フロレンティーノ・ペレス会長の緊急記者会見

午後4時4分に公式声明で急遽発表され、午後6時からバルデベバスのプレスルームで行われた記者会見は、歴史的かつ異様な熱気に包まれた。フロレンティーノ・ペレス会長は『残念ながら、私は辞任しません。選挙管理委員会に次期取締役会選挙のプロセスを開始するよう要請し、現在の取締役会と共に立候補します』と宣言し、辞任の噂を完全に打ち消した。自身の健康状態についても『私が末期がんであるという噂についてですが、私の健康状態は完璧です。もし癌であれば腫瘍センターに入院しているはずですし、世界中で報じられているでしょう。私を追い出すには銃で撃たなければならないでしょう』と力強く語り、10万人のソシオによる支持を強調した。スポーツ面に関する分析やアルバロ・アルベロア監督の将来についての質問には一切答えず、『この介入はメディアとレアル・マドリードで起きていることに対する不満を言うためのものだ。スポーツの分析は選挙に勝った後に行う』と述べるにとどめた。(via AS)

ネグレイラ事件とロッカールームの乱闘に対する会長の見解

ネグレイラ事件について、ペレス会長は『サッカー史上最大の汚職事件だ。彼らは20年間支払い続け、この30年目も同じ審判たちがいる。私はレアル・マドリードが7つのチャンピオンズリーグと7つのリーグを勝ち取ったが、盗まれなければ14勝てたかもしれない。我々はこの件で沈黙することはできない。シーズン終了後に500ページに及ぶ重要な文書をUEFAに提出し、サッカー界のために根本から解決してもらう。UEFAもこれを受け入れることを認めている』と強烈な非難を展開した。さらにフェデリコ・バルベルデとオーレリアン・チュアメニの乱闘騒動についても触れ、『若者が喧嘩するように、蹴って蹴り返して後で友達になるものだ。26年間、選手が殴り合わなかった年はないし、毎日殴り合っているようなものだ。しかし、私が会長でいる間でそれが外部に漏れたのは初めてであり、そちらの方が問題だ。クラブ内の誰かが外部に漏らすことは、彼らの間の喧嘩よりも悪い。彼らはクラブを出ていくと思っているから漏らすのだ』と、情報漏洩に対して強い怒りを露わにした。(via AS)

メディアとの全面戦争

ペレス会長はメディアを「体制の知識人」と呼び、名指しでの攻撃を連発した。特にABC紙とRelevoに対しては『ラ・リーガと結託してレアル・マドリードを攻撃するためだけに作られたRelevoは2500万ユーロを失い、その後テレフォニカやテレシンコに助けを求めた。私の父はABCを読んでおり、何年も前に私を購読させてくれたが、父の顔を立てるために明日ABCを退会する。それが父も喜ぶことだ』と言い放った。さらにABC紙のマリア・ホセ・フエンテアラモ記者を指して『サッカーを知っているかどうかも分からない女性が書いた記事だ』と侮蔑的な発言を行った。会場にいたABC紙のルベン・カニサレス記者が『私はジャーナリズムを行っているのであり、マドリーを攻撃しているのではない。あなたは私の仕事を攻撃している』と激怒して反論する一幕もあり、ペレス会長は『朝早く起き、クラスの最後まで起きている。動物のように働いている私に対して、会議の前に疲れていると書くなんてどういうことだ』と応酬した。他にもホセ・マリア・ガルシアを『多大な損害を与えた』と批判し、COPEのフアンマ・カスターニョに対しても『毎日毎時間攻撃している。史上最高のクラブにもう少し配慮を持つよう伝えてくれ。マドリーを大切にしろ』と名指しで警告した。(via AS)

著名人やメディア関係者からの猛反発

会長の激しいメディア批判は即座に猛烈な反発を招いた。名指しされたフアンマ・カスターニョは自身のラジオ番組で『大統領、私たちがマドリーを大切にしている証拠に、あなたがレストランで選手や監督、キャプテンを侮辱したあの録音音声を放送しないという決定をしましたよ。ご自身でクラブを大切にしてください』と痛烈に皮肉り、後にWhatsAppで『心の中では私を評価してくれていると知っています。お元気そうで何よりです』とメッセージを送ったことを明かした。また、「サッカーを知っているか分からない女性」と揶揄されたマリア・ホセ・フエンテアラモ記者は『私はサッカーを知らなくても、ベルナベウの内部で起きていることが外部に与えるダメージは知っている』と反論記事を掲載。サンティアゴ・カニサレスは『この3年間、スタジアム、スーパーリーグ、ビニシウスの問題、エンバペの獲得失敗など、成功したフロレンティーノにはそぐわない多くの間違いがある。今の彼の脳の働き方がマドリーの未来を決めるなら、みんな心配すべきだ』と苦言を呈した。ジョセップ・ペドレロルは『健康だと示すために顔を出したのは普通だが、メディア攻撃は間違いだ』と評価し、ラモン・カルデロン元会長は『独裁的な態度に似ていた』と批判した。(via MARCA)

