クラシコでの敗北と無冠確定 残りシーズンとスーパーカップ出場権への道

クラシコでFCバルセロナに2-0で敗北し、レアル・マドリードの無冠の忘れられるシーズンが完全に確定した。シャビ・アロンソがシーズン途中で去り、アルバロ・アルベロアが昇格したが状況は好転せず、チームの機能不全が浮き彫りとなっている。アルベロアはコパ・デル・レイのアルバセテ戦敗退、バイエルン戦敗退、そして今回のバルサ戦での敗北と、その都度言い訳を変えながら対応してきた。アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督は『バルセロナは世界で最も良いプレーをするチームだ。昨日試合を見て、ああ、我々はこのバルセロナを2回も敗退させたんだ、神様!と言った』と発言している。

タイトル獲得の可能性は消滅したが、唯一の目標として来季のスペインスーパーカップ出場権を確保することが残されている。スーパーカップ出場にはリーグ2位で終える必要があり、現在残り3試合で9ポイントが争われる中、3位のビジャレアルには8ポイントの差をつけている。木曜日のレアル・オビエド戦、日曜日のセビージャ戦、最終節のホームでのアスレティック・クラブ戦のいずれかで1ポイントを獲得するか、ビジャレアルが取りこぼせば2位が確定する。木曜日のベルナベウでのオビエド戦は21:30キックオフであり、不満を抱えるファンからの大ブーイングと公開裁判の場になることが予想され、観客動員数は少なくなると見込まれている。(via AS, SPORT, ElDesmarque, MARCA)

キリアン・ムバッペの行動と欠場 波紋を呼ぶSNS投稿と批判

今季41試合で41ゴールを記録しているキリアン・ムバッペだが、現在は強烈な批判の中心にいる。ハムストリングの負傷が治らず、バルセロナへの遠征を欠場した。金曜日の練習は完全に消化していたため、最後のセッションで違和感を訴えて練習を5分早く切り上げたことはチームメイトを驚かせた。彼には年俸3100万ユーロ以上が支払われているが、この早退は彼がクラブから独立して決断を下していることを示している。アルベルト・ペレイロは『ムバッペは自分が控えになると分かったとき、5分で練習から退った』と暴露した。

欠場に加えて、負傷中のカリアリへの旅行や、バルベルデとチュアメニの衝突後にバルデベバスを笑顔で去る姿などが反感を買っている。さらにクラシコで2-0で負けている最中に、自宅からテレビ画面を背景に「Hala Madrid」と応援するストーリーをInstagramに投稿し、これが悪趣味な冗談としてファンの怒りに油を注いだ。シロ・ロペスは『当初からアルベロアとムバッペの間にフィーリングはなかった。シャビ・アロンソの退任を引き起こしたチームメイトへの「平手打ち」として彼が消えたとしても私は驚かないだろう。彼はアロンソの退任を間違いだと考えている』と語った。

ベティス戦で筋肉を負傷して以来プレーしておらず、ミュンヘンでの敗退後に出場したのはアラベス戦とベティス戦のみである。一方でサボる意図はなく、純粋な医学的問題であり、月曜日のオフの日にバルデベバスのジムで笑顔でトレーニングする写真を投稿して関係修復を図った。オビエド戦かセビージャ戦での復帰を目指しており、リスクを避けてW杯に向けてクラブでのプレーを拒否しているわけではない。今後はフランス代表としてコートジボワール戦、北アイルランド戦に出場予定である。アルベロアは残り3試合の起用について『分からない。残り2週間。今の違和感の回復次第で、プレーできるかどうか見る』と言葉を濁した。

なお、ドイツのブンデスリーガでは、シュトゥットガルトのデニス・ウンダブがゴール後にムバッペの「司令官」のミームを真似たパフォーマンスを披露し、『みんな私を司令官デニスと呼ぶ。ムバッペのミームのようにね。2週間前にいつかやると約束していたんだ』と語り、間接的に話題となった。(via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo)

次期監督問題とフロレンティーノ・ペレスの決断 モウリーニョ就任の可能性

クラシコ後、フロレンティーノ・ペレスがチームを立て直すために本格的に動き出している。これまでシャビ・アロンソ解任時やロッカールームの内紛時にも姿を見せず、クラシコのバルデベバスにも不在だったが、月曜日には理事会が招集され、ベンチの状況や候補者についての説明が行われる。アルベロアには続投しないことが伝えられる。

次期監督の最有力候補はジョゼ・モウリーニョである。彼は現在ベンフィカの監督を務めているが、マドリードの混乱を立て直し、エゴを管理できる強烈な個性を持つ人物として期待されている。シロ・ロペスは『フロレンティーノから電話が来て契約書にサインするだけだ。話し合いはすでに行われている。シーズン終了時に発表される。モウリーニョは条件を一つも提示していない』と断言した。モウリーニョ本人は接触を否定しているが、代理人のジョルジュ・メンデスとクラブはすでに話を進めている。

