FCバルセロナ(ラ・リーガ) 守備崩壊と負傷多発を受け今冬のCB補強へ舵を切る

FCバルセロナは、守備陣の深刻な人手不足とパフォーマンス低下を受けて1月の移籍市場で新たなセンターバックを獲得する方針を固め、具体的な候補の選定を進める検討段階に入っている。夏の補強見送りを撤回したハンジ・フリック監督とデコスポーツディレクターの決断は、今シーズンのタイトル争いを左右する大きな転換点となっている。

チームはクラシコでの敗戦やパリ・サンジェルマン戦での大量失点を契機に、守備面の問題が浮き彫りとなった。さらに、アンドレアス・クリステンセンが1ヶ月以上負傷離脱していることに加え、エリック・ガルシアやシャビ・エスパート、ジュール・クンデらの相次ぐ怪我が追い打ちをかけている。夏にはアレッサンドロ・バストーニらの獲得を見送ったフリック監督だったが、戦力不足を認めて冬の補強を容認するに至った。

デコスポーツディレクターが今冬の補強を急ぐ背景には、来シーズンの財政的な事情がある。カンプ・ノウ改修に伴い再びモンジュイックへ一時移転することで収入が減少し、ラ・リーガの1:1ルール枠から外れる懸念が生じているためだ。現在リストには4人の移籍候補が挙がっており、マンチェスター・ユナイテッドとの契約が6月30日に迫る28歳のリサンドロ・マルティネスや、以前から追っているインテルのバストーニが主な対象となっている。さらにレアル・ベティスで活躍する25歳のナタンや、マンチェスター・シティのヨシュコ・グヴァルディオルも取り沙汰されている。

しかし、大規模な補強を成功させるためには、クラブは事前に既存戦力の売却で資金を準備しなければならない。出場機会の減少に不満を募らせるアレハンドロ・バルデやジュール・クンデらの放出可能性が浮上しており、高額なオファーが届くかが交渉の成否を握っている。

つまり、この補強動向が示しているのは、今期のタイトル維持と来期の財政制約を見越したFCバルセロナの背水の陣とも言える緊急補強作戦である。今後の注目点は、冬の市場が開くまでにデコスポーツディレクターが既存選手の売却益を確保し、本命ターゲットへの正式オファーに踏み切れるかどうかだ。(via MARCA / ElDesmarque)