アトレティコ・マドリード

アルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスがW杯オーストリア戦後に公の場で移籍を希望する発言を行ったことで、クラブは怒りを露わにし、強硬姿勢を見せている。2030年まで契約を残す同選手に対し、アトレティコはバルセロナを含む他クラブからの分割払いや選手のトレード(フェラン・トーレスやマルク・カサドなど)を一切拒否。1億5000万ユーロの一括払いのみを受け入れる構えを見せている。ディエゴ・シメオネ監督も、100%のコミットメントを持たない選手はチームに不要としており、引き留め工作を行う意思はない。ただし、アーセナルがヴィクトル・ギェケレシュに加えて7000万ユーロの現金を提示する条件であれば、唯一交渉に応じる可能性がある (via SPORT)。

一方で補強も進んでおり、バイエルン・レバークーゼンからアレハンドロ・グリマルド、パリ・サンジェルマンからイ・ガンインの獲得が内定した。移籍金2000万ユーロ前後で2030年までの契約を結ぶグリマルド、そして過去にバレンシアやマジョルカでプレーしたイ・ガンインの加入は、数日中に正式発表される予定である (via MARCA / SPORT)。

また、昨季24試合の出場にとどまったDFクレマン・ラングレは退団が濃厚となっている。ベンフィカがニコラス・オタメンディの後釜として獲得に動いており、年俸の高さがネックになり得るものの、ルイ・コスタ会長も経験豊富な同選手の獲得を示唆している。なお、中盤の補強候補であったローマのマヌ・コネはアトレティコへの移籍を拒否し、チェルシーなどプレミアリーグでのプレーを希望している (via Esport3 / ElDesmarque / Mundo Deportivo)。

レアル・ベティス

セルジ・アルティミラのスポルティングCPへの完全移籍が完了した。移籍金は1850万ユーロに200万ユーロのボーナスが追加される条件で、ベティスはヘタフェから獲得した際の161万ユーロから約1500万ユーロもの巨大な売却益を手にした。アルティミラはリスボンに到着し、『可能な限りのタイトルを勝ち取りたい』と意気込みを語っている (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)。

一方、ヴァスコ・ダ・ガマへの移籍が確実視されていたネルソン・デオッサの交渉は、親会社「777パートナーズ」への法的介入により銀行保証が得られず停滞している。クラブは1100万〜1200万ユーロの売却益を確保するため、リーベル・プレート、フラメンゴ、イプスウィッチ・タウン、モンテレイ、クラブ・アメリカ、ハル・シティ、ベシクタシュ、パナシナイコス、デポルティボ・ラ・コルーニャ、コロンバス・クルーなど、世界中のクラブを代替の売却先として模索している (via Estadio Deportivo)。

アルゼンチン代表としてW杯でゴールを決め、MVPに輝いたジオ・ロ・チェルソについては、リーベル・プレートへの移籍の噂を本人が完全に否定した。同選手はベティスとの契約を尊重し、チームでのプレーに100%集中していると明言。クラブ側は、市場価値は800万ユーロに低下しているものの、1000万〜1200万ユーロのオファーがあれば売却に応じる姿勢を維持している (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)。

新戦力の補強では、フルミネンセのウルグアイ人MFファクンド・ベルナル(22歳)の獲得が間近に迫っている。移籍金は約850万〜880万ユーロで、将来の売却益の一部をフルミネンセに残す条件で大筋合意。現在は4〜5年の長期契約に向けて年俸やボーナスの詳細を詰めている段階である。また、レアル・マドリードを退団するダニ・セバージョスのフリーでの復帰も確実視されている (via Estadio Deportivo / ElDesmarque / MARCA)。

前線の補強としてアヤックスを退団したボウト・ヴェグホルストをフリーで狙っていたが、本人がトゥウェンテへの移籍を選択したため獲得は失敗に終わった。他にもケビン・デンキー、フランクリノ・ジュ、バンバ・ディエン、マドリードのゴンサロなどをリストアップしている (via Estadio Deportivo)。

パルメイラスからレンタル中の19歳ブラジル人CBホブソン・フェルナンデスについては、レンタル期間を1年延長し、300万ユーロ強の買い取りオプションの行使は2027年に持ち越して判断することが決定した。また、スペインU-19代表のホセ・アントニオ・モランテ(19歳)がウェールズ戦で2ゴールを記録し、『ベティスは人生のクラブ』と残留への強い意思を語っている (via ElDesmarque / Estadio Deportivo)。

レアル・ソシエダ

日本人選手の久保建英は、W杯グループステージ初戦のオランダ戦で左膝半月板に軽傷を負い、それ以降の試合を欠場している。日本代表の森保監督は『個別でのランニングメニューをこなしている段階であり、ブラジル戦でのプレーはしない』と明言し、次戦での復帰も断念したことが確定した (via SPORT / Mundo Deportivo)。

