彫りになりました。

一方で、優勝決定後のラポルタ会長は完全に喜びを爆発させました。お気に入りのディスコであるルスピ・デ・ガス(Luz de Gas)に到着した会長は、バルサのアンセムが流れると満員のファンの中心で拳を突き上げて大合唱し、シャンパンを開け、勝利の儀式である葉巻をくゆらせました。さらにDJブースに上がり、ロザリアの曲に合わせて踊り狂いながら『ボティ、ボティ、ボティ、マドリディスタ・キ・ノ・ボティ』や『カンピオーネス』のチャントを先導しました。深夜3時過ぎに店を出た際も『これはスペクタクルだ。2年前に誰がこんなことを想像した?我々だ。我々はやり遂げると確信していた』と語っています。ラファ・ユステ副会長は、友人の葬儀とフリック監督への敬意からディスコには行かず真っ直ぐ帰宅したものの、フリック監督については『バルセロナでとても幸せそうだ。契約延長は非常に簡単なものになるだろう』と断言しました。

(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, SPORT, Mundo Deportivo)

ペドリの伝統儀式と新恋人のお披露目、バルサ若手たちの自転車移動とファンとの広場での交流

優勝を祝うカンプ・ノウのピッチ上で、ペドリは家族の伝統儀式を実行しました。元地域リーグのゴールキーパーであった父親がピッチ上のゴールマウスに立ち、そこにペドリがPKを蹴り込むという、タイトル獲得のたびに行われる儀式です。父親はカメラ付きのメガネを着用して息子のシュートを記録しました。さらにペドリは、母親と抱き合って小さなリーガのトロフィーを渡した後、スタンドから降りてきた新恋人のアレハンドラ・ドルタの元へ歩み寄り、ベンチの前で公然と情熱的なキスを交わしました。彼女をピッチ上で公式に紹介したのはこれが初めてのことです。ちょうどこの日、午前0時を回った瞬間にフェルミン・ロペスが23歳の誕生日を迎え、ピッチ上の家族からハッピーバースデーの歌で祝福されるという感動的な一幕もありました。

その後、選手たちはバルセロナ市内のボリスクラブでの祝賀会へと向かいましたが、エリック・ガルシア、ダニ・オルモ、ペドリの3人は昨年のイニゴ・マルティネスらが始めた伝統を引き継ぎ、レンタル自転車のBicingを利用してペダルを漕ぎながらディスコへ向かいました。一方、マルク・カサドとアレハンドロ・バルデの2人は、ランブラス通りの工事により立ち入りができないカナレテスの泉の代わりにファンが集結していたカタルーニャ広場へ直行しました。バルデがSNSに『僕の仲間たちと』と投稿した映像には、カサドがメガホンもなしに『ウン・ディア・デ・パルティット』のチャントを大声でリードし、1000人以上のファンと一緒になって飛び跳ねる姿が収められていました。

(via ElDesmarque, Mundo Deportivo, SPORT)

エムバペの不可解な行動とレアル・マドリードの内部崩壊、RMTVの激怒と元選手の辛辣な批判

レアル・マドリードの内部は完全なカオスに陥っています。負傷を理由にクラシコの遠征メンバーから外れたキリアン・エムバペは、チームが2-0で負けている最中に、自宅のテレビ画面の写真と共に『Hala Madrid』というテキストをInstagramのストーリーに投稿しました。ファンからは悪趣味なジョークだと大バッシングを受けました。翌朝、アルベロア監督がチームに休日を与えたにもかかわらず、エムバペはバルデベバスのジムで笑顔でトレーニングする写真を投稿し、さらなる火種を生みました。ジャーナリストのシロ・ロペスは『エムバペはシャビ・アロンソの退任を過ちだと考えており、アロンソの退任を引き起こしたチームメイトたちへの平手打ちとして、意図的にクラシコを欠場したのではないか』と指摘しています。

