悪夢の後半2分間で今季初黒星!敵地サン・マメスで3失点の大敗
アトレティコが敵地サン・マメスでアスレティック・ビルバオに3-0で敗れ、今季初の黒星を喫しました。これにより、開幕4試合で早くも勝ち点5を失う痛恨の結果(暫定4位、勝ち点7)となっています。
試合前半はアトレティコが主導権を握り、優勢にゲームを進めていました。開始早々、カン・イン・リーがユリ・ベルチチェを華麗なステップでかわして放ったシュートがポストを直撃。さらにパブロ・バリオスが右サイドから深く切り込んで放ったセンターシュートも相手守護神ウナイ・シモンの手をかすめてポストを強襲しました。ジュリアーノ・シメオネやアレックス・バエナも積極的に相手ゴールを脅かすなど、アトレティコの素晴らしい立ち上がりが光りました。
しかし、後半開始直後に悪夢が訪れます。46分、イニャキ・ウィリアムズのシュートがハインコに当たって浮いた球を、ニコ・ウィリアムズに頭で押し込まれて先制を許すと、そのショックが冷めやらぬ49分、マークを完全に外されたロベルト・ナバロにイニャキからのラストパスが通り、ディフェンダーをあっさりかわされて痛烈な2点目を流し込まれました。わずか2分間の集中力の欠如で2点差とされる事態に陥りました。
シメオネ監督は58分に一気に4選手を同時投入するクアドラプル交代を敢行し、システムを3-5-2へとシフトさせて反撃を試みました。しかし、相手も5-4-1で強固なブロックを敷いて守備を固めたため、アトレティコの攻撃は完全に沈黙。唯一の決定機はフリアン・アルバレスがペナルティエリア内で鋭い反転から放ったシュートでしたが、これもウナイ・シモンの驚異的なセーブに阻まれました。
試合終了間際の90分には、交代出場のジョニー・カルドーゾがクリアしたこぼれ球をオイハン・サンセトに拾われ、エレガントなインサイドシュートで決定的な3点目を決められて万事休す。前半の好調から一転、信じられない「切断」を経験し、手痛い敗戦を喫する形となりました。
(via Estadio Deportivo)
シメオネ監督が敗戦の全責任を認める「後半の立ち上がりに必要なものを伝えられなかった」
シメオネ監督は試合後の記者会見で、後半立ち上がりに見せたチームの致命的な集中力の欠如について言及し、そのすべての責任が自身とコーチングスタッフにあると認めました。
『試合はまさに見たままだ。前半はパーソナリティを発揮し、個性を出し、質の高いゲームを展開してチームとして素晴らしい出来だった。しかし、後半立ち上がりの5分間、あるいは2分間、緊張感が低下し、もっとうまく処理できたはずの場面を解決できなかった。アスレティックはその一瞬の切断(一瞬の隙)を見逃さず、そこから試合が一気に複雑化した。相手のディフェンスが組織化された後は非常に厳しい展開となり、彼らの勝利は完全に妥当だった』
『後半に入るにあたって良い感触はあった。しかし、あの2分間に起こった出来事に対応できなかった。これは完全に我々コーチングスタッフの責任だ。後半の立ち上がりに選手たちがピッチで必要としていたものを、我々が適切に伝えることができず、また選手たちも自分たちの力だけでそれを見出すことができなかった』
『チームはまだ構築の段階にあり、こうした複雑な状況に直面することは避けられない。開幕からのスタートは予想以上に順調だったが、今日のこの2分間の打撃は、我々の現状を再認識し、今後解決すべき課題に向き合うための良い教訓になるだろう』
(via MARCA)
記者会見で怒り心頭!フリアン・アルバレスの居残り練習に関する質問を「本気か?」と一蹴
試合終了後、ピッチ上で注目を集めたフリアン・アルバレスの細かい挙動について記者会見で質問が飛び、シメオネ監督が怒りを露わにする一幕がありました。