(via SPORT)

(via Mundo Deportivo)

次期会長選挙の対抗馬

選挙は15日以内にも招集される予定だが、長年対抗馬がいなかったペレス会長に強力なライバルが出現する可能性が高まっている。COX社のCEOで、再生可能エネルギー分野で成功を収める37歳のエンリケ・リケルメである。彼はメキシコで大規模な事業を展開しており、ペレス会長から『メキシコ訛り(中南米訛り)の実業家』と皮肉られた人物だ。リケルメはすでに立候補に必要なクラブ予算の15%にあたる1億8700万ユーロの銀行保証(Citi、Goldman Sachs、Barclaysなど)の準備を交渉中で、共同出資者からも承認を得ている。元レアル・マドリードの選手たちからも立候補を促す電話を受けており、ラファ・ナダルのE1チームのスポンサーを務めるなど、ナダルとも親しい関係にある。2021年にも立候補を検討したが周囲の助言で見送っており、今回は本気で挑む構えを見せている。(via SPORT)

(via ElDesmarque)

(via AS)

アルバロ・アルベロア監督の会見

オビエド戦に向けたアルバロ・アルベロア監督の記者会見は、会長の会見をなぞるような内容となった。アルベロアは『サンティアゴ・ベルナベウと並んで、レアル・マドリードの歴史において最も影響力のある人物です。この状況を好転させることができる人がいるとすれば、それはフロレンティーノ・ペレスです』と会長を絶賛。ネグレイラ事件による「盗まれた7つのリーグ」についても『はい、もちろんです。20年間何が起こってきたか、私たちは皆知っています。サッカーの合法性を守ろうとしているのがマドリーだけだというのは信じられないことです』と同調した。クラブがどん底にあるという批判には『驚きました。では他のクラブは何に達しているのでしょうか?私たちは50年間何も勝っていないわけではありません。来年マドリーが何も勝てないと思い切って断言できる人がここにいるか分かりません』と反発した。自身の将来やジョゼ・モウリーニョの就任の噂については『リーグ戦が終わってから答えます。私の哲学は自分のことを考えるのではなく、マドリーにとっての最善を考えることです』と明言を避けた。最後に『私も会長選で投票したいですが、ソシオではないので投票しません』と冗談を飛ばし、会場の笑いを誘った。(via AS)

(via SPORT)

(via MARCA)

(via Estadio Deportivo)

(via ElDesmarque)

(via Mundo Deportivo)

オビエド戦に向けた不穏な空気

すでにラ・リーガのタイトルを逃し、オビエドも降格が決定している消化試合だが、サンティアゴ・ベルナベウは異様な緊張感に包まれる予定だ。「アンバー運動」や、かつてスタジアムから追放された「ウルトラス・スル」などのグループがSNSで『木曜日、ベルナベウは再び語る』というメッセージを拡散し、フロレンティーノ・ペレス会長や選手たちへの歴史的なブーイングを計画している。ファンは2年連続の無冠、エゴのぶつかり合い、そしてクラブの株式会社化(外部投資家の参入)の噂に対して不満を募らせている。ペレス会長はこれらの動きに対し『彼らはスタジアムに入れない。私がウルトラスを追い出したことで世界中から祝福されている』と強気の姿勢を崩していない。(via SPORT)

(via AS)

エンバペの状況とチームの負傷者情報

キリアン・エンバペは日曜日のクラシコを筋肉の違和感を理由に欠場したが、実際には自分がスタメンでないことを知って練習を切り上げたためだという情報が流れている。エンバペはベルナベウでのブーイングを避けるため、オビエド戦と最終節のアスレティック戦を欠場し、アウェーのセビージャ戦のみ出場してシーズンを終え、フランス代表に合流することを考えているとされる。しかし、エンバペは火曜日から通常通り全体練習を完了しており、アルベロア監督は『もし出場可能であれば、必ず出場時間を与えられ、クラブへのコミットメントを示し続ける機会を得るでしょう』と断言した。また、ウイルス性疾患のルニンは出場が危ぶまれており、ミリトン、メンディ、ギュレル、バルベルデ、ロドリゴは引き続きリハビリ中で欠場となる。一方で、代表プレリストから漏れて『残念だ』とアルベロアに同情されたカルバハル、そしてベリンガムとリュディガーは全体練習に復帰しており、オビエド戦に出場できる見込みだ。(via MARCA)

(via SPORT)

(via AS)

