伝説のOBマルシャル・ピナの生誕80周年!バルセロナ戦前に行われる共同セレモニーの詳細

エルチェのホームスタジアムであるマルティネス・バレーロで行われる今シーズンのホーム開幕戦は、3万人以上の大観衆が詰めかけ、満員御礼となる見込みです。この特別な一戦の前に、エルチェとバルセロナの両クラブにとって伝説的な存在である元スペイン代表ミッドフィールダー、マルシャル・ピナの生誕80周年を記念する特別な共同セレモニーが開催されます。

1946年8月23日にアストゥリアス州バルサナで生まれた彼は、2歳からエルチェで育ち、18歳でエルチェから1部リーグデビューを飾りました。1969年にエスパニョールからバルセロナへ移籍した後は、8シーズンにわたって公式戦357試合に出場し84ゴールを記録。1973/74シーズンにはヨハン・クライフやレシャック、アセンシ、ソティルらとともに伝説的な中盤のユニットを形成してリーグ制覇に大きく貢献し、自身も28ゴールを挙げてチーム得点王に輝きました。

この偉大なる功績を称え、キックオフ前に両クラブから、それぞれの所属時代を象徴する背番号10の記念ユニフォームが贈られる予定です。また、エルチェ側はこの機会に、バルセロナのクラブワールドカップ優勝に対する祝意を示すセレモニーもあわせて行う予定です。

さらに、7月末に心臓不整脈による緊急入院を余儀なくされ、一時はイングランド遠征を断念していたバルセロナのジョアン・ラポルタ会長も無事に回復し、今回のエルチェ遠征に同行することが決定しました。両クラブの役員同士の公式昼食会は、エルチェ市内の有名レストラン「ラ・マシア・デ・チェンチョ」で午後2時から予定されています。(via SPORT)

アルゼンチン出身のアンセルミ監督が語る信念!強豪相手でも貫く独自のゲーム哲学

エルチェを率いるアルゼンチン出身の新指揮官、マルティン・アンセルミ監督は、本拠地マルティネス・バレーロでの公式戦初采配に向けて確固たる決意を表明しています。王者バルセロナを迎えるにあたり、準備期間の差やコンディションの不利を言い訳にするつもりはありません。

アンセルミ監督は、チームのアイデンティティは対戦相手のレベルや状況によって左右されるものではないと強調しており、自らの不屈の哲学について次のように語っています。

『最も重要な鍵となるのは、自分たち自身であることです。対戦相手が誰であるかによって自分たちの姿を見失ってしまえば、私たちが望む理想からも離れてしまい、それは自ずと結果から遠ざかることを意味します』

このように、自分たちの主体的なプレースタイルを貫く重要性を説きました。

また、バルセロナの圧倒的な個のクオリティに対抗するため、選手間の距離感を極限まで縮め、チーム全体の組織力で対抗する戦略を明確にしています。

『もし私たちが物事をともに行い、チームとして団結して取り組むならば、私たちの力は何倍にも膨れ上がります。ピッチ上にバルセロナのユニフォームが1枚あれば、それを迎え撃つためにエルチェのユニフォームが何枚も周りを取り囲んで戦うような、数的優位を作る全員守備と一体感を見せたいのです』

このように語り、ボール保持時も非保持時も全員が連動して移動する戦術を徹底させています。(via SPORT)

開幕戦の収穫とアンセルミ監督の精神論!結果に左右されず闘い続ける強固なメンタリティ

エルチェは、敵地リアソルで行われたデポルティーボとの今シーズン開幕戦を1-1の引き分けで終えました。試合開始早々に相手フォワードのピエール=エメリク・オーバメヤンに先制ゴールを許す苦しい展開を強いられながらも、その後しっかりと追いつき、アンセルミ監督も自分たちがゲーム内容で相手を圧倒していたと確信できるほどの手応えを掴んでいます。

この試合で見せた高い競争力をベースに、指揮官はホームのファンの前でさらなる団結を築こうとしています。アルゼンチンの名将マルセロ・ビエルサの言葉を引用し、『唯一、代えがきかない存在はサポーターだけだ』と語るアンセルミ監督は、ファンとチームが熱く共鳴し合うスタジアム作りを求めています。

