元所属ジュリアーノ・シメオネ アラベスでの復帰を経てW杯デビューを果たす

2023年の夏に脛骨と腓骨を骨折する重傷を負ったジュリアーノ・シメオネですが、この苦境は彼を後退させるどころか、さらに強くする契機となりました。彼は長いリハビリ生活を経て、そのシーズンの終盤にデポルティーボ・アラベスで実戦復帰を果たしています。アラベスでのプレーを経て、その後は父親が指揮を執るアトレティコ・マドリードへステップアップし、チームに定着しました。

アトレティコでの活躍はリオネル・スカローニ監督の目にも留まり、アルゼンチン代表に招集されるに至りました。そして今週末、ついにアルゼンチン代表としてW杯デビューを飾るという夢を実現させています。

ジュリアーノはこの記念すべき瞬間の後、自身のSNSに動画を投稿し、あの困難な負傷を負った当時、すでにWhatsAppのグループチャットで自身の目標を宣言していたことを明かしました。そこには次のような強い決意のメッセージが残されていました。

『死ぬまで俺についてきてほしい。俺たちはW杯に行くんだ。今日ここにサインするよ』

『一つだけ言っておく。次のW杯で俺はプレーする』

これらの言葉に対し、友人たちからは『ビビってるやつは降りろ』『ここでビビるやつなんて誰もいない。俺たちはアルゼンチン代表のユニフォームを着てそこにいる』『俺たちはお前に拍手を送るためにそこへ行くんだ』と熱いエールが返されていました。

動画の完全版に先立ち、彼は次のような感情あふれるメッセージも投稿しています。

『世界で最も美しいユニフォームを着てW杯でプレーするという夢が叶い、とてつもない感動に包まれている。大きな期待を胸にグループステージを終え、これから訪れる戦いへのモチベーションに満ちている。バモス、アルゼンチン!』 (via ElDesmarque)

元所属ディエゴ・セグラ氏 専門家の視点でW杯のメンタルケアについて提言

現在スポーツ心理学者として活動するディエゴ・セグラ氏は、かつてレアル・ベティスの下部組織で育ち、同トップチームで1部デビューを果たした後、デポルティーボ・アラベス、レアル・ハエン、FCカルタヘナなどのクラブを渡り歩いた経歴を持ちます。プロサッカー選手としてのキャリアを終えた後、スポーツ心理学の道へと進みました。

セグラ氏は、現在W杯の真っ只中にあるスペイン代表を引き合いに出し、プロ選手の精神的消耗について専門家の立場から分析しています。サッカーはゴールや負傷、ターンオーバーなどで評価されがちですが、戦術ボードには現れないメンタル面が極めて重要だと指摘しています。

『頭の中がリフレッシュされていればいるほど、プレーはよりうまく機能するものです』とセグラ氏は総括しています。

同氏は、5月にシーズンが終わり、6月にW杯が開幕し、8月半ばには再びリーグ戦が始まるという過密日程が、選手たちに肉体的・精神的な疲労を蓄積させると語ります。国を背負うプレッシャーの中で長期間ホテルに隔離される生活は非常に過酷であり、代表チームも柔軟性を持つ必要性を理解し始めていると述べています。

また、W杯のような長期合宿における家族の存在の重要性についても触れています。プロとして仕事の一部であると理解しつつも、ホームシックは避けられない感情であり、テクノロジーの発達で家族とのコミュニケーションは容易になったものの、可能な限り日常に近い環境を保つことが重要だと提言しています。

さらに、フェラン・トーレスが受けているようなメディアからの批判についても言及しています。現代ではSNSを通じて情報が瞬時に拡散されるため、選手が批判から完全に逃れることは難しく、批判されること自体を受け入れ、自分にコントロールできるパフォーマンスに集中するための対処法を身につけることが重要視されています。

アルバロ・モラタが過去に明かした、批判によるパニック発作や抑うつ状態、ブーツを履く際のめまいなどの症状についても、これは不安に伴う典型的な生理的症状であると解説しています。モラタのように常に高いパフォーマンスを示しながらも正当に評価されず、標的にされやすい選手がいるとした上で、思考レベルでの対処や活性化レベルを下げるアプローチを通じて、少しずつ不安を小さくしていくことが可能だと説明しています。

最後に、サッカー界においてフィジカル面に比べてメンタル面の準備があまり語られない理由について、それが非常に個人的でプライベートな問題だからだと語っています。表には出ないものの、実際には非常に多くのプロサッカー選手が、個別にスポーツ心理学者のサポートを受けながらプレーしているのが現状だと明かしました。 (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

本日のソースにおいてデポルティーボ・アラベスのトップチームに関する直接的な最新ニュースはありませんでしたが、かつてクラブに在籍したジュリアーノ・シメオネが大怪我を乗り越えてW杯デビューを果たした感動的なエピソードや、同じく元所属選手で現在は心理学者として活躍するディエゴ・セグラ氏によるスペイン代表へのメンタルケアに関する貴重な提言など、アラベスにゆかりのある人物たちの近況と活躍を確認することができました。