フリアン・アルバレス、個別トレーニングに復帰もセビージャ戦は欠場決定

体調不良を理由に3日連続でグループ練習を欠席していたフリアン・アルバレスですが、現地金曜日の午後に大きな動きがありました。マドリード郊外の練習施設「セロ・デル・エスピノ」に姿を現し、理学療法士やクラブのフィジカルトレーナーと共に個別メニューを消化しました。医療スタッフに対し体調の改善を伝えた上でのグラウンド復帰となりましたが、ディエゴ・シメオネ監督はプレマッチ記者会見にて『彼は明日の試合には同行しない』と明言。土曜日に敵地で行われるセビージャ戦の遠征メンバーからは除外され、マドリードに残って個別調整を続けることになりました。本人はバルセロナへの移籍が完全に不可能である厳しい現実をようやく受け入れ始めており、アトレティコでの戦いに集中して再起を図るか、あるいはプレミアリーグへの移籍しか道がないことを自覚しつつ、計画されたリハビリと調整メニューに黙々と取り組んでいます。(via MARCA)

マンチェスター・シティがまさかのフリアン再獲得をアトレティコに打診

フリアン・アルバレスを巡る大騒動に、古巣マンチェスター・シティという予想外のクラブが参入してきました。今夏にサヴィーニョやオマル・マーモウシュを放出して前線のアタッカー陣が手薄になっているシティは、元所属選手であるフリアンの現在の不安定な状況を突く形で、レンタル移籍(期限付き移籍)での復帰が可能かアトレティコ側に打診を行いました。しかし、フリアン自身はわずか2年前にアーリング・ハーランドの控えから脱して主役になるために去ったイングランド、そしてシティへ出戻ることに対して極めて強い抵抗感を持っています。また、アトレティコ側もこの打診を拒絶。クラブは少なくとも1億5000万ユーロ以上の完全移籍オファー、あるいはスポルティングのヴィクトル・ギェケレシュのような即戦力アタッカーを確実に確保できる取引でない限り、交渉の席に着くつもりはありません。現時点では公式な交渉に発展しておらず、あくまで初期段階の打診にとどまっています。(via Mundo Deportivo)

フリアン側がスペイン労働法を盾に契約を一方的解除してバルサ移籍を図るウルトラCを検討

アトレティコがバルセロナとの移籍交渉を拒絶し続けているため、フリアン・アルバレス側が移籍を強行するための極めて異例な法的アプローチを検討しています。それは、スペインのスポーツ選手の特殊な労働関係を定めた王室令第1006/1985号の第16条を適用し、クラブとの契約を「一方的に解除」するという荒技です。この法的手段を行使すれば、アトレティコとの合意を得ることなくバルセロナに加入することが可能になります。しかし、無償で退団できるわけではなく、契約書に記された4億9000万ユーロの解除金を全額払う必要はないものの、事後に「労働裁判所」がアトレティコに対する損害賠償額を決定することになります。裁判所は、選手の給与水準やアトレティコが受けるスポーツ的・経済的な損失、移籍の背景などを総合的に判断して「妥当な賠償額」を決定しますが、フリアンは2030年までの高額な長期契約を結んでいるため、賠償額は依然として非常に高額になる見込みです。さらに、移籍先となるバルセロナがこの賠償金に対して責任を負うリスクがあります。フリアン側が最近「うつ病や精神的なトラブル」を主張して練習を休んでいたのも、この一方的解除における「個人の正当な理由」として裁判を有利にするための布石ではないかとの見方もあります。アトレティコのヒル・マリーンCEOも『フリアンは本当に精神的に参っている。彼を騙し、混乱させた人物たちが原因だ』と語っており、問題は深刻な司法闘争へと発展する兆しを見せています。(via Estadio Deportivo)

渦中の代理人フェルナンド・ヒダルゴに追放の危機、過去の「裏切りの歴史」と脱税疑惑も暴露

ヒル・マリーンCEOが『彼は非常に混乱しており、苦しい個人状況にある。彼を騙した人間がいる』と激白したことで、フリアン・アルバレスの代理人を務めるフェルナンド・ヒダルゴへの不信感と怒りが爆発しています。ヒダルゴは1990年代にアルゼンチンの伝説的エージェントであるグスタボ・マスカルディの「お抱え運転手」としてフットボール界に入り込み、そこで選手たちの信頼を裏で勝ち取って独立、スター選手たちをごっそり引き抜くという「アルゼンチン史上最も有名な裏切り」を行った過去を持っています。その後、ピンハス・ザハヴィらと共同で設立した代理店では泥沼の裁判と横領疑惑を起こし、スイス3部のFCロカルノを買い取っては南米の有望株を移籍させる「マネーロンダリング目的のペーパークラブ」として利用した末に破産させるなど、黒い噂が絶えませんでした。アルゼンチンの税務当局からの脱税追及から逃れるためにマドリードに移住したとも言われており、現在の重要な顧客はフリアンとクリスティアン・パボンの実質2人のみです。アトレティコへの移籍合意の直前にも、ヒダルゴが突然「追加の手数料」を求めて破談寸前に追い込んだことで、ヒル・マリーンCEOの逆鱗に触れていました。今回のバルセロナへの無謀な移籍計画が頓挫したことで、フリアンの家族はヒダルゴへの信頼を完全に失っており、すでにアルゼンチンやスペイン、その他国際的なトップエージェントたちと接触し、代理人変更のための協議を進めているとされています。(via MARCA)