また、試合中のスコアボードに一喜一憂しない精神的逞しさを選手たちに要求しています。

『結果は絶えず変化するものであり、不変ではありません。その瞬間だけのものです。だからこそ、戦う姿勢を緩めたり、あるいは過剰になったりする言い訳にはならないのです。勝っていても、引き分けていても、負けていても、私たちはただ自分たちのフットボールを進み続けなければならないのです』

この強固な意志をチーム全体に植え付けています。(via SPORT)

セネガル代表DFバンボ・ディアビが語る新指揮官への適応とチームの未来

ディフェンスラインの軸を担うセネガル代表DFバンボ・ディアビが、エデル・サラビア前監督からアンセルミ新監督への移行期における現状と手応えを告白しました。

ディアビは、新体制での役割について次のように語っています。

『個人的には、求められている役割や試合の状況は前体制とほぼ同じだと感じています。前監督のエデルは、私たちセンターバックに対して少し異なる責任を与えていましたが、プレースタイルの本質的な部分は変わっていません。多少の調整はあるかもしれませんが、全体的なサッカーの方向性としては同じような高いレベルを求めています。ボールを失った後にすぐにマークを受け渡すことを厳しく禁じるなど、強度の高い守備が求められています』

また、今夏の移籍市場における主力の流出に関しても、頼もしいリーダーシップを示しています。

『確かに重要な選手たちの退団がありましたが、すでに去ってしまった選手たちのことをいつまでも考えているわけにはいきません。今すべきことは、新しく加わった選手たちが一刻も早くチームのスタイルを理解し、ピッチ内外でうまく溶け込めるようサポートすることです。ロッカールームには毎日のトレーニングに対して非常に高い熱意が満ちあふれています』

さらに、対戦相手であるバルセロナの19歳の超新星センターバック、パウ・クバルシに対しては絶賛の言葉を贈っています。

『センターバックの目から見ても、彼のクオリティは本当に素晴らしい。19歳にしてあの落ち着いた性格と力強い守備を備えているのは驚異的です。もしこのまま地に足をつけ、謙虚さを失わずに進み続ければ、間違いなく世界最高のセンターバックの一人になるでしょう』

プロサッカー選手としての自らの価値観については次のように語っています。

『幼い頃からの夢を叶え、こうしてプロサッカー選手としていられるのは特権だと自覚しています。だからこそ、日々のトレーニングや試合をこれが人生最後のものであるかのように、全力で楽しみ、大切に噛み締めています。この世界はあまりにも早く過ぎ去り、一瞬にして終わってしまうかもしれないからです』

このように語り、自身の大きな夢であるセネガル代表デビューに向けて毎日を全力で生きる姿勢を見せています。(via SPORT)

カタルーニャの移民街ロカフォンダ地区が生んだディアビとラミヌ・ヤマルのシンデレラストーリー

バンボ・ディアビとバルセロナの若き至宝ラミヌ・ヤマルには、カタルーニャの地で育まれた特別な繋がりがあります。二人はマタロー市近郊のロカフォンダ地区という移民街の同じ路地裏で生まれ育ちました。

ディアビは、ヤマルが世界的なスターになったことが地元の子供たちに与える影響を非常に喜んでいます。

『地元から直接トップリーグの舞台へ、それも自分たちが毎日のようにボールを蹴り合っていたのと同じストリートから、エリートへと這い上がれるのだと子供たちに証明できたことが何より嬉しいです。現在ラミヌの巨大な写真が飾られている地元のスポーツセンターで、彼もかつて毎晩のように5対5のミニゲームをして遊んでいました。つい最近まで自分と同じ場所で泥まみれになって遊んでいた少年が、一気にトップへと駆け上がっていく姿を目にしたことで、地元の子供たちやその家族にとって、プロになる夢がより現実的なものとして捉えられるようになりました。以前は勉強が最優先で、家から少し離れたコルネジャやダムといったクラブへ通うことすら難しかったのですが、今では環境も変わりつつあります。親たちが、子供に夢を追わせることを許すようになってきたのです』

そして、プロを目指す若者たちに向けて次のように熱いメッセージを贈りました。

『何よりもまず、自分自身を信じることです。それが最も重要なことです。なぜなら、疑念を抱くのは当然ですが、決して自分を疑うべきではありません。誰のためでもなく、自分の夢を諦めず、戦い続けてください。フットボールの世界では、何でも可能なのですから』

