居残り練習欠場の真相とシメオネの困惑、そしてクラブ側の公式釈明
アスレティック・ビルバオに3-0で大敗した直後、サン・マメスのピッチでは出場機会が少なかった控え選手たちによる居残り練習が行われました。しかし、そこには後半から投入されて30分強プレーしたフリアン・アルバレスの姿がありませんでした。
試合後の記者会見で、ジャーナリストからこの件について問われたシメオネ監督は、明らかに驚いた表情を見せ、言葉を失うような困惑の態度を示しました。そして、
『本気で言っているのか? 自分から評価することなど何もない』
と冷ややかに質問を切り捨て、この状況を監督自身が把握していなかったことを露呈させました。
この会見の数時間後、アトレティコ・マドリードは、フリアンの不在が筋肉の「負荷調整」によるものであったと発表しました。しかし、会見でのシメオネ監督の反応を見る限り、事前にこの事実を知らされていなかった可能性が極めて高いと言えます。
なお、試合中のフリアンは後半70分、エリア手前でパスを受けると、鋭いターンから左足でゴール左隅を狙う決定的なシュートを放ちました。ビルバオの守護神ウナイ・シモンによる横っ飛びのファインセーブに防がれたものの、復調の兆しを感じさせる好プレーを披露しました。 (via Estadio Deportivo)
バルサ移籍破談劇の衝撃的内幕:2月の約束、裏メッセージ、自滅したフリアン
この夏、アトレティコ残留という結末を迎えたフリアン・アルバレスですが、その裏側には、クラブ首脳陣への不信感と、自らの選択によって袋小路に迷い込んだフリアンの壮絶な自滅ドラマがありました。
事の始まりは2月に遡ります。シメオネ監督が求める非常に守備的なプレースタイルや戦術に適応できず、精神的にも限界を感じていたフリアンは、クラブのCEOであるミゲル・アンヘル・ヒル・マリンとレストラン「アマゾニコ」で差し向かいの会食を行いました。そこでヒル・マリンCEOは、
『今シーズンが終わるまで全力を尽くしてくれたら、この夏には移籍できるように力を貸す』
と約束しました。しかし、5月末にヒル・マリンCEOから代理人のフェルナンド・イダルゴ、そしてフリアン本人に送信されたメッセージの内容は、約束とはかけ離れた極めて厳しい条件でした。そこには、
『売りたくはないが、もしどうしても売却するのであれば、交渉は現金のみで1億5000万ユーロとし、選手を含めたトレードは一切認めない。また、6月20日までにすべてを完了させること。そして、選手自らが公に退団の意思を表明すること』
と記されていたのです。
フリアンが心から切望していたバルセロナは、実際に1億ユーロの正式な獲得オファーを書面でアトレティコに送っていました。しかし、これに激怒したヒル・マリンCEOは、自身のSNSでラミン・ヤマルやペドリにアトレティコのユニフォームを着せた合成画像を投稿するなど、バルサを小馬鹿にする姿勢を隠しませんでした。一方、バルサのラポルタ会長は、ヒル・マリンCEOに直接交渉の電話をかけることもせず、「果実が熟して落ちるのを待つ」という楽観的な戦略に終始し、フリアンを最後まで放置しました。バルサ側は『最終日まで君を待つ』と言いながら、何のアクションも起こさなかったのです。
代理人のイダルゴは、アトレティコとバルサの交渉が完全にブロックされたため、フリアンが受ける苦痛を避けようと奔走しました。そしてアーセナルとの間で、移籍金1億2500万ユーロ(+出来高1000万ユーロ)、フリアンの年俸として現在の700万ユーロから大幅アップとなる1100万ユーロという破格の条件で合意を取り付け、さらにシティへの復帰の道も準備しました。しかし、フリアンとその家族はこれらの合意を自ら拒絶しました。フリアンはアーセナルのミケル・アルテタ監督に直接電話をかけ、
『自分はバルサを待つつもりだ。だから自分のことは計算に入れないでほしい』
と断りを入れたのです。
フリアンの両親や兄弟など家族全員がマドリードで同居しており、ビザ制限の厳しいイギリスへの移籍を頑なに嫌がっていました。家族はアトレティコに対して、
『一度インテル・マイアミに移籍させ、そこからバルサに売却してほしい』
という、常識外れの突飛なアイデアまで提案していたと言います。フリアン自身も、移籍最終日に奇跡が起きてラポルタが1億5000万ユーロを抱えて現れると盲信し、毎日『今夜決める』と言い続けながら、何一つ決断を下せませんでした。そうして彼は、移籍もできずアトレティコで針のむしろのような日々を送るという自滅の道を辿ることになりました。
