ベティス

アノエタでのレアル・ソシエダ戦は、2点リードを守り切れず2-2の痛恨の引き分けに終わった。39分にアルティミラのパスを受けたアントニーがペナルティエリア手前から得意の左足でカーブをかけた見事なミドルシュートを突き刺して先制。後半開始直後の47分には、アブデが左サイドでジョン・マルティンをかわしてエリア内に侵入し、角度のないところから右足でファーサイドのトップコーナーに突き刺す素晴らしいゴールを決め、0-2とリードを広げた。(via SPORT)

しかし、マヌエル・ペジェグリーニ監督の采配が裏目に出る。指揮官はリードを保つためにパス成功率90%を誇り中盤を支配していたアルティミラを下げてアムラバトを投入し、さらに前線のクチョ・エルナンデスを下げてイスコを「偽9番」に据えた。ボール保持を狙ったこの戦術は完全に機能不全に陥り、逆に押し込まれる展開を招いた。残されたマーク・ロカは広大なスペースをカバーしきれず、アムラバトも試合に入れなかった。(via Estadio Deportivo)

ウォーミングアップ中にナタンが違和感を訴えて急遽欠場となり、バレンティン・ゴメスが急造でCBを務め、リカルド・ロドリゲスが左SBで先発するアクシデントが発生していた。そのリカルド・ロドリゲスも筋肉のトラブルで負傷交代し、ベジェリンが慣れない左SBに入らざるを得なくなった。さらにディエゴ・ジョレンテも激しい接触で打撲を負い、次節に向けてDF陣が野戦病院と化している。試合最終盤の90+1分(93分)には、アイトール・ルイバルが不運なハンドでPKを献上して同点に追いつかれ、さらに96分にはカウンターを阻止しようとしたルイバルが2枚目のイエローカードを受けて退場となった。(via Estadio Deportivo)

バジェスは2失点を喫したものの、オスカルソンとの1対1を何度も防ぎ、試合終了間際にはゴルカ・カレラの至近距離からのヘディングシュートを足で防ぐスーパーセーブを見せて勝ち点1を死守した。クチョ・エルナンデスやパブロ・フォルナルスは前線からのプレスやパス供給で多大な貢献を見せた。アントニーは開始早々に2度の決定機を逃したものの先制点で挽回した。アブデは今季14ゴール13アシストに到達する圧巻のパフォーマンスを披露した。(via ElDesmarque)

順位は勝ち点54で5位をキープしているが、セルタが勝利したためチャンピオンズリーグ出場権を争う勝ち点差は4に縮まった。残り3試合(ホームでのエルチェ戦、アウェイでのバルセロナ戦、ホームでのレバンテ戦)のうち、2勝すれば自力で5位を確定させることができる状況である。ペジェグリーニ監督は「狂った試合展開でコントロールを失った。0-2のリードはピッチ上の現実を反映していなかった」と反省の弁を述べている。(via SPORT)

レアル・ソシエダ

ホームでベティスと2-2で引き分け、欧州カップ戦出場権争いに望みをつないだ。前半は守備のミスが頻発し、セルヒオ・ゴメスが最後尾でボールを失うなど致命的なエラーから何度も決定機を作られた。しかし、GKレミロのビッグセーブ連発に救われ、前半の失点を1に抑えた。後半開始早々に追加点を奪われたが、ペジェグリーノ・マタラッツォ監督の交代策(パブロ・マリンとルカ・スチッチの投入)が流れを変えた。(via Marca)

日本代表の久保建英は右サイドに定着し、ベティス守備陣を切り裂くパスを何本も供給してチャンスを演出した。特にオスカルソンの裏抜けに対して完璧な浮き球のパスを送り、決定的な場面を作ったが、オスカルソンがパスの選択を誤り得点には至らなかった。バレネチェアと連動して好機を作るなどアクティブに動いていたが、ボールロスト後に守備に戻らず抗議する場面もあり、アリツ・エルストンドがカバーに入るなど守備面での課題も見せた。54分にパブロ・マリンと交代するまで、攻撃面で確かな存在感を示した。(via ElDesmarque)

79分、途中出場のパブロ・マリンからの展開で、セルヒオ・ゴメスの鋭いクロスをオスカルソンがニアサイドで合わせて反撃の狼煙を上げた。オスカルソンは前半に信じられない決定機を逃していたが、見事な動き出しで挽回した。そして90+1分、バレネチェアのクロスがルイバルの手に当たりPKを獲得。これをキャプテンのミケル・オヤルサバルが冷静にトップコーナーへ蹴り込み、劇的な同点弾をもたらした。オヤルサバルはこのゴールで、レアル・ソシエダでのラ・リーガ通算100ゴールという偉大な記録を達成した。試合終了間際には、バレネチェアのクロスからゴルカ・カレラが決定的なヘディングシュートを放ったが、相手GKのスーパーセーブに阻まれた。(via AS)

マタラッツォ監督は「0-2のビハインドから追いついたチームのハートと勝利への意欲を誇りに思う。負けている状況なら狂った試合展開でも構わない」と語る一方で、守備の安定性向上を今後の課題として挙げた。アランブルの出場停止により先発したアリツ・エルストンドは、序盤こそ苦労したものの見事に持ち直し、退団が決定している中でアノエタの観客から万雷の拍手を受けた。(via Mundo Deportivo)

順位は勝ち点44で暫定8位。ヨーロッパリーグやカンファレンスリーグ出場権を巡り、激しい争いを続けている。(via AS)