鬼門メンディソローサでのアラベス戦
ビジャレアルは今週金曜日、現地時間8月28日の21:30から行われるラ・リーガ第3節で、デポルティボ・アラベスとのアウェイ戦に挑みます。しかし、歴史的なデータを見ると、アラベスの本拠地メンディソローサはクラブにとって最悪レベルの鬼門となっています。
ビジャレアルがこれまで1部リーグでこの地を訪れたのは14回。そのうち勝利を収めたのはわずかに3回しかありません。通算成績は3勝3分け8敗で、勝率は21.4%にとどまり、獲得可能な勝ち点42のうち、わずか12ポイント(1試合平均0.86ポイント)しか持ち帰れていないのです。この悲惨な数字は、現在1部リーグに所属するクラブのスタジアムの中でも、最悪レベルの相性の悪さを示しています。なお、これより悪いのはサンティアゴ・ベルナベウ(2勝のみ、平均勝ち点0.5未満)だけであり、ラモン・サンチェス・ピスフアンもほぼ同等の低い数字となっています。
つまり、ヴィトリアを訪れた際の10回中8回は、勝てずにスタジアムを後にしているということです。過去に掴み取った数少ない3回の喜びは、以下のように長く歴史の中に散らばっています。
・2000/2001シーズン:アラベス 0-1 ビジャレアル(ビクトル・フェルナンデスが決勝点を記録)
・2017/2018シーズン:アラベス 0-3 ビジャレアル(クラブ史上、敵地ヴィトリアでの最大点差勝利。セドリック・バカンブが2ゴールを挙げ、カルロス・バッカがとどめを刺す)
・2019/2020シーズン:アラベス 1-2 ビジャレアル(これが現時点で最後の勝利。途中出場した直後のフェル・ニーニョが、アディショナルタイム残り1分の劇的なタイミングで決勝点を奪取)
この2020年の勝利を境に、ビジャレアルはヴィトリアで5試合連続で勝ち点3を逃し続けています。直近の対戦は数ヶ月前の2026年3月13日に行われ、1-1の引き分けに終わりました。この試合では、前半40分にオウンゴール(ラファ・マリン)でアラベスに先制を許し、ビジャレアルは決定機を作ることに苦労。さらに相手GKアントニオ・シベラの壁に阻まれました。しかし、敗色濃厚と思われた後半アディショナルタイム97分に、ニコラス・ペペが素晴らしいスーパーゴールを決めて、土壇場で勝ち点1を奪い返したのです。
また、アラベスがホームで勝利する際のデータにも特徴があります。彼らがビジャレアルを下した過去8試合は、すべて「1点差」の僅差でした。これは常に両者が非常に拮抗し、タフなゲームを繰り広げている証拠です。金曜日、ビジャレアルはこの6年間破れていない壁に再び挑み、鬼門の呪縛を打ち破る戦いに挑みます。 (via SPORT)
ナタン・サリバ獲得の8つの真実
ビジャレアルは、念願だった守備的ミッドフィールダーとして、ベルギーのアンデルレヒトからカナダ代表MFナタン・ディラン・サリバ(22歳)を完全に獲得しました。このクラブの最優先目標であった補強を理解するための、8つの重要な真実が明らかになっています。
1. 移籍金と価格交渉
獲得費用は1500万ユーロの固定額に加え、変動インセンティブと、将来彼が移籍した際の売却利益の一定割合が含まれます。アンデルレヒトは当初2000万ユーロ近い金額を要求していましたが、ビジャレアルの巧みな交渉により値下げに成功しました。将来のステップアップも見据えた堅実な投資と言えます。
2. 2031年までの超長期契約
サリバとは5年契約を結び、契約期間は2031年6月30日までとなります。22歳という若さで、ヨーロッパサッカーに適応し始めたばかりの彼の最も素晴らしい全盛期を、ビジャレアルは長期にわたって確保しました。
3. 長期にわたる綿密なスカウティング
この移籍は直近で急に浮上したものではありません。ビジャレアルのスポーツ部門は、彼がMLSのCFモントリオールでプレーしていた頃からその才能を追跡していました。アンデルレヒト移籍後も、欧州の厳しいリーグでいかに適応できるかを注意深く観察し続け、確信を持って今回の獲得を決断したのです。
4. プレースタイルと特徴
彼の強みは「驚異的な運動量、確かなボール奪取力、そして縦への推進力」です。中盤の底にどっしり構える静的なアンカーではなく、ピッチのいたるところを走り回り、フィジカルと積極的なアプローチでボールを刈り取ります。そして奪った直後、自らドリブルでボールを運んで一気にカウンターのスイッチを入れることができます。
5. イニゴ・ペレス監督の求める理想像
サリバのスタイルは、監督がチームに導入しようとしているアグレッシブな戦術に完璧にフィットします。前線からのプレッシングと敵陣近くでの即時奪還を目指すこの戦術は、ミッドフィールダーに多大な体力的負荷を強いるため、常にフレッシュな「走れる脚」が必要です。今後は過密日程に備え、毎試合のようにダブルボランチをローテーションさせることも想定されています。
6. カンテラの若手への配慮と好循環
