ジュード・ベリンガムのW杯敗退の無念とメッシとの緊迫した会話
W杯準決勝でアルゼンチンに劇的な逆転負けを喫した後、イングランド代表のジュード・ベリンガムが沈黙を破り、5000万人以上のフォロワーを持つ自身のInstagramで心情を吐露しました。『アルゼンチン戦での出来事や、ここ数週間の感情を表現する適切な言葉を見つけるのに苦労していた。しかし、カンザスにいるパイロットのこのメッセージがまさに的を射ている。故郷からの信じられないほどの応援や、一生懸命稼いだお金を使ってアメリカまで足を運び、私たちを直接サポートしてくれた皆さんに心から感謝する。私たちの国で見たこの団結と愛を、この大会の敗北で終わらせてはいけない。私たちが団結すれば、偉大なことを達成できる。そして必ず達成する。皆を愛している』と、サポーターへの感謝と未来への結束を呼びかけました。
しかし、この敗退に際してピッチ内外で様々な騒動が巻き起こっています。チェルシーに所属するアルゼンチン代表エンソ・フェルナンデスの兄弟であるセバ・フェルナンデスは、SNS上でベリンガムに向けて『ハハハ、バイバイ、ベリンガム』と投稿し、彼をあからさまに嘲笑しました。さらに試合終了直後には、ベリンガムがアルゼンチン代表のバレンティン・バルコ(ストラスブール所属)の首元を背後から叩く(はたく)様子がカメラに捉えられました。バルコはエンソ・フェルナンデスが同点ゴールを決めた際、イングランドの選手たちの目の前で大げさに喜んで挑発行為を行い、激怒したストーンズから突き飛ばされていました。その際、バルコがスペイン語で何かを言い放ち、それを理解したベリンガムが怒りを露わにして見逃さなかったとされています。
また、試合中にはベリンガムとリオネル・メッシが顔を近づけて激しく言い合う緊迫した場面がありました。ファウルが合計26回記録され、イングランドが15回ものファウルを受けるなど、ピッチ上は終始テンションの高い状態でした。ベリンガムはこのメッシとのやり取りについて、次のように説明しています。『自分に対するファウルについて話していただけで、実際には何も悪いことは起きていない。皆がこれを大げさに誇張して報じるだろうとは確信しているが、私にとっては言及する価値もない普通のことだ。メッシはもっと前のプレーでのミスのことを言っているのかと思ったので、「いや、私に対するファウルの話をしているんだ」と伝えた。「君なら耐えられる強さがあるだろう、言っている意味が分かるか?」みたいなことを言った。本当にごく普通の会話だった』と語り、最後には『私にとってメッシと対戦できたことは非常に名誉なことだ。私たちの間に争いや問題は一切なかった。敗北はとても痛いけれど、彼の前でプレーできたことは特権だ』と最大限の敬意を表しました。
しかし、DAZNの映像解析により、二人の会話の詳細が判明しました。ベリンガムが『(自分に対するファウルは)あり得ない。ファウルはない』と主張すると、怒った表情のメッシが『分かった』と返答。ベリンガムはさらに引き下がらず『その前のプレーでも笛は鳴らず、頭に当たった』と抗議しました。これに対しメッシは『最初の僕へのファウルは笛を吹かないのか?僕のは?』と強い口調で問い返し、最終的にベリンガムが頷きながら渋い顔で『分かった、分かった』と返してその場を収めていたことが確認されています。
ベリンガムは今大会7試合に出場し、メキシコ戦での2ゴールやノルウェー戦の延長での2ゴールなど計6ゴールを記録し、ハリー・ケインと共にチームを力強く牽引しました。しかし、トーマス・トゥヘル監督の極端に守備的な采配の影響もあり、アルゼンチン戦では90分間フル出場したものの、チーム全体で枠内シュートがわずか2本に終わるなど、アタッキングサードでの見せ場をほとんど作ることができませんでした。
(via MARCA, Esport3, Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)