ベンチスタートとなったアルバレスは58分からピッチに立って約30分間プレーしましたが、試合終了のホイッスルの後、出場時間が短かった控え選手たちが通常行うべきピッチ上での居残り練習(ランニングなどのトレーニング)に加わらず、そのまま控室に引き上げました。
この行動の理由について記者から問われたシメオネ監督は、表情を険しくしてこう一言だけ放ち、冷ややかにシャットアウトしました。
『本気で言っているのか?私からは何もコメントすることはない』
移籍の噂が飛び交った夏以降、メディアからの執拗な質問や疑惑の目に晒され続けてきた指揮官にとって、このような微細な行動に対する粗探しのような問いは到底容認できるものではなかったようです。
(via SPORT)
新加入ジョナサン・デイヴィッドに悲劇!首の痙攣でビルバオ戦を急遽欠場、復帰はリヴァプール戦か
今節、アトレティコでの公式戦デビューと新たな攻撃オプションとして大きな期待を集めていたカナダ代表FWジョナサン・デイヴィッドに、直前で予期せぬアクシデントが発生しました。
彼はアトレティコでのトレーニングを数セッション消化し、今回のビルバオ遠征の24名メンバーに帯同してスタジアム入りする準備を整えていました。
しかし、試合当日の朝、目覚めたデイヴィッドを襲ったのは「頸椎の激しい痛み(首の凝り・痙攣)」でした。これによりプレーすることが不可能な状態と判断され、急遽ベンチから外れることになりました。
ファン待望のデビューはお預けとなってしまいましたが、水曜日(9月9日)にアンフィールドで控えているチャンピオンズリーグの強豪リヴァプールとの大一番では、首の状態を回復させてピッチに立つ機会が得られる見込みです。
(via Mundo Deportivo)
フリアン・アルバレスへのブーイングと「和解への第一歩」!試合後のサポーターへの歩み寄りで関係修復へ
58分にカン・イン・リーに代わってピッチに登場したフリアン・アルバレスは、サン・マメスのスタジアム全体から非常に激しいブーイングと口笛の洗礼を受けました。
この夏、バルセロナへの移籍交渉が長引いてクラブへの忠誠心が揺らいだと報じられた彼の動向は、昨シーズンに同様の移籍騒動を経て契約延長に至ったニコ・ウィリアムズのケースと重ね合わされ、地元ビルバオのファンからも強い反感を買う形となったのです。
しかし、アルバレスはこれまでのビジャレアル戦の時よりも明らかに引き締まった表情でピッチを駆け回り、エリア内での絶妙なコントロールと反転から鋭い左足のシュートを放つなど、非常に闘志溢れる熱いプレーを見せました。
そして、最も重要な進展は試合後に訪れました。ビジャレアル戦の後は、移籍報道で憤慨していたアトレティコサポーターとの摩擦から選手を守るため、クラブ側の指示でサポーターへの挨拶を自粛してそのまま帰るようアドバイスされていました。しかし、これが結果的に「挨拶を拒否した傲慢な行動」とファンに誤解され、関係をさらに悪化させていました。
今回は違いました。3-0というショッキングな敗戦の後、アルバレスはサン・マメスに駆けつけた約200人のアトレティコサポーターが陣取るアウェーエリアの元へ自ら足を運び、誠実な感謝の拍手を送りました。同郷のムッソやクティ・ロメロが終始そばに寄り添って彼をサポートしたことも大きな力となりました。関係正常化への道のりはまだ始まったばかりですが、アルバレスが信頼を取り戻すための極めて貴重な第一歩となりました。
(via Mundo Deportivo)
新ディフェンスリーダー誕生の予感!クティ・ロメロが待望の公式戦デビューで圧倒的リーダーシップ
アトレティコが切望していたディフェンスの真の要、アルゼンチン代表DFクティ・ロメロ(クリスティアン・ロメロ)が、ついに待望のアトレティコ公式戦デビューを果たしました。
