ディエゴ・モヤノ 14歳のセンターバックがトップ練習に初招集
スペイン国籍で14歳のセンターバック、ディエゴ・モヤノが、レバンテUDのトップチームの練習に初めて招集された。もしラ・リーガ1部の公式戦でデビューを果たせば、マジョルカ時代にルカ・ロメロが樹立した15歳219日の最年少出場記録を大幅に更新する歴史的な存在として、大きな注目を集めている。
2012年3月3日生まれでバレンシア州ロカフォルト出身のモヤノは、4歳から5歳を対象とする『ケルビン』カテゴリーでレバンテの下部組織に入団した。生粋のクラブ育ちである彼は、今季カデテBからスタートしながら夏にはカデテAの動向に入り、着実に順位を上げてきた。昨季はSub-14バレンシア州代表(2012年生まれ世代)として全国制覇を成し遂げ、Sub-12時代の準優勝の雪辱を果たすなど、同世代で際立つ実績を残している。
右利きの大型ディフェンダーであるモヤノは、最後方からの正確なビルドアップと空中戦での圧倒的な強さを兼ね備える。本職のセンターバックだけでなく右サイドバックもこなす柔軟性を持ち、直近ではエルナン・ペレス監督が率いるSub-15スペイン代表の代表合宿メンバーにも選出された。10月13日から15日までの代表活動を控える中で、クラブ側も彼の才能を早期に最前線へ引き上げる決断を下した形だ。
この大胆な抜擢の背景には、年齢に関わらず若手を恐れずに抜擢するルイス・カストロ監督の指導方針がある。指揮官は過去にも、8月16日のエスパニョール戦で15歳288日の左サイドバックであるマルク・サントスをデビューさせ、クラブ最年少かつラ・リーガ史上3番目の若さでの初出場を記録させた実績を持つ。さらに16歳のゴールキーパーであるイゴール・ガルディンをラ・リーガ最年少でベンチ入りさせ、ベルギー人FWヤニス・ムスアイらも含めて若手を積極的に引き上げてきた。
ラ・リーガ史上最年少出場記録は、ルカ・ロメロの15歳219日に続き、セルタのサンソンが記録した15歳255日が存在する。全国紙のMARCAは、モヤノがこの歴史的記録を大幅に塗り替える可能性を数字とともに詳細に報じた。一方、地元メディアのEstadio Deportivoは、クラブがカルロス・エスピやカリーン・トゥンデの売却で約3000万ユーロを得た過去を引き合いに出し、厳しい財政難の中で下部組織からの台頭が経営の柱となっている現状を指摘している。
ルイス・カストロ監督は以前の取材に対し『もし成長させたい若手がいるなら、私はレバンテに賭ける』『バレンシアに住んでいてサッカーをする息子がいたらレバンテに入れる』と語り、若い選手への絶対的な信頼を口にしていた。オール・アイアン社が代理人を務める14歳の若武者が、トップチームの厳しい環境にどう適応していくかが今後の焦点となる。連続して芽吹く若き才能は、経営難に直面するクラブにとって最大の希望だ。つまり、若手の積極起用と売却益の還元というサイクルこそが、レバンテの未来を支える不可欠な生命線となっている。(via MARCA / Estadio Deportivo)
