泥沼の確執へ!ヒル・マリンCEOの批判発言に代理人イダルゴ氏が「嘘つき」とSNSで猛反発

アトレティコ・マドリードの最高経営責任者であるミゲル・アンヘル・ヒル・マリンと、フォワードのフリアン・アルバレスの代理人を務めるフェルナンド・イダルゴとの関係が危機的な状況に陥っています。ヒル・マリンは金曜日、ニュースメディアのインタビューでフリアンを擁護し、アトレティコでの再出発を促す意図で話をしましたが、その中で『私たちはフリアンがこれまでの数ヶ月間、自身のプロキャリアにおいて最良の助言者たちを身近に置いていなかったことを理解しなければならない』と言及しました。これは、移籍騒動を裏で扇動したとして代理人を公に批判した形となりました。

これに対し、代理人のフェルナンド・イダルゴは即座に猛反発を示しました。自身のソーシャルメディア(Instagramのストーリー)に、自身のイニシャルであるFHを添えて、『嘘つきに、なぜ嘘をついたのかと聞いてはならない。それを説明するために、彼らは再び嘘をつかなければならなくなるのだから』という非常に攻撃的なメッセージを投稿しました。

アトレティコ側は、フリアンのプロキャリアをサポートするはずの代理人が、自身の利益(フリアンはイダルゴ氏の顧客リストのほぼ唯一のスター選手であり、移籍が実現すれば多額の手数料が入る)のために移籍を画策したと見ており、代理人との信頼関係は完全に崩壊しています。一方で、クラブ側はヒル・マリンCEOがこの夏に3度も公の場に出てフリアンを支持する発言をしたのは、傷ついたサポーターとの関係を修復させるためであり、この冷え切った代理人との確執がフリアンの今後に悪影響を及ぼさないよう努めています。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)

バルセロナ移籍を巡る攻防と国王立サッカー連盟への正式提訴!契約解除金5億ユーロの壁

フリアン・アルバレスはワールドカップ期間中に『最善の道は他クラブへの移籍であり、自分の夢を叶えたい』と公言し、バルセロナでのプレーを強く熱望して移籍を要求していました。バルセロナ側も彼をメインターゲットにして巨額のオファーや様々な支払条件を提示し、プレミアリーグのアーセナルやレアル・マドリードなども関心を示していました。

しかし、アトレティコと今年3月にクラブの株式過半数を取得して筆ストック株主となった投資ファンドのアポロは、フリアンが2024年8月に2030年6月までの6年契約を結んでおり、年俸1250万ユーロ(総額)プラス出来高、そして5億ユーロ(あるいは4億9000万ユーロ)の契約解除金が設定されていることを強調。フロント陣は『1億ユーロ、1億5000万ユーロ、あるいは2億ユーロといったオファーであっても絶対に交渉に応じるつもりはない』と強硬な姿勢を貫いています。

アトレティコは、かつてフリアンをマンチェスター・シティから固定・変動含めて総額9000万ユーロで獲得しており、現在世界最高のフォワードの5人に数えられる彼の価値を考えれば、バルセロナが提示した分割払いや不十分な金額のオファーは「ほぼおこがましく、侮辱に近い」と一蹴しています。

さらにアトレティコは、バルセロナが十分な資金力を持っていないことを承知の上で、契約期間中の選手に対して裏で不当な交渉を続けていたとして、すでにスペイン国王立サッカー連盟(RFEF)にバルセロナを正式に提訴しました。現在、連盟による調査が本格的に開始されており、バルセロナに対しては将来的な選手登録禁止などの極めて厳しい処分が下される可能性があり、またフリアン自身も不当な移籍活動に関与したとしてキャリアに深刻な影響を与えるペナルティを受けるリスクがあります。(via MARCA / Mundo Deportivo / SPORT)

練習場に掲げられた抗議の横断幕!フリアン・アルバレスを取り巻くサポーターの反発とシメオネ監督の釈明

フリアンのバルセロナ移籍への志望発言に対し、アトレティコの一部サポーター、特に過激派ウルトラスである「フレンテ・アトレティコ」を中心に、強烈な反発が巻き起こっています。開幕戦のマラガ戦(2-0で勝利)では、一部のスタンドからフリアンに対する激しい罵声や侮辱が浴びせられました。この試合後の会見で、シメオネ監督が『私はサポーターに非常に敬意を払っている』とだけコメントしたため、一部のファンやメディアからは「同胞のフリアンを公に擁護しなかった」と解釈され、大きな議論を呼びました。

さらにその後、マハダオンダの練習場周辺には、サポーターの手によって「フリアンは出ていけ」という過激なスローガンと、彼の背番号である19番に禁止マークが描かれた抗議の横断幕が掲げられました。

こうした緊迫した状況を受け、シメオネ監督は土曜日のビジャレアル戦に向けた記者会見で、自身の前回の発言を強く釈明し、フリアンを全面的に擁護する姿勢を打ち出しました。

『まず、前回の記者会見の言葉をしっかりと補足させてください。私が自分のファンに対して絶対的なリスペクトを抱いていることは事実ですが、当然ながら個人を標的にした侮辱や攻撃的な言動を共有したり肯定したりすることは絶対にありません。フリアンは我々にとって極めて重要な選手であり、彼がアトレティコにいる限り、私は監督として全力で彼をスポーツ面でケアし、守り、サポートし続けます。なぜなら彼は私たちの選手であり、私が彼を守るのは当然だからです』

