ヘタフェとの開幕戦で3-0の大勝を収め最高のスタート
今シーズンのラ・リーガEAスポーツがメンディソルサでついに幕を開け、アラベスはヘタフェに3-0で快勝しました。試合の前半は手の内を探り合う静かな展開となり、お互いにファウルを連発したことでペースが著しく遅れました。前半33分には、パブロ・イバニェスがエリア内でマリオ・マルティンにユニフォームを引っ張られたとしてPKを主張しましたが、主審のオレリャナ・シドやVARは十分な接触ではないとしてノーホイッスル。流れが変わったのは42分、アブデ・レバシュに対するキコ・フェメニアの足裏を見せた危険なスライディングに対し、最初はイエローカードでしたが、VARのデ・セロ・グランデの介入によるモニター確認の結果、一発退場となりました。後半は数的優位を完全に活かしたアラベスが圧倒し、完璧な3得点でスタンドを歓喜の渦に巻き込みました。(via SPORT)
マリアーノ・ディアスが1ゴール2アシストの神がかり的パフォーマンス
57分にアイトール・マニャスに代わって投入されたマリアーノ・ディアスが、約30分間のプレーで完璧にゲームを支配しました。74分に精密な右サイドからのクロスでナウエル・テナグリアの先制ヘディング弾をアシスト。さらに92分、カウンターから放った自身のシュートが相手DFサゾノフにブロックされるも、こぼれ球をペナルティエリア手前からダイレクトで豪快に右足ボレーで叩き込み、David Soriaの守るゴール右上隅の死角に突き刺して2点目をマーク。94分にはカウンターから再び独走し、並走したミケル・ロドリゲスに無私のパスを送り3点目をアシストしました。ラ・リーガでのゴールは、レアル・マドリード時代の2022年5月15日のカディス戦以来、実に4年3ヶ月ぶりの出来事です。SNS上でもサポーターが熱狂し、往年の怪物になぞらえてマリアーノ・ナザリオと呼ぶ声も上がっています。(via ElDesmarque)
マリアーノが吐露した苦悩の日々と父親への恩返し
昨シーズンは公式戦わずか12試合の出場にとどまり、最後のプレーも3月8日のバレンシア戦でのわずか6分間だけという苦境にいたマリアーノ。退団の噂やセビリアでの不遇、過去のクデ監督との対立など、長く苦しいカルバハルを過ごしてきました。ゴール後にユニフォームを脱ぎ、怒りを込めてお祝いしたことについて、マリアーノは『これまでずっと辛い時間を過ごしてきた。誰もがプレーしたいと願うものだが、ここからまた再スタートを切ることができた。この調子を維持してチームを全力で助けたい。お祝いには確かに少し怒りも混ざっていた』と語りました。さらに、遠方からわざわざ見守りに来てくれた自身の父親へ向けて、『このゴールは家族全員、そして遠くから見に来てくれた父親に捧げたい。彼にこの瞬間を届けることができて本当に嬉しい。まずはチームが早く目標を達成し、自分にとっても最高のシーズンになるよう願っている』と涙ながらに感謝を表しました。(via MARCA)
キケ・サンチェス・フローレス監督が語るマリアーノの意識改革
就任からマリアーノを信じ続けてきたキケ監督は、ストライカーの復活を高く評価しました。指揮官は『マリアーノに関しては非常に落ち着いていた。今週、彼ととても有意義な話し合いをした。彼は背中にあまりにも多くの重荷を背負い、過去に何が起きたかを気にしすぎていた。フットボールにおいて過去はただの歴史であり、これから先の未来は自分で書くべきものだ。そのメッセージを理解し、彼が落ち込まずに重要な存在になってくれた』とコメント。さらに『彼の調子が万全であれば、我々のようなクラブには本来手の届かないレベルの選手だ。彼のような特別なタレントを擁しているのは特権であり、チーム全員で彼のこの新しい旅を支えていきたい』と語り、守備に関しても『全員が極めて高い集中力を維持して失点をゼロに抑えた。システム変更にもスムーズに対応してくれたチームを称えたい』と誇らしげに答えました。(via MARCA)
ナウエル・テナグリアが圧巻のパフォーマンスでオープニング弾
