【今回のラインナップ】

 

✅ ハンジ・フリック監督の契約延長

クラブとの口頭合意とオプション、倫理観からの署名保留について。

 

✅ ロベルト・レヴァンドフスキの去就と立場

契約延長オファーへの保留と、フリック監督下での控えへの降格示唆について。

 

✅ ヴォイチェフ・シュチェスニーの決断

今季限りの退団示唆と、アトレティコ戦でのCL敗退への思いについて。

 

✅ CL敗退とトニ・クロースの戦術批判

アトレティコ戦の分析と、フリック監督の守備戦術への痛烈な警告について。

 

✅ OBによるチーム状況の議論

ホタ・ジョルディとジョアン・ガスパール元会長の激しい議論と補強への提言について。

 

✅ グリマルドとカンビアーソの獲得計画

バルデの退団の可能性と、レバークーゼンからの引き抜きに向けた動きについて。

 

✅ エクトル・フォルトのトレード案

インテルのバストーニ獲得に向けた交渉の一部としての可能性について。

 

✅ ルーニー・バルドグジの去就問題

出場機会の欠如と他クラブからのオファー、デコSDの決断について。

 

✅ カンテラ選手の昇格と招集

トミー・マルケスら3選手のバルサ・アトレティックでの出陣とトップ昇格について。

 

✅ 将来の有望株の獲得動向

サバディ、スミット、コンセイソン、ビシウへのアプローチについて。

 

✅ CIESのU-23世界最高ランキングとバロンドール

ヤマル、クバルシ、バルデ、フェルミンの評価とヤマルの候補入りについて。

 

✅ パウ・ビクトルのブラガでの飛躍

バルサから移籍後の大活躍と市場価値の高騰について。

 

✅ クラブ周辺の事件と法務情報

偽造チケット事件とネグレイラ事件に関連するレアル・マドリードの主張について。

 

■【ハンジ・フリック監督の契約延長】

 

ハンジ・フリック監督とクラブは2024年夏からの良好な関係を築いており、リーグ戦ではレアル・マドリードに9ポイント差をつけて首位に立っている。クラブは彼をできるだけ長く引き留めたいと考えており、現在2027年までの契約に1年追加して2028年までとする口頭合意に達した。これはラポルタ会長、ラファ・ジュステ副会長、デコSDとの良好な関係によるものだ。さらにクラブは、前年のリーグ優勝などのタイトル獲得を条件に2028-29シーズンまでの1年のオプション延長オファーを提示する意向も伝えている。

 

しかしフリック監督は、自身の代理人ピニ・ザハヴィがバルセロナを訪れて会談を行ったものの、高い倫理観からピッチでの勝利による評価を望んでおり、『今はリーグ戦を戦っている最中であり、シーズンが終わるまで待ちたい。今この状況を利用したくない』と伝え、正式な署名を保留している。フリック監督は『ここが私の最後のクラブであり、最後の仕事になるだろう』と明言している。 (via Mundo Deportivo)

 

■【ロベルト・レヴァンドフスキの去就と立場】

 

ロベルト・レヴァンドフスキは来季に向けた大幅な減俸での1年間の契約延長オファーをクラブから提示されており、代理人のピニ・ザハヴィを交えた話し合いが行われているが、最初の提案には満足していないとされている。イタリアのクラブも獲得に動いている。インタビューにおいて彼は『今週は厳しい週だったか? はい、もちろん。チャンピオンズリーグの準決勝に進みたかったが、今はまだいくつかの試合が残っており、ラリーガで優勝したい』と語り、若手の成熟度については『我々には非常に大きな可能性があり、常にプレーしたいという意欲を持つ選手たちがいる。時には負けることもあるし、サッカーは常に公平なわけではない。サッカーには美しいこともあるが、痛みもある』と回答した。

 

延長については『まだ少し時間がある。クラブは私が考えていることすべてを知っている。考える時間が必要だ。それは双方にとって明らかだ。毎日マスコミに新しいことが出るが、我々にとっては重要ではない。最も重要なのは、今シーズン一緒に何をしたいかだ』『すでに契約延長のオファーがあるか? 自分の将来については話したくない。オファーや自分の将来について話したくない。残りの試合とゴールの方が重要だ。ラリーガが重要だ。その後で話すことができる』と語った。

 