チームはペジェグリーノ・マタラッツォ監督の下、新シーズンのプレシーズンを今週の水曜日に始動する。同監督は就任からわずか4ヶ月でチームをコパ・デル・レイ優勝に導く快挙を成し遂げたが、その後リーグ戦で7試合未勝利に終わった課題を修正し、サポーターの信頼を取り戻すことを目標に掲げている (via MARCA)。

また、長年キャプテンを務めたDFアリツ・エルストンド(32歳)が、ギリシャのPAOKテッサロニキへ3年契約で完全移籍することが発表された。マラガなどの複数クラブからオファーがあったものの、スペインでの対戦経験からエルストンドを熟知しているアレッシオ・リスチ新監督の強い希望が決め手となった。背番号はソシエダ時代と同じ「6」を着用し、ヨーロッパリーグ予選に挑む (via Estadio Deportivo)。

バレンシア

U-23日本代表でFC東京に所属していたアタッカー、佐藤龍之介(19歳)の獲得が事実上決定した。左サイドを主戦場とし、その卓越したスキルでフェイエノールトなども関心を寄せていた逸材だが、バレンシアが400万ユーロ(分割払い)の条件で獲得競争を制した。数日中に正式発表され、カルロス・コルベラン監督の下でプレシーズンに参加する予定となっている (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)。

カルロス・コルベラン監督が率いる新チームは、すでに積極的な補強を見せている。ストーレ・ディミトリエフスキの契約延長に加え、ベティスとの交渉が破談となったギド・ロドリゲスを年俸200万ユーロの条件で獲得することが目前に迫っている。さらにアル・アハリからアリウ・ディエング、ファマリカンからジャスティン・デ・ハースを獲得し、佐藤を含めてラ・リーガ最多となる5人の補強を完了させる見込みである。また、手薄なセンターバックの補強として、レアル・マドリード・カスティージャの18歳CBジョアン・マルティネスに対して、買い取りオプション付きのレンタル移籍を打診している (via ElDesmarque / MARCA / Mundo Deportivo)。

クラブのインフラ面では、メスタージャから新スタジアム(ノウ・メスタージャ)へのオフィス機能移転が計画されている。スポーツ部門はパテルナに残るものの、クラブの管理部門やオフィシャルストア、ミュージアムなどが新スタジアム内に集約され、アウェイサポーターの入り口近くに配置される予定である (via ElDesmarque)。

セビージャ

ルイス・ガルシア・プラサ新監督の下でプレシーズンが始動するが、サラリーキャップの問題により、新加入のジョン・グリディ、サガンテ、フアン・イグレシアスの選手登録ができない状況に陥っている。財政難を緩和するため、アコル・アダムスとルベン・バルガスの売却を急いでおり、アコル・アダムスにはヴェネツィアから1000万ユーロのオファーが届いたが、セビージャは倍額を求めてこれを拒否。選手本人は移籍の噂を一蹴し、チームでの成功に集中していると明言している。また、ネマニャ・グデリの退団が決定し、アレクシス・サンチェスの契約延長交渉も難航している。若手のアンドレス・カストリン(オサスナやラツィオが関心)とオソについては、2030年までの契約延長交渉が大詰めを迎えている (via MARCA / Estadio Deportivo)。

手薄なGK陣の補強として、昨季レンタルで活躍したオディッセアス・ヴラホディモスの再獲得に向けてニューカッスルと交渉中である。選手本人がセビージャ以外のオファーを全て拒否する強硬姿勢を見せているため、セビージャが給与負担割合を増やし、買い取りオプション(または義務)を付随する形でのレンタル合意が間近に迫っている (via Estadio Deportivo)。

ピッチ外のニュースとして、16ヶ月ぶりに胸スポンサーとなっていたMideaとの契約が今月末で終了し、更新されないことが仲介した起業家によって明かされた。新たなスポンサー探しが急務となっている。また、クラブのレジェンドであり名誉会長を務めるホアキン・カパロス氏(70歳)が結腸がんと診断され、治療を開始したことが公表された。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督からも激励のメッセージが送られている (via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / ElDesmarque)。

セルタ・デ・ビーゴ

6月30日で契約満了となるオスカル・ミンゲサ、ミハイロ・リスティッチ、フランコ・セルビ、ジョセフ・エイドゥーの4選手の退団が確実となった。特にミンゲサについては、クラブは1月の段階からアルバロ・ヌニェスの獲得で後釜を確保しており、延長の意思はない。ミンゲサにはプレミアリーグやユベントスからの関心が寄せられている。一方で、去就を保留していたマルコス・アロンソは残留を決断し、間もなく契約延長が公式発表される見通しである (via Estadio Deportivo / SPORT)。