58分、チームが2-0と2点のリードを奪われ、ピッチ上が混乱に陥っていた最悪のシチュエーションで、シメオネ監督が敢行した4枚替えの1人としてピッチに投入されたロメロは、3バックの中央(センターバック)に入りました。
デビュー戦とは思えない強烈な存在感を放ち、ピッチに足を踏み入れた瞬間から、同僚のハインコら周囲のディフェンダー陣に対して次々と的確な大声の指示を送り、一瞬で守備ラインを統率する圧巻のリーダーシップを示しました。
出場直後のコーナーキックでは、バエナのクロスに頭で合わせていきなりヘディングシュートを放つなど、攻守においてその類まれな闘争心とキャラクターを発揮。試合そのものは大敗に終わったものの、今後の守備陣再建に向けて、ファンに最大の希望を抱かせる華々しい個人デビューとなりました。
(via Mundo Deportivo)
アレックス・バエナが超ロングシュートでスタジアムを魅了!代表の戦友ウナイ・シモンとの親密ハグに場内騒然
アトレティコの「新たな10番」を背負うアレックス・バエナは、完全アウェーのサン・マメスでもその恐るべき勇気と卓越した自信をピッチ上で炸裂させました。
前半、相手守護神のウナイ・シモンが前方へポジションを高く取っていることを見抜くと、なんとハーフウェイライン付近から超長距離のロングシュートを敢行。惜しくもゴール左に外れはしたものの、スタジアム全体を大いに驚かせました。その後もペナルティエリア内から決定的な強烈シュートを放つなど、チームの最大の脅威として君臨していました。
さらに前半終了間際、ウナイ・シモンがボールをがっちりとキャッチしているところへ、バエナがおどけてプレッシャーをかけに走り、その後二人が笑顔でハグを交わすという、スペイン代表として世界を制した戦友ならではの友情(親密さ)を示すシーンがありました。
しかし、ピッチ上で繰り広げられたこの微笑ましい光景は、ライバル同士の慣れ合いを嫌うサン・マメスのサポーターたちの逆鱗に触れ、スタジアム全体から大音量のブーイングと非難の口笛が浴びせられる事態となりました。
(via MARCA)
サン・マメスのスタンドに響いたレアル・ソシエダの被害者アイトール・サバレタへの追悼と過激派への告発
今回の激闘の最中、サン・マメスのスタンドからは、ピッチ上の戦いとは一線を画す「バスクの結束」を示すコールが響き渡りました。
ビルバオサポーターたちが陣取るエリアから沸き起こったのは、25年以上前にアトレティコ・マドリードの過激派サポーター(ウルトラスグループ「バシオン1903」)によって、旧ビセンテ・カルデロン周辺で刺殺されたレアル・ソシエダのファン、アイトール・サバレタ(当時28歳)を追悼するチャントとコールでした。
犯人のリカルド・ゲラ・クアドラードは2000年に禁錮17年の実刑判決を受けていますが、この悲劇的な殺人事件は、バスク地方の全サッカーファンにとって今なお癒えない深い爪痕となっています。
宿敵アトレティコを迎えた特別なこの日、バスクのライバル同士の垣根を越え、スタジアムが一体となってサバレタへの哀悼の意を表すると同時に、アトレティコのサポーター内に今なお存在する暴力的で過激な一部セクターに対する強い抗議と非難のメッセージを突きつけました。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
前半の圧倒的なゲーム支配力を活かせず、後半開始の「魔の2分間」に起きた一瞬の気の緩みから3失点を喫し、今季初の黒星を浴びたアトレティコ。シメオネ監督が「すべて自分の責任」と認めるなど、チームの構築プロセスにおける手痛い教訓となりましたが、クティ・ロメロのデビューや、フリアン・アルバレスが敗戦後にサポーターへ見せた誠意ある挨拶など、未来に向けたポジティブな光も見えました。水曜日に控えるアンフィールドでのリヴァプール戦で、この悪夢を完全に払拭する戦いを期待しましょう。
