プレシーズン最終戦チェルシー戦の敗北と本番への収穫
レアル・ソシエダはプレシーズン最後のテストマッチとして、敵地 Stamford Bridge に乗り込み、元ソシエダのシャビ・アロンソ監督率いるチェルシーと対戦しました。39,000人の観客が見守る中、試合は10分に動きます。チェルシーが今夏1億3800万ユーロを投じて獲得したモーガン・ロジャースが、ジョアン・ペドロの鋭いシュートに対するGKアレックス・レミロの好セーブのこぼれ球を押し込んで先制。ソシエダは前半終了間際の45分、ジョン・ミケル・アランブルが見事なボレーシュートを突き刺して1対1の同点に追いつきます。しかし後半に入ると、アランブルもチェルシーのジョアン・ペドロを抑えきれず、47分と77分に連続ゴールを許し、1対3で敗れる結果となりました。
(via ElDesmarque)
久保建英の先発出場と今後の右サイドにおけるスタメン争い
日本代表の久保建英は、チェルシー戦で先発メンバーに名を連ね、右サイドハーフとしてピッチに立ちました。プレシーズンを通じてこの位置での存在感をアピールし続けている久保ですが、チーム内でのポジション争いは今後さらに激化する可能性があります。現在離脱しているゴンサロ・ゲデスがコンディションを取り戻してチームに本格合流した際、マタラッツォ監督がどのような判断を下すかが注目されています。ゲデスが起用可能になった場合、久保建英か、あるいは左サイドでプレーするアンデル・バレンネチェアのどちらかがスタメンから外れる可能性があるとメディアでも囁かれています。
(via ElDesmarque)
マタラッツォ監督が示す開幕戦に向けた「3つのヒント」と若手起用の驚き
プレシーズンを通じて、マタラッツォ監督は開幕戦のベストイレブンに向けたいくつかのヒントを残しました。まず前線では、後半途中に復帰登板したキャプテンのミケル・オヤルサバルがどのように使われるかが鍵となります。オヤルサバルがワントップに入るか、あるいはトップ下など基準点の後ろに位置するかによって、ルカ・スチッチとオーリ・オスカルソンのどちらがスタメンとしてマタラッツォ監督の信頼を勝ち取るかが変わってきます。中盤ではベニャト・トゥリエンテスがベンチを温め、ヤンゲル・エレーラがカルロス・ソレールとボランチのコンビを組みました。さらに最大の驚きは守備陣にあり、本来の中心であるイゴール・ズベルディアをベンチに残し、サンセ時代に親しかったルケン・ベイティアとジョン・マルティンの若手コンビをセンターバックの先発に抜擢しました。
(via ElDesmarque)
今世紀最も遅い移籍市場:15年ぶりの新戦力「補強ゼロ」という異常事態
8月半ばを過ぎてもレアル・ソシエダの新戦力獲得数は「0」のままであり、クラブの歴史においても極めて異例の事態に直面しています。この時期まで新加入の公式発表が全くないのは、今世紀に入ってからの最も遅い記録に並ぶものです。同様の遅さを見せた前例は2011年8月16日にアーセナルからレンタルで獲得した Carlos Vela(カルロス・ベラ)の発表のみとなっています。2020年夏のデビッド・シルバは8月17日発表でしたが、この時はパンデミックによって前シーズンが7月19日に終了し、移籍市場自体が8月4日に開いた特殊な状況だったため単純比較はできません。通常のカレンダーの下では実質15年以上で最も遅い始動となっており、開幕戦が目前に迫る中で誰も補強できていない現状はチームに少なからぬ焦りを生んでいます。
(via Mundo Deportivo)
ナイフ・アゲルド移籍破談の真相:本人が明かすメディカルチェックと回復プロトコルの不一致
