カナダ代表MFナタン・サリバ獲得合意!1500万ユーロで中盤のラストピースを確保
ビジャレアルCFは、中盤の補強における最優先ターゲットとしていたアンデルレヒト所属のカナダ代表MFナタン・サリバ(22)の獲得について、クラブ間で完全合意に達しました。
移籍金は固定1500万ユーロに加え、変動制のインセンティブボーナス、さらには将来的にサリバが他クラブへ売却された際にアンデルレヒトがその一部を受け取る売却比率条項(%)が含まれています。当初、ベルギーのアンデルレヒト側は2000万ユーロ近くの移籍金を要求していましたが、ここ数時間の交渉で要求額を引き下げたため、合意が一気に加速しました。
ナタン・サリバは昨シーズン、CFモントリオールからアンデルレヒトにわずか200万ユーロの移籍金で加入したばかりでしたが、公式戦45試合に出場して5ゴール1アシストを記録。同年にカナダの「年間最優秀若手選手」に選ばれ、一躍ブレイクを果たしました。今夏にはカナダ代表として大舞台を戦ったばかりの期待の若手です。
身長1.73メートルと体格は小柄ながら、圧倒的なスタミナ、運動量、優れたボール奪取能力を誇るダイナミックなセントラルミッドフィルダーであり、イニゴ・ペレス監督がチームに求める「前線からのハイプレス」や「敵陣での素早い守備回収」に完璧に合致するプレースタイルを持っています。さらに、ハイチとレバノンの血を引くサリバは、ハイチのパスポートを所有しているため、サモア協定(旧コトヌー協定の後継)の規定によりEU圏内選手(非外国人枠)としてラ・リーガに登録できることも、ビジャレアルにとっては非常に大きなアドバンテージとなります。
ビジャレアルには、すでに代表のチームメイトであるタジョン・ブキャナンとタニ・オルワセリが所属しているため、新チームへの適応に心配はありません。サリバはメディカルチェックを受診するためにすでにビラ=レアルへの移動を開始しており、早ければ今週金曜日にビトリアで行われるラ・リーガ第3節のアラベス戦に同行し、チームの雰囲気に合流する見込みです。イニゴ・ペレス監督にとっては、パペ・ゲイェ、サンティ・コメサーニャ、カルロス・マシア、アラサヌ・ディアッタに次ぐ、中盤の強力な5枚目のオプションとなります。(via SPORT / MARCA)
移籍市場終盤のビジャレアルの姿勢:テナSDとロイグ・ネゲロレスCEOが語る慎重なチーム補強方針
移籍市場の閉幕が9月1日の深夜に迫る中、ビジャレアルの強化部とフロント陣は、現在のスカッドへの信頼を示しつつも、市場のあらゆる状況に対応できるよう常に準備を怠らない姿勢を強調しています。
スポーツディレクターを務めるミゲル・アンヘル・テナは、移籍市場への警戒感とチームの方針について次のように述べています。
『市場は市場ですから、私たちは最終日までどのような事態にも備えておかなければなりません。私たちの希望としては、現在のスカッドのまま市場を終えられればと考えています。しかし、当然ながらこれからの数日間で起こりうるすべての動きを静観し、待つ必要があります。もし他クラブが私たちの選手を獲得するために買い取りに動いた場合は、現在のチームをベースに改めて再構築を進めていくことになるでしょう』
また、フェルナンド・ロイグ・ネゲロレス最高経営責任者(CEO)も、アトレティコ・マドリード戦を前にクラブの補強可能枠について現状を冷静に解説していました。
『現在、私たちのファーストチームの登録選手は23名です。ラ・リーガの登録規定上、空き枠は2つしか残されていません。そのため、これからの動きは極めて限定的になると予想しています。多くても追加で1名の補強に留まる見込みで、既存選手の放出は想定していません。しかし、市場の締め切りとなる9月1日までは、何が起こるか本当に分からないものです』
クラブ首脳陣のこの計画通り、ビジャレアルは中盤の最後のピースとしてナタン・サリバをピンポイントで確保し、市場の終盤に余計な混乱を招くことなく理想的な補強をほぼ完了させようとしています。なお、サリバ獲得以前には、ラージョ・バジェカーノからの退団を望むセネガル代表MFパテ・シスもリストアップされていました。イニゴ・ペレス監督がかつてラージョで指揮を執っていた頃から彼を高く評価していましたが、ラージョ側が1000万ユーロの契約解除金満額を求めていたこともあり、優先度はサリバへシフトした形となりました。(via Estadio Deportivo / SPORT)
DFカンブワラのコモ移籍が秒読み段階へ:オサスナを退けセスク監督率いるコモが提示した好条件
21歳の若きフランス人DFウィリー・カンブワラの移籍交渉が、セスク・ファブレガス監督が指揮を執るイタリアのコモ1907への移籍に向けて最終合意に達しつつあります。
