エルチェCF対バルセロナ エスタディオ・マルティネス・バレロに3万人超が集結!ミスが重なり0-5で完敗を喫した過酷な本拠地開幕戦

🟢⚪ エルチェCFは、本拠地エスタディオ・マルティネス・バレロにおいて、昨シーズンの王者バルセロナを迎え、今シーズン初のホームゲームを戦いました。スタジアムには30,704人の熱狂的な大観衆が詰めかけ、素晴らしい雰囲気の中でキックオフを迎えました。

試合開始から12分間、エルチェは高い位置からの勇敢なハイプレッシングを仕掛け、自分たちのアイデンティティであるポゼッションサッカーを展開してバルセロナと互角以上に渡り合いました。しかし12分、DFブバ・サンガレ選手が自陣でのロングパスをミスし、さらにボランチのフェデリコ・レドンド選手がポジションを外していたため、DFビクトル・チュスト選手がペナルティエリア内に侵入した相手アタッカーを倒してしまい、手痛いペナルティキックを献上しました。これを14分に決められて先制を許すと、そこから徐々にゲームの主導権を奪われていくことになりました。

前半を通してエルチェは中盤でのパスワークから相手ゴールに迫るシーンを何度も作り出し、特に前半35分には、ゴンサロ・ビジャール選手の素晴らしいスルーパスからアリ・ウアリ選手がペナルティスポット付近で決定的なシュート機会を迎えましたが、ミートできずボールは枠を外れ、絶好の同点チャンスを逃してしまいました。

さらに前半終了間際の45+3分、再び自陣でのパスミスからフェデリコ・レドンド選手がボールを失い、素早いカウンターから2点目のゴールを許し、0-2で前半を折り返しました。

後半、エルチェは反撃を試みたものの、バルセロナのクオリティに圧倒され、相手の素早いカウンターにディフェンス陣が対応しきれず、67分、71分、79分と立て続けに失点を重ねてしまい、最終的に0-5という非常に重い大敗を喫することになりました。 (via SPORT / MARCA)

マルティン・アンセルミ監督 「このような大敗の後では言葉は不要だ」と悔しさを滲ませつつも、収穫とファンへの感謝を語った会見全貌

🟢⚪ 試合後の記者会見に出席したマルティン・アンセルミ監督は、0-5という非常に衝撃的なスコアを前に、厳しい現実を直視しながらも冷静に試合を分析しました。

アンセルミ監督は開口一番、次のように語り、敗戦の痛みを示しました。

『このような敗戦を喫した後では、結果の重みがすべてであり、言葉は不要だ。言葉は余計に過ぎない。試合の詳細な分析は、明日にでも映像を見直してから行うが、自分たちにとって得られたものや、今後伸ばすべき多くの要素があったことは確信している。私たちが一丸となって競い合っていた時間帯は、間違いなくバルセロナにダメージを与えることができていた』。

さらに、自分たちのミスから2ゴールを許した前半の展開について次のように振り返りました。

『バルセロナのような世界屈指のメガクラブを相手にする際、ミスをプレゼントすることは絶対に許されない。その代償はあまりにも高くつくことになる。前半終了間際に2点目を奪われた瞬間、私はベンチで、自分たちの同点ゴールがもうすぐ生まれるだろうという確信を感じていた。セットプレーでのチャンスや、アリ・ウアリの素晴らしい決定機、順調なビルドアップなど、いつでも得点できる手応えがあった。しかし、一瞬のミスによって0-2にされてしまい、そこからゲームの性質はまったく異なるものになってしまった。この敗戦を貴重な学習の機会としなければならない』。

また、初のホームゲームとなったエスタディオ・マルティネス・バレロの熱狂的な雰囲気について、胸を熱くしながらファンへ感謝を述べました。

『スタジアムに到着し、スタンドを埋め尽くすこれほど多くの人々を見たとき、大観衆の目の前でピッチに足を踏み入れたとき、胸に湧き上がる熱い感情を抑えるのが本当に難しかった。前半は、自分たちのサッカーを展開しながらサポーターを楽しませる瞬間を作ることができた。最終的な結果として、ファンを代表するにふさわしい姿を見せられなかったことは深く悔やまれるが、前半は間違いなくサポーターの魂をピッチ上で体現していた。この大敗は私たちが示したかったチームのイメージを著しく傷つけたが、今後必ずファンに多くの喜びをもたらすことができると確信している。足を運んでくれたファンに心から感謝し、これからもスタジアムに足を運び続けてほしい』と、ファンへの約束を口にしました。 (via MARCA / Estadio Deportivo)

