ダビド・モレノ 14歳の天才MFが成長障害で12月末まで離脱

FCバルセロナの下部組織ラ・マシアに所属する14歳のミッドフィルダー、ダビド・モレノが、成長痛に伴うストレス性骨折のため12月末まで戦線を離脱することが決まった。ラ・マシアでも屈指の才能と評される左利きの司令塔だけに、育成年代における体作りの難しさと慎重な保護方針を示す出来事として注目されている。

バレンシア州ベニファイオ出身のモレノは、レバンテのアレビンカテゴリーでプレーしていたところをバルセロナのスカウトに見出され、今季でラ・マシア4年目を迎えた。Sub-12からSub-13、Sub-14と順調にステップアップを重ね、今季はアルバート・ペリス監督が率いるSub-15(旧カデテB)に昇格している。公式動画配信『バルサPlay』で生中継が予定されていたコルネリャ戦んでも注目の的とされていたが、昨季から続いていた背中の違和感が完全には癒えず、クラブの医療チームは無理をさせずに長期の休息を与える判断を下した。

この戦線離脱の大きな要因となったのが、この1年間で起きた急激な身体的変化だ。モレノはこの1年で身長が11センチメートルも伸びて170センチメートルを超えており、成長プロセスが完了する頃には1.80メートル前後に達すると試算されている。急激な骨の伸長に筋肉や腱の発達が追いつかないことによるストレス性微細骨折を患っており、現在はジムで理学療法士とともに静養とリハビリに専念している。身体の骨格が安定する2ヶ月後の12月末にピッチへ戻る予定だ。

モレノは卓抜した想像力を誇る左利きのインテリオールで、巧みなパスとドリブルで決定的な好機を作り出す才能を持つ。プレシーズンでも存在感を示し、Sub-15スペイン代表への招集も確実視されていたが、今回のコンディション調整により見送られた。なおバルセロナからはアンデル・ペレスやアラン・ゲーラら6名が同代表に選出されている。かつて同じくベルガ出身でカデテB時代に激しい成長痛で長期離脱を経験したマーク・ベルナルが、その後トップチームへ上り詰めたように、モレノにとっても焦らず身体を作る大切な期間となる。

バルセロナは若き才能の保護を最優先課題に掲げており、焦らずにじっくりと育成する姿勢を崩していない。開幕2連勝と好調なチームを横目に焦る気持ちを抑え、痛みを乗り越えた先には、さらに大きく羽ばたく未来が待っているはずだ。つまり今回の離脱は一時の停滞ではなく、将来トップチームで輝くための不可欠な準備期間である。(via SPORT)