クラブの公式チャンネルであるRMTVは、エリック・ガルシアのベリンガムに対するプレーでPKが与えられなかったことや、ダニ・オルモへのレッドカードが出なかったことに激怒し、『スペインリーグは真面目ではない。テバスとネグレイラのリーグだ。サーカスでありジョークだ。これは恐怖だ』と放送でまくしたてました。中継映像の切り替えについても、VARがマドリードを不当に扱うために意図的に映像を隠していると痛烈に批判しました。元選手のイバン・エルゲラは、フロレンティーノ・ペレス会長とアルベロア監督の写真を添えてマキャベリの『戦争を避けるために無秩序を容認する者は、まず無秩序を、次に戦争を手にすることになる』という言葉を投稿し、クラブの現状を嘆きました。『エル・チリンギート』のトマス・ロンセロは『マドリードはもはや競争していない。水準に達していない凡庸なチームだ』と吐き捨て、エドゥ・アギーレも『90分間一度も走らず、試合が終わってから謝罪するなんて恥知らずだ。プライドがない』と選手たちを怒鳴りつけました。現在、ペレス会長は理事会を招集しており、ジョゼ・モウリーニョを後任監督として呼び戻すための話し合いを進めていると報じられています。

(via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo, ElDesmarque)

シュチェスニーの葉巻ジョークとガビのピッチ上での騒動、ルイス・エンリケのガッツポーズ

バルセロナの控えGKヴォイチェフ・シュチェスニーは、ポーランドのテレビ局のインタビューで『引退後に最も多くのトロフィーを獲得した選手のギネス世界記録を破ったと思う。すでに5つ持っているから9つまで伸ばしたい』と冗談を飛ばしました。さらに『休憩から2時間半ニコチンを摂取していなくて口が渇いている。この日のために友人から特別な葉巻をもらったんだ。すごく楽しいことになるよ』と愛煙家らしいジョークを披露しました。また、正GKのジョアン・ガルシアについて『自分よりはるかに優れたゴールキーパーと一緒にプレーするのは初めてだ。アリソンも素晴らしかったが、ジョアンは全く次元が違う』と最大級の賛辞を贈りました。

クラシコのピッチ上では、ガビとヴィニシウスの激しい口論がありました。ガビは試合後、『彼がスタンドに向かって何か言っていたから、口を閉じろと言ってやったんだ。ピッチ内で起きたことはピッチに残る。僕はピッチ外ではとても静かな人間で、ラミンとフェランのほうがよっぽどトラブルメーカーだよ』と笑いながら明かしました。また、エリック・ガルシアはTV3のインタビューで、マドリードのバルベルデとチュアメニの乱闘に関するミーム(ネタ画像)をチーム内で送り合ったかと聞かれ、笑いを堪えきれずに『驚いたけど、僕らは勝利を楽しむだけだ。彼らにはやりたいようにやらせておけばいい』と答えました。遠くフランスでは、PSGのルイス・エンリケ監督がブレスト戦の勝利後の会見で、スペインの記者にクラシコの結果を尋ね、2-0でバルサが勝ったと聞くや否や、拳を握りしめて『トマ!(よし!)』と叫んで大喜びする姿がカメラに収められました。

(via SPORT, Mundo Deportivo, ElDesmarque, MARCA)

ピケへの内部者取引による巨額罰金処分とカンセロの不満爆発

元バルセロナのジェラール・ピケが、スペイン証券市場委員会(CNMV)から20万ユーロの罰金処分を受けました。ピケは2021年1月、実業家のホセ・エリアスから、医療企業Atrys HealthがAspy Global Servicesを買収しようとしているという未公開のインサイダー情報を受け取りました。ピケはこの情報が公になる前にAspy社の株式を約24万ユーロ分購入し、買収発表で株価が高騰した数日後にすべて売却して約5万ユーロの利益を不正に得たとされています。情報を提供したホセ・エリアスにも10万ユーロの罰金が科せられました。

一方、現在サウジアラビアのアル・ヒラルに所属しているジョアン・カンセロは、クラブへの怒りを爆発させています。DAZNのインタビューで『アル・ヒラルでは残念ながら、私に真実を語らない人々がいた。サウジリーグのリストに登録すると言われていたのに、いざその時になると登録されなかった。そしていつも嫌な顔をするのは私の方にされる』と待遇への強い不満を表明し、6月30日以降の退団を希望していることを明かしました。同時に『私は今日ここバルセロナにいて、世界最高のクラブだと思っているバルサでタイトルを獲得できて本当に幸せだ』と古巣への変わらぬ愛情を語りました。

(via SPORT, MARCA)

サラゴササポーターのドル紙幣ばら撒き抗議と、タラゴナ選手の車パンク被害

深刻な3部降格の危機に瀕しているレアル・サラゴサでは、サポーターの怒りが頂点に達しています。金曜日の試合前、スタジアムの2番ゲート前で抗議集会が予定されており、試合の12分には新オーナーであるホルヘ・マス会長の顔が印刷された4万8000枚の偽の1ドル紙幣がスタンドからばら撒かれる計画が立てられています。この紙幣には『ファンは売買されない、サラゴサはビジネスではない。サラゴサは我々ファンのものだ』『アトレティコ・マドリードからの完全な独立を持った有能な経営陣を求める。我々は衛星クラブではない』といった強烈なメッセージが記載されています。