ビクトル・チュスト選手 「ミスをすればその代償を払うことになる」とMovistarで率直に力不足を認め、サポーターへ謝罪したディフェンダーの言葉

🟢⚪ 後半にペナルティキックを献上するなど、失点に直接関与してしまったエルチェのDFビクトル・チュスト選手は、試合終了直後にMovistarのテレビカメラの前で、率直に敗戦の責任を受け止め、サポーターへの謝罪の言葉を口にしました。

チュスト選手は沈痛な表情を浮かべながら、次のように語りました。

『結局のところ、僕たちはあまりに偉大なチームと対戦した。このような舞台では、小さなミスを犯せば即座にそれを罰せられ、高い代償を払わされることになる。前半に僕たちのミスから2つの失点を許してしまい、後半はすべてを出し尽くして戦おうとピッチに入ったが、最初から後手に回る苦しい展開になってしまった。バルセロナのようなチームに一度スペースを与えてしまえば、ピッチ上でどれほど苦しむことになるかは誰の目にも明らかだ。今日はチーム全員にとって本当にタフで過酷な一日となってしまった。それでも、最後まで走ることをやめず、闘う姿勢を見せ続けたチームメイトの奮闘には感謝している』。

さらに、今シーズンがまだ始まったばかりであることを強調し、今後の改善を誓いました。

『あのような決定的なエラーを繰り返してはならないことは誰もが理解している。しかし、今はまだ第2節だ。僕たちには修正すべき課題や、引き上げるべきクオリティが山積みだ。これからの練習で細部を突き詰め、二度とあのような些細なミスをピッチ上で繰り返さないようにレベルアップしたい』。とスタジアムに詰めかけたファンに向けて、真っ直ぐに謝罪しました。

『最後は、常に僕たちを後押ししてくれるファンのためにピッチですべてを出し切らなければなかった。ホーム開幕戦を楽しみに来てくれたサポーターに対し、このような大敗という結果を突きつけてしまったことを深く謝罪したい。ファンがこのような結末に値しないことは重々承知している。それでも、僕たちは決してうつむくことなく、次の試合に向けて全力で進み続ける』と、強い覚悟を語りました。 (via MARCA)

移籍市場の目玉・ブオナノッテ 最大のスター補強ファクンド・ブオナノッテの強烈な本拠地デビューと、復帰に向けて牙を研ぐジョン・オソリオの飢え

🟢⚪ 暗い影を落とした大敗の中で、エルチェのサポーターにとって最大の希望の光となったのが、今夏最大の「スター補強」として大きな注目を集めて加入したアルゼンチン代表の若き司令塔、ファクンド・ブオナノッテ選手のホームデビューでした。

後半途中にピッチへ投入されたブオナノッテ選手は、わずか数分のプレー時間で格の違い(ジェラルキア)を証明。ピッチ中央でボールを受けると、並外れたアジリティと果敢な姿勢でバルセロナのディフェンスブロックを脅かしました。ペナルティエリア外からの強烈なミドルシュートを放ってポストを直撃させ、スタジアムのサポーターを大いに沸かせたほか、直後にはバルセロナのディフェンスを剥がしてゴールキーパーと一対一になる最大の決定機を創出。相手守護神の好セーブに阻まれたものの、その攻撃ビジョンはチームを救う武器になることを証明しました。アンセルミ監督も『彼は素晴らしいクオリティを示した。一瞬で相手の脅威となり、チームに貢献しようと多大な努力をしてくれている』と称賛を惜しみませんでした。

さらに、攻撃陣のもう一つの好材料として、フォワードのジョン・オソリオ選手の復帰がすぐ目の前に迫っていることが明かされました。オソリオ選手は長期の離脱から回復途上にあり、コンディション調整のためにバルセロナ戦の招集からは外れたものの、アンセルミ監督は次のようにその現状を説明し、期待を寄せました。

