エクトル・アスム 15歳でフベニールAデビューの急浮上
バルセロナ生まれでサンタ・コロマ育ちの15歳ウインガー、エクトル・ネストル・アスムが、FCバルセロナのSub-16から最高峰のフベニールAまでわずか1週間で駆け上がり飛び級デビューを果たした。赤道ギニアにもルーツを持つ彼は、同世代を遥かに凌駕する圧倒的な肉体美と縦への推進力を誇る左利きの超大器であり、ラ・マシアの中で最も勢いのある若手として脚光を浴びている。
アスムが今週見せたカテゴリーの駆け上がり方は、育成組織の歴史を見ても極めて異例の出来事であった。代表活動に伴って上位カテゴリーで複数の主力選手が不在となった影響を受け、彼は自身が所属するSub-16からフベニールB、そしてフベニールAへと短期間で連続して引き上げられた。Sub-16のアトレティック・セグレ戦でチームの4ゴールのうち1つを決めた直後、フベニールBのオロット戦で先発に抜擢され、その勢いのまま週末のサバデル戦でフベニールAのピッチへと送り出されたのだ。
かつてグラマからスカウトされてラ・マシアに入校したこの才能は、昨シーズンのSub-15時代にもカテゴリーの飛び級を経験していたが、ここ数ヶ月の肉体的な成長が彼のプレースタイルをさらに上の段階へと押し上げた。右サイドから内側へ切り込む強烈な仕掛けは、トップチームで活躍するブラジル代表FWハフィーニャの姿を彷彿とさせ、圧倒的なスピードと力強いシュートで相手防衛線に脅威を与えている。サバデル戦では後半に退場者を出して3対4で逆転負けを喫する苦しい展開となったものの、15歳で途中投入されたアスムは物怖じしない姿勢で前線に活力を与え、自身の価値を存分に証明してみせた。
この異例の抜擢を支えているのは、アスム自身が持つ卓越した向上心と、各カテゴリーを指揮する指導陣からの絶大な信頼だ。Sub-16を率いるアレックス・フェルナンデス監督をはじめとする育成スタッフは、彼の高い潜在能力を早くから見抜いており、年上の選手たちと対峙させることが成長を加速させると判断していた。上位カテゴリーの強固な守備陣を前にしても怯まず、果敢に挑み続ける姿勢は指導者たちから高く評価されている。
つまり、今回の超飛び級デビューが示すのは、ラ・マシアにおいて年齢や数字上の枠組みにとらわれない実力主義が今なお徹底して機能しているということだ。代表選手たちが帰還すれば一時的に元のカテゴリーへ戻る可能性はあるものの、フベニールAという最高峰の舞台で残した強烈なインパクトは今後の育成方針を大きく左右する。この成長著しい15歳のウインガーが、トップチームへと続く階段をどのくらいの速度で登り切るのかが今後の焦点だ。 (via SPORT)