一方、元ポーランド代表のボニエクは、フリック監督の下での彼の立場について『はっきり言わなければならない。ロベルトはそれを恥じたり怒ったりしてはいけない。今のバルセロナでは、ハンジ・フリック監督が全選手を起用できる状態なら、レヴァンドフスキは控えだ。ハフィーニャでさえまだ戻っていないのに。これほど重要な試合で、絶好調のロベルト・レヴァンドフスキが最初の1分からピッチに立たないのは、そういうことだ』と指摘した。さらにフェラン・トーレスが先発したこともその証左だとしている。

 

クラブは彼の献身性から契約延長を約束しているが、スポーツ部門やコーチングスタッフは彼がスタメンではないと明言しており、残留しても質の高い出場時間が非常に少ない控えの役割になるとされている。彼は最高レベルでもう1年やれる自信があり、重要なオファーもあるため、クラブの重荷にはなりたくないと考えており、リーグ優勝後に決断を下す。 (via Esport3) (via SPORT) (via MARCA)

 

■【ヴォイチェフ・シュチェスニーの決断】

 

ヴォイチェフ・シュチェスニーはホアン・ガルシアの加入以来セカンドキーパーとなっているが、自身の将来について『家族も私もとても幸せだ。ここにいるのが大好きだ。もう若くないので、ここに長くはいないことは分かっているが、私にとっても家族にとっても素晴らしい経験だった。ここで過ごした時間にとても感謝している』と語り、今季限りの退団を示唆した。

 

アトレティコ戦でのCL敗退については『今年はみんなこの大会で優勝する夢を持っていたので残念だ。しかし、チームで2番目に年長の選手として、このチームが今年この大会で見せたもの、メトロポリターノでのパフォーマンスも含めて誇りに思う。火曜日は信じられなかった。我々は全てを出し切った。時にはサッカーでは十分ではないこともあり、スポーツマンシップを持って敗北を受け入れなければならない。我々が持つ才能と選手たちの態度は、クラブの素晴らしい未来を保証するものだ。このチームは今後数年間で何度もチャンピオンズリーグで優勝すると確信している』と語った。

 

またフリック監督の反応について『フリックも失望していた。次の試合まで8日間あるので、我々に数日間の休みを与えてくれた。彼には全員に休んでもらい、ラリーガに集中できるようにしたいという意図があった。我々はそれを行う。今シーズン残された唯一のトロフィーだからだ。素晴らしいシーズンの締めくくりを確実にするために全てを捧げる。その後、来年はこのヨーロッパのトロフィーのために戦うだろう』と明かした。 (via Esport3) (via SPORT) (via MARCA)

 

■【CL敗退とトニ・クロースの戦術批判】

 

パウ・クバルシとエリック・ガルシアにレッドカードが出たCL準々決勝アトレティコ戦での敗退について、元レアル・マドリードのトニ・クロースが自身のYouTubeチャンネルで痛烈な分析を行った。彼は『バルサの方が良いチームだと思ったが、1人少ない状態でこれだけ長くプレーするのは非常に難しい。アトレティコは結果を守るのがとても上手く、第1戦のアドバンテージと退場者によって、準決勝進出に有利な状況になった』と語った。

 

さらにフリック監督の戦術について『あのように守り、後ろにこれだけのスペースを残していれば、こうしたことが起こる。1対1を防ぐための退場も含めてね。バルサのディフェンスは非常に晒されている。去年はインテル戦で、今年はアトレティコ戦で起きた。もしこのプレースタイルを変えないなら、チャンピオンズリーグで優勝することはないだろう』と警告した。

 

どちらを応援していたかについては『両方負けるわけにはいかなかったのか? マドリードに10年いたから、どちらにも勝ってほしくない。でも、どちらか選ばなければならないなら、アトレティコの方がいい。なぜなら、来年彼らが優勝する可能性は同じようにはないからだ。どちらも憎んではいないが、マドリードへの愛情から彼らには勝ってほしくない』と述べた。アトレティコについては『彼らがチャンピオンズリーグで優勝することはないだろう。彼らよりも良いプレーをするチームがある』と切り捨てている。 (via SPORT) (via MARCA) (via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo)

 

■【OBによるチーム状況の議論】

 

ホタ・ジョルディとジョアン・ガスパール元会長がバルサの現状について激しい議論を交わした。ホタ・ジョルディは『グアルディオラの時代は勝てると分かっていたから安心して見られたが、今はまだコイントスのような感覚だ。ホームグロウンのベストな7、8人はいるが、彼らを良くするダニ・アウベスやアンリ、エトーのような存在が伴っていない』と語り、来季のCLに向けた補強について『来シーズン、本当にチャンピオンズリーグを全力で勝ちに行きたいなら、どの選手について今から考えるべきだと思うか?』と議論しようとした。