『オソリオは日を追うごとにコンディションを大幅に引き上げている。しばらく公式戦のピッチから遠ざかっていたため、私たちは慎重にプロセスを踏んでいるが、彼はもうすぐ試合に出場できるレベルに達している。彼が個別に行って来た懸命なリハビリと練習は、回復スピードを著しく加速させた。現在は身体的な不快感はまったくなく、むしろ非常に調子が良い。何よりも、チームを助けて結果を残したいという彼自身のハングリー精神を間近で見ており、非常に頼もしく思っている』。 (via MARCA / SPORT)

若き才能パディージャを巡る議論 アンセルミ監督が激怒し『下部組織の選手は救世主ではない』と語った、カンテラーノへの毅然とした擁護論

🟢⚪ 開幕節のデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦において、敵地リアソールでプロデビューを果たした下部組織(カンテラ)出身の若きDFアルバロ・パディージャ選手。しかし、そのデビュー戦でのワンプレーや起用について、一部のメディアやサポーターから厳しい批判や疑問の声が上がったことに対し、マルティン・アンセルミ監督は記者会見で不快感を露わにし、若いカンテラーノを守るために極めて熱い毅然とした擁護論を展開しました。

アンセルミ監督は、記者からパディージャ選手の名前を出された瞬間、記者の質問を遮るようにして、自身のメディア対応のスタイルについてこのように語りました。

『まず最初に、これからの記者会見をどのように進めるべきか、その基準をここで明確にさせてほしい。私たちのクラブには、個人の能力よりもチーム全体の結束を最も重視するという確固たる哲学がある。したがって、今後このように特定の個人や選手の名前だけを挙げて評価を求めるような質問は、私としては好まない。私はあくまでチーム全体の戦いについて語りたいのだ。しかし、今回はあえてはっきりと回答させてもらう。パディージャを巡る様々な憶測や批判は、完全に的外れだ』。

その上で、パディージャ選手をピッチに送り出した自らの決断と、若手の成長を支えるべき周囲の忍耐の必要性について、次のように熱く語りました。

『パディージャはプレシーズン中、すべての練習やテストマッチにおいて本当に素晴らしいパフォーマンスを見せていた。だからこそ、私は彼を信頼してピッチに送り出した。開幕戦のあの瞬間、私は左サイドバックの動きに変化を求めており、彼はその時点でプレーするに最もふわさしい準備ができていたのだ。彼は下部組織から上がってきたばかりの若い選手であり、プロとして初めての試合を、あれほど熱狂的なデポルティーボのスタジアムという、何が起こるか分からないアウェーの過酷な環境で戦い抜いたのだ。カンテラの若い選手たちに対して、ピッチに入るやいやチームを勝利に導く救世主(サルバドール)になることを求めるのは、あまりに不条理だ。彼らの役割は、私たちが求めるチームの戦術的役割を忠実に実行することであり、それだけで十分なのだ』。

さらに、彼のパフォーマンスに対する不当な批判に釘を刺しました。

『彼がプレシーズンに素晴らしい働きを見せたという事実は、開幕戦のあの1試合のプレー(それも、世間で騒がれているほど決して悪いものではなかった)だけで揺らぐものでは決してない。今週、彼は練習中に少し打撃を受けて痛めていたが、すべての選手がこのエルチェの一員だ。もし彼に信頼を置いていないなら、なぜ私が彼をベンチに入れる必要があるだろう。私自身や、エルチェCFを不利益に導くような人選を、私がするはずがないのだから』と、強い口調でカンテラ出身の若きDFへの信頼を表明しました。 (via MARCA)

守備陣の緊急構成 ボランチのフェデリコ・レドンドをセンターバックに据えるスクランブル対応の裏舞台と、構想外ディアビの売却動向

🟢⚪ エルチェのディフェンスラインは、今夏のプレシーズンから非常に厳しい人員不足とアクシデントに悩まされており、マルティン・アンセルミ監督は守備の構築に向けて極めて変則的かつスクランブルな解決策を強いられることになりました。

現在、センターバックの絶対的な要であるベテランDFペドロ・ビガス選手が、プレシーズン中に負傷した影響で戦線から離脱。これに加えて、ディフェンス陣の登録メンバーがビクトル・チュスト選手と新加入のダビド・アッフェングルーバー選手しかおらず、開幕に向けて3バックを構築するための本職のセンターバックが絶対的に不足する事態に陥りました。