モウリーニョとベンフィカの契約は2027年6月までだが、シーズン最終戦の10日後までなら約300万ユーロの違約金で契約解除できる特別条項が存在する。ベンフィカ側は彼のためにチームを作ろうとしており、フェリペ・アウグストやセイドゥ・ドゥンビアの獲得に動いていたため、この状況に混乱と諦めが広がっている。ルイ・コスタ会長にとってもマドリーに行けば300万ユーロが残る。ただし、過去の過酷な記憶からモウリーニョの妻がマドリード復帰に疑問を抱いているという懸念もある。ベンフィカの後任候補にはマルコ・シウバ、フィリペ・ルイス、ルベン・アモリムが挙がっている。

その他の監督候補としては、ディディエ・デシャン、マウリシオ・ポチェッティーノ、ユルゲン・クロップ、リオネル・スカローニ、ジネディーヌ・ジダン、ラウール・ゴンサレス、セスク・ファブレガスの名前が挙がっている。しかし、代表監督を務める者はW杯が控えているため即座の就任は難しい。理事会内にはアナス・ラガリの権力に反対する内部対立が存在し、エドゥアルド・フェルナンデス・デ・ブラス、エンリケ・ペレス、ペドロ・ロペス・ヒメネス、エンリケ・サンチェス・ゴンサレスなどの副会長を含むメンバーが改革に関与していく。(via ElDesmarque, SPORT, MARCA, Mundo Deportivo)

ロッカールームの内紛と選手の状況 チュアメニとバルベルデの衝突、セバージョスの冷遇

チームは完全に火薬庫状態となっており、オーレリアン・チュアメニとフェデリコ・バルベルデの衝突がその象徴である。この内紛に加え、ダニ・セバージョスとアルベロア監督の間でも決定的な亀裂が生じている。セバージョスはベティス戦、エスパニョール戦、バルセロナ戦と3試合連続で招集外となっている。その理由は、アルベロアが来季のセバージョスの移籍先候補のチームに対して彼の悪口を言ったという情報が本人の耳に入ったためである。さらに、カンテラーノのティアゴ・ピタルチが自分よりも重用されていることへの不満も爆発し、監督を非難したことで完全に干される結果となった。彼の最後の出場は2月21日のオサスナ戦の残り8分間である。

チームのリーダー不在も深刻であり、ヴィニシウスもバルベルデもその役割を担えておらず、キャプテンシーの再考が求められている。クラシコ中には、ファウルを受けて倒れたヴィニシウスがカンプノウの観客に向かって、レアル・マドリードの15回のチャンピオンズリーグ優勝を示す「1」と「5」の指を掲げるジェスチャーを見せた。その後、アセンシオとダニ・オルモの小競り合いにヴィニシウスが介入し、ガビと口論になった。ガビは『ピッチで起きることはピッチに残る。彼も私と同じように熱い選手だ。彼は観客に何かを言っていたので、私は彼に口を閉じていろと言っただけだ。彼は素晴らしい選手だ』と語った。(via Mundo Deportivo, MARCA, Estadio Deportivo, ElDesmarque, SPORT)

チーム再建に向けた移籍市場の動きと契約延長 補強・放出候補とヴィニシウスの要求

今夏の移籍市場では、守備と中盤の再構築が急務となっている。モドリッチやクロースの退団後、カマヴィンガ、バルベルデ、チュアメニなどフィジカル寄りの選手ばかりで、ギュレルも断続的であり、創造性と真のフットボールをもたらす選手が欠如している。獲得候補として、センターバックにはドルトムントのニコ・シュロッターベック、リバプールのイブラヒマ・コナテが挙げられている。中盤にはマンチェスター・シティのロドリ、チェルシーのエンソ・フェルナンデスが噂されている。また、若手のニコ・パス、エンドリッキ、ビクトル・ムニョスなどの名前も今後の構想に含まれている。

放出候補としては、ダニ・セバージョス、ダビド・アラバ、ダニ・カルバハルがリストアップされている。契約延長の最大の課題はヴィニシウスの処遇である。彼の契約は2027年6月までだが、今夏に延長しなければ来年には残り半年となってしまう。ヴィニシウスはムバッペと同額の年俸3000万ユーロを要求しているが、クラブ側は今季の控えめなパフォーマンスを理由にその額を提供する気はない。

チュアメニとバルベルデの放出は現在予定されていないものの、フロレンティーノ・ペレスはそれぞれに50万ユーロという前例のない罰金を科しており、この事件の余波は続いている。また、エリック・ガルシアへのインタビューでこの喧嘩のミームを共有したか問われた際、ガルシアは笑いを堪えながら『もちろん、チーム全体が驚いたことだった。彼らがやるべきことをやらせておこう』と答えた。(via Mundo Deportivo, Estadio Deportivo, MARCA, SPORT)