さらに悪質な事件がタラゴナで発生しました。プリメーラ・フェデラシオンで降格圏に沈むジムナスティック・タラゴナの選手たちが、タラソナでのアウェイ戦で2-0と敗れて本拠地ノウ・エスタディの駐車場に戻ったところ、なんと9人もの選手の自家用車のタイヤがパンクさせられているのが発見されました。チームの極度の不振に対する一部の過激なファンによる破壊行為とみられており、現在カタルーニャ州警察が犯人特定に向けて捜査を開始しています。

(via SPORT, Esport3)

レギロンの桁外れなマイアミ生活と愛犬のためのプライベートジェット輸送計画

MLSのインテル・マイアミでプレーしているセルヒオ・レギロンが、有名YouTuberのThe Grefgの動画に登場し、アメリカでの驚愕の生活ぶりを披露しました。マイアミの豪華な自宅の庭でくつろぎながら、レギロンはこの大豪邸の家賃が月に1万9000ユーロであることを明かしました。大家が熱狂的なサッカーファンであるため、この規模の家としてはかなり『安い』部類に入ると語り、代わりにインテル・マイアミの試合のチケットをプレゼントしているという裏話を披露しました。ちなみにこれまでで一番高かった家賃はロンドン時代の2万6000ユーロだったそうです。

さらにレギロンは、現在スペインにいる体重28キロの愛犬をマイアミに連れてくるための規格外の計画を語りました。大型犬は通常のフライトでは貨物室に乗せなければならず、愛犬に極度のストレスと不安を与えたくないという理由から、プライベートジェットのチャーターを検討しているとのことです。その片道だけの費用についてレギロンは『13万5000ユーロだという話になっている』とあっけらかんと告白しました。

(via ElDesmarque, MARCA)

クラシコの裏側、レジェンドの足止めと警察による転売・薬物摘発

クラシコが行われたモンジュイックのスタジアムの裏側では、様々な出来事が起きていました。試合前、1974年のベルナベウでの伝説的な0-5の勝利の立役者であるフアン・マヌエル・アセンシとGKのモラが、スタジアムの階段で一般の群衆に紛れてしまい、前に進めず足止めを食らうというハプニングがありました。多くの若いファンは彼らがクラブの歴史的レジェンドであることに全く気づいていませんでした。VIP席には、スポティファイとの契約の鍵を握るダレン・デイン氏や、コンゴ民主共和国大統領の息子など、ビジネスや政治の要人が多数詰めかけていました。バルサ側は早い段階で勝利を確信しており、試合終了のホイッスルが鳴る前から、祝賀パーティーのためのディスコの事前予約を確定させるための電話連絡が飛び交っていました。

スタジアムの外では、カタルーニャ州警察がチケットの違法転売を防ぐための特別体制を敷き、転売に関与した疑いで45人を特定、4人を摘発しました。また、麻薬の所持や禁止されている武器の所持で7人が摘発され、禁止されたシンボルの使用や発炎筒の持ち込みなどでさらに4人が告発されました。バルセロナのクラブ側も、スタジアムの内部規定に違反したとして25人の観客を退場処分にするなど、厳戒態勢の中で試合が運営されていました。

(via SPORT, MARCA)

【本日の総括】

本日のオフフィールドニュースでは、クラシコでのバルセロナのリーグ優勝を受けた歓喜と、レアル・マドリードの内部崩壊という明暗がくっきりと分かれました。バルサ側は、父親を亡くしたフリック監督と選手たちの強い絆、ラポルタ会長のディスコでの大熱狂、ペドリの家族との伝統行事や若手たちの自転車移動など、和やかでエモーショナルな話題に溢れていました。対照的にマドリード側は、エムバペの不可解なSNS投稿によるファンからの大バッシング、クラブ公式チャンネルの判定への激怒、そしてモウリーニョ帰還を画策するペレス会長の動きなど、深刻な危機に直面しています。さらに、ピケのインサイダー取引による巨額罰金や、サラゴサとタラゴナで起きたサポーターによる過激な抗議活動や破壊行為など、スペインサッカー界の裏側で起きている事件性のある話題も目立ちました。