自らの歩みを示すことで、夢を追う子供たちの背中を押しています。(via SPORT)

主力選手の欠場と最新の負傷者状況、バルセロナ戦に向けたエルチェの予想先発メンバー

ホーム開幕戦に臨むエルチェですが、怪我による主力メンバーの欠場という頭の痛い問題を抱えています。

攻撃の主軸であるグレイディ・ディアンガナとヤゴ・サンティアゴの2名は、怪我からの回復が間に合わず、今回の試合を欠場することが確定しました。さらに、ジョン・チェタウヤと、リハビリを続けている若手のアダム・ボアヤルの2名についても、コンディションの調整が遅れており、出場が極めて不透明な状況となっています。

新加入の選手たちに関してもコンディションには差がありますが、アンセルミ監督は『どの選手もプレーできない状態ではない』と説明しており、チーム全体の総合力で戦う姿勢です。

試合は、開幕のデポルティーボ戦で好感触を得た5バックシステムを維持する見通しです。予想されるエルチェの先発イレブンは以下の通りです。

ゴールキーパー:ディトゥーロ

ディフェンダー:サンガレ、アッフェングルバー、レドンド、チュスト、バレラ

ミッドフィールダー:アリ・ホウアリ、ゴンサロ・ビジャール、マルク・アグアド、セペダ

フォワード:フェル・ニーニョ

開幕戦で貴重な勝ち点1の獲得に貢献したフェル・ニーニョが再びワントップを務め、強固な5バックのブロックからカウンターを狙う構えです。(via SPORT)

王者バルセロナの選手登録事情と最新の予想対戦布陣

エルチェが迎え撃つ王者バルセロナは、新シーズンの開幕に向けて慌ただしい選手登録作業とメンバー編成に追われています。

バルセロナは、第1節のアスレティック・ビルバオ戦がワールドカップ出場選手たちの休養確保のために延期されたため、このエルチェ戦が今シーズン最初の公式戦となります。チームに同行する第3ゴールキーパーとして、19歳のエデル・アジェールを遠征に帯同させることを決定しました。これにより、18歳のイケル・ロドリゲスはBチームの親善試合に回ることになります。また、新加入の18歳フォワード、ジェシー・ビシウはビザの手続きの影響で選手登録が間に合わず、ユース世代のオリアン・ゴレンやエブリマ・トゥンカラとともにBチームの練習に参加しています。

また、スペインのテレビ番組の報道によると、バルセロナは今節に向けて未登録選手の登録書類手続きを急ピッチで進めているものの、中盤の要であるアンカーのロドリは合流の遅れから個別調整が続いており、先発起用は見送られる可能性が高い状況です。これに伴い、中盤には17歳のマルク・ベルナルや、2007年生まれの「黄金世代」の最後の一人であるシャビ・エスパルトが先発に抜擢される見込みです。もしエスパルトが起用されれば、ラミヌ・ヤマル、パウ・クバルシ、マルク・ベルナルを含む同世代の4人がピッチ上で共演することになり、クラブにとって非常にメモリアルな一戦となります。

バルセロナの予想布陣は、ゴールキーパーにジョアン・ガルシア、ディフェンスにエリック・ガルシア、クリステンセン、ジェラール・マルティン、バルデ、ボランチにベルナルとエスパルト、2列目にラミヌ・ヤマル、フェルミン・ロペス、ラフィーニャ、最前線にハムザ・アブデルカリムが並ぶと見られています。エルチェはこの新鋭と実力者が融合した強力な布陣に立ち向かいます。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

エルチェCFにとって待望のホーム開幕戦は、かつての両クラブのレジェンドであるマルシャル・ピナの生誕80周年記念セレモニーとともに、華々しくキックオフされます。ディアンガナやサンティアゴといった主力の欠場や怪我の懸念はあるものの、アンセルミ新監督が提唱する「自分たちのスタイルを貫き、全員で団結して戦う」という強固なアイデンティティのもと、満員のマルティネス・バレーロで大番狂わせを狙います。また、同じカタルーニャの路地裏から一緒に這い上がったバンボ・ディアビとラミヌ・ヤマルの対決や、至宝クバルシへの賛辞など、ピッチ内外の美しいストーリーにも注目です。