財政面では、6月30日までに1500万ユーロの売却益を出すという目標を達成できず、4年連続の赤字計上となる見込みである。イライクス・モリバやヴィリオット・スウェドベリの売却を引き続き模索しているものの、納得のいくオファーが届いていない状況が続いている (via MARCA / SPORT)。

ビジャレアル

W杯に参加した8選手全員がグループステージを突破し、決勝トーナメントへ進出するという快挙を成し遂げた。カナダ代表のタジョン・ブキャナンとタニ・オルワセイ、アメリカ代表のアレックス・フリーマン(ゴールも記録)、コートジボワール代表のニコラ・ペペ(2ゴール)、セネガル代表のパプ・ゲイェ(2ゴール1アシスト)、ポルトガル代表のレナト・ヴェイガ、カーボベルデ代表のローガン・コスタ、ガーナ代表のトーマス・パーティが、それぞれの国で重要な役割を果たしている (via SPORT)。

オサスナ

昨夏にレアル・マドリードが800万ユーロで買い戻し、その後リバプールへ400万ユーロで売却されたビクトル・ムニョスの移籍に伴い、オサスナは連帯貢献金として500万ユーロを受領した。フロレンティーノ・ペレス会長がオサスナの育成実績を尊重し、利益を分配する形での合意が実現した (via SPORT)。

エスパニョール

1年前にバルセロナへ2500万ユーロで売却したGKジョアン・ガルシアがW杯のスペイン代表メンバーに選出されたことで、FIFAのクラブ・ベネフィット・プログラムにより、多額の補償金を受け取ることが確定した。エスパニョールは同選手が2024-25シーズンに在籍していたため、最低でも約10万6200ユーロ、スペインが決勝まで進出すれば最大で16万880ユーロの臨時収入を得ることになる (via SPORT)。

ラージョ・バジェカーノ

チェルシーがマルク・ククレジャの後釜として、左SBのペップ・チャバリア(28歳)の獲得に動いている。ラージョとの契約は2030年まで残っており、通算125試合に出場している重要な選手であるため交渉は難航が予想されるが、すでに初期の接触が行われている。レバークーゼンも関心を寄せており、激しい争奪戦となる可能性がある (via ElDesmarque / SPORT)。

ジローナ

チームのセグンダ(2部)降格に伴い、MFアクセル・ヴィツェルがわずか1年で退団することが決定した。契約には1部残留が継続の条件となる条項が含まれており、クラブ側は経験豊富な同選手に2部での戦いへの残留を説得したものの、本人はトップレベルでのプレー続行を希望し退団を選択した。フアン・カルロス、ダレイ・ブリント、ルベン・ブランコもすでにチームを去っている (via Mundo Deportivo)。

レアル・バジャドリード

デポルティボ・ラ・コルーニャからルイス・チャコンを完全移籍で獲得した。昨季はクルトゥラル・レオネサへのレンタルで2部でも8ゴール3アシストと活躍した同選手に対し、カディス、スポルティング・ヒホン、レガネスなども獲得を狙っていたが、バジャドリードが争奪戦を制し、移籍金を支払って6年契約を結んだ (via ElDesmarque)。

マラガ

悲願のプリメーラ(1部)復帰を果たし、新シーズンの予算は放映権料の大幅な増加(約550万ユーロから約4000万ユーロへ)などにより、6000万ユーロに到達することが明らかになった。フアンフラン・フネス監督とMFダニ・ロレンソの契約を2029年まで延長し、1部での戦いに向けた基盤を固めた。一方で、ダルコ・ブラシャナツ、ホキン・ガビロンド、ビクトル・ガルシア、ホスエ・ドリオ、ハビ・モンテロの5選手が契約満了などで退団することが正式に発表されている (via SPORT / MARCA / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)。

UDラス・パルマス

クラブの象徴的存在であるジョナサン・ビエラ(36歳)が、通算5度目となる退団を決断した。これまでに295試合出場、78ゴールを記録し、クラブの歴史に深く名を刻んだ同選手は、長年の功績に別れを告げて新たな道を歩むことになった (via MARCA)。

【本日の総括】

移籍市場が本格化する中、アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスへの強硬な態度や、ベティスの大幅な人員整理、バレンシアの積極的な若手獲得など、各クラブの戦略が鮮明になっています。また、セビージャの財政難による選手登録問題や、セルタ、マラガの大規模な退団発表など、新シーズンに向けたチームの再構築が急速に進んでいます。日本人選手も、バレンシアでの佐藤龍之介の欧州挑戦や、ソシエダ久保建英の無念のW杯欠場など、明暗が分かれるニュースが飛び込んでいます。