 

これに対しガスパールは『その話題について話すのは拒否する。もし話すなら席を立つかもしれない、我々はリーグ戦の真っ只中だ。信じられない。来年どうなるか、誰が残り誰が去るべきかを今話すのは、リーグ優勝をもたらすべき選手たちに影響を与える可能性があり間違いだ』と激怒した。レヴァンドフスキで来年CLに勝てるかと問われると『私が知っているのは、我々には抜け目のないスーパーな監督がいて、君や私よりもずっとよく分かっているということだ。彼は何をすべきか分かっているだろう』と一蹴した。 (via SPORT)

 

■【グリマルドとカンビアーソの獲得計画】

 

来季に向けたサイドバックの再編が進められている。アレハンドロ・バルデはパフォーマンスの低下から主力から外れており、クラブは彼の退団による資金確保を検討している。バルデが退団する場合、レバークーゼンのアレハンドロ・グリマルドが最有力候補となっている。グリマルドは契約が残り1年となり1200万ユーロ未満で獲得可能と見られており、彼自身もバルサやスペインへの復帰を優先している。

 

昨夏も1500万ユーロでの獲得にほぼ合意していたが、ジェラール・マルティンがウルブズへの移籍を拒否したため破談となった経緯がある。ジェラール・マルティンは今やサイドバックや急造センターバックとしても好パフォーマンスを見せ不可欠な存在となっている。また、ユベントスのカンビアーソも3000万ユーロでの獲得候補として挙がっており、こちらは絶対的なスタメンとしての補強と考えられている。 (via SPORT)

 

■【エクトル・フォルトのトレード案】

 

エルチェにレンタル中の19歳の右サイドバック、エクトル・フォルトが、インテルのアレッサンドロ・バストーニ獲得のための取引の一部としてインテルへ移籍する可能性が浮上している。バルサはバストーニ獲得に約6000万ユーロを見込んでいるが、インテルはこのオファーを不十分と考えており、将来有望な若手タレントとしてフォルトを含めることに興味を示している。

 

フォルトは肩の負傷で長期間離脱していたが、復帰が近づいており『とても嬉しい、とても楽しみにしていた。長い3ヶ月だったが、戻ってこれたことが重要だ。またプレーして、サッカーの芝生の匂いを嗅ぐのが待ちきれないし、その時が来るのを楽しみにしている』と意気込みを語った。 (via Estadio Deportivo)

 

■【ルーニー・バルドグジの去就問題】

 

昨夏FCコペンハーゲンから300万ユーロで獲得したルーニー・バルドグジの去就が不透明となっている。同じポジションにラミン・ヤマルがいるため出場機会が少なく、今季は616分の出場にとどまっており、重要な時期には姿を消している。スウェーデン代表招集時にも不満を漏らしており、ワールドカップ予選の重要な試合でメンバー外となったことで状況は深刻化している。

 

モナコ、ポルト、シュトゥットガルトからレンタルや完全移籍のオファーが届いている。デコSDが賭けた選手であり、市場価値は2倍以上に跳ね上がっているため、クラブは長期的プロジェクトの選手として信頼し給与枠の圧迫もないことから残留を望んでいるが、選手側が脇役を受け入れるかにかかっている。放出の場合でもレンタルのみを許可する方針であり、近く彼と彼の環境を交えてすべての選択肢を評価する最終会合が開かれる。 (via SPORT)

 

■【カンテラ選手の昇格と招集】

 

アトレティコ戦でのCL敗退後、トミー・マルケス、アルバロ・コルテス、シャビ・エスパルトは木曜日に休日を楽しんだ。今週末は国王杯決勝のためラリーガが休止し、フリック監督のチームも金曜日が休みで土曜日に練習再開となるが、この3人は日曜日のバルサ・アトレティックのオロトでの重要な試合に集中する。

 

ジュリアーノ・ベレッチ監督率いるチームはプレーオフ圏内まで1ポイント差に迫っており、アレクシス・オルメド、バルベラ、トニ・フェルナンデスが復帰し、ダニ・ロドリゲスとオスカル・ジスタウも間もなく復帰予定となっている。ジョフレ・トレンツはもう少し時間がかかる。トップチームのリーグ優勝が数学的に決まれば、彼ら3人にもトップチームでの出場機会が与えられる予定であり、コルテスにとってはデビュー戦となる。エスパルトはニューカッスル戦でデビューし公式戦4試合に出場、トミー・マルケスはマジョルカ戦でデビューし6分間プレーしている。 (via SPORT)