クラシコの判定と放送に対するRMTVの激怒 エリック・ガルシアのプレーと中継への批判

レアル・マドリードの公式チャンネルであるRMTVは、クラシコの判定と中継映像の扱いに激しく抗議した。55分にエリック・ガルシアがジュード・ベリンガムの首の高さで押して倒したプレーに対し、エルナンデス・エルナンデス主審がPKを与えなかったことについて『首の高さでのプッシュはそれ以上のものかもしれないが、我々はそれを見ていない。我々が見たのはエリック・ガルシアの肘打ちであり、あれは明らかにPKであり退場だ』と主張した。

また『VARの怠慢が不公正を是正しないことの証明だ。サッカーをしたことがある者なら、エリック・ガルシアが意図的にあのようなことをしたと分かるはずだ』と非難した。ダニ・オルモのプレーについてもレッドカードが出るべきだったと主張し、『ただ単に起きたことのリプレイが視聴者から隠されている。ムバッペが血を流しているのを見せたくなかったのと同じように、見せたくないから見せなかったのだ』と怒りを露わにした。

リーガの中継制作についても『スペインのリーグは真面目ではない。テバスのリーグ、ネグレイラのリーグだ。サーカスでありお笑い草だ。これは恐怖だ。スペインリーグの制作はなんて恥ずかしいんだ。最も深刻なのは映像の欠如だ』と非難を浴びせた。続けて『疑惑のプレーがあるたびに、VARは都合の良いときだけ介入する。いつVARが介入するのか?レアル・マドリードに不利益をもたらすためだけに介入するのだ』と断じた。(via MARCA)

メディアやOBからの辛辣な批判 ヘルゲラの意味深な投稿と番組での激しい非難

クラシコ敗北後、クラブOBやメディアから激しい非難が噴出した。1999年から2007年までプレーしたイバン・ヘルゲラは、フロレンティーノ・ペレスとアルベロアの写真をInstagramに投稿し、マキャベリの『君主論』を引用して『戦争を避けるために無秩序を容認する者は、まず無秩序を手にし、その後戦争を手にする』と痛烈に批判した。ヘルゲラは以前にもアルベロア就任時に顔を覆う絵文字で反応し、『アロンソの退任は意味不明で、アルベロアは適任ではない。マドリーからはアセンシオ以外カンテラーノが出ていない』と語っていた。

エル・チリンギートのジョセップ・ペドレロルはムバッペについて『私がこのムバッペなら売る。私が見たムバッペは売却だ』と切り捨て、『怠慢、笑い、ふさわしくない時の写真撮影が心配だ。個性のある監督が、彼がふさわしい行動を取らないなら公に告発することを期待する』と語った。エドゥ・アギーレは試合後の選手たちの謝罪に対し、『2メートルのGKが…自分のポストにいないといけないのにポストを空けている』と戦術を嘆いた後、『90分間一度も走っていない。悪いファウルすらない。プライドも恥もない。試合が終わって全員が謝っている。ふざけるな!』と激怒した。ホセ・ルイス・サンチェスは『クラブの歴史を尊重しなかったチームだ。ヴィニシウスの交代後、すべてが崩れ去った。この平凡なリーグで、この陣容なら圧倒的に勝つべきだった。この夏、誰もアンタッチャブルではないと言うべきだ』と断じた。

トマス・ロンセロは『マドリーはもう競争していない。最悪の時でも反逆の精神があったのに。我々は彼らを過大評価していた。メガスターのように扱っていたが、彼らは期待外れで、控えめに言って平凡なチームだ。カンテラの若者たちを擁するバルサに完全に打ちのめされた』と嘆いた。マヌ・カレーニョも『チームがこれほどまでに消え去り、自滅するとは予想していなかった。リーダーも有能な監督もいない』と酷評した。ラジオ番組La Tribuでは、ハビエル・ティントが『リーダーシップの問題だ。守備も攻撃も走りたくない無気力な選手が来た。腫瘍は全身に転移した』と語り、アントニオ・サンスは『未来の監督候補がいないことに驚く。モウリーニョは消去法だ。マドリーはどこへ向かっているのか分かっていない』と懸念を示した。(via MARCA, Mundo Deportivo, SPORT)

【本日の総括】

無冠が確定したレアル・マドリードは、ロッカールームの崩壊、ムバッペの行動への批判、そしてアルベロア監督と選手の不和など、あらゆる面で危機的な状況に直面しています。フロレンティーノ・ペレス会長はチームの再建に向けて、ジョゼ・モウリーニョの招聘と大規模な移籍市場での改革を決断する局面に立たされています。