ペレス会長を襲う制度・裁判問題とベルナベウ駐車場上告棄却の痛手

ピッチ外でもフロレンティーノ・ペレス会長にはいくつもの難題が押し寄せています。選挙公約であったバルセロナのネグレイラ事件に関する500ページにおよぶ調査書類をUEFAに提出し、即時手続再開と厳罰を求めたものの、アレクサンダー・チェフェリン会長率いるUEFAからは公の反応が得られず、かえってSpotifyカンプ・ノウが2029年のチャンピオンズリーグ決勝開催地に選定されるなど孤立感が際立っています。さらにラ・リーガのハビエル・テバス会長との冷え切った関係も改善していません。

クラブの商業的象徴であるサンティアゴ・ベルナベウを巡っても暗雲が立ち込めています。昨年度は12億2100万ユーロという過去最高のクラブ収入を記録したものの、近隣住民との駐車場を巡る裁判ではスペイン最高裁判所がレアル・マドリード側の上告を棄却し、40年間にわたる地下駐車場の建設・運営権の取り消しが確定しました。さらに近隣への騒音被害によるコンサート開催の一時停止措置も続いており、大規模な防音工事を経た2027年頃の再開説が浮上するなど収益機会の損失が懸念されています。

また、クラブの5%株式を外部投資家に売却する構造改革の参照投票に向けた定款変更には全ソシオの50%以上の賛成が必要ですが、前回の会長選挙の投票率が44.6%にとどまったことから可決のハードルは極めて高い状況です。選挙で35%を得票したエンリケ・リケルメ氏が活発な野党組織を立ち上げ、ダービーの貴賓席にも姿を見せるなど、ペレス体制に対する政治的圧力が強まっています。(via SPORT)