コロニアとの連戦で2連敗を喫しプレシーズン3連敗と募る危機感

ペレグリーニ・マタラッツォ監督率いるレアル・ソシエダは、プレシーズンで極めて厳しい戦いを強いられています。ドイツのファーストディビジョンに所属するコロニアとの親善試合において、前日の0-2での敗戦に続き、第2戦も1-2で落としました。これで、7月末のフランスのトゥールーズ戦から数えて3連敗。これまでに消化したプレシーズンマッチ7試合においてわずか2勝しか挙げられておらず、チームの完成度に大きな不安を残しています。

試合は37,000人の大観衆が詰めかけたラインエネルギーシュタディオンで行われました。開始わずか5分、ヤンゲル・エラーラによるディフェンスラインの背後への不正確なパスを突かれ、コロニアのマイナに先制点を奪われます。その5分後の前半10分に、マルシャルとソラーの素早いカウンターから、ソラーが送った深めへのパスを相手DFロチョシュヴィリがクリアしきれずオウンゴールを誘発して同点に追いつきました。しかし、前半終了間際にアイスランド代表FWオーリ・オスカルソンがエリア内で相手の肘打ちを顔面に受けて流血し治療を余儀なくされるなど、荒れた展開に。さらに後半78分、交代出場したばかりの相手アタッカーであるヤコビにAkumuからのクロスを頭で合わされ、1-2で万事休すとなりました。リーグ戦の開幕に向けて、早急な戦術の改善が求められています。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)

日本代表の久保建英が待望の負傷復帰 ドイツ遠征でプレシーズン初出場を果たす

今回のコロニア戦におけるソシエダ最大の光明は、日本代表の至宝であるMF久保建英の戦線復帰でした。久保は、日本代表の一員として出場したワールドカップ2026でのプレー中に負傷し、長らく戦列を離れていましたが、このドイツ遠征でついに怪我を克服。後半に途中交代としてピッチに送り出され、今夏のプレシーズンにおける記念すべき初出場を果たしました。久保はブランクを感じさせない軽快な動きを見せ、現地メディアからもドイツ遠征での「最も素晴らしい出来事」と絶賛されています。久保の復帰は、新シーズンの攻撃陣の起爆剤として、マタラッツォ監督にとっても最大の朗報となりました。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)

モロッコ代表DFナイフ・アゲルドの獲得合意間近 400万ユーロのレンタルと買い取りオプションの詳細

レアル・ソシエダのスポーツディレクターを務めるエリック・ブレトスは、マタラッツォ監督が強く求めていたディフェンスラインの強化に向け、モロッコ代表DFナイフ・アゲルドの獲得を決定づけようとしています。交渉はすでに最終段階に入っており、オリンピック・マルセイユとのクラブ間合意が近づいています。

契約内容は、400万ユーロのレンタル移籍金、そして1100万ユーロの買い取りオプション付きのレンタル移籍となる見込みです。イタリアの名門ナポリなども獲得に動いていましたが、30歳のアゲルド自身がソシエダへの加入を最優先とし、他クラブからのオファーを拒否したため、サン・セバスティアンへの復帰が確実視されています。(via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)

新戦力アゲルドが抱えるロッカールームの懸念材料 過去に物議を醸した自己温存疑惑

ナイフ・アゲルドの獲得が秒読み段階を迎える一方で、今回の移籍にはピッチ外で迅速に対処すべきロッカールームの問題が潜んでいます。

かつてアゲルドがレアル・ソシエダに在籍していた際、彼のパフォーマンスは「前半戦は完璧だったものの、後半戦は常に怪我に悩まされる」という極めて不安定なものでした。さらにその負傷は、重要なビッグマッチになると突如として奇跡的に回復し、対戦相手の重要度が下がる試合になるとピッチ上で自ら交代を申し出るという不可解なパターンを繰り返していました。

当時、チームの一部メンバーは、アゲルドが自分自身のキャリアや代表戦のためにコンディションを意図的に調整する「自己温存(アウトレセルバ)」を行っているのではないかと疑いを深め、ロッカールーム内で不信感が渦巻いていました。今回の再獲得にあたっても、近く開催されるアフリカネイションズカップ2027を控え、同様の自己温存の動きが繰り返されるのではないかという懸念が生じており、マタラッツォ監督は加入直後からチームの結束を保つためのマネジメントを迫られることになります。(via ElDesmarque)

主将ミケル・オヤルサバルが月曜日から始動 W杯制覇から休暇を経てチームへ電撃合流

スペイン代表をワールドカップ制覇へと導き、大会中も5ゴールを挙げてチームのリーディングスカウト(得点王)となったレアル・ソシエダの絶対的キャプテン、ミケル・オヤルサバルがいよいよ動き出します。