また、8月のビジャレアル戦の前、サポーターの激しい反発からフリアンを守るため、代理人や首脳陣、キャプテンたちが協議し、彼を招集外にするようシメオネ監督に働きかけました。しかし、フリアンは自ら、
『招集されても構わないし、試合に出る』
と言い張りました。彼は、本拠地メトロポリターノでサポーターから浴びせられるブーイングや怒りがクラブへの強いプレッシャーとなり、バルサへの売却を急がせる要因になると自負していたのです。結果的にこの賭けは失敗し、すべての関係者が傷を負う形となりました。この泥沼劇の中で唯一勝利を収めたのは、バルサからのオファーを頑なに拒否して門前払いを食らわせ、アトレティコサポーターからのポピュリズムによる絶大な支持を得たヒル・マリンCEOただ一人でした。 (via MARCA)
結束するロッカールーム:「彼を復活させる」と誓うチームメイトたちと新キャプテンの覚悟
アスレティック・ビルバオ戦での3-0の大敗という重苦しい空気の中でも、アトレティコのロッカールームではフリアン・アルバレスを全力で支え、復活させようという強い絆が見られます。
マルコス・ジョレンテは、
『フリアンはチームにとって極めて重要な選手だ。本人もそれを十分に自覚している。徐々にチームのやり方に適応していだろうし、その時期が早ければ早いほど良い。僕たちは彼のゴールを必要としている。彼が100%の力を早く取り戻せるよう、みんなでサポートしなければならない』
と連帯の重要性を語りました。
また、今季加入したばかりのダヴィド・ハインコも、
『フリアンの動きの良さは見ていて伝わってきた。守備ブロックを固める相手に対しては、確かにいくつかのボールロストは免れない。それでも、鋭いターンから左足でシュートを放った瞬間のように、彼にしかできない決定的な輝きが見えた。彼がアトレティコに残ってくれて本当に嬉しい。チーム全員が彼の味方だし、僕たちは常に彼のそばにいる。チームには彼が必要だし、彼にも僕たちが必要なはずだ』
と、絶大な信頼を寄せました。
さらに、アルゼンチン代表でもフリアンの同僚であり、ピッチ外でも親しいジュリアーノ・シメオネも、
『フリアンは僕たちにとって最高に重要な選手だ。常に彼の味方であり、彼が早くピッチ上のリズムを取り戻して、昨シーズンのような素晴らしいパフォーマンスでチームを助けられるよう、全力で背中を押す』
と誓いました。
そして、ヒメネスの退団に伴ってアトレティコの「第4キャプテン」に新たに就任した、生え抜きのパブロ・バリオスも、
『フリアンのクオリティは全員がよく知っている。焦らずに、少しずつチームに入って助けてくれればいい。市場が閉じた今、彼が今年一年を僕たちとともに戦うことは明白だ。全員で彼を包み込み、これからも支えていく』
とキャプテンとしての力強い決意を示しました。ロッカールームでは、彼を信じて再生させようという温かい声が響いています。 (via Mundo Deportivo)
次戦アンフィールドでリヴァプールと激突!CL初戦でフリアンが狙う完全復活
ビルバオ戦の完敗で4試合を終えて勝ち点7に留まっているアトレティコ・マドリードですが、下を向いている時間はありません。チームはすぐに気持ちを切り替え、ついに開幕するチャンピオンズリーグ(CL)へと焦点を合わせています。
アトレティコは水曜日、初戦でイングランドの聖地アンフィールドに乗り込み、リヴァプールと対戦します。かつてマンチェスター・シティに所属していたフリアン・アルバレスにとって、アンフィールドは知り尽くしたピッチであり、CLは彼が最も輝ける舞台でもあります。すでにCL制覇の経験を持つフリアンは、昨シーズンのCLでも10ゴールを記録する驚異的な活躍を見せました。
さらに、今季のCL決勝戦はアトレティコの本拠地リセオ・メトロポリターノで開催されます。ビジャレアル戦での一連の出来事で、一時的に本拠地サポーターとの関係が冷え込みかけたフリアンですが、ファンも彼が持つチーム最大の才能を誰よりも期待しています。このCLという特別な舞台で、ビルバオ戦で見せた復活の兆しを本物の輝きへと昇華させ、アンフィールドで大暴れすることこそが、フリアンが真の信頼を取り戻し、アトレティコでの居場所を確固たるものにするための最大の鍵となります。 (via MARCA)
【本日の総括】
ビルバオ戦の大敗と、フリアン・アルバレスを取り巻く居残り練習欠場騒動や今夏の移籍市場の泥沼の内幕が明らかになりました。しかしチーム内はフリアンを全力でサポートする温かい連帯感に満ちており、CL初戦のリヴァプール戦に向けて全員で団結しています。
