フリアン・アルバレスを巡る泥沼劇:練習欠席の真意とアトレティコによるFIFA提訴への新証拠追加

エースストライカーのフリアン・アルバレスは水曜日の全体練習を「体調不良(消化不良)」を理由に急遽欠席した。クラブは、彼が前夜から体調を崩していたためメディカルチームを自宅に派遣し、診察と投薬を行ったと発表している。しかし、この突然の不在は単なる肉体的な不調だけではない。バルセロナへの移籍を強行したいという周囲からの過度な圧力や、ファンから寄せられる厳しい批判によって、彼が精神的な苦悩(極度のストレスや不安、うつ症状)を抱えているとクラブ側は見抜いている。

この深刻な事態を受け、アトレティコ・マドリードは断固たる態度を示した。バルセロナとアルバレスの代理人が選手に対して不当な接触を続けていることについて、すでに国際サッカー連盟(FIFA)およびスペインサッカー連盟(RFEF)への不当接触としての提訴を行っているが、今回のアルバレスの練習欠席やバルサ会長の度重なる発言を「不当なプレッシャーをかけられて心身が不安定になった決定的証拠」として、さらに提訴状の証拠資料を更新(追加)した。クラブはアスリートとしての彼のメンタルヘルスを第一に考えて医療サポートを約束する一方で、クラブの社会的・経済的な評判に深刻な損害を与えるバルサ側のやり口をこれ以上容認しない構えだ。 (via Mundo Deportivo / MARCA / Estadio Deportivo)

アーセナルの巨額オファーを拒絶:アルバレスがロンドン移籍を拒む家族のトラウマとバルセロナへの執着

アトレティコ・マドリードのオフィスには、プレミアリーグの強豪アーセナルから、1億2000万ユーロ(約192億円)に加えて変動ボーナス1000万ユーロという、途方もなく具体的なメガオファーが届いていた。これはアトレティコが2年以上前に彼を獲得した際の投資額を大幅に上回り、実に約6500万ユーロ(約104億円)もの莫大な利益をクラブにもたらす取引だった。クラブとしては、このオファーを喜んで受け入れて売却を進める準備があった。

しかし、交渉の最大の壁となったのは、アルバレス本人による断固たる拒絶だった。アーセナルのミケル・アルテタ監督は熱烈に彼を求めており、直々に電話をかけて説得に乗り出した。さらに、アルテタのコーチ陣に所属し、アルバレスの母国アルゼンチンの大先輩でもあるガブリエル・ハインセ氏も仲介役として何度も熱いアプローチを行った。だが、それでも首を縦に振ることはなかった。

この断固とした姿勢の裏には、フリアン・アルバレスの家族全体の「イギリスでのトラウマ」がある。マンチェスター・シティに所属していた頃、彼の両親や兄弟などの家族は英国における滞在ビザの手続きで酷いトラブルに直面し、ビザが失効して強制的に帰国を迫られるような、非常に官僚的で苦痛な経験をした。このため、アルバレスの家族全員は、言語や生活環境のハードルが低く、よりシンプルな生活を維持できるスペインでの暮らしを強く熱望しており、特にバルセロナを移住先に指定している。ロンドンへの逆戻りは、彼ら家族にとって悪夢の再来でしかないのだ。 (via ElDesmarque)

バルサ会長の発言にアトレティコが怒りの声明:売却可能性は完全ゼロでありこれは尊厳とプライドの闘いだ

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は水曜日に『バルサのオファーは依然として有効であり、アトレティコが売却を決定し合意さえできれば、すぐにでも獲得する準備がある。選手自身がバルサへの移籍を熱望しているのは誰もが知っている周知の事実だ』と、強気なメッセージを発信した。このあまりにも無礼な発言に対し、アトレティコ・マドリードの役員会は激しい怒りを露わにしている。

アトレティコはクラブの公式見解として、『選手自身が被害者であるかのように世間にアピールされているが、この一連の騒動で本当に被害を被っているのはアトレティコだ。金銭的にも、社会的イメージの面でも、甚大な損害を押し付けられている』と強い不快感を表明。さらに、バルセロナが6月に提案してきた「1億ユーロを複数回に分ける長期の分割払い」という到底あり得ない不誠実なオファーに対し、クラブ幹部は文字通り『大笑いして一蹴した』と明かしている。アトレティコ側は、バルサへの売却の可能性を『0%』と断言。今回の対立はお金の問題ではなく、クラブとしての「尊厳と品格」を懸けた闘いであるとし、嘘と半分の真実で埋め尽くされた他クラブによる悪質なネガティブキャンペーンに対し、一歩も引かない構えを崩していない。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque / MARCA)