この窮地を乗り切るため、アンセルミ監督が編み出した「緊急のソリューション」が、本来ボランチを本職とするフェデリコ・レドンド選手を3バックの中央(3番目のセンターバック)に配置する大々的なコンバートでした。レドンド選手は、開幕のデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦においてこの役割で1時間プレー。64本ものパスを成功させて最後方からのビルドアップの起点となり、完璧にその場をしのぎ切って見せました。

しかし、バルセロナ戦でもこの緊急配置を継続したものの、バルセロナの激しいハイプレッシングの前にレドンド選手の不慣れな守備対応やビルドアップでの焦りが仇となり、1点目と2点目の失点の引き金となるパスミスを連発。アンセルミ新体制におけるディフェンス陣の「層の薄さ」と、本職ではないボランチを最後方に置く戦術的リスクが白日の下に晒される結果となりました。

一方で、本来センターバックを務めるべきバンボ・ディアビ(Bambo Diaby)選手ですが、アンセルミ監督の戦術プランからは完全に外れており、構想外となっています。ディアビ選手は開幕のデポルティーボ戦での招集メンバーから除外されただけでなく、プレシーズン最後の親善試合でもピッチに立つ機会を一度も与えられていません。現在、スポーツディレクター陣は、移籍市場が閉幕するまでの残り数日間で、ディアビ選手を他のクラブへ売却、または放出するための緊急交渉を水面下で進めています。また、若手ディフェンダーのバジッチ(Barzic)選手については、クラブがそのポテンシャルを高く評価し、2030年までの長期契約更新に署名しました。 (via MARCA / SPORT)

年間シート2万7000席完売! 満員のマルティネス・バレロで応援歌をアカペラで熱唱したエルチェサポーターの圧倒的な熱量と結束

🟢⚪ バルセロナという超強豪を迎えたホーム開幕戦において、エルチェのサポーターはクラブに対するこの上ない深い愛情と圧倒的な熱量を示しました。

クラブは今シーズンに向けて、エスタディオ・マルティネス・バレロのシーズンシート(年間シート)の販売上限として設定していた「27,000席」が、一般販売を前にして完全に完売したことを発表しました。スタジアムのキャパシティの大部分をクラブを愛するソシオ(会員)が占めることになり、ファンの熱気は最高潮に達しています。

この日のバルセロナ戦では、試合が始まる直前、スタンドをギッシリと埋め尽くした3万人以上のエルチェサポーターが、スタジアムのスピーカーから流れる音楽ではなく、自らの声だけでエルチェの公式応援歌(アンセム)をアカペラ(a capela)で熱唱。スタジアム全体に地鳴りのような歌声が響き渡り、エスタディオ・マルティネス・バレロはまるで南米のボムボネーラのような、凄まじいパッションに満ちたアリーナへと変貌を遂げました。

後半に大量失点を重ねて0-5とされる苦しい展開の中でも、サポーターは決して歌うことをやめず、走り続けるチームに対して拍手と声援を送り続けました。このサポーターの無私の献身に対し、試合後にビクトル・チュスト選手は『ホーム最初のゲームで、これほど素晴らしいサポートをしてくれたファンに対してこのような大敗を見せてしまい、本当に心苦しく、言葉もない。ファンがこのような結末に値しないことは重々承知しているが、僕たちは彼らのためにこれからも全力で走り続ける』と語り、ファンへの深い感謝を示しました。 (via Mundo Deportivo / MARCA)

レジェンドと世界王者への敬意 マルシアル・ピナ氏の80歳を祝う感動の式典と、スペイン代表のワールドカップ覇者たちへ贈られた拍手と記念盾

🟢⚪ エスタディオ・マルティネス・バレロで行われたバルセロナ戦のキックオフ直前、ピッチの上ではエルチェとバルセロナの双方が、偉大な歴史と友情、およびスペインフットボール界の成功を祝福するエモーショナルなセレモニーが連続して執り行われ、スタジアムは温かい拍手に包まれました。

まず最初に行われたのが、エルチェ(1964〜1966在籍)とバルセロナ(8シーズンにわたり276試合出場)の双方で活躍し、一時代を築いた中盤の伝説的レジェンド、マルシアル・ピナ(Marcial Pina)氏の80歳の誕生日を祝うオマージュセレモニーでした。ピナ氏が笑顔でピッチに足を踏み入れると、エルチェのジョアキン・ブイトラゴ(Joaquín Buitrago)会長と、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が直接ピッチ上で彼を出迎え、それぞれのクラブカラーに背番号『80』が刻まれた記念ユニフォームを手渡し、長年の功績に敬意を表しました。

