ジョゼ・モウリーニョ監督の電撃復帰が目前に

レアル・マドリードの監督人事に大きな動きがありました。クラシコでの敗戦によりバルセロナの優勝が決定し、チームとロッカールームの崩壊状態を重く見たフロレンティーノ・ペレス会長が、ベンフィカを率いるジョゼ・モウリーニョの招蔽を決断しました。クラブは現在のプロジェクトが死んでおり、ロッカールームに尊敬と秩序をもたらす強力なリーダーが不在であると結論付けています。アンチェロッティ、シャビ・アロンソ、そして事実上の解任状態にあるアルバロ・アルベロアと、フリック率いるバルサの就任以降3人も監督が代わる迷走状態を断ち切るための劇薬です。

すでにフロレンティーノ・ペレス、ホセ・アンヘル・サンチェス、代理人のジョルジュ・メンデス、そしてモウリーニョ本人によるビデオ通話での会談が約30分間行われました。この会談で、クラブの現状やロッカールームの雰囲気、ペレス会長の期待について話し合われています。マドリーがモウリーニョを求めているという立場の逆転現象が起きており、ペレス会長はモウリーニョからの要求を全て受け入れました。その条件とは、2年契約(3年目のオプション付き)、アントニオ・ピントゥスのトップチームからの排除、クラブのスポークスマン職の創設、ペレス会長との直通ライン、そして医療スタッフとの接触です。特にピントゥスはペレス会長の目と耳と見なされており、過去にアンチェロッティも彼をスタッフに加えることを嫌がった経緯があります。

モウリーニョはベンフィカとあと1年契約を残していますが、5月末まで有効な600万ユーロの契約解除条項が存在し、マドリーはこの金額を支払って彼を迎え入れる準備を進めており、現在はモウリーニョからの契約合意の電話を待っている状態です。マドリーとベンフィカの関係は良好で、交渉の障害にはなりません。実現すれば、昨夏にシャビ・アロンソの引き抜きでレバークーゼンに支払った800万ユーロに続き、2年連続で監督の違約金を支払うことになります。

マティ・プラッツなどの識者は『あと10日もすればモウリーニョがここにいるだろう。全権を握り、ロッカールームを掌握し、重要な選手の放出を決め、エムバペとヴィニシウスの共存という大きな問題に直面するはずだ。彼らはピッチ上でうまく混ざり合っていない』と語っています。ただし、ホルヘ・ピコンやルベン・ウリアなどは、根本的な問題は監督ではなくクラブのモデルや秩序の欠如にあると指摘しています。(via SPORT)

エムバペの姿勢とチーム内での孤立が深刻化

キリアン・エムバペのチームに対するコミットメントの欠如が、クラブ内外で大きな波紋を呼んでいます。バルセロナに2-0で敗れている最中、エムバペが自宅で試合を観戦している様子の画像をHala Madridというメッセージと白いハートの絵文字とともにSNSに投稿したことが、火に油を注ぎました。マティ・プラッツは『彼は意図的にやった。常に自分自身の物語に勝つための闘いをしている。マドリーから期待できるのはエムバペのゴールだけであり、それ以上は何もない』と痛烈に批判しています。

さらに、負傷からの回復中であるにもかかわらず、パートナーとともにサルデーニャ島へバカンスに出かけ、バルセロナの優勝を阻止するために勝利が必要だったエスパニョール戦のキックオフ数分前にようやく戻ってきた行動も、ロッカールーム内で不満を買っています。クラブが彼に与えている特権がチームメイトの反発を招いており、ホルヘ・ピコンは『エムバペはリーダーになるつもりで来たはずだが、個人の事情をチームより優先する決断を下し、クラブからの支持を失った。次のオビエド戦はベルナベウでの批判を避けるために欠場し、最終節のアウェー戦だけ出場したがっている』と推測しています。

一方で、休日返上でバルデベバスを訪れ、トレーニングに励む姿も自身のSNSで公開し、現在24ゴールで争っているリーグ得点王(マジョルカのムリキが22ゴール)のタイトル獲得に向けて調整を急いでいる側面もあります。パコ・ゴンサレスは『ワールドカップが控えているのに、どうして脚を危険にさらす必要があるのか? それはごく普通のことであり、比較的論理的だ』と彼を部分的に擁護しています。しかし、全体としてエムバペが個人主義的であるという見方が強く、ディ・ステファノの『チームのために働かない選手は多いが、偉大な選手は集団のために働く』という言葉を引き合いに出し、奮起を促す論調も展開されています。(via MARCA)