サポーターの冷酷な反応と孤立:ホームスタジアムで鳴り響いた大ブーイングと早期退勤の舞台裏

フリアン・アルバレスの置かれた立場は、直近のホーム開幕ビジャレアル戦で一気に窮地へと追い込まれた。後半に25分間だけピッチに立った彼に対し、バルサ移籍願望を公にしている現状を知るアトレティコのサポーターたちから、耳を塞ぎたくなるような凄じいブーイングが浴びせられたのだ。この危険なスタジアムの雰囲気を察知し、いつもは現地で見守る彼の家族はスタンドに現れなかった。

さらに事態を悪化させたのは、試合終了直後のアルバレスの行動だった。ピッチから引き揚げた19番(アルバレス)は、他のチームメイトたちがロッカールームにまだ到着していない段階で、一人でスタジアムを後にするという身勝手な行動に出た。これについて、ディエゴ・シメオネ監督は記者会見で、試合後に過激なサポーター団体(ウルトラ)とスタジアム周辺で不必要な接触や衝突を起こすリスクを回避するため、クラブがあえて事前に直接自宅へ早期帰宅させる指示を下したと説明した。

アトレティコがバルサへの売却を絶対に拒否し、サポーターからも激しい非難を浴びる中、アルバレス自身もついに「自分に残された唯一の現実的な道はアーセナルしかない」と客観的に悟り始めている。これまで繰り返されてきた代理人によるバルサへの甘いアピールも終わりを告げ、彼がピッチに戻るためには、クラブやサポーターへ謝罪して関係を修復するか、あるいは移籍市場の本当に最後の数日でアーセナルへのロンドン電撃移籍を自ら受け入れるかの二者択一を迫られている。 (via MARCA / ElDesmarque)

ニコラス・ジャクソンのアストン・ヴィラ移籍が確定:アトレティコの9番獲得プランは完全崩壊

アトレティコ・マドリードの補強戦略に大きな誤算が生じた。マテウ・アレマニーSDがロンドンまで飛び、チェルシーからの獲得に向けて全力で接触していたニコラス・ジャクソンだが、アストン・ヴィラへの移籍が合意に達した。アストン・ヴィラはチェルシーが求めていた要求額を満たす約7500万ユーロ(約120億円)の完全移籍金を一括で支払う姿勢を見せ、ジャクソン本人もウナイ・エメリ監督の熱いプロジェクトに合意。すでに最終的な条件調整とメディカルチェックを待つ段階にある。

アトレティコは当初、今夏の予算の制約から「買い取りオプション付きのレンタル移籍」をチェルシーに提案しており、7500万ユーロもの大金を一括で出すつもりは毛頭なかったため、マネーゲームの土俵にすら立てず破談となった。これにより、アレマニーSDは獲得プランの根本的な練り直しを余意なくされている。 (via ElDesmarque)

補強候補の急転換:ジョナサン・デイヴィッドをはじめとする新たなストライカー候補への緊急打診

ジャクソンのアストン・ヴィラ行きが確定し、さらにソルロートの筋肉トラブル、アルバレスの不透明な去就を抱える中、シメオネ監督は手持ちのストライカーが極めて不足している窮地を訴えている。これに対応するため、アレマニーSDは市場閉幕の直前に、他の「9番」候補へのアプローチを驚異的なスピードで加速させている。

その最有力候補として急浮上したのが、ユヴェントスに所属するカナダ代表FWジョナサン・デイヴィッド(26歳)だ。昨季イタリアの地で期待通りの実績を残せなかった彼は、今夏のセリエA退団に向けて前向きであるとされ、アトレティコに高い関心を示している。アトレティコはユヴェントスに獲得条件の問い合わせを行った。しかし、彼の市場価値は3000万ユーロ(約48億円)に上り、クリスタル・パレスやアストン・ヴィラといった資金力のあるプレミアリーグのクラブも彼を狙って本格的な争奪戦に乗り出している。

さらにアトレティコは、アーセナルで退団が近いとされるブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスや、1年前から追跡しているノッティンガム・フォレストのFWイゴール・ジェズス(25歳、昨季16ゴール5アシスト、市場価値2500万ユーロ)への関心を再び活性化させ、緊急獲得に向けたリサーチを続けている。 (via Mundo Deportivo / ElDesmarque)

トマ・レマルの放出に光:トルコ1部コニャスポルが関心を示すも本人はオフ返上でアピール中

アトレティコがチームの給与枠(サラリーキャップ)を整理するために売却を望んでいるトマ・レマルに、意外な場所から救いの手が差し伸べられている。トルコ1部のコニャスポルが、レマルの獲得に関心を示し、水面下での調査を開始した。コニャスポルは今季のシュペル・リグで開幕2連敗を喫し、18位と壊滅的なスタートを切っており、攻撃陣の緊急補強として実績のあるレマルの獲得を急務としている。