右サイドバックとして先発したアルゼンチン人のナウエル・テナグリアが、開幕戦のマン・オブ・ザ・マッチ級の貢献を見せました。守備では前半38分に相手のサトリアーノがペナルティエリア内でシュートを撃とうとした決定的な瞬間に、背後から完璧なスライディングでピンチを救いました。そして73分には、自らハーフライン際でエネス・ウナルから粘り強くボールを奪い取り、そのまま前線へオーバーラップ。マリアーノが放った絶妙なクロスに対してジャンプし、豪快なヘディングシュートを突き刺してチームに待望の先制点をもたらしました。(via Mundo Deportivo)
アンヘル・ペレスの交代時の怒りとキケ監督の烈火のごとき叱責
後半65分に交代を命じられたアンヘル・ペレスが、ピッチを去る際に交代の決定に強い不満を示し、ベンチシートを何度も激しく叩いて悔しさをあらわにしました。これを見たキケ監督は即座に激怒し、ベンチの後ろからアンヘルを振り返って、チームや代わりに入るユシへの敬意に欠ける行為であるとして凄まじい大声で厳しく叱責しました。スタジアム中にその緊張が伝わりましたが、試合後の会見で監督はこの一件を質問されると、笑顔を交えながら『今日の彼のことは昨日以上に深く愛しているよ。本人にも直接そう伝えておいた』と答え、試合後には完全に和解したことを強調しました。(via MARCA)
ルカス・ボイェの直前離脱とカンテラ出身マニャスの健闘
今夏の移籍市場で新加入がわずか4名にとどまっているアラベスですが、この日の先発イレブンには昨季の既存メンバーがずらりと並びました。エースのルカス・ボイェは内転筋の怪我から回復し、一旦は午前の招集リストに入っていたものの、キックオフ前のピッチでの最終ウォーミングアップで再び痛みが発生したため、急遽先発を回避してスタンドでの観戦となりました。ボイェの代わりに急遽先発のチャンスを掴んだカンテラ出身のアイトール・マニャスは、57分にマリアーノと交代するまで、エリア内での直接的なシュートチャンスこそなかったものの、前線から果敢に相手にプレスをかけ続け、ヘタフェの守備陣にビルドアップの余裕を与えない献身的な動きを見せました。(via ElDesmarque)
出場選手たちの戦術的個人評価とスタッツ
チーム全体の守備は非常に堅実で、GKアントニオ・シベラは枠内へのシュートや多数のクロスを確実に処理して無失点を達成。昨季は出場機会が限られていたフィンランド代表のヴィリ・コスキは、先発起用に応えて多くのクリアを記録し、ガリシア出身のジョニー・オットとともに最終ラインを封鎖しました。中盤では、今夏に移籍の噂が絶えなかったアントニオ・ブランコが、今季もキャプテンとして先発フル出場し、中盤で強固なリーダーシップを発揮しました。一方で、先発したデニス・スアレスは相手のマークに苦しみ、持ち味のパス回しに絡めず、後半交代直前に訪れた David Soria との決定的な1対1のチャンスを外すなど精彩を欠きました。(via ElDesmarque)
カンテラの星ミケル・ロドリゲスが悔しさを晴らすプロ初ゴール
57分にデニス・スアレスに代わって投入された、レアル・ソシエダの下部組織出身のミケル・ロドリゲスが、1部リーグ初ゴールを記録しました。85分にマリアーノからの完璧なスルーパスを受け、David Soriaと完全に1対1になる大決定機を迎えましたが、力んだシュートを阻まれて頭を抱えるシーンがありました。しかし94分、ヘタフェが前がかりになった隙を突き、カウンターからマリアーノが左サイドを独走。ゴール前に並走したミケルに対し、マリアーノから無私のアシストパスが届くと、今度は落ち着いてゴールへ流し込んで3-0と突き放し、自身のプロ初ゴールを最高の形で飾りました。(via SPORT)
【本日の総括】
デポルティーボ・アラベスは今シーズン開幕戦でヘタフェを3-0で下し、暫定ながら見事にリーグ首位に立ちました。ルカス・ボイェの直前離脱や交代時の規律を巡るベンチでの激しい衝突など、緊迫した瞬間がありながらも、57分から投入されたマリアーノ・ディアスが1ゴール2アシストと完全なゲームチェンジャーとして躍動。キケ監督の信頼に応えたマリアーノの復活劇と徹底されたクリーンシートが、新シーズンに向けたチームに計り知れない自信をもたらしています。