バルベルデとチュアメニの衝突、キャプテンマーク剥奪の危機

ロッカールームの崩壊を象徴する事件として、フェデ・バルベルデとオーレリアン・チュアメニの間に起きた深刻な衝突が明らかになっています。前日の練習から高まっていた緊張が、ある日の練習の終わりに暴力的な喧嘩へと発展しました。マリオ・コルテガナの報告によれば、同チームでの練習になった際にバルベルデが『俺と一緒のチームになって運が良かったな』とチュアメニを挑発したことが発端だとされています。

クラブは即座に両選手に対してそれぞれ50万ユーロの罰金を科しましたが、これだけでは不十分だと考えています。特にバルベルデに対しては厳しい目が向けられており、チュアメニは挑発に対する反応であったため比較的立場はマシだと見なされています。バルベルデは最近、ウォームアップを拒否したり、本来とは異なるポジションでの起用に対して悪い態度を示したりしており、クラブは彼からキャプテンマークを剥奪することを検討しています。さらに、夏の移籍市場で満足のいくオファーがあれば、彼の売却に耳を傾けることも除外しない構えです。マティ・プラッツも『マドリーの内部には彼を追い出したいと考えている人がいる』と明かしています。(via SPORT)

クラシコでの敗戦と、加速回数リーグ最下位という衝撃のデータ

スポティファイ・カンプ・ノウで行われたクラシコで、レアル・マドリードはバルセロナに2-0で敗北し、バルサのリーグ優勝を許してしまいました。この試合でのマドリーのパフォーマンスは非常に無気力で、後半はピッチを歩いているかのような姿が目立ち、アルバロ・アルベロア監督のチームにファンから激しい批判が寄せられています。

データ分析プラットフォームDriblabの統計が、その印象を裏付けています。バルセロナの選手は1試合平均でマドリーの選手よりも120.8回多く加速(スプリント)を行っており、シーズン全体で見ると両チーム間でなんと4,228回もの加速回数の差が生じています。この指標でバルセロナはリーグ1位であるのに対し、レアル・マドリードは最下位に沈んでいます。

エムバペ、ヴィニシウス、ベリンガムなどを擁し、さらに夏にはディーン・フイセン、アルバロ・カレラス、フランコ・マスタントゥオーノ、トレント・アレクサンダー=アーノルドの獲得に1億6700万ユーロを費やしたにもかかわらず、インテンシティやプレスの欠如、オフ・ザ・ボールでの動きの少なさが浮き彫りになりました。バルサに勝ち点14差をつけられたことに対し、ディ・ステファノの『2位になるということは、最下位の中の1位になるということだ。2位で終わるなら200ゴール決めても価値はない』という名言がメディアで引用され、猛省が促されています。(via SPORT)

ヴィニシウスとガビのクラシコでの激しい口論

クラシコのピッチ上では、もはや恒例行事となっているヴィニシウス・ジュニオールとバルセロナのガビによる激しい口論が繰り広げられました。Movistarのカメラが捉えた映像によると、両者の間で火花が散るやり取りがありました。

ガビがヴィニシウスに対して、彼が獲得を逃したバロンドールについてからかう言葉を投げかけると、ブラジル人アタッカーは『でも俺にはチャンピオンズがある、俺にはチャンピオンズがある』と言い返し、さらに緊張を和らげようとするかのように『俺は落ち着いている、俺は落ち着いている』と付け加えました。これに対してガビは『じゃあプレーして黙ってろ』と一蹴しました。

試合後、ガビはこの衝突について『ヴィニシウスは俺と同じで熱い。素晴らしい選手だ。俺は彼に黙ってろと言っただけで、それで終わり。ピッチで起きたことはピッチに残る』と語り、事態を軽く受け流しています。また、マティ・プラッツはヴィニシウスが敗戦後でも握手を交わし、スポーツマンシップを見せたことを評価しており、『これがキャプテンとしてのヴィニシウスなら、チャンスを与える価値がある』と擁護しています。(via MARCA)

ラミン・ヤマルからベリンガムへの痛烈な意趣返し

クラシコでの勝利とリーグ優勝の決定を受け、負傷のためスタンドから試合を観戦していたバルセロナのラミン・ヤマルが、ジュード・ベリンガムに対してSNSで強烈な仕返しを行いました。

ヤマルは自身のInstagramのストーリーに、2-0のスコアが表示されているスタジアムのスタンドから歓喜する自らの姿の動画を投稿し、そこにTalk is cheap(話すのは簡単だ、口先だけだ)というテキストと、泣き笑いの絵文字を7つ並べました。