セビージャ戦に挑む超変則「FW不在」最新システム、プビルとグリマルドが守備の鍵に

土曜日に敵地サン・チェス・ピスフアンで行われるセビージャとの大一番に向けて、ディエゴ・シメオネ監督は驚きの戦術テストを行っています。ロビン・ル・ノルマンが出場停止、アレクサンダー・セルロートが怪我で離脱、フリアン・アルバレスが欠場という極めて厳しいチーム事情の中、純粋なセンターフォワードがいない「FW不在」の超変則システムが採用される見込みです。最新のスタメンテストでは、守護神ヤン・オブラクの前に、マルコス・ジョレンテ、マルク・プビル、ダビド・ハンツォ、アレックス・グリマルドという実力派のDFラインが形成されます。中盤の底ではパブロ・バリオスとコケがダブルボランチを組み(補強ターゲットとしてモルテン・ヒュルマンドやジョニー・カルドーゾの名も挙げられています)、2列目には右にジュリアーノ・シメオネ、中央にイ・ガンイン、左にアレックス・バエナを配置。そして最前線には、本来左サイドを得意とするアデモラ・ルックマンが起用される予定です。対戦相手であるセビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督はアトレティコを『世界王者やCL準決勝進出メンバーを擁する並外れたチーム』と絶賛し警戒を強めていますが、彼らも主力選手の移籍などで戦力が大きく制限されており、激しい戦いが予想されます。(via Estadio Deportivo)

シメオネ監督、就任800試合達成をスルーされ記者会見で自嘲気味のジョーク

セビージャ戦のプレマッチ記者会見にて、ディエゴ・シメオネ監督が記者たちの前で思わず苦笑いを浮かべる一幕がありました。シメオネ監督はこの試合でアトレティコでの公式戦通算「800試合指揮」という途方もない金字塔を打ち立てるのですが、記者会見では誰もその偉大な話題に触れず、フリアン・アルバレスの去就やチームの混乱についての質問ばかりが飛び交いました。これに対し、監督は『誰も私に800試合達成のお祝いを言ってくれない。もっと多くのことを成し遂げなければならないということだね』と笑いながらジョークを飛ばしました。自身の今後については、『とても幸せで、自分が心から望む場所にいられている。15年もの長い間、私に人として、プロフェッショナルとして、そして男として成長する機会を与えてくれたクラブ、サポーター、選手たちに本当に感謝している』と、クラブへの深い愛着を語りました。現在は、かつての教え子であり黄金期の主将であるガビがコーチ陣に加わっていることに言及し、『彼がアトレティコにいることで、私たちが築いてきたレガシーが受け継がれていることを実感し、大きな闘志が湧いてくる』と今季の競争に向けた強い熱意を示しました。(via MARCA)

【訃報

アトレティコ・マドリードのユースおよびリザーブチーム「アトレティコ・マドリーニョ」で長年にわたりデリゲートを務め、クラブの育成組織を支え続けてきたミゲル・アンヘル・ゴメス氏が、62歳で息を引き取りました。ゴメス氏は2004年にクラブへ加入して以来、アカデミーの様々な重要な役割を歴任。彼の温厚な人柄と極めてプロフェッショナルな姿勢は、歴代の若い選手たちや監督たちから絶大な信頼と深い慕情を集めていました。アトレティコ・マドリードは、エンリケ・セレソ会長、ヒル・マリーンCEO、そしてすべての取締役会、クラブスタッフを代表して公式に哀悼の意を表明し、遺族に向けて『このかけがえのない損失に対し、心からの深いお悔やみを申し上げます』とコメントを送りました。(via MARCA)

【本日の総括】

フリアン・アルバレスの去就をめぐる問題は、個別練習への復帰という一定の収束を見せつつも、背後での代理人の暗躍や「労働法第1006号」を用いた強行脱出の検討など、依然として緊迫した空気が漂っています。

さらに、マンチェスター・シティからのまさかの打診が加わり、移籍市場閉幕直前のドラマは複雑さを極めています。

しかし、チームはセビージャとの大一番に向けて「FW不在」の超変則システムで団結。

シメオネ監督の記念すべき800試合目の采配がどのような輝きを放つか、ピッチ上の戦いに熱い視線が注がれます。