宿敵マドリードに90分被弾で1-2惜敗!堅守と組織力で王者を追い詰めるも悔しい幕切れ

エスパニョールはホームのRCDEスタジアムにレアル・マドリードを迎え、ラ・リーガ第2節の激戦に臨みましたが、1-2で惜しくも敗れる結果となりました。

相手はジョゼ・モウリーニョ監督の再デビュー戦となり、ジュード・ベリンガム、キリアン・ムバッペ、ヴィニシウス・ジュニオールらスター選手を先発に並べる超強力な布陣。前半10分にアルダ・ギュレルのフリーキックからベリンガムに先制ヘディングを許したものの、エスパニョールは崩れることなく、前半30分にアレックス・カラトラバのゴールで1-1の同点に追いつきました。その後もよく組織された守備でマドリードを苦しめ、勝ち点1の獲得が目前に迫った90分、ムバッペの突破から、タイリス・ドランに当たった不運なこぼれ球を、途中出場のカルロス・エスピに押し込まれて痛恨の勝ち越しゴールを許しました。

開幕戦のレバンテ戦を3-0で大勝していたチームにとって、非常に悔しい幕切れとなりましたが、昨季王者を最後まで追い詰めたパフォーマンスは確かな競争力を証明しています。(via Mundo Deportivo / SPORT)

アレックス・カラトラバが値千金の1部初ゴール!前半30分にハビ・エルナンデスのアシストから同点弾

カステリョンから今夏加入したアレックス・カラトラバ(通称 Cala)がスタメン出場し、自身のプリメーラ(1部)初ゴールを記録しました。1点を追う前半30分、高い組織力から左サイドを抜け出したカンテラ出身のハビ・エルナンデスの完璧なラストパスを、エリア内に走り込んだカラトラバが冷静に仕留めて試合を1-1の折り返しに戻しました。ハビ・エルナンデスはこれで開幕レバンテ戦に続く今シーズン2試合連続のアシストとなりました。

しかし、カラトラバはプレー面で輝きを見せた一方で、試合開始直後の2分にボールのないところでヴィニシウスにキックを見舞って一触即発の事態を招き、前半30分にはヴィニシウスとの競り合いで両者にイエローカードが提示されるなど、非常に熱いマッチアップを展開しました。(via Mundo Deportivo / SPORT)

公式Xの皮肉が大反響!ヴィニシウスのシミュレーションと2枚目警告スルーへの抗議

この試合で最も議論を呼んだのが、後半61分の判定でした。エリア内に侵入したヴィニシウスが、エドゥ・エスポシトが足を投げ出す直前、ほとんど接触のないまま大げさにピッチに倒れ込む露骨なシミュレーション(piscinazo)を行いました。サンチェス・マルティネス主審はPKこそ与えなかったものの、すでに前半に警告を受けていたヴィニシウスに2枚目のイエローカードを提示せず、そのままプレーを続行させました。

この判定に対し、エスパニョールの公式Xアカウントは『2枚目のイエローカードをもらうには、あと何回プールに飛び込めばいいのでしょうか? 友人のために聞いています。』と皮肉交じりの投稿を行い、大きな反響を呼びました。元審判員のイトゥラルデ・ゴンサレス氏も『ヴィニシウスがエリア内でシミュレーションをしたのはこれが2回目だ。すでにイエローカードを持っているのになぜあのような危険な行動をとったのか。もし主審がファウルを取って2枚目の警告を出して退場させていても、何ら不思議はなかった。』とエスパニョール側の主張に同意しました。

これに対し、マドリードの守護神ティボー・クルトワはミックスゾーンで『他のチームと対戦したときにもこのようなツイートをするのか見てみたい。彼らは僕たちに対してだけこういうことをする。ルールを言うなら、カラトラバは開始2分のヴィニシウスへのキックや、警告を受けた後の後半最初のア Álvaro Carreras へのファウルで、もっと早く退場になっているべきだった。まず自分たちの鏡を見て、自チームの選手が何をしたかを確認すべきだ。接触を感じて倒れようとするフォワードは誰でもいる。』と猛反論を行いました。

なお、スタジアムを埋め尽くしたサポーターからは、ヴィニシウスに対して厳しい指笛とともに「ヴィニシウス、ビーチボール」というチャントが浴びせられました。(via SPORT / ElDesmarque / Mundo Deportivo / Esport3)

審判のダブルスタンダードにマノロ監督が怒り!モウリーニョ監督の「いじめ」発言にも反論

マノロ・ゴンサレス監督は試合後、審判団の非対称な判定基準に対して激しい怒りを表明しました。指揮官は『判定に関して私は全く審判を信用していない。片方には厳しく適用してもう片方には流すというダブルスタンダードには納得がいかない。スローインの5秒ルールや、トランジッションでのファウルなど、明らかに不平等だった。私がイエローカードを持っていたリーデル、カラトラバ、エドゥ・エスポシトの3選手を交代させざるを得なかったのは、審判を信用できず、マドリードを相手に10人で戦うことになれば完全な死を意味するからだ。最後は非常に残念な形で勝ち点を失ったが、一週間かけて準備してきたゲームプランを実行し、王者を苦しめた選手たちの闘志は素晴かった。』と語りました。

また、マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督が『ヴィニシウスはピッチ上でライバルや観客から過剰ないじめ(bullying)を受けている。』と語ったことについて質問されると、『我々の選手がヴィニシウスをわざわざ探しにいったわけではない。現代のフットボールのルールでは、昔の時代に見られたような悪質なタックルはもはや認められていない。』と毅然とした態度で反論しました。(via SPORT / ElDesmarque / Mundo Deportivo)