これは偶然ではなく、2025年10月26日にベルナベウで行われたクラシコでレアル・マドリードが2-1で勝利した際、ベリンガムが自身のInstagramにTalk is cheap. HALA MADRID SIEMPRE!!!と投稿したことに対する完璧な意趣返しです。当時のベリンガムの投稿は、ヤマルがKings Leagueの番組で『君にとってポルチーノスはマドリーみたいなもの?』と聞かれ、『そうだね、彼らは盗むし、文句を言うし…』と冗談交じりに発言したことへの返答だと解釈されていました。7ヶ月の時を経て、リーグタイトルを手にしたヤマルが同じ言葉を使ってベリンガムにリベンジを果たした形となりました。(via SPORT)

メンディが右脚の手術で今季絶望、長期離脱へ

フェルラン・メンディがリヨンで右脚大腿直筋近位腱の断裂の修復手術を受け、無事に成功しました。エスパニョール戦でわずか10分で負傷交代を余儀なくされた怪我です。手術はヨーロッパのサッカー界で権威のあるベルトラン・ソネリー=コテ医師(最近エムバペの膝の治療も担当した人物)によって行われました。

当初は離脱期間が1年近くに及ぶのではないかと危惧されていましたが、手術後の見立てでは4〜5ヶ月の離脱になる可能性が高く、順調にいけば9月末から10月にかけて復帰できる見込みです。とはいえ、今シーズンの残りの試合に出場できないことは確定しました。

メンディの今季の出場時間はわずか452分(リーグ戦5試合、チャンピオンズリーグ3試合、スーペルコパ1試合)にとどまっており、2022/23シーズン以降、クラブと代表合わせて84試合を欠場しているというフィジカル面の脆さが浮き彫りになっています。彼はチーム内で高給取りの一人であり、2028年まで契約を残しているため、この負傷歴も相まって夏の移籍市場での売却は極めて困難な状況に陥っています。(via SPORT)

最終節と今後の日程、マスタントゥオーノらの代表選出

ラ・リーガの終盤戦の日程が発表されました。レアル・マドリードは次戦、木曜日の21:30にサンティアゴ・ベルナベウで、すでに2部降格が数学的に決定しているレアル・オビエドと対戦します。そして最終節となる第38節は、5月23日(土)の21:00(CEST)から、アスレティック・クラブをホームに迎える試合が組まれています。この最終節は、ビジャレアル対アトレティコ・マドリード戦を除く9試合が同時刻開催となります。

代表関連のニュースとして、夏のワールドカップ(アメリカ、カナダ、メキシコ共催)に向けたアルゼンチン代表の予備登録メンバー55人に、レアル・マドリードからフランコ・マスタントゥオーノが選出されました。また、ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督が提出した55人の予備登録リストには、ヴィニシウス・ジュニオールがしっかりと名を連ねています。一方で、前十字靭帯の重傷を負っているロドリゴとエデル・ミリトンはワールドカップ出場の望みが絶たれ、リストから外れました。スペイン代表に関しては、ダニ・カルバハルがほとんどプレーしていないため厳しい状況に置かれています。(via ElDesmarque)

クラブ内部の権力闘争とアルベロア体制への評価

不振を極めるチームの責任の所在について、メディア間で激しい議論が交わされています。ジャーナリストのホルヘ・ピコンは『根本的な解決にはフロレンティーノ・ペレスが一歩引くことが必要だ。ロッカールームで起きている問題は、オフィス内での権力闘争の煙幕に過ぎない』と断言し、会長の年齢的な衰えを見越したフロント内の権力争いがクラブを機能不全に陥らせていると批判しています。

一方で、アルバロ・アルベロア監督に対する擁護の声もあります。ルベン・ウリアは『アルベロアは非常に良かった。期待に応え、レアル・マドリードの周囲の結束を固めた。会社の中で二人の人間が殴り合いになったり口論になったりするのは珍しいことではない。最大の問題はアルベロアではなく、レアル・マドリードの会長だ』と語り、現場の指揮官よりも上層部のマネジメントモデルにこそ不振の真の原因があるとしています。また、ディ・ステファノの『良い選手とは集団の力になる選手だ』という言葉が引き合いに出され、利己的な選手たちの態度の改善が急務であると指摘されています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

クラシコの完敗とバルサの優勝により、マドリーは完全な崩壊状態に直面しています。フロレンティーノ・ペレス会長はモウリーニョ監督の電撃復帰に向けて動いており、ロッカールームの規律回復を図る構えです。エムバペの孤立、バルベルデとチュアメニの殴り合い、ヴィニシウスの口論など問題が山積する中、クラブは抜本的な改革を迫られています。