また、新加入のアルゼンチン代表ディフェンダーであり、フリアンの親友でもあるクリスティアン・クティ・ロメロも、自身のプレゼンテーション会見で『フリアンはとてもよく練習しており、集中している。ゴールを決め続け、みんなを喜ばせたいという意欲に満ちているので、彼がここにいてくれて本当に嬉しい』と話し、フリアンの高いプロ意識を擁護しました。(via Mundo Deportivo / SPORT / ElDesmarque / MARCA)

日曜日のビジャレアル戦にフリアンが招集復帰!新加入グリマルドとヒュルマンドのスタメンデビュー予想

アトレティコ・マドリードは、日曜日に本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでビジャレアルを迎えるラ・リーガ第2節に向けて、24名の招集メンバーを発表しました。

最大の注目は、コンディション不良とプレシーズンの遅れから開幕のマラガ戦を外れていたフリアン・アルバレスが招集リストに復帰したことです。シメオネ監督も会見で『はい、フリアンはメンバーに入ります』と明言しました。ただし、まだ全体のトレーニング強度に完全に馴染みきっているわけではないため、開幕戦でゴールを決めたイ・ガンインやアレックス・バエナとともに、今回のビジャレアル戦でもベンチからスタートする見込みです。

一方で、ふくらはぎの怪我(筋肉系のトラブル)を抱えているアレクサンダー・ソルロートは引き続き招集外となりました。ソルロートはマラガ戦、オリンピック・マルセイユとの親善試合に続いて3試合連続の欠場となり、回復には少なくともあと2週間が必要と見られています。また、新加入のクティ・ロメロもまだ合流したばかりでフィジカルが他のメンバーと同等のレベルに達していないため、技術的判断によりメンバーから外れています。去就が注目されているオベド・バルガス(レンタル放出が濃厚)やトマ・レマルも招集外となりました。

予想されるビジャレアル戦のスタメンは、ゴールキーパーにヤン・オブラク。ディフェンスラインは、開幕戦のカンテラ勢に代わってワールドカップ組の代表戦士たちが復帰し、右サイドバックに Marcos Llorente、左サイドバックに新加入の Alejandro Grimaldo が入り、中央を David Hancko と Robin Le Normand が固めます。ミッドフィールダーには新加入の Morten Hjulmand が初の先発を飾り、Koke, Pablo Barrios, Rodrigo Mendoza, そして Giuliano Simeone が名を連ね、最前線には Ademola Lookman が配置される見込みです。

対戦相手のビジャレアルは開幕戦でレーシング・サンタンデールと2-2で引き分けており、今回はサスペンションで Diatta が欠場。エースの Gerard Moreno も筋肉の過負荷で回復中となっています。主審を務めるのは、毅然としたレフェリングで知られる33歳のアレハンドロ・キンテロ・ゴンサレス氏です。(via SPORT / Mundo Deportivo / ElDesmarque / Estadio Deportivo / MARCA)

第3のフォワード獲得に向けた「作戦名・ナイン」!ニコラス・ジャクソンのレンタル合意とプランBのガブリエル・ジェズス

ソルロートの長期離脱やフリアン・アルバレスを巡る騒動による攻撃陣の補強として、シメオネ監督はフロントに対して「第3のフォワード(ナイン)」の獲得を強く要請しています。

これを受け、プロフットボール部門ディレクターのマテウ・アレマニーが木曜日にロンドンを訪問し、チェルシーのセネガル代表フォワード、ニコラス・ジャクソンの獲得に向けた交渉を加速させました。アレマニーは、アトレティコが最優先であるというジャクソン本人からの合意と、チェルシー側からのレンタル(無償ローン)による放出への基本合意を取り付けることに成功しました。アトレティコは財政的な理由から移籍金なしのローン形式しか考えておらず、チェルシーも人員過剰の解決を模索しています。

しかし、交渉は一時的な待機状態(コンパス・デ・エスペラ)となっています。その理由は、チェルシーに現在、国外クラブへのレンタル枠が残り2枠しか残されておらず、ジャクソンの他にもウインガーのムドリクや、エスゴ、クエンダ、アンセルミーノといった多くの候補がおり、誰を放出するかの最終判断を保留しているためです。さらに、チェルシーはプレミアリーグのアストン・ヴィラからの完全移籍での高額売却オファー(ヴィラのエースであるワトキンスのサウジ移籍に伴う代役)も視野に入れているため、交渉はストップしています。

アトレティコは交渉が決裂した場合の代替案(プランB)として、アーセナルに所属する29歳のブラジル代表フォワード、ガブリエル・ジェズスにも注目しています。アーセナルは売却を望んでおり、選手本人も退団を希望していますが、最大の障壁はジェズスのプレミアリーグ基準の極めて高額な年俸(サラリー)となっています。(via MARCA / ElDesmarque)

【本日の総括】

今週のアトレティコ・マドリードは、フリアン・アルバレスのバルサ移籍願望に端を発する去就問題、代理人イダルゴ氏とヒル・マリンCEOの激しい確執、そして過激派サポーターによる練習場での抗議活動により、ピッチ外で極めて騒がしい状況に置かれました。しかし、シメオネ監督が力強い会見でフリアンへの絶対的な擁護を誓い、日曜日のビジャレアル戦に向けた招集メンバーに彼を復帰させたことで、チームは再び競技面に集中しようとしています。ソルロートの不在や中盤の新戦力ヒュルマンドの抜擢、さらにはニコラス・ジャクソンらの獲得交渉の行方を含め、アトレティコが団結してこの荒波を乗り越えられるかどうかに注目です。