オリンピック・マルセイユとレアル・ソシエダの間で合意が確実視されながらも、直前で破談となったモロッコ代表DFナイフ・アゲルドが、自身のインスタグラムを通じてその詳細な内幕を告白しました。アゲルドは『監督と自分の復帰プロトコルについて話し合う機会があった。メディカルチェックは完璧に行われ、両クラブによって承認されていたため、医学的な問題は一切なかった。唯一の問題は、私が万全な状態を取り戻すために必要な段階的復帰のプロトコルを重視したのに対し、監督がすぐに私をピッチで使いたがったことだ。私はその考えを尊重する』と説明。また、『これは我儘やクラブへの不敬ではなく、シーズンを戦い抜くための責任ある決断だ』と語り、自身のプロフェッショナルとしての決断を擁護しています。
(via Mundo Deportivo)
スペイン代表ジェレミ・ピノ獲得への打診:高い経済的ハードルと古巣ビジャレアルとの競合
アゲルドの獲得失敗を受け、エリック・ブレトスSDはセンターバックの補強を急ぐと同時に、マタラッツォ監督が求める多才なアタッカーの確保に乗り出しています。そのターゲットとして急浮上したのが、昨年夏に3000万ユーロでクリスタル・パレスに移籍し、カンファレンスリーグを制覇したスペイン代表FWジェレミ・ピノです。ソシエダはピノに対して最初の打診を行いましたが、プレミアリーグ基準の高額な給与負担に加え、高騰している移籍金など、経済的には「ほぼ不可能な取引」と言えるほどハードルは極めて高いものです。さらに、選手と非常に強い情緒的絆を持つ古巣のビジャレアルも獲得に関心を示しており、厳しい競合が待ち受けています。
(via ElDesmarque)
開幕戦ベティス戦に向けた負傷者・調整状況:オドリオソラ長期離脱とゲデスの謎の不在
8月21日のベティス戦に向け、アルバロ・オドリオソラは前十字靭帯断裂の手術を受け、2026年末まで長期離脱することが確定しているため欠場が確実です。一方で、ハムストリングの痛みに3週間苦しんだパブロ・マリンはチェルシー戦でピッチに立ち復帰を果たしました。ジョン・パチェコも別メニュー調整中ですが心配はなく、チェルシー戦でGKロベルト・サンチェスの激しいタックルを膝に受けたオーリ・オスカルソンは精密検査を予定しているものの、その後もプレーを続けたため深刻な怪我ではないとみられます。一方、恥骨結合炎(グロインペイン)に長年苦しむジョン・ゴロチャテギは個別メニューに戻っており、出場は極めて困難です。さらに11日前に個人的な理由で手術を受けたゴンサロ・ゲデスは依然としてチームの練習に姿を現しておらず、月曜日中に合流しなければ開幕戦欠場が決定します。
(via Estadio Deportivo)
カンテラ(サンセ)の若手補充によるスクアッド補強と開幕への準備状況
多くの負傷者や不透明な離脱者を抱える中、レアル・ソシエダは日曜日にズビエタの練習場で軽めの調整と非公開練習を終え、17日月曜日から開幕戦に向けた本格的な調整を開始します。現在、トップチームの戦力はミケル・オヤルサバルを含めて21名。そのためマタラッツォ監督はサンセ(Bチーム)からオチエン、ルバルビエ、カレラ、ベイティア、マルシャルなどの若手選手を招集してトレーニングに帯同させ、スクアッドの穴埋めを図っています。21日金曜21時からラ・カルトゥーハで行われるレアル・ベティスとの開幕戦に向けて、厳しい状況の中でチームをまとめ上げ、万全のコンディションで臨むことが求められます。
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
プレシーズン最終戦をチェルシーに敗北したレアル・ソシエダ。補強ゼロという15年ぶりのスロースタートや移籍の破談、さらにゲデスらの不透明な不在など、多くの不安を抱えたまま、強豪ベティスとの開幕戦を迎えることになります。久保建英らの活躍と、マタラッツォ監督の手腕に大きな注目が集まっています。