中盤にはパペ・ゲイェやサンティ・コメサーニャといった実力者が控える中、下部組織から昇格したばかりのアラサン・ディアタやカルロス・マシアの存在も忘れてはいけません。クラブは彼らの才能を非常に高く評価しており、サリバを連れてくることで、彼らに急激な重圧をかけることなく、ラ・リーガの最高強度に段階的に馴染ませる育成プロセスを確保しました。
7. 即合流と即時デビューの可能性
サリバはカナダ代表としてワールドカップを経験した後、アンデルレヒトに戻って今シーズンもすでに公式戦でプレーしていました。そのためコンディションは完全に仕上がっており、本日の午前中から早速ビジャレアルの練習場「ホセ・マヌエル・ジャネサ」での全体トレーニングに合流しました。本日12:00には同会場で入団会見が開かれ、今週金曜日のアラベス戦にそのまま招集されて帯同・デビューを果たす可能性が濃厚です。
8. 適応を支える同胞とパスポートの秘密
ビジャレアルにはすでに、カナダ代表の同僚であるタジョン・ブキャナンとタニ・オルワセユが所属しています。このカナダ人トリオの存在が、新天地での適応を大きく加速させるでしょう。さらに、彼はハイチのパスポートも所有しているため、スペインでのEU圏外選手枠を一切消費しません。これが獲得交渉を格段にスムーズにした隠れた好材料でした。 (via SPORT)
新生チャンピオンズリーグ抽選会の詳細
ついにヨーロッパ最高峰の舞台、チャンピオンズリーグの対戦カード決定が目前に迫っています。現地時間8月27日の木曜日18:00から、モナコのグリマルディ・フォーラムにて新シーズンのリーグフェーズ抽選会が開催されることがUEFAにより正式決定されました。
今大会は3シーズン連続で採用されている新フォーマットで行われます。従来のグループステージは廃止され、全36チームが1つの巨大な総合順位表(リーグ)に統合されます。各クラブは異なる8チームとホームで4試合、アウェイで4試合の計8試合を戦うことになります。
抽選方法としては、全36チームが所属クラブランキングに基づいて4つのポット(各9チーム)に分配されます。そして各クラブは、それぞれのポットから2チームずつ(ホームで1チーム、アウェイで1チーム)と対戦する相手が指定されます。なお、同国リーグのチームとは原則として対戦しないルールです。
スペイン勢5クラブのポット分けは以下の通りです。
ポット1:レアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリード(バイエルン、PSG、リバプール、マンチェスター・シティ、インテル、アーセナルなどの超強豪と同格)
ポット2:レアル・ベティス(ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドと同格)
ポット3:ビジャレアルCF
これにより、ビジャレアルもポット3から各ポットの難敵を迎え撃つことになります。なお、最後の36枠をかけたプレーオフの最終戦は8月25日と26日に開催され、これによりすべての出場クラブが確定します。
この歴史的な抽選会の様子は、スペイン国内ではMovistar Liga de Campeonesで生中継され、UEFAの公式サイトでもオンラインで世界中にライブ配信されます。
さらに今シーズンのスペイン勢にとって大きなモチベーションとなるのが、決勝の地です。2027年6月5日に行われる運命の決勝戦は、マドリードにあるアトレティコ・マドリードの本拠地「リヤド・エア・メトロポリターノ」で開催されることが決まっています。9月8日から10日にかけて開幕する激動のリーグフェーズ8試合を経て、直接ベスト16に進めるのか、それともプレーオフを戦うことになるのか、ビジャレアルの欧州での新たな大冒険がここからスタートします。 (via Estadio Deportivo)
移籍市場最終盤のクラブ動向
ビジャレアルはカナダ代表MFナタン・サリバの獲得を完了したことで、イニゴ・ペレス監督が求めるダイナミックなチーム構築のための「中盤のラストピース」を完全に埋めることができました。
1500万ユーロを費やした今回のサリバの補強成功を受けて、クラブのスポーツ部門は、今後市場の最終局面で予期せぬ大きなチャンス(お買い得な選手など)が訪れない限り、今夏の「新戦力補強」は事実上すべて完了したものと捉えています。
そのため、市場閉幕に向けた現在のクラブの最優先タスクは、選手の売却および整理へとシフトしています。最大の焦点となっているのは、DFウィリー・カンブワラの去就です。セスク・ファブレガス監督が率いるセリエAのコモへの移籍交渉が最も進展しており、この退団手続きを完了させることが、ビジャレアルにとってこの夏の移籍市場における「最後の仕事」になる見通しです。 (via SPORT)
【本日の総括】
本日のビジャレアルは、新戦力サリバの合流や、鬼門アラベス戦に向けた過去データ、さらに明日開催される新生チャンピオンズリーグの抽選詳細など、これからの激しいシーズンに向けた重要な話題が盛りだくさんです。ジンクスを打ち破り、欧州での大舞台へ進むチームの姿から目が離せません。