続いて、今夏にニューヨークで行われたワールドカップ2026において、世界の頂点に立ったスペイン代表のバルセロナ所属メンバー7名(ジョアン・ガルシア、エリック・ガルシア、パウ・クバルシ、ガビ、ペドリ、ラamine・ヤマル、ダニ・オルモ)に対する凱旋セレモニーが行われました。エルチェの選手たちやスタジアムを埋め尽くしたファンは起立して万雷の拍手を送り、ピッチ上に「花道(pasillo)」を形成して新王者を温かく出迎えました。さらに、エルチェのクラブから彼ら一人一人に対して、エルチェの美しいエンブレムが刻まれた特製記念盾(プラーク)が手渡され、彼らが成し遂げた歴史的偉業をスタジアム全体で祝福しました。 (via Mundo Deportivo / SPORT)

エデル・サラビア前監督の凱旋 スタンドに姿を現したかつての功労者と、彼が残したポゼッションスタイルの遺産、そして新体制での継承

🟢⚪ この記念すべきホーム開幕戦において、エスタディオ・マルティネス・バレロのスタンドには、エルチェのサポーターにとって忘れられない「ある特別な人物」が姿を現し、周囲を大いに沸かせました。

それは、昨シーズンにエルチェを率い、チームに強固なポゼッションサッカーのスタイルを落とし込んで、クラブをセグンダ(2部)からの劇的な1部残留へと導いた立役者、エデル・サラビア(Eder Sarabia)前監督でした。サラビア前監督は昨シーズン終了後、自身の個人生活やプライベートな時間を最優先にするために一歩身を退く決断を下しましたが、彼がエルチェに植え付けた『ボールを大切に動かし、高い位置から相手をコントロールする』というポゼッションフットボールの哲学は、現在のチームの最大の強みとして深く受け継がれています。サラビア前監督は、かつて自身の戦術を体現してくれた選手たちをサポートするため、一般のスタンドから静かに試合を見守っていました。

新指揮官に就任したマルティン・アンセルミ監督もまた、サラビア前監督の残したこの美しいポゼッションスタイルの遺産を高く評価しており、プレシーズンを通じてそのベースを引き継ぎつつ、独自のインテンシティを融合させるアプローチを続けています。

アンセルミ監督は試合前の記者会見で、サラビア前監督が作り上げたチームのスタイルに対するリスペクトを示しつつ、次のように意気込みを語っていました。

『私たちのチームには、これまで培ってきた確固たるアイデンティティがある。自分たちがボールを保持し、主導権を握ってゲームを進めるという基本哲学は、指揮官が誰であろうと、ピッチに誰が立とうとも、決して交渉の余地のないチームの本質(エッセンス)だ。バルセロナのような強大なライバルを相手にするからといって、自分たちのサッカーを放棄して引きこもるような真似をすれば、それこそが自分たちを勝利から遠ざけることになる。私たちはピッチの上で、何よりも「自分たちらしくあること」を証明しなければならない』。 (via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo)

【本日の総括】

本日のエルチェCFは、本拠地エスタディオ・マルティネス・バレロで行われた今シーズン初のホームゲームにおいて、昨シーズンの王者バルセロナを相手に0-5という非常に過酷で悔しい大敗を喫することになりました。前半の勇敢なポゼッションとアリ・ウアリ選手の決定機など、十分に王者を脅かす時間帯があったものの、自陣での致命的なパスミスから失点を重ねた代償はあまりにも大きく、1部リーグにおけるミスの恐ろしさを骨身に染みて痛感する結果となりました。

しかし、スタジアムの上限である2万7000席を完売させたサポーターがアカペラで歌い上げた凄まじい熱量、そして新戦力ファクンド・ブオナノッテ選手が見せた鋭い輝き、復帰間近なジョン・オソリオ選手への期待など、残留と飛躍を目指す新体制の航海はまだ始まったばかりです。アンセルミ監督のもと、この大敗を確かな糧として次節のレーシング・サンタンデール戦で今シーズン初勝利を目指すエルチェCFの戦いに、これからも多くの期待が寄せられています。