移籍市場と契約の動向

フェデリコ・バルベルデには、チュアメニとの乱闘騒動を受けて複数のビッグクラブが接触を図っている。アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティに加え、マンチェスター・ユナイテッドやPSGが強い関心を示しており、PSGはすでに選手周辺に連絡を取り状況を確認した。バルベルデ本人は残留し次期キャプテンになることを望んでいるが、クラブが売却を決定した場合は8000万〜1億ユーロで交渉が可能だとされている。チェルシーはコモでプレーするハコボ・ラモンにも関心を寄せており、1月に続く再挑戦の可能性がある。一方、ジョゼ・モウリーニョの監督就任交渉は、会長選挙の招集により一時的にストップしている。法律的には選挙期間中も契約可能だが、万が一新会長が誕生した場合に即解任されるリスクがあるため、倫理的な観点から保留となっている。ニコ・パスとエンドリッキの復帰オペレーションも同様に選挙終了まで凍結されている。なお、レアル・マドリードはこの3年間で移籍金に3億4600万ユーロを費やし、昨夏だけでもハイセン、マスタントゥオーノ、カレラス、そしてイングランド代表のプレリスト(55人)にもベリンガムと共に選出されたトレント・アレクサンダー=アーノルドの4人に1億6750万ユーロを投資している。(via Mundo Deportivo)

(via AS)

(via MARCA)

(via ElDesmarque)

トニ・クロースの技術スタッフ入りと過去のボーナス秘話

来シーズンの技術スタッフとして、トニ・クロースがクラブの組織に加わる可能性が浮上している。クロースは自身のポッドキャストで、クラシコでの選手たちの態度を猛烈に批判し、『1つのタイトルを逃すのは受け入れ難いが、2つは容認できない。それがレアル・マドリードのイメージだ。十分ではない。試合終了の笛が60分で鳴ってほしいと思うような試合だった』と語った。彼の厳格な基準が、崩壊気味のチームの起爆剤になると期待されている。また、今季のチャンピオンズリーグ準決勝バイエルン・ミュンヘン戦の直前、ペレス会長ら首脳陣は、突破を決めた場合に選手1人につき税引き前50万ユーロの特別ボーナスを支払うことを約束していた。CL準決勝進出による1500万ユーロの賞金とチケット収入で賄う計算だったが、結果的に敗退したため、この破格のボーナスは幻に終わった。(via SPORT)

(via AS)

ベルナベウのコンサート騒音問題

サンティアゴ・ベルナベウでのコンサート騒音を巡る問題で、クラブは法的な勝利を収めた。マドリード地方裁判所第3部は、ホセ・アンヘル・サンチェスCEOと管理会社「レアル・マドリード・エスタディオS.L.」に対する刑事事件を全面的に却下した。裁判所は、騒音制限(デシベル制限)を遵守する責任はイベントの主催者(プロモーター)にあり、スタジアムを貸し出しているクラブ側に刑事責任はないと判断した。これを受け、クラブは『近隣住民協会による事実無根かつ手段的な告訴であったことが確認された』と満足感を示す公式声明を発表した。ただし、刑事責任は免れたものの、コンサートを再開するためには、現在進められている防音工事の効果をリアルタイムの測定で証明する必要が依然として残っている。(via MARCA)

(via Mundo Deportivo)

(via SPORT)

(via AS)

アンチェロッティの回想

ブラジル代表監督を務めるカルロ・アンチェロッティがThe Athleticのインタビューに応じ、レアル・マドリードのロッカールームに関する「エゴの暴走」や「選手が好き勝手やっている」という噂を真っ向から否定した。『レアル・マドリードでは選手がやりたいようにやっているように見えますが、それは事実ではありません。大きな嘘です。完全に馬鹿げています。私がそこにいたとき、私にはアイデアがあり、選手が同意するかどうかにかかわらずそれを議論しました。戦略を押し付けたくはありませんが、戦略がないわけではなく、選手はそれに従わなければなりません』と力説した。さらに『ピッチ上に兵士は欲しくありません。何をすべきか確信している選手が欲しいのです。選手と話すことは弱さではありません』と自身のマネジメント哲学を語った。現在のマドリーの状況については『カゼミーロ、クロース、モドリッチ、ベンゼマ、ナチョといった、より多くの個性とリーダーシップを持つ選手たちを失いました。チームの雰囲気を再建するには時間が必要です。これは技術的な質だけの問題ではなく、良いバランスを見つける必要があります。マドリーの経営陣はそれを最もよく理解しているクラブです』と、世代交代と再建の必要性を説いた。(via MARCA)

(via SPORT)

【本日の総括】

フロレンティーノ・ペレス会長の緊急会見は辞任否定と選挙招集に留まらず、メディアへの宣戦布告とネグレイラ事件への激しい怒りで満ちており、サッカー界に大きな波紋を呼んでいます。一方、消化試合となるオビエド戦に向けてファンはブーイングを計画し、アルベロア監督は会長を全面支持。移籍市場ではバルベルデへのオファーやモウリーニョ就任の保留など、選挙の行方がクラブの未来を大きく左右する激動の1日となりました。