一時は同じラ・リーガのオサスナへのローン移籍がほぼ確実視されていましたが、コモが交渉の最終段階で電撃的に介入し、ビジャレアルにとって非常に有利な条件を提示して交渉権を奪い去りました。
オサスナが「買い取りオプションなしの単純ローン」を希望していたのに対し、コモは「1シーズンのローンに加え、シーズン終了後に1000万ユーロでの購入が可能な非義務の買い取りオプション」を提示しました。この条件であれば、ビジャレアルはカンブワラの所有権を保持したまま、来年夏に大金を手にするチャンスを手にすることができます。
昨シーズン、カンブワラは深刻な筋肉の負傷を経験したことで長期離脱を余儀なくされ、プレー時間の確保が現在のキャリアにおける最優先課題となっていました。しかし、今シーズンのビジャレアルのセンターバック陣はライバルが多く競争が極めて激しいため、チームとしても彼の将来的な再起を考慮し、移籍を許可する形となりました。
なお、もしコモが1年後に1000万ユーロの買い取りオプションを行使した場合、ビジャレアルに大きな移籍金収入がもたらされますが、2024年にマンチェスター・ユナイテッドから獲得した際の契約に基づき、ユナイテッド側が将来の売却における一定の割合の経済的権利を留保しているため、得られた資金の一部はマンチェスター・ユナイテッドへ支払われる仕組みとなっています。(via SPORT)
劇的な展開となった開幕戦レーシング・サンタンデール戦の詳細:電光石火の同点劇と指揮官の修正采配
今シーズンの開幕戦として行われたアウェイのレーシング・サンタンデール戦は、2-2のドローに終わり、イニゴ・ペレス新体制の初陣はドラマに満ちた激しい攻防戦となりました。
会場となったエル・サルディネロは、実に14年ぶりとなるラ・リーガ1部復帰の瞬間に立ち会うべく集まった大観衆で埋め尽くされました。試合前にはスタジアム全体が雨空の下、クラブの公式アンセムをアカペラで熱狂的に大合唱。ホームチームを後押しする非常に厳しい敵地のアトモスフィアを作り出していました。
その熱気に煽られたレーシングは、開始30分足らずでビジャレアルを奈落の底へ突き落とします。前半20分過ぎ、エリア内でサンティ・コメサーニャが相手 Salinas に対する疑わしいファウルをとられ、レーシングにPKを与えてしまいます。これをアンドレス・マルティンに冷静に決められて先制を許すと、さらに前半30分にはラレド出身の19歳の新鋭セルヒオ・マルティネスにペナルティエリア手前から弾丸のようなシュートをゴールネットに突き刺され、あっという間に0-2の苦しい展開に追い込まれました。
しかし、ビジャレアルにはラ・リーガ屈指と称される強力な攻撃のタレントが揃っていました。前半終了間際の残りわずか1分間という時間の中で、驚異の反撃を見せます。
まずは前半44分、中盤でパスを受けた新戦力のパペ・ゲイェが遠目の位置から電撃的なロングシュートを放つと、これが鮮やかに決まり1点を返します。さらにその直後、今度はニコラス・ペペがペナルティエリアの外から左足を振り抜き、強烈無比なミドルシュートをゴールに突き刺して電光石火の同点劇を完成。前半のうちに試合を2-2に引き戻す底力を見せつけました。
後半、再びインテンシティを上げて押し込んできたレーシングに対し、守備での強度の欠如や競り合いの脆さが目立ったビジャレアルは苦戦を強いられ、守勢に回り続けました。この窮地を救ったのが、指揮官イニゴ・ペレス監督の采配でした。
ペレス監督は中盤と前線のパワーを入れ替えるため、ジェラール・モレノ、タジョン・ブキャナン、そしてカルロス・マシアの3枚を同時にピッチへ投入。この大胆な交代によってチーム全体のフィジカル強度が大幅に改善され、中盤の守備バランスが整ったことでゲームは膠着状態に落ち着き、2-2のままタイムアップを迎えました。
内容面ではレーシングに主導権を握られる時間が長く、相手から見れば勝ち点2を落とした試合、ビジャレアル側から見ればアウェイで貴重な勝ち点1を辛うじて拾い上げたと言える開幕戦となりましたが、新戦力のフィット感と指揮官の迅速な状況判断能力が光った一戦となりました。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
移籍市場の最終盤で、ビジャレアルはアンデルレヒトの逸材ナタン・サリバの獲得で合意に至り、課題だった中盤の最終補強に目処を立てました。既存の若手DFカンブワラのイタリア挑戦も近づき、チームの整理が進む中で、開幕戦で見せた粘り強さと爆発力のある攻撃陣を武器に、今シーズンのラ・リーガでの躍進に向けた基盤が整いつつあります。