優勝後の正当な休暇を終えたオヤルサバルは、この月曜日からズビエタの練習場に合流し、新シーズンに向けた個人プレシーズンを開始します。チームメイトがこれまで5週間にわたる過酷なトレーニングを積み重ねてきたのに対し、オヤルサバルが開幕までに行える調整期間はわずか11日間しかありません。8月21日にラ・カルトゥハで行われるレアル・ベティスとの開幕戦にオヤルサバルを強行出場させるか、あるいは怪我のリスクを避けるために保護し、8月26日のサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦まで温存するか、指揮官の慎重なコンディション管理が注目されます。なお、今週土曜日にはスタンフォード・ブリッジで行われるシャビ・アロンソ率いるチェルシーとのプレシーズン最終戦が控えており、ここでオヤルサバルがどのように扱われるかも関心を集めています。(via MARCA)

サン・セバスティアンの祭り「セマナ・グランデ」でオヤルサバルとスビメンディを市が表彰

サン・セバスティアンの夏の風物詩である祭り「セマナ・グランデ」の開幕にあたり、ワールドカップを制覇したレアル・ソシエダの誇る二大巨頭、マルティン・スビメンディとミケル・オヤルサバルがサン・セバスティアン市役所から特別な表彰を受けました。

地元ドンバの出身であるスビメンディは、祭りの始まりを告げる大砲の合図(カニョナソ)のセレモニーに参加し、その際に行われる伝統的なダンスも披露。しかし、そのダンスの腕前については、ピッチ上で見せる世界基準のフットボール技術に比べるとかなりぎこちないものであったと微笑ましい話題を提供しました。遅れて合流したオヤルサバルは、市役所の内部で行われた記念式典に出席。

オヤルサバルは式典において、世界一の偉業について『私たちは、自分たちが成し遂げたことの大きさやそれが意味することを、まだ完全には実感できていないと思います。それでも、成し遂げられたことを心から幸せに思っています。私は15歳の時にこの場所にやってきましたが、本当に素晴らしく温かい歓迎を受けました。自分が我が家だと感じているこのサン・セバスティアンの街で、愛する人々やレアル・ソシエダと共にこの瞬間を祝うことができてこの上ない幸福を感じています。月曜日からはトレーニングに復帰します。早くピッチで戦える準備を整え、チームを全力で助けたいです』と、熱いクラブ愛を語りました。(via MARCA)

離脱者たちの最新コンディション 術後のゴンサロ・ゲデスや若手らの復帰見通し

ソシエダの攻撃を劇的に向上させるための鍵として、現在リハビリを行っている選手たちの復帰が待ち望まれています。

外科手術を受けたポルトガル代表FWゴンサロ・ゲデス、そして膝の怪我からの回復を続けるミッドフィールダーのホン・ゴロチャテギの2名について、マタラッツォ監督がピッチに送り出せる状態が近づいており、彼らの復帰はチームにとってこれ以上ない特大のプラスとなります。さらに、若手のパブロ・マリンの復帰も目前に迫っている一方で、ディフェンダーのアルバロ・オドリオソラについては回復までにまだ非常に長い時間を要する見込みです。(via MARCA)

育成組織レアル・ソシエダBがレアル・サラゴサに1-2で惜敗

レアル・ソシエダのセカンドチームであるレアル・ソシエダB(サンセ)は、プレシーズンの親善試合として、セグンダ・ディビシオンに所属するレアル・サラゴサと「LII トロフェオ・シウダー・デ・サラゴサ メモリアル・カルロス・ラペトラ」において対戦し、1-2で敗戦を喫しました。

試合は前半から一進一退の攻防が繰り広げられたものの、後半に入るとサラゴサが攻勢を強め、相手アタッカーのハウメ・ハルディに先制点を許すなど主導権を握られる展開に。サラゴサ側からは、レアル・ソシエダBは2部に所属する非常に手強いチームであり、彼らを相手に後半素晴らしい時間を過ごして勝利できたことは大きな価値がある、とサンセの高い戦術的クオリティに対して称賛の言葉が送られました。(via SPORT)

【本日の総括】

レアル・ソシエダはプレシーズン最終盤のコロニア戦に1-2で敗れ、3連敗を喫するなど課題が山積していますが、W杯での負傷を乗り越えた日本代表MF久保建英の復帰出場、そしてモロッコ代表DFアゲルドの獲得間近という大きな好材料も手にしています。週明けの月曜日からは、W杯覇者となった主将オヤルサバルの練習復帰、さらにゲデスらの復帰も近づいており、マタラッツォ監督のもとでチーム全体の結束とピッチ上の結果をどのように引き上げていくのか、開幕戦のベティス戦に向けて極めてタフでドラマチックな再構築が始まろうとしています。