バイエルンのスペイン代表ウイング、ブライアン・サラゴサの獲得が秒読み!買取オプション付きレンタルで合意間近

エスパニョールは、ドイツのメガクラブであるバイエルン・ミュンヘンに所属する24歳のスペイン代表ウイング、ブライアン・サラゴサの獲得に向けて最終交渉を進めており、移籍の正式発表が秒読み段階に入っています。

サラゴサは昨夏にグラナダからバイエルンへ完全移籍(移籍金1300万ユーロ)したものの、バイエルンでは171分(7試合)の出場に留まり、昨季後半はローマへレンタル移籍したものの5試合のみの出場に終わり、4月末に膝の重傷を負うなど苦しい日々を過ごしていました。バイエルンのスポーツディレクター、マックス・エベールが『サシャ、ブライアン、ジョアンの3選手には今後の未来がない。』と退団を推奨していることを公表。

サラゴサはスペイン復帰を強く希望しており、モンチSDがセビージャや、かつてエスパニョールを率いたキケ・サンチェス・フローレス監督が指揮するアラベスとの激しい争奪戦を制し、買取オプション付きのレンタル移籍での合意を決定づけました。すでに選手本人は移籍に「イエス」と同意しており、クラブ間の口頭合意も完了しています。エスパニョールにとって、アレックス・カラトラバ、キリンドシー・ハルトマン、ガブリエウ・モスカルド、ウナイ・ヌニェス、ヴァニャ・ドルクシッチに続く今夏6人目の極めて強力な補強が目前に迫っています。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)

移籍市場最終盤の動き!ルベン・サンチェスへのオファー拒否とミゲル・ルビオのバジャドリード移籍が決定

移籍市場の閉幕が迫る中、モンチSD率いるディレクションチームは精力的に人員整理を進めています。

右サイドバックのルベン・サンチェス(25)に対し、アレッシオ・リッシ監督率いるPAOKテッサロニキから40万ユーロの移籍オファーが届きましたが、エスパニョールはこれを拒否しました。クラブ側は約100万ユーロの移籍金を求めており、契約は2027年まで。もし市場閉幕までに合意が得られなければ、チームにそのまま残留させてオマール・エル・ヒラリと競わせる方針をモンチSDは明かしています。

また、センターバックのミゲル・ルビオが同じラ・リーガのリアル・バジャドリードへ完全移籍することが正式に決定しました。

一方で、負傷者としては、Javi Puado(ハビ・プアド)が右膝前十字靭帯断裂、Kike Garcia(キケ・ガルシア)が太もも裏の腱の怪我で手術を受け、引き続き戦列を離れています。さらに、キャプテンのレアンドロ・カブレラ(Cabrera)は、VARモニターを叩き壊したことによる3試合の出場停止処分のうち今節で2試合目を消化したため、引き続き欠場となりました。(via Mundo Deportivo / ElDesmarque / SPORT)

伝説の「21番」を継承したロゲル・イノホ!偉大なダニ・ハルケの魂を背負うカンテラーノ

今シーズンのエスパニョールに、クラブの象徴的な魂が再び蘇りました。アカデミー育ちの若きカンテラーノであるロゲル・イノホが、2009年に急逝した伝説のキャプテン、ダニ・ハルケに捧げられてきた聖なる背番号「21」を身に纏い、左サイドバックとしてスタメン出場しました。この背番号は、2024年にニコ・メラメドがアルメリアへ退団して以来、空き番号となっていました。

マノロ・ゴンサレス監督は『イノホは素晴らしいパフォーマンスを見せており、チームにとって大いなる未来だ。サポーターの皆さんには、たとえ彼のパフォーマンスが落ちる時期があったとしても、温かく辛抱強く見守ってほしい。彼はエスパニョールの素晴らしい希望の光なのだから。』と語り、若き才能への全面的な信頼と愛情を示しました。ハビ・エルナンデスやイノホなど、生え抜きの若手たちが今季のチームの重要な原動力となっています。(via Mundo Deportivo / SPORT)

元カンテラーノへの温かいリスペクト!敵地マドリードのククレラにスタジアムから送られた拍手

マドリード戦のキックオフ前、RCDEスタジアムでは特別な瞬間が訪れました。

マドリードの選手紹介がアウェーのスタジアム内で行われた際、当然のごとくすべての敵選手に凄まじい大ブーイングが浴びせられましたが、唯一の例外となったのが、マドリードの新加入選手であり、チェルシーから移籍したスペイン代表のマルク・ククレラでした。

ククレラの名がスタジアムに響き渡った瞬間、ブーイングではなく非常に温かく大きな拍手がサポーターから送られました。ククレラは、バルセロナのラ・マシアに入る前に、エスパニョールの下部組織でフットボールキャリアをスタートさせた元カンテラーノであり、サポーターは彼の輝かしい成長と地元への愛を忘れず、心温まるオマージュで迎え入れました。(via SPORT / ElDesmarque)

【本日の総括】

エスパニョールにとって、レアル・マドリードを迎えたホーム開幕戦は、90分の劇的失点により1-2の非常に悔しい敗戦となりました。しかし、カラトラバの1部初ゴールや、王者を最後まで苦しめた組織的な堅守はチームの確かなレベルを示しています。ピッチ外では審判の判定にマノロ監督や公式Xが強い不満を表明し、マドリードとの激しい言葉の応酬が繰り起こされるなど激動の一戦となりました。さらに移籍市場ではバイエルンのブライアン・サラゴサ獲得合意が目前に迫り、若きカンテラーノたちの台頭など、未来への希望は非常に明るいです。この悔しさを胸に、次なる戦いでのバウンスバックに大きな期待がかかります。