 

■【将来の有望株の獲得動向】

 

クラブは将来の才能発掘に注力している。

エスパニョールSub-16のボランチ、ポル・サバディがバルサのラ・マシアへの加入オファーを受け入れる見込みとなっている。彼は7月6日で15歳になる2011年生まれで、スペインU-15代表。ジローナ時代からバルサが興味を持っており、左足のキックと並外れた視野の広さが特徴で、左センターバックとしてもプレー可能だ。レアル・マドリードなども興味を持っていた。昨シーズンはエスパニョールからミングク・リー、テホン・リー兄弟、ポル・マンチェニョ、ウリ・パジャスを獲得している。

 

オランダの若手MFケース・スミットについては、ロナルド・クーマンが『彼はバルサ向けの選手だ。フレンキーとペドリをミックスしたような選手になれる。その2人をミックスしたなら、とても素晴らしい選手だ』と発言しており、資金力のある国外への移籍が確実視されている。マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスル、ドルトムント、レアル・マドリードも注目している。

 

パルメイラスの16歳のストライカー、エドゥアルド・コンセイソンについては、スカウト部門が高く評価し代理人がシウダ・エスポルティバを訪れたが、選手はジュリアーノ・ベルトルッチの事務所と契約し、現在はマンチェスター・シティが4000万ユーロを提示して獲得競争をリードしている。欧州への移籍は18歳になる2028年1月にのみ可能。

 

クルブ・ブルッヘのベルギー人ウイング、ジェシー・ビシウについては、彼が2027年までの契約延長を拒否している状況を利用し、今週末スイスのローザンヌで開催されるユースリーグのファイナルフォーにバルサの使者を派遣して生で視察し、今夏の契約に向けて距離を縮める予定だ。デコはすでにベルギーで彼の環境と会談している。 (via SPORT)

 

■【CIESのU-23世界最高ランキングとバロンドール】

 

CIESサッカー観測所が発表した過去6ヶ月のパフォーマンスに基づくU-23の世界ベストプレーヤーランキングにおいて、1位にラミン・ヤマルが選出された。バルサのラ・マシア出身選手がトップ10に4人ランクインしており、5位にクバルシ、7位にアレハンドロ・バルデ、9位にフェルミン・ロペスが選ばれた。ポジション別では、ヤマルが世界最高のU-23ウイング、クバルシが最高のセンターバックに選出された。最高のセンターフォワードには、バルサからパルメイラスに売却されたヴィトール・ロッキが選ばれている。

 

また、L'Equipeのバロンドール候補にもラミン・ヤマルが挙がっており、『すでに敗退しているが、個人的には素晴らしいパフォーマンスの主役だった』と高く評価されている。 (via SPORT) (via Mundo Deportivo)

 

■【パウ・ビクトルのブラガでの飛躍】

 

2025年夏に約1200万ユーロでブラガに完全移籍したパウ・ビクトルがポルトガルで大躍進を遂げている。バルサでは公式戦29試合379分の出場で2ゴールにとどまり、激しい競争の中で出番が少なかったが、今季のブラガではリーグ戦27試合で7ゴール4アシスト、公式戦全体では49試合で13ゴール6アシストを記録している。ヨーロッパリーグ準々決勝ベティス戦でもゴールを決めて逆転勝利に貢献し、市場価値は1200万ユーロに高騰している。 (via SPORT)

 

■【クラブ周辺の事件と法務情報】

 

アトレティコ対バルセロナのCL準々決勝第2戦において、偽造チケットを観光客に700ユーロで販売した男5人がマドリードで逮捕され、3500ユーロの現金や通信機器が押収された。

また、ネグレイラ事件に関する司法文書の一部がハビエル・エストラーダ・フェルナンデス元審判員によって公開され、そこにはレアル・マドリードが2024年に提出した『審判の評価システムは恣意的で歪められていた』『スポーツの腐敗と犯罪的ルーツの継続的な行動』と主張する文書が含まれていたことが明らかになった。 (via AS) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

 

【本日の総括】

 

CL敗退の痛手が残る中、クラブはフリック監督の契約延長に向けた動きを進め、若手発掘や来季の補強計画に奔走しています。一方でレヴァンドフスキやバルデの去就問題、そしてOBたちによる激しい議論が交わされるなど、リーグ優勝に向けた結束と来季への課題が同時に浮き彫りとなる1日でした。