2029年までの長期政権で挑む再建…GK交代劇とブディミル&オロスを軸とした戦術解剖
ルイス・ミゲル・ラミス前監督の解任(開幕8試合でわずか勝ち点8、第8節ベティス戦での2-5大敗)を受け、クラブ史上最多指揮数を誇る名将ヤゴバ・アラサテ監督が2029年夏までの長期契約を締結して電撃復帰を果たした。
アラサテ監督は過去(2018年〜2024年)にオサスナで通算256試合を指揮し、2019年のプリメーラ昇格、2023年のコパ・デル・レイ準優勝やカンファレンスリーグ出場権獲得など、クラブ史に残る黄金時代を創出。ラ・リーガでのオサスナ通算指揮試合数はペドロ・マリア・サバルサ氏の277試合に次ぐ歴代2位の190試合、勝利数は63勝(歴代2位)を記録している。
今回の復帰にあたり、長年の相腕であるビトル・アルキサ・ヘッドコーチと共に帰還。現在のチームにはアンテ・ブディミル、アイマル・オロス、ホン・モンカヨラ、ルーカス・トロ、ルーベン・ガルシア、モイ・ゴメスら、過去の教え子が実に15名も在籍しており、戦術浸透と集団の結束力構築において圧倒的なアドバンテージを有している。
現在のアラサテ体制における最大の注目ポイントの一つがGKのポジション争いである。前体制で定位置を守っていたセルヒオ・エレーラに対し、アイトール・フェルナンデスが急浮上。指揮官は両守護神の能力を高く評価しており、徹底して競わせるハイレベルな守護神ローテーションを敷いている。
守備陣においては、アレハンドロ・カテナとエンゾ・ボヨモによる中央のCBコンビの連携強化と要塞化が最優先課題に掲げられている。
戦術面では、伝統の前線からのハイプレス(トップ下とストライカーが連動して相手ビルドアップをハメ込む形)をベースとしつつ、従来の1-4-3-3だけでなく、1-4-4-2や1-4-2-3-1、さらには中盤ダイヤモンド(1-4-1-2-1-2)の導入を模索している。アンカーを1トップ下・2インサイドハーフで囲む中盤ロンボは、パスの循環と中央での優位性をもたらす戦術的選択肢となる。
さらに攻撃の核となるのが、圧倒的なポストプレーと空中戦の強さを誇るストライカーのアンテ・ブディミルの最大活用である。サイドからの精度の高いクロスとセットプレーを強化し、ブディミルの決定力を引き出す構成が追求されている。
そして、現在負傷離脱中である天才MFアイマル・オロスの復帰がチームの鍵を握る。オロスが中盤のハブとしてトップ下に入り、プレスのスイッチ役およびセカンドラインからの飛び出しを担うことで、アラサテ・オサスナのポテンシャルが最大限に引き上げられると分析されている。 (via Relevo)
【本日の総括】
アラサテ体制2戦目となった敵地セビージャ戦は、序盤の決定機を逃した直後に先制を許し、0-2で敗れる悔しい結果となりました。しかし、立ち上がりのポゼッションや後半序盤の猛攻で見せた内容には確固たる手応えも存在します。2029年までの長期契約を結んだアラサテ監督のもと、課題であるアウェイでの戦い方や決定力を整理し、主力復帰とともにさらなる成長を目指します。