レマルは2021年のラ・リーガ制覇以降、度重なる怪我とパフォーマンス低下によりアトレティコで完全に構想外となっており、給与削減のためにも放出が絶対条件だ。しかし、彼自身は依然としてプロの鑑とも言える姿勢を見せている。チームが与えられた直近のオフの日にも、練習場にただ一人姿を現し、同じく放出候補とされているオベド・バルガスや新加入のファン・ムッソらとともに、自主的なトレーニングに励んでアピールを続けている。 (via ElDesmarque)

ハビ・ボニャールのジローナ移籍が秒読み:契約の具体的内容とアトレティコが手にする将来の権利

アトレティコの将来を担うと嘱望された21歳の生え抜きDFハビ・ボニャールのジローナ完全移籍が、最終合意に至った。バレンシアへの移籍が決まったアルナウ・マルティネスの代役を探していたジローナのキク・カルセルSDは、アトレティコの若きディフェンダーの獲得に本腰を入れ、ボニャールもすでに現地でメディカルチェックをパスしている。公式発表を待つばかりの段階だ。

契約の具体的な条件として、ジローナはハビ・ボニャールの「50%の保有権」を取得するために200万ユーロ(約3億2000万円)をアトレティコに支払う。これにより、アトレティコは将来的に彼がジローナから他のクラブへステップアップ移籍した際、その移籍金の「半分(50%)」を受け取る将来的な権利をしっかりと留保した。フェルナンド・トーレスが率いるアトレティコBや、シメオネ監督のファーストチームで4試合に出場し、セビージャ戦では鮮烈なデビュー弾を決めた若き大器が、いよいよ新たな一歩を踏み出す。 (via ElDesmarque)

危険なキックオフ時間にサポーターが怒りの抗議:酷暑のスタジアムで避難を余儀なくされたファンの叫び

8月23日のホーム開幕ビジャレアル戦で行われたラ・リーガのキックオフ時間設定が、ファンやサポーターの間で猛烈な物議を醸している。最高気温が厳しい真夏の8月後半、しかも「午後17時」という時間帯のキックオフは、観客の健康と安全を完全に無視した暴挙だった。

試合開始時の電光掲示板の気温こそ32度を示していたが、直射日光がそのまま降り注ぐスタジアムのメインスタンドの一部セクターでは、あまりの灼熱の暑さに観客が耐えられなくなる事態となった。前半の途中には、何千人ものファン、特に幼い子どもを連れた家族連れが耐えきれずに座席を放棄し、スタジアム内部のコンコースや通路の影に一時的に避難する異例の光景が広がった。

これに対し、アトレティコの国際ファン連盟は非常に厳しい声明を発表した。『8月後半の午後17時にマドリードで公式戦を開催するなど、完全に狂気の沙汰(disparate)である。チケットを購入し、わざわざ移動してスタジアムを埋め尽くしているファンの健康や命を犠牲にして、ビジネスの都合ばかりを優先する行為は到底許されない。ハビエル・テバス会長やラファエル・ロウサンは、ファンの言葉に真摯に耳を傾けるべきだ。ファンがいてこそフットボールが成り立つことを忘れてはならない』と怒りの矛先を向けている。 (via Mundo Deportivo)

隠された皮肉:アトレティコが公式SNSに投稿した世界王者へのオマージュ動画に込められたバルサへのメッセージ

アトレティコ・マドリードが公式SNSアカウントで発信した、クラブに所属する「ワールドカップ優勝メンバー」たちを称えるメモリアル動画の投稿が、バルセロナへの「無言の皮肉(メッセージ)」として大きな話題を呼んでいる。

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、明日のアスレティック・ビルバオ戦の直前に行う予定だった功労者やタイトル獲得者へのオマージュ行事の「完全中止」を急遽決定した。その代わりに、先日エルチェ戦の前に発生した警察の暴行事件への抗議表明として、カタルーニャの独立を象徴する旗である「エステラーダ」を掲げる政治色の強い式典へと内容をすり替えた。このバルサ側の決定の直後、アトレティコは政治色を一切排除し、純粋にピッチの上で勝ち取った最高峰の栄誉(W杯王者)をリスペクトして称え、動画として美しく公開したのだ。政治にフットボールの場を利用したバルセロナのやり方に対し、スポーツ本来の価値を尊重する姿勢を動画で見せることで、大人の皮肉をスマートに表現した形だ。 (via MARCA)

【本日の総括】

フリアン・アルバレスのバルサ移籍が消滅し、練習欠席を巡りアトレティコがFIFAへ新証拠を提出するという泥沼劇に発展しました。さらにニコラス・ジャクソン獲得失敗を受けてアレマニーSDはジョナサン・デイヴィッドをはじめとする新FWの緊急確保に走っており、トマ・レマルのトルコ移籍やハビ・ボニャールのジローナ移籍など、ピッチ外の戦いも含めて今夏の市場終了間際は一刻を争う激動の瞬間を迎えています。