ホルヘ・チェステロ(レアル・マドリード) 評価急上昇の司令塔が経験した波乱の一年エブリマ・トゥンカラ(FCバルセロナ) 復帰即アシストの16歳をユース欧州戦から温存--------------------------------------------------

ホルヘ・チェステロ 評価急上昇の司令塔が直面した規律問題とトップチームへの挑戦

レアル・マドリードのセカンドチームであるカスティージャで主将を務める20歳のスペイン人ミッドフィルダー、ホルヘ・チェステロは、指導陣との衝突による一時的な懲罰を乗り越え、トップチーム定着に向けた歩みを再び進めている。下部組織で最高額となる750万ユーロの市場価値を誇る司令塔であり、中盤の層を厚くしたいトップチームにとっても将来を委ねるべき貴重な大器として大きな期待が寄せられている。

彼が脚光を浴びるきっかけとなったのは、ちょうど一年前の2025年10月12日に当時のカスティージャ監督であったアルバロ・アルベロアが語った言葉だった。指揮官から現在のスペインで最も優れた6番であると絶賛された若者は、ジュベニールを終えたばかりの段階でセカンドチームの軸へと抜擢され、その圧倒的な存在感で周囲の信頼を獲得していった。

その着実な成長ぶりはトップチームの首脳陣にも高く評価され、シャビ・アロンソ前監督のもとで練習に参加すると、2025年末のコパ・デル・レイのタラベラ戦で念願のトップチームデビューを果たした。飛躍的な躍進を受けてクラブ側もすぐさま契約更新に踏み切り、将来の主力候補として手厚く保護する体制を整えた経緯がある。

アルベロアがトップチームの指揮官に就任して以降も、コパ・デル・レイのアルバセテ戦で先発に起用されたほか、ラ・リーガやUEFAチャンピオンズリーグの戦いでもベンチ入りメンバーとして常連となった。ところが、同時期にチアゴ・ピタルチの台頭という波が訪れたことで、トップチームでの出場機会は一時的に減少を余儀なくされた。

それでも気持ちを切らさなかったチェステロは、セカンドチームを昇格プレーオフへ導く原動力となっただけでなく、ジュベニールAの主力としてもUEFAユースリーグ制覇に大きく貢献した。今夏の移籍市場では他クラブからの打診も存在したが、クラブ側は彼を放出不可の重要戦力と位置付け、残留の道を提示した。

新シーズンに入ってからもモウリーニョ新監督の練習に頻繁に呼ばれ、チャンピオンズリーグのインテル戦では中盤に負傷者が相次いだことで先発起用の可能性まで報じられた。この試合では最終的にトレント・アレクサンダー=アーノルドが中盤に入る変則的な布陣が採用されたものの、そのわずか10日後にはサンティアゴ・ベルナベウで行われたインターコンチネンタルU-20でサンティアゴ・ワンダラーズを破り、世界王者のタイトルを掲げてみせた。

順風満帆に見えた彼のキャリアだったが、サン・アンドレウ戦で先発から外された際にフリアン・ロペス・デ・レルマ監督と意見が対立し、ロッカールームで不満をあらわにするという不祥事を起こしてしまう。事態を重く見たクラブ側はすぐさま介入し、本人がチームメイトと指導陣に謝罪した上で、アルコルコン戦での不選出というペナルティを下して事態の沈静化を図った。

この問題はすでに解決へと向かっており、主将のひとりとしてチームを引っ張る彼の重要性に揺らぎはない。主力ミッドフィルダーの離脱が相次ぐトップチームにおいて、彼の展開力と守備の強度はモウリーニョ監督にとっても魅力的な選択肢であり続けている。つまり今回の衝突劇は、若き司令塔が精神的な成熟を果たし、真のトッププロとして脱皮するための必要な試練だったと言える。(via MARCA)