ヤコボ・ラモン(レアル・マドリード) コモで飛躍を遂げた若手CBの買い戻しを行使決定

レアル・マドリードは、イタリアのコモへ移籍して急成長を見せている21歳のスペイン人センターバック、ヤコボ・ラモンの買い戻しオプションを行使することを決定しており、来夏に向けた合意段階にある。守備陣の再編が急務となる中で、下部組織出身の若手を格安で呼び戻す動きは、クラブの長期的戦略において極めて重要な意味を持っている。

2025年7月、同選手はわずか250万ユーロの移籍金でセスク・ファブレガス監督率いるコモへ完全移籍を果たした。移籍後は主力として公式戦49試合に出場し5ゴールを挙げるなど、守備面だけでなく攻撃面でも顕著な存在感を発揮している。こうした躍進により、移籍市場専門ポータルサイトの発表によれば、市場価値は4500万ユーロにまで急上昇を遂げた。

レアル・マドリードは同選手をコモへ放出した際、900万ユーロの買い戻しオプションを契約に盛り込んでいた。今回の決定に基づき、クラブは来夏にこの権利を行使する方針を固めており、実際の支払額は契約上の900万ユーロを下回る見込みとなっている。かつてトップチームで6試合に出場し、マジョルカ戦で決勝ゴールを決めた実績を持つ若手が、大きく価値を高めて戻ってくることになる。

クラブが再確保に動く背景には、第一チームの深刻なセンターバック不足が存在する。現在はウイチェンとイブラヒマ・コナテが主力を務めているものの、アントニオ・リュディガーの退団が予定されている。さらにエデル・ミリトンも2028年6月までの契約を残すのみで、ラウル・アセンシオはモウリーニョ監督の構想外となっている。復帰後はトップチームの戦力として手元に残すか、ニコ・パスのように他クラブへ高額で売却するかの2つのシナリオが用意されている。

つまり、この獲得劇が示すのは、自社アカデミーの資産価値を国外で高めつつ、安価でトップチームの補強に還元するレアル・マドリードの巧みなビジネスモデルである。次の焦点は、プレシーズンでモウリーニョ監督の信頼を勝ち取り残留を確定させるか、あるいは市場で利益確定の売却に舵を切るかだ。(via ElDesmarque / SPORT)